木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年11月30日火曜日

ADAMA 5巻 読了

ADAMAS 5巻 読了
皆川亮二/著 講談社/刊 20101119第1刷600円 イブニングKC
 帯の推薦文に声優古谷徹の推薦文が。ジェネラル・ジンの声には確かに古谷徹合いそうですね。ここであえて、タキシード仮面の声で読んでます(笑)、と書かれた文言が気になりました。セーラームーンの最初の敵幹部は宝石の名を冠したキャラクターだったので、“宝石使い(ジュエルマスター)”に連想してのことなのでしょうか。
 ストーリーはマカオのカジノを舞台に敵組織であるシャニの首領ジェネラル・ジンと共同戦線を張る「アレキサンドライト・ワード/秘めた思い」。そして現在の宝石生産地であるアフリカを舞台に、悲惨な境遇に貶められている少年兵を描く「ダイヤモンド・チャイルド」の二編を収録。特に「ダイヤモンド・チャイルド」に至っては、直接“宝石使い”の物語に絡むストーリーではありませんが、その内容に至っては圧巻としか云いようが無く、エンターテイメントに徹していながらも作者の腹の中でグツグツも燃え上がる熱いマグマの脈動を伝える展開となっています。映画「ブラッド・ダイヤモンド」もついでに見るのをオススメします。
 奥付には無いのですが、表紙には「脚本/岡エリ」の名前が。この場合書誌情報としてはどうすれば良いのでしょうかね?

 内容紹介:謎めく能力をあやつる最強の“宝石使い”ジェネラル・ジン。その秘密の一端がついに明らかになる!!(カバー裏表紙より引用)
 依頼を受けたマカオのカジノで待っていたのはジェネラル・ジンとの直接対決!さらに少年兵問題などを含む宝石界の闇・紛争ダイヤを描いたシリーズ最大の戦いも収録(帯より引用)
(イブニング掲載)

2010年11月29日月曜日

ハガワの異常な愛情 読了

ハガワの異常な愛情 読了大羽 隆廣/著 芳文社/刊 20100831初版590円 芳文社コミックス
 作者の前知識無く、表紙惹かれる何にかがあったのと、幸い袋に入っていなかったため中身をピラ見て少なくとも水準以上のクオリティと、何やら薀蓄っぽさ(作者の拘り)を感じたのとで購入。最新刊コーナーではなかったが、まさか8月発売の本とはしりませんでした。何故か脇に並んでいて、もともと購入をしようとしていた道満晴明の新刊を買い忘れてきました。
 ストーリーは期待通り。昆虫好きなマンガ家“羽川タロウ”に何も知らない担当者“水田礼子”が付き、マンガ家に振り回されつつ昆虫の素晴しさを読者に伝える黄金パターン。ただし、マンガ家と雑誌担当者という設定を生かしきれず、製作者サイドも何か思ったのか、ラストエピソードとして水田礼子に新たな人生を歩ませてしまいます。何となく未消化のようで気になります。
 第二話蟻地獄ですが、アリジゴク(ウスバカゲロウの幼虫期)には肛門は無く排泄をしないと描かれており、確かに昆虫図鑑等にも定説として書かれているのですが、最近小学生だか中学生だかの夏休みの自由研究で賞をとったレポートの中にアリジゴクが液体は排出していると云うものがあったそうです。私が習った多くの先生方も、教科書を鵜呑みにするな常に疑ってかかれ、と良く云っていましたが、確かにその通りなんですねぇ。自分の目で確かめるのが大事と云う事なのでしょう。
 昔自宅のトイレの窓枠にトックリバチが巣を作りまして、作中に紹介されているキアシトックルバチではなかったのですが、それは見事なトックリを三つ四つとあれよあれよと云う間に作り上げ、タマタマ拙者の目撃時に幼虫の餌にする毛虫を抱えてきてスルスルスルとそれは手際よく壷の中に入れてしまいました。毛虫が生きたまま幼虫に喰われる!と思った瞬間気持ち悪くなり、巣を壊してしまいましたが、棒で突っつくくらいでは壊れずハンマーと金属棒をタガネにして壊しました。それ以来壷は作られていません。
 昆虫のTV番組や薀蓄話は面白く聞けるのですが、実物を眼にすると、あまりにも精巧に作られたマシーンぽい生物(ナマモノ)なので、じっくり見ていると気持ち悪くなります。子供の頃はそんなこと無かったんですけどねぇ。
 内容紹介:アレを愛しすぎた男の波瀾万丈記!「眠れる昆虫魂を民草に呼び起こすのがボクらの使命だ!!」と息巻く、昆虫愛好漫画家・羽川タロウの度を超えた愛と、それに力一杯つきあわされる担当編集者・水田礼子。この物語は彼らの異常な日常の記録である。(アマゾンより引用)

2010年11月28日日曜日

よつばと! 10巻 読了

よつばと! 10巻 読了
あずまきよひこ/著 アスキー・メディアワークス/刊 20101127初版600円 DENGEKI COMICS
 5歳の“よつば”ちゃんはお父さんとの二人暮し。お隣さん家にお邪魔したり、お父さんと友達と遊んだり毎日が大忙しです。 各地各界で大絶賛の第10巻目。著者あずまきよひこは本当に良く幼児を観察しているなぁ、と感心することしきりですわ。 魅力を語ろうとすればするほど失敗するような気がするので、とにかく読め!ともかく買え!損はしないぞ。
 世間話。
 小倉神社の帰り道、国道49号線を猪苗代湖から郡山市へ向け走行中、常磐熱海駅周辺の旧49号との分岐点にある白河ラーメン「麺屋 正遊」に寄ってみました。知人K氏による上手いとの評を今回小倉神社へ連れて行ってくれた相棒が憶えていたからでした。白河ラーメンは東京ラーメンと同じ醤油ラーメンです。メニューは中華そばとチャーシューメン(大盛りあり)の二種類のみ。拙者はチャーシューメンを頼んでみました。チャーシューの他はノリ、ナルト、ホウレンソウ、ネギ、のシンプルにしてオーソドックスな構成。手打ち中華そばと暖簾に書かれている通り、麺が手打ちならではの不揃い。拙者的にはやや柔らか過ぎの感じがしました。味もとてもシンプルな醤油スープですが、なんと云っても水が美味しいので、スープがすっきりと醤油の味をストレートに伝え、なんとも懐かしい感じがしました。冬季限定メニューとして味噌ラーメンが12月から始まるらしいので、相棒が車を出してくれるなら食べに行こうと思います。

2010年11月27日土曜日

ミニスカ宇宙海賊5 白銀の救難船 読了


ミニスカ宇宙海賊5 白銀の救難船 読了

笹本祐一/著 朝日新聞社/刊 20101130第1刷1000円 ASAHI NOVELS
 シリーズ第5巻。1巻2巻3巻はシリーズながら、エピソードは完結しています。4巻目で続きモノとなり、5巻目でも終わらず6巻に続いてしまいました。話が広がっちゃったんでしょうね。
 現在は殖民惑星の名門高校ヨット部練習船オデットⅡ世であったが、かつては海賊船としてまた惑星間戦争時に使用された軍艦でもあった。赤色巨星を超新星化するらしい謎の組織の暗躍は、オデットⅡ世をも狙ってきた。女子高生ヨット部員でありながら現役の海賊船長“加藤茉莉香”は部員と配下とそして同業者を引き連れて謎の敵が陣取る赤色巨星へと向かうのであった。と云うのが4巻までのストーリー。5巻では敵の存在が確定されただけで、ストーリー的には進展無し恒星軌道上での戦術的艦隊戦を繰り広げる話でした。
 2011年テレビアニメ化だそうです。祝! でも、未知の相手との読み相とか、囲碁や将棋のような限定された航路をとっての駒の進め方などの小説ならではの部分が削られてしまうとかと、やや不安と寂しさを感じてしまいますが、代わりにどのような見せ場作ってくれるのか楽しみになります。
 内容紹介:偽の黒鳥号を陽動に使って超新星爆弾の脅しをかけ、かつての白鳥号、今のオデットII世を手に入れようとする敵の意図と正体は!? 茉莉香が指揮する弁天丸は星系連合軍と海賊が共同で警戒網を張る赤色巨星の空域へ向かい、茉莉香の母・梨理香はオデットII世に乗り込んで、囮役を引き受ける。新旧キャプテン母娘の華やかな共同作戦が始まった──アニメ化決定の快調シリーズ、書き下ろし第5弾。

 内容(「BOOK」データベースより)偽の黒鳥号を陽動に使って超新星爆弾の脅しをかけ、かつての白鳥号、今のオデット2世を手に入れようとする敵の意図と正体は!?茉莉香が指揮する弁天丸は、星系連合軍と帝国艦隊との連携作戦で赤色巨星の空域へ向かい、母・梨理香はオデット2世に乗り込んで囮役を引き受ける。新旧キャプテン母娘の華やかな共同作戦が始まった。アニメ製作進行中の快調シリーズ、書き下ろし第5弾。  著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)笹本 祐一:1963年東京に生まれる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

2010年11月26日金曜日

神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック 読了

神曲奏界ポリフォニカ ザ・ブラック 読了
米村孝一郎/著 大迫純一/原作 フレックスコミックス/発行 ソフトバンク クリエイティブ/発売 20101120初版571円 Flex Comix
 約一年と半年ぶりとは云え、著者米村孝一郎の作品を毎年読めるのは喜ばしい。月刊誌ながらも連載は不定期。それでも今年は3,7,9、11月と隔月刊掲載。今巻の見せ場である街中でのアクションシーンの背景が著者らしい細やかさが欠けているのは、やはり時間が足りないのでしょうか。早く読みたいけど、質が高さを要求するなら時間が必要。このアンビバレンツは致し方ないとは云え焦燥感で胸を掻き毟りたくなります。 舞台は人間が精霊と契約をかわす「神曲奏界」。人間と精霊を繋ぐ重要なファクターが「音楽」なのですが、この「ザ・ブラック」の世界はリアルにハードボイルドなので、神曲奏界である必要があるのか!?と思えてしまいます。単身楽団がいよいよ開封!そして人を見守る精霊達の姿が。今後の展開が愉しみです。 本書あとがきで初めて知りましたが、原作者「大迫純一」氏が死去されたそうです。黙祷。

  内容紹介:多角的にシェアードワールド展開中のポリフォニカワールド!ルシャゼリウス市警察"精霊課""刑事・マティア&マナガのコンビが難事件に挑むハードボイルドな作風で人気の"黒"のポリフォニカをコミック化!  ある閑静な住宅街で殺人事件が発生した。被害者ソガノ・キャリアダの娘・マカリーンに目撃され、殺人現場から消えたのは、かつて被害者の契約精霊だったというレオンガーラ・ジェス・ボルウォーダンだった。キャリアダの葬儀に現れ、再び消えたレオンを追う精霊課刑事マナガとマティア。果たして彼は犯人なのか――!?(アマゾンより引用)(Flex Comixネクスト掲載)

2010年11月25日木曜日

石原豪人 読了

石原豪人 読了
[新装版]~「エロス」と「怪奇」を描いたイラストレーター~ 中村圭子/編著 河出書房新社/刊 20040730初版20100830新装版初版1600円 らんぷの本
 40年代に少年時代を過した者にとって少年マガジンや妖怪怪物本のイラストを見れば必ず懐かしさに声を上げることでしょう。怖いのにまた見てしまう恐怖に魅かれるイラストの数々。しかし、大人の目で当時のイラストを見てみれば、確立された技術力に裏打ちされた「絵」としての美しさに魅了されます。内容もさることながら、子供心にもそんな「絵」としての上手さにに心惹かれたのではないでしょうか。
 石原豪人は大正12年(1923年)生まれ、17歳で大陸に渡り現地召集もされ兵役を経験、現地除隊後帰国。この辺りの波乱万丈な物語は「箆棒な人々」に詳しく掲載されています。果たして本当のことなのかは本人が知るのみ。帰国後は映画の看板描きから絵に携わる仕事に携わり、昭和二十年代末から挿絵家としてデビュー。以後平成10年(1998年)に死ぬまでイラストを描き続けます。
 これほど少年誌少女誌で読者に影響を与え、ホモ雑誌SM雑誌、昭和60年代以降のサブカル系に至る幅広い画業にもかかわらず、その業績をまとめた書籍が無く、本書河出書房新社のらんぷの本が唯一ではないでしょか。
 そのセンスたるや、現在においても何ら古臭さを感じさせず、写実性とは異なるイラストとしての美しさを表現しているような気がします。
 本書に竹熊健太郎と『クイック・ジャパン』創刊編集者の赤田祐一のインタヴューも掲載されています。本書と共に「箆棒な人々」の石原豪人と竹熊健太郎の対談を読む事をオススメします。

2010年11月24日水曜日

箆棒な人々 読了

箆棒な人々 読了
~戦後サブカルチャー偉人伝~ 竹熊健太郎/著 太田出版/刊 19980807第1刷1800円 
 目次
現世はすべて神の遊戯 康芳夫 対談 7-106
画怪人かく語りき 石原豪人 対談 107-192
憎むな!殺すな!赦しましょう! 川内康範 対談 193-272
ダダの細道 糸井貫二 対談 273-338

 雑誌『クイック・ジャパン』に連載されたインタビューをまとめた本。
 1998年の時点での本として認識してください。現在は河出文庫で入手可能。
 康芳夫は今で云えば“イベント・プロデューサー”ですか。モハメド・アリの世界ヘビー級公式戦やアリVS猪木異種格闘試合のプロモーターであり、ネッシー捕獲探検隊、謎の猿人類オリバー君来日イベント、ノアの方舟探索プロジェクトを企画、また「家畜人ヤプー」の出版プロデューサーでもある人です。'60年代後半から'70年代に少年時代をおくった人ならば、康芳夫は知らなくとも、これらイベントの数々には心ときめかしたのではないでしょうか。
 石原豪人はイラストレーターとして有名。彼の絵は必ずどこかで目にしているはずです。詳細は後日。
 川内康範はこのブログを読むであろう人々にとって「月光仮面」を作った人であり、「レインボーマン」「ダイヤモンドアイ」に携わり「コンドールマン」にも関係しているのかな。さらに小説家や作詞家でもあり、森進一の「おふくろさん」騒動でこの人まだ生きていたのか!と思った方々も多かったことでしょう。また政治活動にも関係しており、多才にして多方面で大活躍した人であります。信念の「生涯、助っ人」はまた墓碑にも書かれたとか。
 糸井貫二は通称「ダダカン」として知られており、やはり'70年代のサブカルに興味がある人々にはパフォーマーとして名だたる存在です。拙者も何処かで聞いた記憶があるのですが、詳しく知ったのは本書が始めてでした。
 タイトル「箆棒な人々」の"箆棒"につていまえがきで著者竹熊健太郎自身による解説がなされているので、以下余談ではありますが、"永田式翻訳術"(予備校講師)で考えると、"箆棒"は強めの副詞であり「鬼の様に」と訳してしまえば意味は通じるわけです。「鬼の様な人々」。
 ここに出ている人々は“鬼の様な”生き様の人々なわけです。多くの人々の記憶に残り、少なからずの人々の生き方に影響を与えた人々でもあります。日本の正史に名は出てこないけれども、大衆史の中には必ず顔を出す人々であり、ある時代を体現する人々でもあります。彼らへのインタビューは、著者竹熊健太郎が子どもの頃に不思議に思った出来事や印象に残った何かを紐解く作業でもあります。それ故にインタビュアーの気迫も尋常でなく、凡百のインタビュー集とは一線を画す出来の良さなのです。インタビューに対談している人が凄い人生を送っているのは当然として、インタビュアーもまた対象者に喰らい付いて行くのが素晴らしい。ただこの素晴らしさは行間にあるものなので、具体的に何が凄いかは指摘できかねます。
 竹熊健太郎と云えば「サルでも描けるまんが教室」が有名。漫画家相原コージとともに、己自身をキャラクターとしてマンガ界に打って出るストーリーを縦軸に既成のマンガや出版業界のウンチクを語る作品でもありあました。機会無くブログ上で紹介していませんが、是非とも人にオススメしたいマンガでもあります。「バクマン。」を先取りしたような内容であり、「まんが道」に影響されたと何処かで発言していたような気がしますがさてはて。
 雑誌『クイック・ジャパン』の創刊に至る経緯もあとがきに掲載されているので、興味の有る方には一読をオススメします。拙者にとって『クイック・ジャパン』は消えた漫画家を追いかける取材記事が、地に足をつけたルポルタージュとしてとても面白く、初期に購入していました。また著者竹熊健太郎によるエヴァンゲリオン監督の庵野秀明ロングインタビュー「庵野秀明パラノ・エヴァンゲリオン」「スキゾ・エヴァンゲリオン」もこのブログ「がちょーん」の中でも度々引用させてもらっています。サブカルチャーを扱っている『クイック・ジャパン』ですが、アキバ系よりも下北・吉祥寺系へと流れていったので、拙者も離れてしまいました。
 物語とは「生き様」を描く、と云うのが拙者の主題であり、マンガであれ映画であれ「生き様」がどう描かれているかが拙者の観点になっています。その意味で、現実の人でありながら、まるでドラマの主人公の様な波乱万丈の人生を送る人々の背中は見る価値があると思います。己がそんな人生をおくれないからこその興味も湧いてきます。
 70年代サブカルチャーに興味の有る方には是非ともご一読をオススメしたい。


 北朝鮮の韓国砲撃が23日に為されました。川内康範の「憎むな!殺すな!赦しましょう!」を今こそ実践するべきだと思います。ただし川内康範自身が述べている通り、逆恨みを防ぐ為にも喧嘩相手は徹底的に叩きのめす必要があります。


2010年11月23日火曜日

秘身譚 1巻 読了

秘身譚 1巻 読了
伊藤真美/著 講談社/巻 20101117第1刷581円 講談社コミックス
 物語が開始した一コマ目でいきなり殺されてしまったカラカラ帝。表紙でちょっと無念の活躍をさせてもらっていますが、愚帝とも賢帝だったのかもしれないとも云われている皇帝です。ストーリー中にも出ているカラカラ帝の功績の中で最大のものは風呂場を作ったことではなく、帝国に住む人々全てに市民権を与えてしまったことでした。例えるなら現在のアメリカ合衆国で移民の人々全てに市民権を与えてしまったようなものでしょうか。もしくは在日の人々に日本国籍を無条件で与えてしまうような。現代の価値基準で考えるならば博愛精神に基く素晴らしい政策としてノーベル平和賞も夢ではないかもしれません。ですが21世紀においても国籍修得はなかなか難しい条件なのは何故かを考えたとき、約2000年前にそれほどの政策を実行してしまったが故にローマ帝国の滅亡を早めたのではないか、とも云われています。しかし、当時の人々にこの政策がもたらすデメリットを理解できなかったらしく、カラカラ帝を謀殺したマクリヌス以降撤回する皇帝はいませんでした。
 ローマ皇帝は終身制であり、引退してもらうにはクーデターか暗殺以外の方法がありませんでした。リコール制度が無かったせいなのですが、東洋的王権制度の中では当然のような気がします。ですけどローマ皇帝はこのカエサル=“皇帝”の翻訳のしかたがイマイチなのですが、共和制時代に元老院とは別にローマ市民による直接投票によって決められた執政官が母体になっており、任期が一年と決まっていて、行政を行うには任期が短く、巨大な版図となったローマを仕切るには時代遅れのシステムと成ってしまったため、長期的視野で政策を執行できる機関の創設をユリウス・カエサルの手で作り出されようとしていました。元老院で承諾をとろうと議場に入ろうとしたその時、有名な暗殺があったわけです。初代皇帝アウグストゥスはジュリアス・シーザー(英語読み)=ユリウス・カエサルの養子であり、カエサルの弟子であるアントニウスや政敵ポンペウスを打ち破っての皇帝就任をしています。東洋における王権のような血筋の正当性などよりは実力がモノを云う“政治”でありました。その制度を色濃く受け継ぐのがアメリカ合衆国の大統領制度かと思われます。
 マクリヌスが作中の演説の最中先帝の肩書きを述べる中に「最高神祗官」を入れているのもユリウス・カエサルが最高神祗官の肩書きを持っていたことに由来します。さらに「護民官」についても面白い由来なので調べてみてください。
 ローマ帝国の“帝国”たる所以は“皇帝”も含め民族や血筋によらず個人の実力によって運営された事ではないかと思われます。以上ほとんどのネタが塩野七生著「ローマ人の物語」。

 マクリヌスがカララカ帝を倒した、まさにその時地中海東岸に栄える属州都アンティオキアが物語りの舞台となります。ローマから派遣された兵でありながら、アンティオキアの闇経済をまとめあげる“グナエウス・ドミティウス・ポリオ”と彼と共に住む“エラ”。二人を中心に町の実力者達の思惑と、皇帝位を巡る暗闘が始まる。そしてエラに秘密も…。
 絵良しストーリー良し設定良し、薀蓄語るもよし、時代を越えて人の生き様や業を語るも良し、壮大な大河ドラマの幕開けのような気がします。拙者も素晴らしいマンガの幕開けに立ち会えて幸運です。
 時代は異なりますがヤマザキマリ/著「テルマエ・ロマエ 」や岩明均/著「ヒストリエ」の併読をオススメします。

 内容説明:賢帝が治むる「人類が最も幸福であった時代」から数十年が過ぎた紀元3世紀。世界最強の帝国・ローマは、政治の腐敗、蛮族の進入、続く外征で疲弊し、ゆっくりと、だが確実に、その力を失い続けていた。そして東方にて起こった皇帝・カラカラの暗殺により、全ては大きく変わり始める――。中世ダークファンタジー「ピルグリム・イエーガー」の実力派が、幻想とロマンに満ちた古代世界を描く!“良き死出の旅を――”紀元217年、皇帝カラカラの暗殺を機に、世界最強の帝国ローマは大きく揺らぎ始める。帝位を簒奪した新帝マクリヌスは、東方の要アンティオキアで地位を安定させるべく、街を闇から牛耳る軍士官、Cn・D・ポリオを逮捕せんと画策するが‥‥? 爛熟と退廃そして神秘と幻想に満ちた古代地中海世界を、美麗なビジュアルで描く、歴史ロマン幻想譚、堂々の開幕!!(アマゾンより引用)
(『マガジン・イーノ』(月刊少年マガジン増刊)掲載)

2010年11月22日月曜日

ミツヨシ完結編 下巻完結 読了

ミツヨシ完結編 下巻 読了
上山徹郎/著 集英社/刊 20101124第1刷762円 Jc.com
 積みっぱなしの未読雑誌を読んでいたのですが、『マガジンSPECIAL 1996年1月号』<奥付には週刊少年マガジン1月9日号増刊 平成8年1月9日発行(臨時増刊)第38巻3号>277pの柱に「ウワサの埋蔵金テッテイ検証! 福島県郡山市の西端、小倉神社の境内脇に不思議な石碑が建っている。小倉は会津蒲生氏時代の金鉱採掘現場。金山では藩に秘密で金塊を隠し、小倉の地に埋めたと言い伝えられている。石碑の文字は隠し場所を示す暗号か。」と書かれていました。拙者郡山市には少々縁がゴザル。されど今まで聞いたためし無し。郡山市の西の市境は猪苗代湖上となり申す。蒲生氏時代の会津藩の藩域に入っている可能性大。地元の知人に聞いてみよう。でも猪苗代周辺は最早中通りではないからなぁ。閑話休題。

 「隻眼獣ミツヨシ」完結です。
 残念ながら壮大な背景世界や人間関係、幕府やら各御家の背景社会舞台設定等は描かれることなく、虫幽士を率いる真田家の者も登場せず、主人公ミツヨシの姉妹間の確執の解消と将軍家お世継ぎの祠千代との関係に終始。虫幽士とも決着をつけ、あくまで主人公視点でのオチが着いての物語完結と相成りました。“絵”と演出の実力から云って時代劇では無い時代劇“風”剣戟アクションの傑作になる可能性があっただけに、少々残念。著者の意識が既に他へ向ったか、出版社の意向か、人気がそれほど出なかったのか、何れにせよ天地人のタイミングを外した惜しい作品になってしまいました。

 内容説明:伝説の伝奇アクション、堂々完結!!
さらわれた祠千代救出のため大酒城に辿り着いた密厳。再会を果たす2人を最凶の虫幽士・殺助が襲撃! 仲間の虫を喰らい力を増した殺助に対し「隻眼」を封じられた密厳に勝機は…!?(アマゾンより引用)
(Jc.com掲載)

2010年11月21日日曜日

PEACE MAKER 6巻 読了

PEACE MAKER 6巻 読了
皆川亮二/著 集英社/刊 20101124第1刷600円 ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
 決闘者(デュエリスト)No.1を決める天下一武闘会もとへ「G・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)」決勝戦に参加するため“赤の国”に渡ったホープ・エマーソン達一行。だが決勝参加するはずのピート・ガブリエルの姿が見えなかった。ホープ達と別行動をとったピートの身に何か!?そして世界中から集った猛者達の目標は現チャンピオン“銃神”にしてホープの兄“コール・エマーソン”だった。参加者独り一人もまた人間。その背には様々な人生を負っていた。しかし決闘者(デュエリスト)の宿命として敗者には死あるのみ。頂点に立つのは誰か!!
 8人の出場者がそれぞれにトーナメントに至る人生の過程を描く第6巻。著者皆川亮二のストーリーテラーとしての才能とマンガ家としての演出力が冴え渡り、涙なくしては読めない展開になっています。登場キャラクター毎に詳しく語りたい所ですが、語るとネタバレになるし、かと云って今巻の良さはトーナメントに出場したキャラクター達が個々に描きこまれているわけで、なんとも痛し痒し。
 余計なことながら現在拙者のBGMは「The Magnificent Seven Original Motion Picture Soundtrack」すなわち荒野の七人オリジナルサウンドトラック2004年発売版です。バーンスタインの曲が冴え渡る傑作映画音楽ですが、「PEACE MAKER」には合っていませんでした。拙者の選曲ミス。

 内容紹介:決闘チャンプの証明書を7枚集めた“GUNMAN”達によるトーナメント戦“G・O・D(ガンズ・オブ・ドミネイション)”がついに開幕!ビートは期限内に7枚目の証明書を手に入れ、無事“赤の国”へと辿りつく事ができるのか!?(帯より引用)
(ウルトラジャンプ掲載)

2010年11月20日土曜日

ナポレオン 14巻 読了

ナポレオン 14巻 読了
~獅子の時代~ 長谷川哲也/著 少年画報社/刊 20101113初版543円 YKコミックス
 下町のナポレオンと云えば、はあ、どうでもよろしい。拙者焼酎は体に合わず、飲むと腹が下るでゴザル。でも梅酒はいくら飲んでも大丈夫。不思議ですねぇ。
 アフリカ遠征中のナポレオンの戦術的失敗であるアクル攻城戦を中心に描く14巻。戦略的にはアクルを蹂躙できなくとも問題なかったらしいですが、どうしてそうなるのかは分りませんでした。
 アフリカのイスラム教徒達を無慈悲にもひたすら殺しまくるフランス軍を描いています。ただこの1700年代においてもローマ帝国崩壊後北アフリカから海賊達が地中海のイタリアを中心に南フランスやスペインを襲っており、男も女も攫っては奴隷にしています。ですからコルシカ島出身のナポレオンがイスラム教徒に対し憎悪を持っても中立的意識や好意的な感情を持っているとは到底考えられません。それどころか一千年に渡る恨み辛みを今こそ晴らしてやろうとばかりに、殺しまくったのではないでしょうか?いわんや地中海沿岸出身の一般兵士や下士官にいたっては、喜び勇んでナポレオンの命令に従ったことでしょう。知識から得た拙者の想像に過ぎませんが。
 そんなキリスト教圏とイスラム教圏の人々が現代においても反駁しあうのは致し方ないことかと思われます。現代において調停役を買えるのは、世界史に関係していない唯一の先進国である日本しか無いと思いますが、各国間の利害関係を調整し政治工作を施すほど日本が国際関係に馴れているとは考えられず。また、先進国以外の国々の頭の中は未だ19世紀とか18世紀と変わりないことは東アジアの隣国を見れば分る通り。後進国をなだめすかせるには理論や利益誘導とは別に、使う使わないは別にして暴力を前提に会話せねばなりません。約束破ったらお前ら皆殺し、が国同士の契約です。そんな野蛮な、と思うかもしれませんが、これが野蛮と云えるのは日本国内に居る人だけでしょう。話が脇に逸れすぎました。
 漢達の野望をそしてロマンを描く「ナポレオン~獅子の時代~」、次巻はいよいよナポレオンにとってのルビコン川を渡ることになるのか!?
(ヤングキングアワーズ掲載)


2010年11月19日金曜日

ねこむすめ道草日記 5巻 読了

ねこむすめ道草日記 5巻 読了
いけ/著 徳間書店/刊 20101201初版590円 RYU COMICS

 TVアニメ「神のみそ知るセカイ」第7話 Shining Star 視聴。「神のみぞ知るセカイ」はギャルゲーに命を懸けている主人公・桂木桂馬が、神からのメールを受信しクエストの契約の返信をしてしまう。神との契約の内容は、現実の少女達の心の隙間に入り込んだ悪霊“駆け魂(カケダマ)”を捕まえることだった。監視兼助手として送り込まれたエリュシアの力を借り、少女達の心の隙間を埋める為ギャルゲーで培った知識を駆使するのであった。
 アイドル少女“中川かのん”の心の隙間を埋めるため、彼女に近づく主人公。中川かのんは己に自信を持てず存在感が薄いのではないかと思い込み、透明人間と化す力を持つようになっていた。5話6話と続き7話目が中川かのん編の完結。冒頭、デビュー当時3人組だったの中川かのんは、かつて3人でコンサートを開き武道館を満員にする夢を語り合っていた。そして3人が道端で自分達のデビュー曲をアカペラで歌うシーンへ。楽器の音に負けている歌が多い昨今、あえて“声”だけで歌わせた監督高柳滋仁と脚本家倉田英之に大賛辞を送りたい。そして歌う声優達にも拍手。
 物語は進み、中川かのんは武道館でのソロ・コンサート直前に自信を無くし控え室から逃走。主人公の尽力で自信を取り戻しコンサートは無事に開かれるわけですが、はっきり云って第7話は主人公の影は薄く、アイドル中川かのんのコンサート・シーンをじっくり魅せる話でした。監督の趣味なのか脚本家のやりたかったことなのか、かつてアイドルにカリスマがあったころの残滓を感じさせる、おそらく今季放送の「神のみぞ知るセカイ」の中で屈指の演出となったことでしょう。
 マクロスがクリーミーマミが目指し、愛してナイトやヨッキュンが、そしてかんなぎのオープニングがもしかしたら一番エキスを充実したであろう、アニメで描こうとして描ききれなかった歌謡曲の世界が、この「神のみぞ知るセカイ」で描き切られようとは!倉田英之屈指の脚本ではないでしょうか。
 かつてアイドルに憧れた世代が制作するアニメやゲームの中にしかアイドルが存在できなくなった21世紀に乾杯。
 
 さて「ねこむすめ」の話。
 中扉の赤鬼に抱えられた黒菜の絵が、なんだか『こどものとも』に少女と鬼の表紙の絵本があったような気がします。赤毛のおんなの子。なんだったっけかなぁ、想い出せん。
 小さな町で生きる人々と妖怪たち。親和性の高い子ども達とも仲良くなり、古くからの妖怪達とともに、都市伝説から生じる新たな妖怪達も増え、日々が過ぎていくのでありました。
 お堂を住処にし、人間に誘われお神楽へ遊びに行く。他国の化物達は神聖な場所を嫌うものなのですが、日本の化物は気にしていないのか、柳田國男が唱えるように剥落した神々なのでしょうか。おそらく、善悪二元論で語るものではなく、光と闇の違いはあっても世界の一部であることに代わりは無いと云う事なのでしょう。
 カッパのイケノはゲコゲコ云っていたら、体色と相まってカエルと区別がつかないジョ。まあキャラを立てるためのギミックではあるんですけどね。
 ボーナスト・ラックはシークレットを含めると4本入っています。
 とらのあなではカラーイラスト付き。
 
 内容紹介:春~夏へ季節は移り…妖怪たちの日々はゆるゆると巡っていきます――。さりげなく描き下ろしマンガ3本入ってます♪(アマゾンより引用)
(COMICリュウ掲載)

2010年11月18日木曜日

D-悪夢村 読了

D-悪夢村 読了
~吸血鬼ハンター22~ 菊池秀行/著 朝日新聞社/刊 20100930第1刷560円 朝日文庫ソノラマセレクション
 新聞によると拙者の地域の日出は6:21分。拙者は低血圧で毎朝風呂に入って暖気しないと動けないので6時には風呂に入っています。夏場ならシャワーでも良いんですが、こう寒くなると湯船に入らないと体が温まりません。風呂を沸かす時間も日に日に増しています。
 ♪朝寝・朝酒・朝湯が大好きで、そーれで身上潰~ぶした。と小原庄助さんは謡われています。昔は井戸や川から桶で水を運び薪で湯を沸かしました。それに費やす労働力はバカになりません。それに照明手段も蝋燭か油、もしくは囲炉裏であった当時、光を得るための燃料代のコストがバカ高くつくので、お金の無駄遣いを無くすには太陽が出たら働いて沈んだら寝る生活をしなければなりません。そんな時代に朝から湯に入ったり酒を飲んでいたらお金が出て行くばっかりで、入ってきやしません。小原庄助さんって結構良いご身分だったんじゃないんですか?人の上に立つには使われる人の倍働かねばならないのは今も昔も同じです。物持ち金持ちは者も物も自分で管理監督しなければ、人は働かないし物は無くなっていきます。朝寝ていたら管理できませんから。まあ、身上潰れますわな。小原庄助さんは福島県の人らしいですが、因みに拙者が知っている岡山の庄屋の家に、家主は早起きをしろと云う代々伝わる歌があるそうです。早起きしないとスズメが蔵からお米を運び出すんだそうです。で、その家族には口伝でスズメとは一家以外の他人の事だと。庄屋は江戸時代においては一企業と同じであり、それでいて幕府や藩の御用を務める役所の一端でもありました。庄屋の蔵には年貢もあれば家の蓄えもあり、それら公私の管理をしなければならなかったと云う事です。
 朝湯は入れるし、夜しか自宅にいないけど、電気代は毎月千数百円しかかからないし、拙者は現代に生まれ育って本当に良かったとつくづく思いますね。
 ちょっと話がずれましたが、本来朝寝朝酒朝湯をしていれば家が潰れるのですが、朝寝朝酒朝湯を満喫する人々がいました。所謂西洋の貴族達や日本の平安時代の貴族達です。庶民には高くて手が出ない蝋燭や灯明をふんだんに使い、日夜宴会を開く。夜宴会をするのですから、朝早く起きれるわけもないわけです。しかもその照明代も宴会費もすべて領民の税から出ているのですから、領民にとってはたまったものではありますまい。オラ達の血税を吸い上げる鬼ども、この“吸血鬼”めら!と云ったかどうだかわかりませんが、数多くの妖怪・モンスター・化物達がより自然的存在なのに対し、吸血鬼は人間的高貴さを身にまといます。このイメージはブラム・ストーカー以後の事であるのは明白で、文学よりも映像として流布された感がありますが、何故世界中の人々に受け入れられるに至ったのか?を考えると、どこの地域の人々も“そんなもんだよな”と共通のイメージがあったのではないでしょうか。広辞苑の「吸血鬼」の項目を見ると②他人を搾取するなど、むごい人。と書かれていますので、拙者の独りよがりな考え方だけでもあるまいと思う次第。

 高度に発達した現代文明以後地球の支配者となったのは吸血鬼“貴族”達であった。以後吸血鬼達は1万数千年に渡り地球に君臨し宇宙を支配し次元を超えたが、その絶頂期は過去のものとなり衰退をはじめる。地上から貴族達の姿は消え人類が地球の支配者に戻ったかのように見えたが、辺境の各地には貴族達の遺伝子操作や度重なる実験の果て伝説の魔獣もかくやと思われる魑魅魍魎が跋扈し人間達を襲っていた。そして、未だ己が種族の栄華を忘れられない貴族や、一度は着いた永久の眠りから目覚めてしまった貴族が、食料たる人類に牙を向く事があった。普通の人々には抗えぬ力を持つ“貴族”に対抗する為に、超戦闘力を備えた“ハンター”を雇うのであった。史上最強の知恵と力を備える“貴族”を専門に狩るハンター、「吸血鬼(バンパイア)ハンター」を!
 えー、吸血鬼(バンパイア)ハンターDも22巻目です。最早人々から依頼が無くとも吸血鬼狩りを趣味で行う人になっています。必殺仕事人が金で働くハードボイルドな殺し屋から、何時の間にか人情話に変ってしまったような、そんな感じがします。“D”もいったい何処から現れるのだか、貴族に襲われ難儀をしている人々の前に、突然劇的に登場して、敵も見方も美貌の虜にした挙句皆殺しにし、生存者数人に微笑んで去って行く通り魔!?になっていませんか?確かに伝説のハンターですわ。
 “D”の出生の秘密が、ほんの僅かですが少しづつ滲み出ているようです。著者菊池秀行も書くたびに思い付くのではないでしょうか。しかも親の影を追いかけているようでいるので、最終回は「私がお前の父だ!」「ノーッ!!」とか演出してくれるのだろうか、なんて考えていましたが、最早親父は居ないんじゃないかみたいな事を匂わせはじめました。もしかしてアヤフヤのままで終わろうとしているのでは?栗本薫のように、命有る限り書き続けるけど、途中で終わったらゴメンで済ませて、みたいナ。

 内容紹介:山津波で宿を追われた旅人たちが辿り着いた村は、かつて貴族と外宇宙生命体とが死闘を繰り広げた古戦場であった。過去を留めたまま眠りについていた村は、旅人を迎え、突如、血を求めて目覚めた。そして雨に煙る村に不気味な人影が現われるや、旅人は音もなく消えていく。パニックが頂点に達した時、Dが現われた。圧倒的な人気を誇る〈吸血鬼ハンター〉シリーズ、書き下ろし最新刊、第22弾登場。
 内容(「BOOK」データベースより):山津波で宿を追われた旅人たちが辿り着いた丘の上の村は、かつて貴族と外宇宙生命体とが死闘を繰り広げた古戦場であり、“神祖”が作った実験場に隣接していた。過去を留めたまま眠りについていた村と貴族の城塞は、旅人を迎えて突如目覚め、村にOSBを素材にした合成生命体が徘徊しはじめる。一行のパニックが頂点に達した時、Dが現われた。圧倒的な人気を誇る“吸血鬼ハンター”シリーズ、書き下ろし最新刊。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):菊地 秀行 1949年、千葉県に生まれる。青山学院大学卒業。1982年「魔界都市“新宿”」でデビュー後、精力的に執筆。日本推理作家協会会員。SF・ホラー映画愛好家としても有名である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)



2010年11月17日水曜日

ご主人様は山猫姫 6巻 読了

ご主人様は山猫姫 6巻 読了
~辺境双璧英雄編~ 鷹見一幸/著 アスキー・メディアワークス/刊 20101110初版590円 電撃文庫
 
 ライトノベルと名付けたジャンルの隆盛はピークを迎えた感があります。2010年11月の電撃文庫の刊行点数は15冊。一出版社だけで15冊ですよ。まあ、流石にアスキー・メディアワークス以外で15冊以上の出版をしているところは無いようですが、それでも主要出版社だけでもどれほどあるのか。新書版も含め女性向けのライトノベルとBL系を入れると如何程になるのか見当もつきません。マンガであればアニメ化によりインターネットで海外に伝播し、原作コミックスも手に取ってみようかと云う広がりも無くは無く、今のところ上手く行っていませんが、海外展開の道が無きにしもありません。マンガが「絵」もしくは「図」と云った洋の東西を問わない人類共通の技法を使っているおかげで世界へ流れ出ているのに対し、ライトノベルを含む日本語表記による小説さらにはインターネット上の情報その他も合わせて、日本列島より外に出ることは希です。言語はローカルなものに成らざるを得ず、書き文字は更にローカルになります。狭い島国の中に1億2千万の人口が押し込まれているが故に発展した独自の文化も、少子化による自然的人口減少は経済的市場の縮小を生み、現在日本社会で中心的発信消費の世代である第二次ベビーブーマー達の時代が過ぎ去った後に、国内でマンガやライトノベルが現状以上に発展できる可能性は著しく低い確率しかないと考えます。
 玉石混交が淘汰されるような気もしますが、裾野が広がらなくては高い頂はありえません。石が多数転がっているからこそ、玉が光り輝くのです。また裾野が広いからこそ、多種多様なニーズに応えられ、出版社はアノ手コノ手で売り込めるし作家が流動的に存在するのです。毎月のように何人もの新人作家が登場し、淘汰されているライトノベルの現状が、さらにインターネット発信が当たり前の時代に突入し、電子書籍が本格的に稼働した今後、十年後のいや五年後のライトノベルはいったいどうなっているのでしょうか。ただ、日本列島上に日本文化の担い手が存在する限り、源氏物語や枕草子から千数百年に渡り娯楽の為に文字を楽しんできた以上、数年で大転換をするとは到底考えられますまい。なんて、文庫の間に挟まっている電撃文庫の宣伝チラシ「電撃の缶詰」を眺めていたら考えてしまいました。閑話休題。

 巨大た帝国の北辺で異民族と共に腐れた官僚機構に対し反旗を翻す青年二人。帝国は実力を発揮する機会を己で潰し、自重に耐え切れなくなった巨木のごとく徐々に傾いで行くのであった。
 主人公“泉野晴凛”とその軍師“皇伏龍”。最近アニメ「バクマン。」を見ているせいか、「ご主人様は山猫姫」を読んでいると晴凛と伏龍のセリフを「バクマン。」の主人公二人の声で脳内変換している自分に気がつきます。アニメの影響恐るべし。
 巨大な帝国と云えども、斃れる時は一瞬で瓦解してしまいます。ただ国を打ち立てる時も壊す時も天の時地の利人の輪が絶妙のタイミングで揃ってこそ成り立つというものです。その幸運の女神の前髪をつかめる者だけが頂点に立てるんですね。
 最近ファンタジーでもSFでも舞台として“帝国”が良く登場します。大日本帝国やその継承国日本のように君臨すれども行政には一切タッチしない“皇帝”もいれば、ユーラシア大陸東部の平原に打ち立てては消える国々の“皇帝”のように全ての権利が一人に集中する場合もあります。そしてアジア的皇帝の特徴として皇帝自身の神格化があります。そしてヨーロッパにおける皇帝のありようは東アジアとは異なる存在であり、また南アジアにおける皇帝の意味も他の皇帝達とは異なります。また時代によっても異なることは当然です。文字にすれば「皇帝」と翻訳してしまう言葉も、その帝国の地理的歴史的蓄積により皇帝の役割が地域別に比較すると、甚だしく異なる存在である事が理解できると思います。皇帝の意味が違う以上、一口に“革命”や“叛乱”が起きても、その意味するところは一つ一つ違う事は明白です。残念ながら学校教育においては、あくまで初歩的入門的知識の基礎を教える場であって、今まで述べてきた“違い”を個々に解説することが出来ませんが、教師の腕が悪いのか、教わる脳ミソが無いのか、全て一緒くたにする傾向があります。作家さんは己の好きな事を勉強して、その成果を小説として書くので、“違い”を当然理解した上で書いているのですが、読者は必ずしも理解しているとは限りません。玉石混交は送り手ばかりの話ではなく、受け手においても同じ事が云えます。
 しかし、学校の授業と違って、読書に正解など有る訳も無く、勝手気ままに解釈するのは自由であるわけだし、読み返すたびに新たな感動と知識を得る事の出来る作品を入手できれば、素晴らしいお宝になるわけで、必ずしも作者と同じ視点に立って活字を追いかける必要も無いのかもしれません。
 かなり脇道にそれましたが、異民族の姫に言い寄られ、連戦連勝で国を切り取り、人々の信頼を得ていく姿は“漢のロマン”を描いているようで、痛快ですな。

 内容(「BOOK」データベースより):ありえない奇策の連続で、まさかの勝利をもぎ取った晴凛たち。すぐ消える弱小反乱軍のはずが、北域を席巻する大勢力へと変貌をとげていく。近隣の太守たちも、侘瑠徒の王と言われる晴凛に興味津々となる。だが、北域に名を轟かす晴凛はというと。ミーネとシャールに迫られて右往左往していた。どっちが嫁か争いに翻弄されている姿には、相変わらず王の威厳はないようで。そして、ついに県都延声を落とす日がやってくる。勝てば、名実ともに北域の覇者となるのだが!?大人気シリーズ、第6弾。(アマゾンより引用)


2010年11月16日火曜日

数えずの井戸 読了

数えずの井戸 読了
京極夏彦/著 中央公論新社/刊 20100125初版2000円
 ぶっちゃけ「番町皿屋敷」。
 井戸の中から聞こえる皿を数える声。これは確かに恐ろしい。
 無論京極夏彦だから古典的名作を新たな視点で解きほぐし、再構成された傑作。
 たまさか偶然に事故とか事件に巻き込まれる人がいます。池袋で歩いていたら射されたり、秋葉原で刺されたり。地下鉄で毒ガスを受けたり。何故こんな目にと問うても答えられる人がいるわけもなく、偶然の積み重ねと云おうが、はたまたそうなる宿命だと云おうが、不幸な目に会ってしまった人の慰めになるわけでもなし。
 とある旗本屋敷に、天地人その場その時に集ってしまったが為に生じてしまった悲劇とは。
 事件に遭った一人一人の視点を描きつつ、惨劇へ至る過程を丹念に、それでいて緊張感が満ちる潮のごとく徐々にそれでいて確実に人々を溺れさせる様に、宿命と云う名の限界点へと誘う人間模様は、精緻にして大胆、一本一本は独立している糸なのに、縦に横に織り成され布が出来上がるがごとく描かれる鮮やかな人間模様。
 『嗤う伊右衛門』の視点の逆転によるどんでん返しや、『覘き小平次』における小平次を軸に廻るそれぞれの思惑、とは全く異なる、サスペンスとも云うべき怪談話。
 京極夏彦は天才だわ。
 でも早く中善寺のストーリーを進めて欲しいものです。
 次回の書き下ろし長編時代劇は鍋島か提灯か。愉しみです。

 内容紹介:数えるから、足りなくなる。それは、はかなくも美しい、もうひとつの「皿屋敷」。人口に膾炙し怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す人気シリーズ第三作。
内容(「BOOK」データベースより)
数えるから、足りなくなる。それは、はかなくも美しい、もうしとつの「皿屋敷」。人口に膾炙し怪談となった江戸の「事件」を独自の解釈で語り直す人気シリーズ第三作。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):京極 夏彦 1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で第四九回日本推理作家協会賞(長編部門)、97年『嗤う伊右衛門』で第二五回泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で第一六回山本周五郎賞、2004年『後巷説百物語』で第一三〇回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)



2010年11月15日月曜日

映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!? 観了

映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!? 観了
 子ども達の付き添いで来たお母さん達が“思わず感情移入しちゃった”と云う位、大人の鑑賞に充分耐えうる名作。アキバの大きなお友達は劇場の大スクリーンで見るべし。金を払う価値充分にあり。yahooでの興行成績ランキングでも上位なのは、作品を見ればわかる。
 見てないから本当なら云えない事だけど、ガンダムOO劇場版より、たぶん出来が良いんじゃないかな。出来がっていうか、ストーリーの泣かせ方がね。
 あくまでTVで放送している番組の番外編としてのストーリー。街で出会った少年に主人公4人はストーリー上自然に自己紹介をしているけど家族構成を紹介されていないので、初見には解らないことだらけで、いきなりコッペさまが救援にかけつけたり、初代プリキュア云々とか、サバクノシトって何?とかでしょうが、逆にTV放送を見ている観客であれば、燃える展開泣けるストーリー。
 ゲスト出演のルーガルー役大谷育江とサラマンダー男爵役藤原啓治がまた素晴らしい。まあ、ある意味この二人が主役と云っても過言ではありますまい。
 そしてテーマがTVシリーズとともに一貫しているのも素晴らしい。シリーズを通して脚本構成をコントロールしているのでしょう。
 ただ、アクションシーンの一番の見せ場で観客参加型を導入したのは如何な物か。スポンサーとか配給とか大人の事情なでしょうが、この一点が画竜点睛を欠いたような感じになりました。やはり自然と“頑張れ”とスクリーンに向って声が上がるような映画を作るのが本来じゃありませんか。
 パリで上映したら拍手喝さいだろうなぁ。ロケハンしたスタッフの努力と描いた背景スタッフの技術に拍手。
 あ、これから見に行こうと思った方は、現在発売中の『月刊アフタヌーン12月号』掲載の「百舌谷さん逆上する」第31話 パープルローズ大ショック!? 涙のスーパーフォームの巻 を読んでから出かけてください。
 「よろこんでいただけましたでしょうか」

以下yahooより引用
原題: -
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: 日本
上映時間: -
 解説: 少女たちを中心に大人気のテレビアニメ「プリキュア」シリーズ、「ハートキャッチプリキュア!」の劇場版。シリーズ初の試みとして外国に舞台を移し、ファッションショーに出るためにやって来たフランスのパリで、400年の眠りから覚めたサラマンダー男爵や狼男の脅威からパリを守るべく立ち上がったプリキュアの大活躍を描く。モデルにふんする彼女たちのファッションやオシャレなパリの街並も見どころ。シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: ファッションショーに出るために、モデルとしてフランス・パリにやって来たつぼみたち。しかし、パリでは満月の夜に狼男が出現するという、不気味なうわさが広まっていた。そんな中つぼみたちは、空から舞い降りて来た傷だらけの少年、オリヴィエと出会う。さらには、デザトリアンがパリにまで現れ……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
スタッフ
製作総指揮:-
原作:東堂いづみ
音楽:-
脚本:栗山緑
キャスト
水樹奈々(花咲つぼみ/キュアブロッサム)
水沢史絵(来海えりか/キュアマリン)
桑島法子(明堂院いつき/キュアサンシャイン)
久川綾(月影ゆり/キュアムーンライト)
川田妙子(シプレ)
くまいもとこ(コフレ)
菊池こころ(ポプリ)


2010年11月14日日曜日

エクスペンダブル 観了

エクスペンダブル 観了
 銃撃戦有り、肉弾戦有り、空爆有り、目指すは独裁者が虐げる島、裏で操るは元CIA、利害を超え独裁者の娘が唱える信念に、人間味溢れるマッチョな漢達が戦いを挑む!
 痛快にしてカッコ良い勧善懲悪のスカットするムービー!!折角だらかTVモニターとかではなくて、大スクリーン大音響で楽しみましょう。
 以下ネタバレ。
 冒頭ライダー達の顔を見せずバイクが登場し、バイクのタンクに共通のマークとエクスペンダブルの文字。そしていきなり船上の人質救出作戦。いきなり過ぎて何故バイクが出てきたのかわかりませんでした。まあ、仮面ライダーの立花藤兵衛の立ち位置でミッキーローク演じる引退した老兵ツールがバイク屋だか刺青屋をやっているわけで、どうしてバイクなのかはラストにおいて府に落ちました。
 内容的には「七人の侍」の亜流。元CIAの悪人が銭儲けの為、気の良い独裁者を誑し込み島に圧政をしいた影で、CIAの思惑と独裁者の一人娘が凄腕の傭兵チームを使って悪人を退治しようとするストーリー。云わば「荒野の七人」のように戦うことしか出来ない凄腕のカウボーイ達を集めて村人を救い、そして去って行くシチュエーションを“アイアン・ホース”を使って表現したと云う事だったのか!と一人合点しました。現場で戦う5人とミッキーロークとドルフラングレンを合わせて七人でしょ?
 それにしても主役スタローンとチームの精神的支柱(現役の6人の将来の姿)であるミッキー・ロークに視点が行くのは当然として、サブ・リーダーのジェイソン・ステイサムの物語あり、ジェット・リーとドルフ・ラングレンとの確執あり、父親と娘の葛藤あり、そして悪い兵士をバッタバッタと薙ぎ倒すシーンの連続を、よくぞ103分に纏め上げたと思います。一見脳みそまでマッチョっぽく感じるスタローンですが、ランボーで当たるまで、と云うかランボー1作目まではどちらかというと性格俳優っぽいイメージが強いです。それ以後タフガイを看板にしてしまいましたが、もしかしたらスタローン自身の願望としては、アクションを含めドラマを演じたい欲求があるのではないかなぁ、と思ったりもします。興行的に成功して次に継がなければならないし、自分のやりたい事もやるには、監督も脚本もやって尚且つ主演を頑張ったのではないでしょうか。それだけの見識があると思います。
 見所の一つとして飛行艇アルバトロス(ルパン三世の死の翼とは別物)が大活躍。地上掃射はするはガソリンでナパームみたいに焼き払うは、アルバトロスがこれだけ活躍した実写映画はちょっと思い出せません。私の記憶が確かなら朝鮮戦争でもベトナム戦争でも活躍した名機のはず。多数生産されているので、形は似てても中身はまったく別物の可能性もあるのですが、私には判別不能。自然環境保護団体を隠れ蓑にしているのにも強烈なエスプリが効いて笑えます。自然の為ならテロをも辞さずってやつですね。
 メンバーの誰かは死ぬのかなとか思ったのですが、良い意味で期待はずれ。思わずジェット・リーに死亡フラグが!とか、ジェイソン・ステイサムが「ワイルドギース」の副長みたいにとか思ってしまいましたが杞憂で良かった。
 何故長淵剛なのだろう?オリジナルで採用されたのなら誉だし、日本語吹き替え版のエンディングならば、そんなものかと思うところであるが、字幕版にくっ付ける理由がわかりません。だったらエクスペンダブルなんてわかり難い日本語に馴染まないタイトルよりも、気の効いた邦題とか副題をつけた方がマシではないでしょうか。
 誰もが思うであろう時の流れは、それはそれで役者の演技に渋みが増してカッコ良いでいいんじゃないですかね。スタローンだからこそ集まった主役達の豪華な顔ぶれが楽しい。

以下yahooより引用
原題: THE EXPENDABLES
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: アメリカ
上映時間: 103分
 解説: 『ランボー 最後の戦場』でも監督、脚本、主演を務めたシルヴェスター・スタローンが今回も同様に一人三役をこなしたアクション超大作。腕利きの傭兵(ようへい)チームのメンバーたちが、命懸けの危険な任務に挑む姿を描く。出演者もジェイソン・ステイサムにジェット・リー、ミッキー・ロークにブルース・ウィリスにアーノルド・シュワルツェネッガーと夢のような面子が一同に集結。彼らが挑む迫力の肉弾戦や銃撃戦、過激な爆破シーンに息をのむ。
シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: バーニー(シルヴェスター・スタローン)は、傭兵(ようへい)軍団のリーダーとして精鋭たちを束ねている。彼はナイフの達人リー(ジェイソン・ステイサム)や、マーシャルアーツの天才ヤン(ジェット・リー)らと共に危険な任務を遂行してきた。ある日バーニーは、とある依頼人(ブルース・ウィリス)から教会に呼び出され……。

 「エクスペンダブルズ」頭脳よりも筋肉頼みなローテク・アクション
 素手、ナイフ、拳銃、マシンガン……と登場する武器はさまざまだが、CG全盛の時代におそろしいまでにローテクな仕上がりになっている肉体派アクションだ。主演のシルベスター・スタローン(監督・脚本も)をはじめ、老いたりとはゆえ、80年代以降のアクション映画で主役をはってきた筋肉自慢のスターたちが一堂に会するオールスター映画。全出演者のフィルモグラフィーの淡い映画的記憶が甦る仕組みになっている。実に男臭い活劇だ。  傭兵部隊の「エクスペンダブルズ」(“消耗品”の意)が軍事政権下にある南米の小国に潜入して国家転覆を目論むというプロットは「特攻大作戦」などにありがちなもので、そこから展開されるストーリーはないに等しい。面白いことに、彼ら傭兵部隊には“プラン”がまったくないのだ!  頭脳よりも筋肉頼みであり、筋肉を隆々とポンプアップさせて登場しているマッチョ系アクターにふさわしい“リング(戦場)”になっている。  ただし善玉を集めすぎ、優雅でカラフルな(「ダイ・ハード」のアラン・リックマンのような)悪玉の不在を招いたのが痛い。オールスター映画としても、欲をいえばスタローンに並び立つ“両雄”的存在がほしかった。(サトウムツオ)(eiga.com)


スタッフ
監督:シルヴェスター・スタローン
製作総指揮:ダニー・ディムボート 、ボアズ・デヴィッドソン 、トレヴァー・ショート 、レス・ウェルドン
原作:-
音楽:ブライアン・タイラー
脚本:シルヴェスター・スタローン 、デヴィッド・キャラハム
キャスト
シルヴェスター・スタローン(バーニー・ロス)
ジェイソン・ステイサム(リー・クリスマス)
ジェット・リー(イン・ヤン)
ミッキー・ローク(ツール)
ドルフ・ラングレン(ガンナー・ヤンセン)
エリック・ロバーツ(ジェームズ・モンロー)
ランディ・クートゥア(トール・ロード)
スティーヴ・オースティン[プロレスラー](ダン・ペイン)
デヴィッド・ザヤス(ガルザ将軍)
ジゼル・イティエ(サンドラ)
カリスマ・カーペンター(レイス)
ゲイリー・ダニエルズ(ザ・ブリット)
テリー・クルーズ(ヘイル・シーザー)
ブルース・ウィリス(チャーチ)
アーノルド・シュワルツェネッガー(トレンチ)
アミン・ジョセフ(-)
セーニョ・アモアク(-)
ハンク・エイモス(-)
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ(-)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(-)

 スタローンやシュワルツネッガー。ドルフ・ラングレンやジョン・バンダムで戦隊モノを作れたらいいのにと20年くらい前に思いついきまいた。司令官にチャールズ・ブロンソンとかジェームズ・コバーン、メカニックの主任のオヤッサンがボーグナインとか。まあ、誰もが思いつくだろうけど、オールスターキャストになって映画としては顔見世興行にしかならないから企画は立つけど流れてばかりいたのでしょう。シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスはチョイ役だったけど、スタローンだからこそ集められた豪華メンバーだったのでしょう。引用の解説にあるように悪役にもっと名優を充てられれば最高だったんですけどね。


2010年11月13日土曜日

蒼天の拳 22巻完結 読了

蒼天の拳 22巻完結 読了
原哲夫/著 武論尊/監修 新潮社/刊 20101115初版514円 BUNCH COMICS
 
 昨晩は寝付けず、ならばイッソと眠くなるまで読書をしたら夜もふけ数時間しか寝ないで出勤。現在喉が猛烈に痛いっス。晩飯食べて風邪薬飲みましたよ。眠気は増したけど、痛みはそのまま。関東の冬は乾燥しすぎだ。部屋中にマンガ本と雑誌が積み重なっているのも原因の一つだろうけど。
 「蒼天の拳」完結!本編最終頁には「完 魔都上海編」となっていますが、霞拳志郎の物語は終了したような気がします。バンチと共に始まり、バンチと共に終焉をむかえる。ある意味コミック・バンチ自体が原哲夫の作品みたいなものですから、運命共同体となるのは致し方ないのかもしれません。
 22巻は西斗月拳ヤサカが諭されるシーンから始まりますが、拙者の頭の中には拳志郎と劉宗武との決戦「天授の儀」の戦いの最中のイメージが強すぎて、何故いきなりヤサカが出ているんだ!と思ってしまいました。21巻を買わなかったのかとも思いましたが、実はちゃんと読んでいましたhttp://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/60039706.html。どうやらスッカリ忘れていた模様。
 いやーっ、まいった、まいった(ペチペチ)(成原博士風に)
 拙者の頭の中では天授の儀が続いていたんですね。それだけ印象が強すぎたのでしょう。
 西斗月拳創世の秘密が明かされる!
 原哲夫って桜が好きですよね。無論“絵”になるからなんですが、特に影武者徳川家康の桜の描き方には文字通り涙が出ました。拳志郎と宗武が桜の下で酒を酌み交わすのも素敵でした。

 内容紹介:勾玉が示したのは、北斗と西斗の秘密だった……ヤサカが命を賭した最後の戦いの結末は!? 全ての謎が明らかになる蒼天の物語、堂々の完結!!
 北斗の拳始祖のシュケンに西斗月拳の秘術を授けたのは、ヤーマであり、世界の平和を求めて生まれた北斗神拳は二人が作った愛の結晶だった。西斗月拳の怨念から解放されたヤサカは、あえて拳志郎に最後の戦いを挑む。蒼天の物語、堂々の完結!!
 著者紹介:原哲夫ハラ・テツオ 昭和36年、東京都生まれ。高橋よしひろプロのアシスタントを経てデビュー。昭和58年、週刊少年ジャンプで武論尊氏とのコンビで連載した『北斗の拳』が大ヒット。隆慶一郎の小説を原作にした『花の慶次』など時代長編にも熱狂的ファンが多い。(新潮社ホームページより引用)
(週刊コミックバンチ掲載)


2010年11月12日金曜日

セレスティアルクローズ 1巻 読了

セレスティアルクローズ 1巻 読了
塩野干支郎次/著 講談社/刊 20101109第1刷600円 シリウスKC
 
 とらのあなでセレスティアルクローズ1巻とブロッケンブラッド6巻にイラストカードが付くって聞いて、近所のとらのあなに出向いたのですが、セレスティアルクローズのは入手できませんでした。売り切れたのか、もともと扱っていない店舗なのかわかりませんが、ちょっと残念。閑話休題。

 人が魔と化す事件が発生した時、主神オージンの使いである戦乙女(ヴァルキュリア)が事件を解決する。戦乙女の盾となり武器と成るのは古の血を繋ぐ人々であった。
 と云うわけで、汪宿市の清汪流神社の跡取り“神渡 優”は戦乙女ラーズグリーズの“鎧”となり、共に生活することになった!講談社の『月刊シリウス』に連載開始の新シリーズです。さらに今巻には『月刊シリウス』の別冊ネメシスNo1に掲載された同じ世界の別の場所で同じような出来事が起きていた編も同録。『ネメシス』の看板とも云うべきシリーズの開始ながら、同じ単行本の中に入るとなると、どこかの話数で繋がるのかもしれませんねぇ。それとも、もしかしてネメシスの続編の刊行が覚束無くなったとか。
 現在のマンガ業界のシステムだと、連載作家には必ずアシスタントが付き、一定の実力がつくとノレンワケのようにアシスタントが独立をするための場を出版社が提供します。出版社としては抱えている作家予備軍を死蔵させない為にもまた、志気を高める上にも必要な本となります。本誌で場が提供できればそれにこしたことはないのでしょうが、そうも云っていられなくなって増刊とか別冊とか作り出すんですよね。その辺は「バクマン。」の方が詳しくて正確な情報が描かれています。無論読者層の拡大を狙っての出版もあります。ネメシスにいたっては、メディアの融合を目指した『マガジンZ』のファンタジーや冒険色の強い別冊として『シリウス』を刊行したら、本誌であった『マガジンZ』の売上より伸び、マガジンZの休刊となりました。そのシリウスも読者層の拡大を狙ってか、やや年上向きにを意識した別冊として「ネメシス」を刊行したのではないでしょうか。シリウス・ネメシス両方に今まで講談社と関係を持っていなかった著者塩野干支郎次を持ってくるなんて、余程実力を買われているのか、編集者にファンでもいるのか、今だアニメ化した作品すら無いのに大したものです。

 内容説明:母を喪い「汪宿市」に帰郷した少年・神渡優。謎の美少女・ラーズグリーズと出会ったことから、神なる者と人たる者が織り成す、壮大なる戦いの渦中へ巻き込まれていく…!! 『ユーベルブラット』、『ブロッケンブラッド』で名を馳せた塩野干支郎次が描き出す、渾身のファンタジー・アクション!!
 著者について:塩野干支郎次 1976年9月16日長野県生まれ。2001年のデビュー以降、シリアスなSFから異色ギャグ 漫画まで、様々な作品を描き続け、幅広い読者の支持を得る。代表作はダークファンタジー巨篇『ユーベルブラット』、女装男子ジャンルの先駆けになった『ブロッケンブラッ ド』など多数。

[HP/ブログ]
「ethereal shine」→ http://es01.jp/
(アマゾンより引用)
(『月刊少年シリウス』『ネメシスNo.1』掲載)

2010年11月11日木曜日

ブロッケンブラッド 6巻 読了

ブロッケンブラッド 6巻 読了
塩野干支郎次/著 少年画報社/刊 20101123初版552円 YKコミックス

 現在発売中の『ヤングキングアワーズ』12月号誌上において「それでも町は廻っている」TVアニメ放送記念「OURSオリジナル ドラマCD応募者全員実費配布サービス」なる企画を立てています。前回はブロッケンブラッドだったので応募しましたが、さて今回はいかにしたものか。アニメは好きなんですけど、それ町ドラマCDに応募するには雑誌の他単行本8巻が必要で、拙者はそれ町の単行本は購入しておらんでゴザル。この為だけに8巻を購入するか、いっそ単行本を全て揃えるか。「TVアニメと同じ、スタッフ&キャストでお贈りする石黒正数原案のオリジナルドラマCD!」と云うコピーに魅かれるものが…。閑話休題。

 さて「ブロッケンブラッドⅥ」。
 礼奈の声が三石に!脳内変換さーれーるーッ!! 一度印象付けられると、こうもイメージが引き摺られてしまうのか。単に拙者のイメージが脆弱にすぎなかったのかもしれません。
 一話完結型の何時終了していも結果オーライなストーリー展開ながら、芸能界やらTV業界・映画業界の時事ネタ満載。数年経てば廃れる内容ばかり。十年経ったらこの作品を読んで笑えるのは、今の芸能界を知っている人だけになるのでしょう。著者塩野干支郎次としては連載を複数抱えている中の一本くらい遊ばせてくれよ、と云う事でもあるのでしょう。健一の家族が全員登場。この子にしてこの親あり。四方田家のお父さんはいつ登場してくれるのでしょうか。
 替え玉ちゃんに萌え。そりゃ主人公の替え玉なのだから、主人公に萌えれば替え玉ちゃんにも萌えるのは当たり前。名前も出てきたし、外伝のひとつやふたつやみっつも描いてもらいたいものです。ぜひ!
 
 内容紹介:祖先の錬金術師の血の迷いと、守銭奴の従姉・四方田礼奈(よもだ れな)の野望で、男なのに魔女っ子となり、“ブロッケンの血族”の力を悪用する輩と戦いつつ、国民的アイドルグループKGB48の中心メンバー「ノイシュヴァンシュタイン桜子」としての活動もしているドイツ系三世の主人公・守流津健一(しゅるつ けんいち)。全員女装男子で組んだ3人組ユニット・「カシュマッシュ」もますます注目を集め……!? 絶好調“女装”錬金バトル・シーズン6突入!!(カバー裏表紙より引用)
(ヤングキングアワーズ掲載)

2010年11月10日水曜日

蒼き鋼のアルペジオ 2巻 読了

蒼き鋼のアルペジオ 2巻 読了
Aek Performance/著 少年画報社/刊 20101113初版571円 OURS COMICS

 世に流行り廃りが有る様に、個人の食生活にもマイ・ブームがあります。最近の拙者のマイ・ブームは菓子「黒棒」。昔から存在は知っていましたが、職場の茶菓子として一個食べてから病みつきになりました。黒糖の甘さが脳細胞に染み渡る。近所のスーパーを漁るとサティで九州久留米はクロボー製菓印の「名門黒棒」が、そしてベルクでは買物専科100円シリーズで熊本の橋本製菓印の「ミニ黒棒」がありました。黒砂糖を使った菓子は南が多いなぁ。「八ツ橋のひみつ」みたいに「黒棒のひみつ」がでないかしらん。

 さて「アルペジオ」の話
 待ちに待ってた2巻が発売。実は拙者単行本を待てずに、掲載誌『ヤングキングアワーズ』を買い始めました。単行本を買っている連載も「天にひびき」「ナポレオン~獅子の時代~」「ドリフターズ」とあり、近藤るるるの「アリョーシャ!」も購入決定。他連載陣も中々に面白い作品が揃っています。でもどう転んでも「超人ロック」だけには目を通しても手を出さないでしょう。そういえば「超人ロック」を連載すると休刊すると云うジンクスはどうなるんでようか。
 2巻では1巻で敗れたタカオが、そして霧の艦隊のコンゴウ、ハルナ、キリシマ、ヤマト、イ401の姉妹艦400と402が登場。政治家の思惑でイ401と分断されてしまう千早たちクルー。時を同じくして横須賀へドック入りしたイ401を襲う霧の艦隊所属の戦艦キリシマとハルナ。日本政府は対霧の艦隊決戦兵器「白鯨」で迎え撃つ。装備は信頼性の無い新兵器ばかり、頼みのイ401は今までの戦いの為満身創痍、戦力が劣勢の中イ401艦長千早の頭脳が回転する。
 燃える展開ではありませんか!続きが楽しみ。そして「私は彼の側に居るわ」と仲間に宣言し霧の艦隊を出奔するタカオの動向は如何に!
 ところでイ400型と云えば、太平洋で活躍するため大型化した日本潜水艦の中でも飛行機まで積んだ特殊潜水艦。史実では唯一米国本土を爆撃しており、マンガの中でも甲板上にカタパルトを設置していますが、格納庫の中には何が隠されているのでしょうか。今後の物語の伏線になると面白いですね。

 内容紹介:日本政府から依頼された兵器の輸送をするため、故郷の横須賀に帰港した401と千早群像たち。それを待ち構えていたのは「霧の艦隊」ではなく、日本政府の「魔の手」であった……。だがそこに「霧」の戦艦。ハルナとキリシマが戦いを仕掛けてきた!緊迫の横須賀海戦、勃発!!(カバー裏表紙より引用)
(ヤングキングOURS掲載)

1巻の頁:http://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/60632306.html

2010年11月9日火曜日

日々にパノラマ 2巻 読了

日々にパノラマ 2巻 読了
竹本泉/著 メディアファクトリー/刊 20101031初版590円 MFコミックス

 先日スーパーで半額ワゴンセールの中に入っていた水たき料亭博多華味鳥印のレトルトカレー「華味鳥」販売はトリゼンフーズ㈱を買ってみました。美味し。小売価格298円を半額で買えたのはとても幸運だったと云えるでしょう。値段は倍もする広島カキカレーの、味は倍美味い。それでも売れ残って半額セールになるとは、ネームバリューが関東では弱いのか、消費者の財布の口が狭まっているのか。拙者もトップバリューのレトルトカレーの倍額までなら買うけど、それ以上だと考えざる得ない。高いのが美味いのはわかっているけど(カキカレーは高くで不味いが)財布と相談するとねぇ、て事なのでしょう。閑話休題。

 「日々にパノラマ」“日々”は「ニチニチ」と読むそうです。
 東京都でありながら、船にゆられてドンブラコ。南国の離島でのユルーい日常を描く秀作。ロボットは出てきません。ネコ耳をつけてみたり、高等学校へ進学してみたり、ソバカスを気にしてみたり、事件とも云えない日常のちょっと不思議な事に気付いてみたり、物語のセオリーとしては起承転結が無いような状況をマンガ作品として一話完結で描く著者竹本泉は天才!?
 基本が「赤毛のアン」とか「あしながおじさん」とかの文学なのではないかと邪推していますが、拙者はどれも読んだ事がありません。

 内容紹介:絶海の火山島の人々の、ぬくぬく常夏ライフ!! 東京都下、本州よりはるか南(というより東)の火山島。その島の住人、中学3年生の千尋もいよいよ(?)卒業、そして進学。とは言っても、クラスの全員が島に一つしかない高校に入るだけなので、みんないつも通りにのほほんとしています。それでも、本土から転入生がやって来たり、千尋がネコ耳をつけてみたり、イルカが迷い込む湾のナゾが解けたり、いろいろな事件が起こったり、起こらなかったり……の最新巻です!!(アマゾンより引用)
(月刊コミックフラッパー掲載)


2010年11月8日月曜日

ラブやん 14巻 読了

ラブやん 14巻 読了
田丸浩史/著 講談社/刊 20101022第1刷533円 アフタヌーンKC
 
 拙者はまたもや「黄泉の眠り」に突入。日没まで動けず。夜に歯医者の予約をいれていたので、無理無理にでも体を動かしたのが良かったのか、なんとか大丈夫そうです。いやはや久々にきたなぁ。※黄泉の眠りとは:疲労のあまり体が動かなくなる現象。どこか不健康な生活になっていると成りやすい。
 拙者がくたばっている間も地球は回っているわけで、宇宙戦艦ヤマトの名物プロデューサー西崎義展死亡。功績は様々あれど、果たして彼は勝ち組だったのか。昔話や教訓話であるような、宝物を見つけたばかりに金持ちになってしまったばかりにその後の人生を全て棒に振ったような感じもなくはありません。押井守の勝つために戦え式に考えると、映画を作り続けられた面で考えれば勝ちと云えなくもありませんし、結局ヤマト以外の映画を作れなかったのならば負けのようにも思えるし、ご本人にとってヤマトが重荷だったのか誉だったのか聞いてみたくもありますが、本人にとってもその双方の面があったことは想像に難くありません。新聞によると小笠原村父島の二見港内に停泊中の調査船「YAMATO」(485㌧)から転落。同船には9人が乗っており、ってもしかしてドキュメント・名探偵コナンの撮影かい!て突っ込みたいくらい見事な死にっぷり。映画公開を直前に名プロデューサーが転落死に見せかけられた殺人事件、みたいな。だいたい調査船「YAMATO」って、もしかして以前西崎が所持していたクルーザーかな?

 さて「ラブやん」。
 サンタさんへのお願いの副作用で若返り、少女の姿になってしまったラブやんにカズフサの目が釘付けに!
 毎回同じ事を書きますけど、読んでて痛いんですよねぇ本作品。一見変わらない日常を繰り返しているようですが、幼馴染は結婚するは子どもは生まれるは、カズフサは歳をとる一方だし、それは天使であるラブやんも同様。永遠のパラダイスでは無い世界で今だけを楽しんでいるような、アキハバラを歩いていると普通にそこかしこで見かける人々のようでいて、さらに拙者の事を描かれているようでいて、このマンガは心臓に悪いっス。さらに、例えば76p3コマ目のセリフ「少年と少女(三十路手前)が!!初々しさを漂わせつつキャッキャウフフと…」とあるように、以前の作中にも老人と老婆が少年少女の姿に戻って野原で日暮れまで遊び続けたり、学園喫茶のように教室を再現したお店を描いたり、過ぎ去った日を夢見た時点でロスト・パラダイス現象にしかならないわけです。パラダイスは過去ではなく未来にしか無いと実感できればよいのですが、“ラブやん”と云う超常の存在が過去を取り戻せるのではないかという可能性を生んでしまうのが、この物語のミソになります。そのあたりは作者が意識しているのか天才が無意識に為せる技なのか、例えば第96話「追憶売ってます」って筋肉ムキムキ男が火星へ飛びそうな題ですが、催眠術により自由に夢を見せてくれる店へ行っても郷愁を誘う世界を描かないのが素晴らしい。余談ですが、片腕サイコガンのマンガ「コブラ」の第一話も似たような話でありまして、99話で披露されています。
 表紙の少女は今巻には出ていません。

 内容説明:ロリ・オタ・プー、三重苦そろった大森カズフサの恋をイイ感じにすべく、ラブ時空から愛の天使ラブやんがやってきたけど、結局ダメダメにというお話!酒飲み話など非公式な席では大絶賛されるも、なぜか全メディア黙殺の問題作!愛の天使・ラブやんはサンタの力でロリ化してロリやんに。一方、ロリ・オタ・プー のダメ人間、三十路突入した大森カズフサは猫耳少女を夢見て――!? 連載100話を突破したダメ人間の一大サーガの最新刊は、単行本描き下ろしページに加えて、本誌掲載企画「ラブやん成り上がりすごろく」も再録!!(アマゾンより引用)
(アフタヌーン掲載)

2010年11月7日日曜日

ロボット残党兵 4巻 読了

ロボット残党兵 4巻 読了
~妄想戦記~ 横尾公敏/著 徳間書店/刊 20101001初版590円 RYU COMICS

 目覚めても頭痛は治まってませんが、バファリンで抑えられたので出勤。日曜日も出勤なんです。今日は仮面ライダーオーズもハートキャッチ・プリキュアも放映されていないので心晴れ晴れと出勤できました。

 ロボット残党兵の話、
 1943年太平洋上タワラ環礁において日米軍の激突があった。日米ともに新型兵器“機械化人間”の本格使用による戦場となった。日本式機械化人間“日の丸人”の開発者“三船”は己の体を機械化し、戦場に赴く。戦場は敵も味方もただ、ただ、「死」を生産するためだけの場所でしかなかった。
 そして事態は急転直下!ここにいたりタイトルの「残党兵」の意味が解った!!ここに至るまでの太平洋戦争らしい戦いは序章に過ぎなかったわけですね。
 激戦を生き残り、普通の人には到底耐えられぬ宿命を背負いながら、世の迫害に責められながらも、その責める世の中を守るため孤独の中戦い続ける、これぞヒーロー。
 萌えではない、燃えるマンガがここにある!

 内容紹介:敵味方ノ区別無ク殺戮ヲ繰リ返ス米軍ノ超巨大兵器ニ徒手空拳デ最後ノ決戦ヲ挑ム三船以下生キ残リシ日ノ丸人タチ 死力ヲ尽シタ激闘ノ結末ハ?ソシテ…戦イノ果テニ待ツモノハ!?(カバー裏表紙より引用)
(月刊COMICリュウ掲載)

2010年11月6日土曜日

ACONY(アコニー) 3巻完結 読了

ACONY(アコニー) 3巻完結 読了
冬目景/著 講談社/刊 20100922第1刷590円 アフタヌーンKC

 本業とは別に仕事を命令されて、やっと納品してきました。休日なのに。家に辿り着き一眠りしたら偏頭痛が激しく、バファリンを飲んでも治まらずUPもままならず床に就きました。閑話休題。

 さて「アコニー」。
 母親が仕事で海外へ出張してしまったため、祖父の住む“しきみ野荘”に転がり込んだ中学生“モトミ”であったが、しきみ野荘は人外が住まう魔窟であった!と云うのが粗筋みたいなモノですが、人外の魔窟ではなく、単に常識では測れない人々と接点ができただけとも考えられます。作中でもしきみ野荘以外で普通に社会生活を営む人類以外のキャラクターが登場していますし。
 下宿とか寮とかで他人と暮らす事でカルチャーショックを受けたり様々な影響を受けるのは当然なことであり、それらの体験を面白おかしく描くのは洋の東西を問わずテレビドラマやマンガの常套手段だと思います。拙者の見た狭い範囲の中での最高傑作は「マカロニほうれん荘」だと確信しています。手塚治虫の妖怪アパートに住むマンガも面白かったと記憶しています。
 しきみ野荘に小説家の父親と住む本作品のヒロイン“アコニー”の秘密が開陳される本巻、だから何って感じですかね。その後の短編連作こそが本来の姿ではなかろうかと思う次第。こんな感じであと数巻分連載すれば、それなりに盛り上ったのではないでしょうか。なんか勿体無いような気もしますが、惜しまれつつ終わるのが一番良い結末ではないかと思います。

 内容説明:永遠の13歳、アコニーと奇々怪々な住人たちによるGOTHIC BLACK APERTMENT  COMEDY 13歳から成長を止めている少女・アコニーは“しきみ野”アパートで怪奇小説家のパパとふたり暮らし。消息を断っていたママの魂もヌイグルミに宿って帰ってきた!! 一家団欒、奇妙な住人たちとの楽しいアパート生活を満喫中!(アマゾンより引用)
(アフタヌーン掲載)

2010年11月5日金曜日

×××のゴアちゃん 読了

×××のゴアちゃん 読了
G=ヒコロウ/著 コアマガジン/刊 20101002初版933円 MEGASTORE COMICS

 アニメ「神のみぞ知る世界」の録画を二度続けて失敗。敗因は何だ!?

 さて「×××のゴアちゃん」の話。“×××”は“チョメチョメ”と読むらしいです。×をチョメと何故読むのでしょうね?やはり山城新吾からきているのでしょうか。それとも以前からあった符号で、例えばかつて新聞記者が電話で記事を読み上げる時に“・”を“ナカグロ”と云うように、どこぞの業界用語が広まったとか?
 最近めっきりストーリーマンガを描かなくなった著者G=ヒコロウ。それでも色々な雑誌(主に成人向けマンガ雑誌)にカットを描いていたのですが、今単行本はそれらカットやコラムや四コママンガや1ページマンガの集大成。ヤマなしイミなしオチなしの所謂“ヤオイ”マンガの筆頭とも云うべき作品群です。(反論は認めます。)ついでにHな感じすら無し。勢いだけで描いているような部分もあり、セリフや背景に書かれるゲームやマンガのネタが解らないと魅力が半減以下になります。でも理解するにはマニアと云うかオタク的常識を身につけねば成らず、身につけてしまったら、仮面を被って社会生活を営むか、表街道を歩けぬ存在になるかの二者択一になります。でもだからと云って裏街道を歩くようになるのではなく、いわば常識と非常識の境界人(マージナル人)に成るわけで、例えば趣味人とは別な存在であり、オタクは所詮オタクでしか無い存在なわけです。故に著者G=ヒコロウはメジャーに成り得ない、のがとても残念です。コミケの常連でもありますが、是非ともオリジナルの作品とかも出していただきたいものです。
 
 出版社/著者からの内容紹介:華の大江戸でも噂のアノコ。無意識に「ヒコロウ語」を口走るほどの感染力! 小竹田貴弘氏(代表作:怪異いかさま博覧亭 全五巻、一迅社刊)オススメ7年目の奇跡、再び...!
 【収録作品】マトメナス(加筆修正)/みんなはどぅ?ZOMBIE 宣伝マンガ/1P(もしくは2P)田中さん/コアマガのGOREちゃん/水漬け!! オカルトうずら狩り部/デイジーデイジー/累ガイダンス/MWBS(みんなはどぅ?メガストア)/みんなはどぅ?メガキューブ/都市伝説イラストコラム/ハチミツとグローバー/ザリ/ケイ×ドロ/ギドララ/ミミズ/アワレナマッシーン/本日晴天 電波良好。/スモーキン ザ ウォラー/モンスターNo.9/剣も魔法もないけれど。/ゾンビ/ほか...
 出版社からのコメント:イツかドコかで読んだアノ作品やイラストをギュギュッと濃縮収録!脳天爆裂!!? G=ヒコロウ、コアマガジン第三弾!メガストアコミックスNo.279(年齢制限なし)(アマゾンより引用)


2010年11月4日木曜日

王子の優雅な生活(仮) 3巻完結 読了

王子の優雅な生活(仮) 3巻完結 読了
紫堂恭子/著 朝日新聞社/刊 20101130第1刷円 ASHAHIコミックス
 
 アニメショップの老舗アニメイトでは毎月2回『きゃらびい』というショップ広報誌が無料で発行されています。下旬発行誌にはマンガ発売一覧が掲載されており重宝しておりました。最近忙しくて10月下旬号の入手が出来ませんでした。抜かった!最近のマンガは少数部数発行の品が増えてマンガ専門店の店頭だけでは網羅することが出来なくなりました。なんとかして次の手を考えなくては。閑話休題。

 クーデターにより小姓一人だけを連れ森に逃げ込んだアンドレア王子。箱入り息子のため世間の常識には疎いが、常識に囚われない柔軟な思考と持ち前のポジティブシンキングで、素直に他者の意見を聞き入れ正しき行いをしようとする姿は人々を魅了し、アンドレア王子の下に人々があるまろうとしていた。
 貴種流譚のオーソドックスなストーリーであるがゆえの安心感と安定感がコメディタッチをより盛上げます。ある意味人を超越したアンドレア王子が主人公のため、恋愛を王子で描く事ができず、ギルバート森林官と幼馴染の悲恋を舞台設定の一つとして取り上げているのが、水戸黄門みたいでなんとももどかしい面がありますが、そこは紫堂恭子の手腕によって巧みに演出されています。
 時代とか舞台とか言明されていませんが、中世期のヨーロッパを模していると思われます。その中での王は貴族同士の連立政権みたいなもので、必ずしも王が強大な権力を持てたわけではありません。しかもアンドレア王子が逃げ込んだ森は王領森林であり、王の土地であるのとともに通常の開拓等からは守られており、周辺住民の王族への親しみが深いのも著者紫堂恭子の舞台設定の妙といえるでしょう。
 後半やや駆け足の面が無きにしもありませんが、読者層へのマーケティングから云って戦記好きの野郎達が消費者では無い以上、国取り物語は蛇足であり、今作品のもう一人の主人公であるギルバートの悲恋に決着がついた後日譚として捉えるならば、スピード感のある良い結末をむかえられたのではないでしょうか。

 内容紹介:思わぬクーデターから始まった逃亡生活の中で、国のあるべき姿を学んだアンドレア王子、圧政に苦しむ民を、大胆不敵かつ華麗奔放に救う噂が広まり、王都からも少しずつ味方が終結する!そんな王子の活躍に、アガレス新王はついに直属部隊を差し向け、王子捕縛のため横暴な策をとるが……。王都奪還をかけた最終決戦、天はどちらの王に味方するのか!?堂々の完結!!(カバー裏表紙より引用)
(Webコミック「ホラー&ファンタジー倶楽部」掲載)
 

2010年11月3日水曜日

地球の切り札 2巻 読了

地球の切り札 2巻 読了
~先生に魔改造されました。~ 鷹見一幸/著 角川書店/刊 20101001初版600円 角川スニーカー文庫

 アニメ「侵略!イカ娘」の「飼わなイカ」に泣く。泪を流したわけではない。その切なさに泣いた。ネタ的にはありきたりで、夢オチなのは途中ではっきりしたし、オチがどうなるのかの予測は的中しなかったが、イカ娘好きのキャラクターが絡むのは想定内だった。エンディングに、もしや、と思ったらダメだしで出てきて、海に帰ったのかどういう新しい人生を歩んだのか胸中を渦巻いて落ち着かなくなりました。例えるなら星守る犬とか忠犬ハチ公とか。悲しさではなくて“切なさ”です。夏の終わりの線香花火の消える瞬間の寂寥感と申しましょうか。拙者の原初の感情はこの“切なさ”と云っても過言ではありますまい。マンガや映画や「物語」を好んでいるのも、原初の感情に端を発しているのでしょう。
 そういった意味でアニメ版の「イカ娘」は拙者のストライク直球ど真ん中で射抜いているといえます。何故か小説版「だいじょうぶマイフレンド」を思い出しました。閑話休題。

 「地球の切り札」の話。
 新たな敵、それは帝国の王子。対するは中学生防衛委員会の面々!知恵と勇気で戦い抜け!!と云う事で、事故で宇宙でも珍しい超能力を得てしまった“神通細香”は地球外生命体に目をつけられハメに。神通に慕われる上級生“最上健吾”は彼女の精神安定剤として参謀役に抜擢、彼女自身を守るため公私共に忙しい日々を送ることになりました。
 今巻では新たな敵と、新たな仲間が登場。九人の戦鬼と云わせている以上「あとは勇気だけだ」の名ゼリフも最高のシチュエーションで取り上げてもらいたいものです。
 地球の切り札と云う位ですから、地球上でのローカルな舞台ではなく、宇宙規模のシチュエーションが活躍の舞台になるのだろう、と期待中。

 内容紹介:地球を守る使命をもった健吾と細香は、その力がばれないようにこっそり防衛中。そんな時、「カエルの仮面をかぶった執事」という変質者が、夜な夜な現れる事件が発生!? これはまたしても宇宙人の仕業なのか!?
 内容(「BOOK」データベースより):健吾と細香は、悪徳宇宙人から地球を守る切り札として、今日もこっそり防衛活動中。そんなある夜、執事姿にカエルのマスクという変質者が、女子中学生に声をかけるという怪事件が発生!これも宇宙人の仕業なのか!?一方、健吾が属する防衛委員会の面々は首を傾げていた。最近、体調がおかしく、周囲でヘンな現象が起こるという。実はカミラ先生の特殊な治療のせいで、奇妙な能力が目覚めていたのだ!ドタバタ地球防衛第2弾。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):鷹見 一幸 2000年『時空のクロス・ロード ピクニックは終末に』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

 蛇足。
 ニュースで目にしているでしょうが、夕べの23時に某基地で爆発事件がありました。拙者の目と鼻の先なんです。丁度ネットにUPしていた時だったんですが、驚きました。120ミリ野砲の発射音みたいな振動があったので、てっきり暴発でもしたのかと思ったのですが、翌日聞き込みの私服が近所を歩き回っていました。実は数年前にもマンション越しに迫撃砲みたいのを打ち込まれていて、近所迷惑千万。犯人がわかったら荒川に沈めてくれよう。

2010年11月2日火曜日

じょしらく 1巻 読了

じょしらく 1巻 読了
~特別版~ ヤス/漫画 久米田康治/原作 講談社/刊 20100517第1刷1313円 プレミアムKC

 神のみぞ知る世界ととある魔術の禁書目録Ⅱをともに録画失敗。それほど気合を入れて見てはいないけど、強大な力を得られる魔道書を唯一読めるシスターを救ったと思った後どうなったのかが知りたい!仮面ライダーOOOの主人公がそれとなく重い過去を背負って生きていましたねぇ。いままでなんとなく匂わせていましたが。Wもコミカルな中にドラマを演じていましたが、OOOも中々にストーリーが面白そうです。ハートキャッチ・プリキュアがまた新たなる強大な敵!修行として己自身との闘い!!と燃える展開。それが可憐な少女達なら尚更!!!で、仮面ライダー的ハト・プリを実写が撮れないか考えました。ロシア周辺とかイスラエル周辺あたりで武力衝突の緊張が高まる街角でサバクのシトの幹部がビルの上あたりで、愚かな人間どもよ互いに殺しあって滅びよ!とかアジテートしていると、少女二人が戦車の上とかに飛び乗って、そんなことはさせません!人はそんなに愚かではありません、とかなんとかいつものセリフと変身。小説版機神兵団のラストみたいに戦場で繰り広げられるシーンを、ミュージカルとか演劇を実際の戦場で演じるってのはどうでしょう。兵士にも市民にもプリキュアが浸透していないと成り立たないんですけどね。テーマは戦場に咲く心の花。

 さて「じょしらく」
 “女子落語”の“女子落”なのでしょう。高座の楽屋で落語家の少女達が他愛も無い話をする話。これが本当の楽屋落ち。
 落語のシーンが一切無いので、特別版ではCDに原作者久米田康治によるパロディ落語が二話入っています。語り手はAKB48から小野恵令奈と声優後藤沙緒里。何故この二人の組み合わせなのか良くわかりません。収録されている二つの話は、プロの落語家に演じさせたらすっごく面白いネタなのではないでしょうか。落語家にもアニメとかマンガとか好きな人はいますから、こういった企画に参加してくれる落語家もいると思うんですけどねぇ。
 映画であれ、マンガであれ、ストーリーの組み立てとか笑いとか泣かせ所とか一番面白くて手軽に楽しめつつ研究できるのは「落語」だと思います。一人による語りというのもセリフの勉強にとてもなります。子どもの頃は面白くないと思っていましたが、それは単に拙者自身に知識が無く、落語で語られる世界観を理解できませんでした。時蕎麦にしても、ただ聴いただけでも面白くはありますが、江戸時代の立食いの知識や、江戸の外食産業の話、灯火の知識等を少し仕入れただけで面白さは段違いです。屋外で蝋燭の炎だけで食事を体験してみれば、電灯のなんと素晴らしく有難い事か身に染みます。落語侮りがたし。
 そんな落語とは関係の無くはない、萌えーをあえて外した作品。ラジオ「さよなら絶望放送」内で宣伝しているからつい買っちゃいました。次巻も買うかどうかは神のみぞ知る。

 作品紹介:原作/久米田康治・漫画/ヤスの異色コラボは1巻目から特別版!!原作をつとめる久米田康治氏が、古典落語を元にネタを書き下ろし、それを実際にカワイイ女の子に演じてもらうという何たる贅沢!!第1巻特別版には、キグちゃんとククルちゃんの2人の落語を収録したCD付き! キャストは 暗落亭苦来役/後藤沙緒里さん 波浪浮亭木胡桃役/小野恵令奈さんの2人。他にも、ヤス氏描き下ろし壁紙なども収録!

噺家紹介

蕪羅亭魔梨威(ぶらていまりい)
一番元気な女の子。ツッコミ役のようだが最も簡単に他人に振り回されてる気がしなくもない。

波浪浮亭木胡桃(はろうきていきぐるみ)
通称キグちゃん。マスコット的存在だが、その天然っぽさの裏側には、腹黒さが隠されている。

防波亭手寅(ぼうはていてとら)
ポニテがキュートな女の子。パッと見では一番フツーっぽいが、そのツッコミは意外と厳しい。

空琉美遊亭丸京(くうるびゆうていがんきょう)
名前の通りクールでビューティ。楽屋では主に会話のダークサイドを担う。がんきょうは眼鏡から。

暗落亭苦来(あんらくていくくる)
基本的に暗い性格で、丸(ル:がん)さんと共にダークサイド担当。たぶん怪談が得意。

 著者について:久米田康治 出身:神奈川県、デビュー:1990年 『行け!! 南国アイスホッケー部』第27回新人コミック大賞(小学館)で入賞。1991年 週刊少年サンデー15号より『行け!! 南国アイスホッケー部』を初連載。受賞歴 :『かってに改蔵』(平成13年度 第25回講談社漫画賞・少年部門ノミネート)・『さよなら絶望先生』(平成19年度 第31回講談社漫画賞・少年部門受賞)、コミックス:『行け!!南国アイスホッケー部』全23巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『育ってダーリン!!』新装版A巻B巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『太陽の戦士ポカポカ』全5巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『ルートパラダイス』全2巻(ヤングサンデーコミックス:小学館)、『かってに改蔵』全26巻(少年サンデーコミックス:小学館)、『さよなら絶望先生』1~12巻(以下続刊)。(アマゾンより引用)
(別冊少年マガジン掲載) 


2010年11月1日月曜日

テラオ The next generation machine 4巻 読了

テラオ The next generation machine  4巻 読了
近藤るるる/著 エンターブレイン/刊 20101105初版580円 BEAM COMIX

 月刊『コミックゼノン』創刊。先だって休刊になった『コミックバンチ』の後続誌。発行はノース・スターズ・ピクチャーズ、編集:コアミックス、発売は徳間書店、発行人・編集人は堀江信彦。へーっ、徳間書店と組んだのか。雑誌『創』あたりでその辺の事情を特集して欲しいものです。さて、内容はと云うと、傾奇パンツ!あっ。付録か。「蒼天の拳」が看板になるのかと思いきや原哲夫の新作「いくさの子-織田三郎信長伝-」連載開始。原哲夫の描く信長だと「花の慶次」で忍者蝙蝠が語る信長の最後が美しくもかっこよくて泣けました。信長の顔も良かった。拙者としては史実の信長からはインテリ・ヤクザっぽくて剛毅さを感じられないのですが。その他の連載陣はほぼバンチからの継続で、これといった変化を感じる事はできません。この路線に先はあるのでしょうか。最早マンガ市場は縮小の一途ですから、ニッチを攻めるしか無いと思われます。ケータイとの連携もその一つなのでしょう。雑誌タイトルの“ゼノン”は観世音菩薩の「世音」に由来しているそうですが、最早神頼みなのでしょうか。もとへ仏様か。

 離島の分校へ赴任することになった石原は、島の日常に溶け込んでいるロボット“テラオ”と遭遇する。テラオはゲームソフトを読み込み現実化する力があるらしい。テラオの秘密を巡って国や企業間のスパイ合戦もなされていた。そんなSF的設定がありながら、やはり島の診療所に赴任している女医“蓮沼莉子(前作「たかまれ!タカマル」のレギュラーキャラクター)”との恋愛ドラマに!?さらに今巻では石原の同僚教師“丸 優奈”登場。三角関係勃発か?
 医者と家と云えば、やはり海岸の絶壁に立つ洋館でしょう。これは最早不文律。
 村長の歌「渚のマーメイド」を聴いてみてー。誰か曲つけてユウツベにUPしてくれないだろうか。ちゃんとオッサンに歌って欲しい。

 内容紹介:ビーチバレーに懸けた青春!?小笠浦の島民にはすっかり【恋人同士】として認知されている小学校教師・石原駈と女医・蓮沼莉子。しかし莉子の兄・瞬が「金輪際、うちの妹に近づくな!」と石原を一喝し絶縁状を叩き付けたそのワケとは……? そして島では夏の恒例行事【小笠浦ビーチバレー大会】が開催。老若男女の島民に加えお忍びで旅行に来ていた世界大会の常連である美人ビーチバレー選手や内地からあの少女もきたり、あの行方不明であったロボットも現れたり!? ますます小笠浦は夏真っ盛りですっ!(アマゾンより引用)
(週刊ファミ通掲載)