木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年11月19日金曜日

ねこむすめ道草日記 5巻 読了

ねこむすめ道草日記 5巻 読了
いけ/著 徳間書店/刊 20101201初版590円 RYU COMICS

 TVアニメ「神のみそ知るセカイ」第7話 Shining Star 視聴。「神のみぞ知るセカイ」はギャルゲーに命を懸けている主人公・桂木桂馬が、神からのメールを受信しクエストの契約の返信をしてしまう。神との契約の内容は、現実の少女達の心の隙間に入り込んだ悪霊“駆け魂(カケダマ)”を捕まえることだった。監視兼助手として送り込まれたエリュシアの力を借り、少女達の心の隙間を埋める為ギャルゲーで培った知識を駆使するのであった。
 アイドル少女“中川かのん”の心の隙間を埋めるため、彼女に近づく主人公。中川かのんは己に自信を持てず存在感が薄いのではないかと思い込み、透明人間と化す力を持つようになっていた。5話6話と続き7話目が中川かのん編の完結。冒頭、デビュー当時3人組だったの中川かのんは、かつて3人でコンサートを開き武道館を満員にする夢を語り合っていた。そして3人が道端で自分達のデビュー曲をアカペラで歌うシーンへ。楽器の音に負けている歌が多い昨今、あえて“声”だけで歌わせた監督高柳滋仁と脚本家倉田英之に大賛辞を送りたい。そして歌う声優達にも拍手。
 物語は進み、中川かのんは武道館でのソロ・コンサート直前に自信を無くし控え室から逃走。主人公の尽力で自信を取り戻しコンサートは無事に開かれるわけですが、はっきり云って第7話は主人公の影は薄く、アイドル中川かのんのコンサート・シーンをじっくり魅せる話でした。監督の趣味なのか脚本家のやりたかったことなのか、かつてアイドルにカリスマがあったころの残滓を感じさせる、おそらく今季放送の「神のみぞ知るセカイ」の中で屈指の演出となったことでしょう。
 マクロスがクリーミーマミが目指し、愛してナイトやヨッキュンが、そしてかんなぎのオープニングがもしかしたら一番エキスを充実したであろう、アニメで描こうとして描ききれなかった歌謡曲の世界が、この「神のみぞ知るセカイ」で描き切られようとは!倉田英之屈指の脚本ではないでしょうか。
 かつてアイドルに憧れた世代が制作するアニメやゲームの中にしかアイドルが存在できなくなった21世紀に乾杯。
 
 さて「ねこむすめ」の話。
 中扉の赤鬼に抱えられた黒菜の絵が、なんだか『こどものとも』に少女と鬼の表紙の絵本があったような気がします。赤毛のおんなの子。なんだったっけかなぁ、想い出せん。
 小さな町で生きる人々と妖怪たち。親和性の高い子ども達とも仲良くなり、古くからの妖怪達とともに、都市伝説から生じる新たな妖怪達も増え、日々が過ぎていくのでありました。
 お堂を住処にし、人間に誘われお神楽へ遊びに行く。他国の化物達は神聖な場所を嫌うものなのですが、日本の化物は気にしていないのか、柳田國男が唱えるように剥落した神々なのでしょうか。おそらく、善悪二元論で語るものではなく、光と闇の違いはあっても世界の一部であることに代わりは無いと云う事なのでしょう。
 カッパのイケノはゲコゲコ云っていたら、体色と相まってカエルと区別がつかないジョ。まあキャラを立てるためのギミックではあるんですけどね。
 ボーナスト・ラックはシークレットを含めると4本入っています。
 とらのあなではカラーイラスト付き。
 
 内容紹介:春~夏へ季節は移り…妖怪たちの日々はゆるゆると巡っていきます――。さりげなく描き下ろしマンガ3本入ってます♪(アマゾンより引用)
(COMICリュウ掲載)

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