木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年7月31日日曜日

銭 2巻 読了


銭 2巻 読了
鈴木みそ/著 エンターブレイン/刊 20040806初版620円 BEAM COMIX
 ゲームセンターが何処もかしこも閉店していますね。時間を潰したり、ちょっと遊びたい時に立ち寄れる場所が無くなって難儀しております。ビデオゲームが並んでいるゲームセンター自体がついぞ最近出来たものですから、無くなるのも早いと考えれば、当たり前な話なのでしょう。子どもの数も年を追う毎に激減していますからね。最早子供向けとか青年向けで“量”を稼ごうとするのが出来なくなっているのでしょう。とすれば今後人口増加が見込まれ、かつ社会的に安定している国であれば、ゲームセンターが流行る国もあるのではないでしょうか。業界の裏みたいな話を生霊達が覗いて行くシリーズ。ゲームセンター編が描かれたのは2003年後半、今から十年近く前と考えると、ゲームセンターの現状はより厳しくなっていると云えます。
 同人誌編&鉄道マニア編。これはもう聞かなくても判ってます的な?ゴミと間違えて現金袋捨てたネタは前から知っていたので、ネタの出所は同じような気がします。拙者は「漫画の手帖」だったと記憶していますが、はてさて。現在コミケの場所を借りるのに長机半分で申込書千円参加費7千数百円振込み代120円とかなにやら、8千数百円かかります。そこに何を持っていくかにもよりますが、本を持って行くとしても、コピー本ではアニメ化されたマンガ家の作品でもない限り売れる部数も限られています。取り上げる内容によって同じ作家さんでも売れる時と売れない時もあります。同人誌で儲けようなんて考えても儲けられる人なんて結局プロとしてもやっていける才能を持っている人とか、時間や金を投資できる元々お金持ちの人とか、参加1万数千サークルの中の極僅かでしかありません。中にはマンションの頭金を同人誌で作ったなんて話もありましたが、その後の返済をどうしたかは聞こえてきませんでした。プロであろうとアマチュアであろうと、出版そのものが、売れるかどうか売ってみなければ判らない“博打”である以上、儲けるならばサラリーマンになるか、自分で事業を始めるかしなければ、美味い儲け話が世の中にあるわけがありますまい。パチプロですら毎日パチンコ屋に通いつめ、数十時間座り続け、新規改装店に並び、新型台の研究に余念無く、その辺のマーケッターよりもよほど時間の投資と研究を重ねているのではないでしょうか。体力が尽きれば人生のお終いだし。
 じゃあ、皆コミケやパチンコに何で行ってるの?と問わば、当然好きだからやっているのでしょう。自分の好きな事をやってお金も稼げたら幸せですね。
 内容紹介:今、一番儲かる商売って何なのか?鈴木みそが“お金”を切り口に、様々な業界の裏側を暴く問題作!ゲームセンター編、そして同人誌編を収録した待望の第2巻、発売!(eb!.E.N20040720発行vol.52より引用)
(月刊コミックビーム掲載)

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