木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年2月28日月曜日

テラオ The next generation machine 5巻 読了

テラオ The next generation machine 5巻 読了
近藤るるる/著 エンターブレイン/著 20110309初版580円 BEAM COMIX
 島の分校に転勤してきた“石原”が出逢ったのはロボット。このロボットはどうやらゲームを読み込み現実世界に何やら影響をおよぼすらしい。軍事関係者が拉致に来たり、同型の黒いロボットが現れたり、一見波乱な物語のような気配はあるけど、ストーリー展開は石原先生と診療所の美人先生との恋物語や、楽しい村人と子ども達との交流がメイン。ゲーム雑誌に連載されているから、ゲームが絡んでくるけど、ほとんど添え物だぁ。石原先生の初期設定からは懸離れたキャラクターになっているような気がする。いや、これぞキャラクターが成長したと云ふべきなのだろふ。

 内容紹介:極悪人!? グラント大佐登場!!!テラオを破壊し、回収するために小笠浦へ送り込まれた黒テラオもすっかり島の分校の生徒となり和気藹々の日々が続いていたが、なんと美人先生こと蓮沼莉子のお見合い話をきっかけにショックを受けた石原先生が【記憶喪失】になってしまった!? またそんな状況で突如現れた【テラオ強奪】をいまだに諦めていない謎の組織である極悪非道の【グラント大佐】が島に乗り込み、とんでもないことをするのであった!!! (アマゾンより引用)

2011年2月27日日曜日

喜多方ラーメン紀行


喜多方ラーメン紀行
 仕事で疲れた体を美味しいものでも食べて癒そうと、ご当地ラーメンのメッカ、福島県は喜多方へ行くことにしました。郡山駅で新幹線から在来線へ乗換て、現地を案内してくれる知人の待つ地へ行く途中、郡山駅から駅一つ過ぎた所で袴を履いた背中に高校と部活のネームが入った少年に現地の言葉で声をかけられました。拙者は磐越西線ではなく東北本線の下り車両で知人の所へ向っていました。
「白河に行くにはどうすればいいのでしょうか?」
 バカヤロウ!逆だ!!東北本線の上りと下りを間違えるなんて何処の田舎者だッ!!!ハイハイ福島ですね。だいたい郡山で一緒に乗ったんだから、車両が動き出す前に聞けよ、メールなんて打っていないで!
 と、云いたい気持ちをグッと押し込み、次の駅で一端降りて進行方向逆の車両に乗り込むように説明した。時刻表によると幸い十分も待たずに黒磯行きが来るらしい。
「郡山駅から白河に行くにはどうしたら良いのでしょうか?」
 黒磯行きだって言っているだろォ、白河は郡山の先、黒磯の手前だっっッ!
 と、云いたいセリフをグッと呑み込み、乗った車両にそのまま乗れば白河に着く事を説明する。
 本屋へ行くのに電車に乗る都会と異なり、田舎で沿線に住んでいない人は余程の用事が無い限り電車を使う事はありません。どうやらその類の少年だった模様。
 子どもの頃一人で電車に乗った時の心細さを思い出しつつ、おそらく同級生か部活の仲間の待つ白河まで行けたのだろうかと、今もって少々不安。
 さて、知人と合流して一路喜多方へ。猪苗代から以前のブログにUPした磐梯町を横切り喜多方へ。天候に恵まれ磐梯山が綺麗な事。喜多方に着いて先ず駅の観光案内所で情報収集。折角車で来たのだからと老麺会最北端、駅から6~7キロ離れている「ほまれ食堂」まで足を伸ばす事に。
 道に少々迷う。
 何とか辿り着いた「ほまれ食堂」は日曜のせいか家族連れやグループで席も九割方埋まっていたが、待つ事はありませんでした。駅からかなり離れているせいか遠来の観光客は見かけませんでした。お店の一押しは坦々麺だそうです。拙者辛いのは少々難なんで、もう一つの店長のオススメ塩ラーメンと餃子を注文しました。
 美味い。モンゴルの岩塩(湖塩)を使っているとか。拙者にとっては少々塩辛くスープを飲み干す事はできませんでしたが、美味しゅうございました。餃子がこれまた美味い。餃子を食べる為だけに来ても良い位。行列の出来る宇都宮餃子店と良い勝負が出来るのではないでしょうか。
 一端駅前まで戻り、駅の真正面に立つ喫茶店「煉瓦」でコーヒーを飲んで今後の打ち合わせ。昔懐かしい“喫茶店”の落ち着いた風情が好いですねぇ。無論コーヒーも美味い。
 折角“蔵の町”へ来たのでカメラを片手に市内散策。車は土日になると開放してくれる市役所の無料駐車場を利用。
 蔵座敷をと資料を展示している元々は味噌醤油の製造販売だった「若喜商店」を拝見。店主さんの案内を聞く。ここではお酒の試飲や醤油の試飲もさせてもらえました。拙者の家族の土産代わりに醤油の小瓶を買って帰りましたが、後日使ってみると味噌の香漂う昔懐かしい“たまり”の様な、拙者にとっては本当の「醤油」でした。バリュー某みたいな1㍑100円の醤油モドキでは逆立ちしても出せない風味に感動。一緒に売っていた“だし醤油”も買えばよかった。今度行ったら必ず買うぞ。
 市役所を起点に時計回りに町の中を少々歩いて、元に戻って来たら雨粒が顔に当たるようになってきたので、切り上げる事に。でもその前に市役所前の喫茶店「オールドハウス」で一服。これまた美味いコーヒーでした。
 ラーメンもコーヒーも醤油も“水”の美味さがそれぞれの味を醸し出し、澄んだ空気が惹き立てているのでしょう。
 帰宅途中磐梯町にある道の駅「ばんだい」で少々休憩。店内にはデカイ“ガンダム”が。メーカーの“バンダイ”と“磐梯”をかけたそうです。イッソの事1/1ガンダムを立てればいいのに。ついでに18メートルの仏様と五重塔も一緒に建てれば世界中から観光客が…。地元のヨーグルトが美味しゅうございました。


2011年2月26日土曜日

DOGS 6巻 読了

DOGS 6巻 読了
~BULLETS&CARNAGE~ 三輪士郎/著 集英社/刊 20110223第1刷600円 ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
 体力が限界を超えてしまい更新が出来ませんでした。腹が減って目覚めたら丁度「魔法少女まどか・マギカ」の第8話をリアルタイムで見てしまいました。傑作ですね!一般的なブームに成る事はありえませんが、この脚本・演出・作画の三拍子が見事に揃い、かつストーリーの意外感が常に次回を楽しませる趣向が素晴らしい。「魔法使いサリー」から始まる日本の(と云うか世界の)「魔法少女」ジャンルが延々と築き上げて来たものを、卓袱台返しをする如く、パロディとしてではなく、全てをひっくり返す価値の転換を物語としているのが見事としか云いようがありません。既に四月からの新番組の宣伝をしており、起承転結で云えば以後3月期は転から結への流れですから、益々目を離せなくなってきました。

 さて「DOGS」。
 謎の組織にようる地下からの侵攻が一区切りついたかに思えたが、悪巧みは未だ終わっていなかった。バドーは病院のベッドの上で療養中。一方ハイネの過去と謎の組織との繋がりが披露される。
 死者約6万人、負傷者行方不明者30万人ってどんだけの規模!?主人公達が暮らしている街ってどれ程の規模の都市なのでしょうか?作中に描写が無いので主人公達の街がどう営まれているのか全く想像できないのがなんともはや…。雑誌掲載時にはストーリーが断続しているように(単に拙者の物覚えが悪い)思えましたが、単行本になりストーリーが一貫して読めました。

 朝刊がポストに投函された。やばい!早く寝よう。

 内容紹介:牙を求めた狗は、何を守り、何を失ったのか―――不死身の戦闘人間・ハイネを育てた地下施設での実験とは…そしてその果ての悲劇とは!?三輪士郎が描くアクション群像劇、待望の第6巻!!悲劇の過去、その真相が明かされる。行政局長のもとに乗り込んだジョヴァンニ。彼を「息子」と呼ぶ局長の正体とは?そして舞台は、ハイネとジョヴァンニが育った地下施設へ。繰り返される戦闘実験の日々に不安を募らせていく被験体達。一方で“ケルベロス”との高い親和性を示したハイネはアインシュテルツェンの目に留まり、その素体を埋め込まれることに…。(帯より引用)
(ウルトラジャンプ掲載)

2011年2月24日木曜日

ナポレオン 15巻 読了

ナポレオン 15巻 読了
~獅子の時代~ 長谷川哲也/著 少年画報社/刊 20110302初版562円 YKコミックス
 泣き言なんですけど、表の顔の仕事が体力的に辛くなってきました。頭痛と左瞼の痙攣が治まらない。寝れば直ると分っていますが、どうにもならんですナ。

 さて「ナポレオン」も前半佳境。前半どころか帯による宣伝では序章らしいです。革命のドサクサに、無名の地方出身の軍人が度胸と才覚で将軍にまで成りあがり、いよいよ中央政界へ打って出る!
 ユーラシア大陸の東の果ての日本で云えば関が原より約200年、太平の世を謳歌していた頃、大陸の西の果てでは、以後の世界史に多大な影響を及ぼす王権を打倒した民主主義の萌芽は着実に育とうとしていたが、フランスという国を中心に国内的にも国外的にも流血の大惨事を巻き起こしていた。その台風の目として一人の青年が歴史の表に顔をだそうとしていた。
 このクーデターのパターンも以後引き継がれるようになったのも皮肉なものです。軍事の掌握と政権の交代は古代ヨーロッパ史であれ東アジア史であれどこでも同じなのですけどね。

 内容紹介:どこよりも詳しく、どこよりも派手に、近代フランス史を描き切った漫画界初の大作……序章ついに完結!!フランス革命集結!!!!革命軍は地上最強~!!!!「第一執政」から「皇帝」の玉座へ……栄光への道を駆け昇る!!!(帯より引用)
(ヤングキングアワーズ掲載)

2011年2月23日水曜日

神様ドォルズ 8巻 読了

神様ドォルズ 8巻 読了
やまむらはじめ/著 小学館/刊 20110223初版533円 サンデーGXコミックス
 ネタバレ注意。
 まあ、いつもの通りなるべく拙者のフィルターを通して主観を押し出して解説したいと思いますが、なんと云ってもこの熱い展開を語りたくて仕方がありません。今までの著者やまむらはじめの作品はハードボイルドを目指していると云うか、少年マンガの王道路線をやや外したストーリー展開を好んでいましたが、神様ドォルズに至って、好きだけど近寄らないでいた路線を敢えて走ってみたのだろうと推察します。
 昼行灯と云うかヘタレた主人公は閉鎖的な村から上京し、東京でのんびりと一人暮らしの学生生活を謳歌していた。しかし村のしがらみから逃れられるわけも無く、また彼自身が村の背負ってきた運命の担い手の一人であり、回りから最強と目されていたにも関わらず、頂点に達してしまったためか、“力”の行き着く末が見えてしまったためか、人間関係に嫌気が差したのか本人も苦悩の果て逃げるように上京して来たのであった。だがしかし、運命は主人公を手放してはいなかった。一度は倒した伝説にして最強のパーサーカー“天照素”が復活する。命の危機に接し、愛する人を守ろうと一度は手放したはずの「隻の“力”」を開放させるのであった!!
 これぞ“燃える”展開と云わずして何とする!
 高倉健のヤクザ映画を彷彿させますなぁ。耐えて耐えて耐え抜いて、最後にドカーンと大爆発だ。妻の妊娠が判明し養子も迎え充実したイベントが実は死亡フラグだなんてベタ以外の何ものでもないわけですが、だからこそ悲しみも増し読んでいて胸が締め付けられるし、その脇で人を殺しておきながら色事を始めるジジイなどこれぞ悪と云わんばかりの演出もまたベタであっても、後々主人公達に倒されても当たり前と読者に思わせるのに充分なわけです。
 無論8巻で終了ではなく、この後今までの登場人物達それぞれの物語とか伏線やらが盛上げて行くわけで、ストーリー的にはこれから本格的に“案山子”の謎とか由来が披露され、村が無くなるにせよ変わっていくにせよ何がしかの変化を見せたり、主人公の妹や弟の成長があったりなかったりするのでしょう。今までの作品群から著者やまむらはじめはストーリーをインスピレーションよりは緻密に組み立てて行く派だと思いますので、一端エンジンがかかれば大化けすると思います。今までは人気とか編集者とか雑誌社の運悪くエンジンが懸からなかったのか、王道を外してみたら己自信の路線からも微妙に外れていたのではないでしょうか。アニメ化も決定したので、ブレイクすると良いですね。

 内容紹介:アニメ制作快調!! 注目の最新刊!!大学進学を機に故郷を後にし、東京で暮らす匡平。しかし、案山子(カカシ)という神の人形を操る、隻 (せき)である妹の詩緒、同郷の阿幾という青年が現れた日から、彼の平穏は終わる。そんな中、匡平に想いを寄せる黒衣の隻・まひるが現れ、事態は一層複雑化、詩緒VSまひるの案山子バトルに発展!!詩緒は辛くも勝利を収めるが、詩緒の案山子・玖吼理(ククリ)が動かなくなり、彼女はパニック寸前に!!阿幾は匡平に故郷の村への戦いの継続を宣言、そして、今まで謎に包まれていたあの隻が現れた!!
 編集者からのおすすめ情報:アニメ制作絶好調進行中!! 待望のアニメ最新情報も告知間近で盛り上がること必至!!匡平と日々乃の恋の動向も気になる、盛り上がる展開だらけの待望の第8集をご堪能あれ!!!(小学館HPより引用)
(月刊サンデーGX掲載)

2011年2月22日火曜日

絶対可憐チルドレン 25巻 読了

絶対可憐チルドレン 25巻 読了
椎名高志/著 小学館/刊 20110223初版419円 少年サンデーコミックス
 太平洋戦争終結時二人の超能力者が袂を分った。片や国の超能力者機関「B.A.B.E.L」の管理官“蕾見不二子”、一方合法非合法に関わらずマイノリティーとしての超能力者を守るための組織「P.A.N.D.R.A」を率いる“兵部京介”。二人は戦時中研究されていた“予知”により超能力者達と非超能力者達との戦いを阻止あるいは超能力者側の勝利を目指し、ある時は戦い、ある時は共闘していた。そして今、超能力者を利用する“黒い幽霊”に対処する共通する目的の為、不思議な共闘関係が結ばれていたのであった。
 「B.A.B.E.L」最強の超能力者三人が通う中学校に、「P.A.N.D.R.A」の子ども達も転校してきた。双方超能力者である事は隠し、中学校生活を楽しんでいた。折から文化祭の季節。超能力者達が集うクラスの出し物とは!?
 中学校の文化祭“幻影の肖像”編で丸々一冊。笑いありシリアスありのテンコ盛り。いつもながら著者椎名高志の筆は快調!表紙の通り洗脳の解けた“パティ・クルー”が大活躍。
 拙者も最早皆本や賢木よりも桐壺局長の年齢の方に近いんじゃないかと思えるほどですが、中学一年生が私服で職場に来ると小学生と間違えます。逆に云えば、中学一年生と云うと生徒と云うよりまだまだ児童です。リアルとフィクションを比べてしまう時点で、何かがおかしくなっているのですが、そこに気がつかない自分が怖い。

 内容説明:兵部vs黒い幽霊の娘…!!血塗られたエスパー「黒い幽霊の娘」という正体を、兵部京介に知られたユーリ。薫たちとの楽しくもかりそめの学園生活の一大イベント、文化祭の舞台の開演を目前に、兵部を初めとしたパンドラのメンバーたちは、ユーリを捕らえようとその身に迫る!!(アマゾンより引用)
(週刊少年サンデー掲載)

2011年2月21日月曜日

ねこめ~わく 7巻 読了

ねこめ~わく 7巻 読了
竹本泉/著 朝日新聞社/刊 20110228第1刷580円 ASAHIコミックス
 女子高生“村上百合子”は、或る日人語を話し直立した猫達が支配している世界に召喚されてしまう。人類が猫に管理を任せた未来の地球らしく、猫たちは人間の文明を守りながら楽しく暮らしていた。そこへウラシマ効果で数千年後の地球に辿り着いた深宇宙探査パイロット“ヘンリッヒ・マイヤー”が戻ってきて、猫たちは人間が戻ってきたと大喜びだったのだが、ヘンリッヒにしてみれば、やっと故郷に辿り着いてみれば人間は一人も存在せず、猫を相手にヘンリッヒの存在していた時間よりも更に過去の百合子が召喚されるのを、表面的には鬱陶しくも、楽しみにしていた。
 掲載誌が変わったり、出版社が変わったり、毀誉褒貶の激しいながらも同じ内容で続いていると云うのは人気の高い証拠なのでしょう。
 四苦八苦の無い理想世界で猫と戯れて生きていけるなんて、天国以外の何ものでもありますまい。
 ウラシマ効果のウラシマは日本の昔話の浦島太郎に因んだ命名で、帰ってきたら時間が経っていた事に由来しています。浦島太郎の元ネタは昔話にしてはハッキリしており、日本書紀や丹後風土記に掲載された事実伝聞とされています。無論竜宮城へ行ったとか亀を助けたわけではありません。亀が出てくるのは日本書紀の“亀”の記載があるためですが、これは当時の日本人が見た事の無い物体に対し既存の知識に当てはめた結果ではないかと愚考しています。恐らく甲板で密閉された外洋船を“亀”と称したのではないでしょうか。当時の日本人は丸木船とか船底のみのお椀のような船しか作れなかったのだと思います。
 竜宮はよく云われる様に朝鮮半島や中国大陸の、当時日本より進んだ文明圏を見て“天国の様な海の向こうの国”であることは想像に難くありません。では、故郷に帰って来た太郎が持っていた“玉手箱”とは何だったのか、いまだこれと云った答えらしきモノはありません。
 同じような異界へ行く話しで、時代は下り「遠野物語」とかに“かくれ里”があります。山中に分け入ると立派なお屋敷があり、調度品も素晴らしく、少し滞在していただけなのに里に帰ると何年も時間が過ぎていたと云うストーリーです。帰る時に屋敷内の何かを持ってくると福を授かる事が出来るとも聞きます。
 さて、更に江戸時代の「雨月物語」の中に、都で羽振り良く過していた男が故郷の妻の下へ夜帰り着くと、何年もほったらかしにしていたのに歓待してもらい良く出来た妻だと満足して朝目覚めると、家はあばら屋に妻は白骨になっていた話があります。
 この三作に共通するのは、主人公が故郷から出かけて帰ってくる話です。現在においても地方から東京に上京すれば、街に刺激も多く楽しく遊べるでしょうし、また身を粉にしてガムシャラに働くにしても、過ぎ行く時間はあっという間です。一息ついて故郷に帰ったときに、自分の過した時間と故郷で流れた時間の差にギャップを感じる事でしょう。ましてや過去においてはどうだったのでしょうか。平安時代まで日本において庶民は都であっても竪穴式住居であったし、江戸中期までは掘立柱が当然でした。国内においても都へ出れば、文化的ギャップに驚いたでしょうし、海外へ出れば更に文化的ギャップがあったことでしょう。そこで注目すべきは遠野物語のかくれ里の何かを得て来る話です。異界へ行ったら何でも良いから手にした物を持って来い、これは三つの例文から考えると、進んだ世界へ行ったときには何がしかの技術や知識を習得して来い、と云う戒めなのではないでしょうか。拙者が子どもの頃かくれ里の話を読んだときに、いくら贈り物だからと解説されていても盗むのは良くあるまいと考えていましたが、技術は盗め、ではありませんが先進的知識を得て来ると考えれば納得できなくはありません。
 浦島太郎は無為徒食に遊興に耽り、故郷へ辿り着いた時には身一つで歳をとっていただけの存在となり、雨月物語の中では故郷に錦を飾ったつもりでも待っている人がいなくなってしまった悲しみを表わしたものではないかと考えます。
 平安時代や鎌倉時代の日記文学やらを読むと貴族達は当然のこと地方へ中央へ何年も転勤や出張で行き来している描写が出てきます。貴族のお供や一般の武士達も貴族以上に日本各地を移動していたと思われます。そういった移動時の悲喜交々のドラマのエッセンスが昔話として結実したように思われます。
 ねこの話からだいぶ逸れてしまいましたが、異界に召喚されるヒロイン百合子の行く末や如何に。うじゃじゃ。

 内容紹介:かつては人間がいたのだが、人間たちは世界を進化させた猫にまかせて、どこかに行ってしまった。残された猫たちは、人間の文明をそのまま忠実に守って生活していた。新たな登場人物も加えて新展開の第7巻。

2011年2月20日日曜日

「江~姫たちの戦国」展


「江~姫たちの戦国」展
 両国は江戸東京博物館で開催していた「江~姫たちの戦国」展を見てきました。TV番組を見ているわけではないのですが、たまたまチケットを入手してしまい、会期も本日までだったので散歩がてら出かけてきました。とは云え、14時過ぎまで寝てしまい、会場に着いた時には閉館間際。やや駆け足ながら眺めてきました。番組中に登場する人物達由来の品々を並べ、作品理解を促す展示にしては充実していたと思われます。どうでNHKの前面協力で作られているならば、もっと映像を多用し、普段展示している場所の画像とか、寺社仏閣の映像をバンバン流してもよろしいような気がします。妙にアカデミックぽく演じなくても、見に来ている人々は子どもならまだしも、皆大河ドラマに触発されているのだから開き直った方が内容が充実するのではないでしょうか。
 帰りは秋葉原駅まで、ガードの下とかの写真を撮りつつ、歩いてみました。都内の2駅なので案外近いものです。これが地方だと1駅6キロ~10キロ当たり前ですからねぇ。

2011年2月19日土曜日

太平洋の奇跡 観了


太平洋の奇跡 観了
 作中最大の見せ場であるバンザイ突撃は久々に日本映画で壮観なスペククル映像でした。日本兵がいかにも戦時中の南方の兵隊らしく、山中に逃げ込む民間人共々風呂にも入れず洗濯もままならない状況の中で必死に逃げている雰囲気を出していているのが、とてもリアルッぽくて顔が煤けていて役者の顔の識別ができないくらいでした。だからこそのリアル。唯一唐沢寿明だけが特徴的な禿頭と綺麗な顔の中に鋭い目力で回りの兵隊から浮いて見えました。唐沢寿明のハゲ頭綺麗ですね。NHK大河ドラマに出演する時は信玄とかこの頭が活用できる役で出てもらいたいものです。戦国BASARA実写版にでも出てくれないかな。幸村とか政宗はジャニーズでいいから信玄とか謙信役で。GAKUTOの謙信も好きですが。
 竹野内豊の低い声が素敵。と云うかこの役は声で選んだんじゃないかと思えますね。
 本物を見た事は当然ありませんが、資料から感じる日本軍の雰囲気やGIの雰囲気がとても醸し出されていて、最近の戦争邦画で米軍を描いた中では屈指の描写ではないでしょうか。特に日本軍も米軍も“服”の布感かすばらしい。カメラや記録媒体が高性能になったが為により本物を使わなければならなくなったのでしょう。ただ日米共に体形はかなり変わっていると思われます。それにしても米軍兵の中に黒人の数が数えるしかいなかったのが不思議。史実的にはどうなんでしょう。
 戦時中捕虜になった日本軍の兵も士官も、米軍が驚くほど協力的であったとの記録があります。日本軍の教育に問題があり、捕虜になった場合どう行動するべきか昭和の軍隊は教えていなかったせいだと考えますが、作中日本人の行動の説明を将棋で例え話をするのが云いえて妙だと思いました。
 個々に取り上げると良い所ばかりです。でもyahoo映画レビューの数々の投稿の冒頭に書かれている通りに拙者も思います。例えるなら素材も料理人も良いのに塩味た足りない料理みたいな?
 原作が外国人の原著であり、視点も米軍からのもので、日本帝国陸軍軍人も捨てたもんじゃないね、ってのがテーマになっているので、冒頭の派手な戦闘の後は人間ドラマを中心に描くようになります。そうなると、どうしても先行する日米軍軍人の友誼を描いた傑作「戦場のメリークリスマス」等と比較してしまい、映画として金を払ってまで見るべきものかと云うと、自信を持って人に勧めるのはチョットとなってしまいます。「眼下の敵」や「大脱走」みたいにある種のスポーツマンシップに乗っ取って追いつ追われつの戦いを描いたとしたら、良いせん行ったのではないかと思うのですが、そうすると冒頭の「これは史実に基き…」って文言が意味を成さなくなるんですね。日テレ(読売グループ)のプロパガンダ映画だから仕方がないのでしょう。下心の多い作品は底の浅さばかりが目についていけません。戦場マンガシリーズを実写化した方が泣けると思うけど。
 史実としての「大場栄大尉」の活動を読むならば、映画とのタイアップなのか、先日刊行された「玉と砕けず」が面白く読めました。唐沢寿明演じる堀内今朝松一等兵って史実なんだ。収容キャンプでは死にませんけどね。

(以下yahooより引用)
 あらすじ: 1944年、太平洋戦争末期。サイパンに、アメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、恐れられた一人の日本人、大場栄大尉(竹野内豊)がいた。大場は47人になりながらも仲間の兵士たちと共に16か月間敵に立ち向かい、多くの民間人を守ってきた。やがて彼の誇り高き魂は日本人だけでなく、アメリカ人の心も動かしていく。
 解説: 太平洋戦争の激戦地サイパン島で、たった47人の兵力で4万5,000人ものアメリカ軍を翻弄(ほんろう)し続け、アメリカ軍から恐れられた実在の日本人、大場栄大尉の実話を映画化した戦争ドラマ。『学校の怪談』シリーズの平山秀幸監督がメガホンを取り、日本の歴史の教科書には載ることのなかった物語を全編、タイのラヨーンとサイパン島にて撮影した。大場大尉役の竹野内豊をはじめ、唐沢寿明、井上真央、山田孝之ら豪華キャストの熱演も見逃せない。
シネマトゥデイ(外部リンク)

スタッフ
監督:平山秀幸
製作総指揮:-
原作:ドン・ジョーンズ[作家]
音楽:加古隆
脚本:西岡琢也 、グレゴリー・マルケット 、チェリン・グラック
原題: -
製作年度: 2011年
別題: -
製作国・地域: 日本
上映時間: 128分
キャスト
竹野内豊(大場栄 大尉)
ショーン・マッゴーワン(ハーマン・ルイス 大尉)
井上真央(青野千恵子)
山田孝之(木谷敏男 曹長)
中嶋朋子(奥野春子)
岡田義徳(尾藤三郎 軍曹)
板尾創路(金原 少尉)
光石研(永田 少将)
柄本時生(池上 上等兵)
近藤芳正(伴野 少尉)
酒井敏也(馬場明夫)
ベンガル(大城一雄)
トリート・ウィリアムズ(ウェシンガー 大佐)
ダニエル・ボールドウィン(ポラード 大佐)
阿部サダヲ(元木末吉)
唐沢寿明(堀内今朝松 一等兵)

2011年2月18日金曜日

V&W CO.,LTD.~航空機再生株式会社~ 読了

V&W CO.,LTD.~航空機再生株式会社~ 読了
松田未来/著 エモーション/発行 角川グループパブリッシング/発売 20110210初版600円 エモーションコミックス
 今は亡きクイーンのフレディ・マーキュリーが出ている日清カップヌードルCMを先日初めて見ました。久々にCMを見ながら手をたたいて喜びました。カップヌードルのCMと云えば、拙者的には「 ボーンフリー・スピリット」が最強です。歌も映像も素晴らしい。CM曲だとばかり思っていた所に、ある時ラジオで曲が流れて初めて普通の曲だと云う事を知りました。以来頭の片隅にいつも曲の事が残っていましたが、数年前図書館でCD「カップヌードルCMソングコレクション」を見つけて狂喜乱舞してしまいました。CM動画も入手できればと考えるのは贅沢なのでしょうか。

 さて「V&W CO.,LTD.~航空機再生株式会社~」。松本零士、新谷かおる師弟が飛行機マンガを描かなくなりマイナーなジャンルになってしまった飛行機ジャンルですが、今や陸の野上、空の松田と云わんばかりに活躍している著者松田未来の最新刊が出ました。
 掲載誌『読むバンダイビジュアルYOMBAN』なんてモノが発刊されている事すら知りませんでした。しかもバンダイグループと角川書店が組んでいた事も知りませんでした。どうりで『月刊ニュータイプ』に「ガンダム」の記事が多いわけですね。
 天真爛漫で人を惹きつけてやまない主人公に対し、友として強敵として自他共に認める主人公のライバルはどうしてナイーブなキャラクターがあてがわれるのでしょうか?いつからこのパターンになったのでしょうか。歌舞伎とか落語に元ネタがあったりして。 
 F104が活躍するマンガを始めて見ました。ウヒョー!かっこいい。
 全1巻なのが残念。続編希望。もしくは笹本祐一原作で航空機の話でも面白いかも。
 当ブログバックナンバーや姉妹ページyahoo「がちょーん」を見ていただければお解りの通り、拙者は航空ショーへカメラ抱えて出かけるのが趣味です。プロペラ機がもっと活躍しても良いのでは無いか思うのですが、自衛隊ではなかなか見かけることがありません。いつの日にか『航空ファン』や『Jウィング』でしか見た事が無い、各国の航空ショーを見に行きたいものです。

 内容紹介:米国各地でのエアレース・エアサーカスを転戦する少女マリアは、育ての親ジョシュアとともにバラバラになった幻の名機のパーツを集めていた!(アマゾンより引用)
(読むバンダイビジュアルYOMBAN 掲載)

2011年2月17日木曜日

XBLADE 12巻 読了

XBLADE 12巻 読了
士貴智志/著 いだたつひこ/原作 講談社/刊 20110209第1刷571円 シリウスKC
 「仮面ライダーOOO」第21話22話は面白かったですね。脚本の勝利と云うか、仮面ライダーの全否定と云うか。正義を望む“欲望”につけ入られ“バッタヤミー”が生まれる。バッタヤミーが行う正義の執行を妨げるため仮面ライダーオーズは戦いを挑むのであった。
 ここで世界各地を巡り戦地で人の生き死にを見てきた主人公仮面ライダーオーズこと火野映司のトラウマが伏線として生きてきます。30分番組であるがゆえに、くどくどと主人公に語らせることなく、さらりと主人公の正義の認識を語らせる脚本の上手さが天晴れ!
 バッタヤミーの仮面ライダーへのオマージュとか、刑事の肉体に間借りしているアンクと主人公にして謎の風来坊の関係とか、封印されていた謎の存在達とかクウガを暗示しているっぽく、シリアスとコメディ要素がバランス良く脚本に練りこまれ、「響鬼」とは別な意味での平成ライダーの集大成な感じが素晴らしいです。

 さて「XBLADE」失楽園編完結。
 主人公“杜咲春海”が物語の発端となり現在閉鎖されている“東京第十三区”に“真名”らと突入していた頃、平和なはずの十三区以外の東京に召喚された剣士達が策動していた。杜咲と幼馴染で剣道部エース、自宅は剣術道場、顔良し頭良し人望良しの“御嶽和也”は、人殺しの技としての“剣術”を目の当たりにして落込むは怪我は負うは面子は失うはでドツボに嵌っていた。一端落ち込むとなかなか抜け出せない、人生の負のスパイラル。御嶽和也は何処まで堕ちて行くのか。しかも最後の止めがもう一人の幼馴染の一言だなんて。主人公不在の12巻。いや、剣士のバトルロイヤルこそがテーマならば、登場する剣士全てが主人公。主人公の影とも云うべき最大のライバルが幼馴染になるかもしれない展開が、あまりにもベタで、でも、これほどまで克明に堕ちる様を描いたマンガがあったろうか。妹を探しながら戦いに明け暮れる主人公の様は、まるで、そう、ドモン・カッシュ!機動武闘伝Gガンダムのようだ!!まあ、強いやつ決定戦的展開の根底は全て同じなんですけどね。

 著者略歴
 士貴智志:1970年11月20日愛知県生まれ。'91年コミックGENKi掲載の『罪と罰』でデビュー。代表作に『RIOT』『神・風』『アイ』(旧タイトル『アイ~光と水の ダフネ~』)『XBLADE』(原作/イダタツヒコ)等がある。
 イダタツヒコ:1964年7月5日滋賀県生まれ。'86年、『霧の日』で第14回ちばてつや賞準優秀新人賞受賞、同作品にてヤングマガジンでデビュー。代表作に『外道の書』『BLADE』『HeLaLD』『ゴルディアス』『美女で野獣』、原作者として 『XBLADE』(漫画/士貴智志)がある。(アマゾンより引用)
(月刊少年シリウス掲載)

2011年2月16日水曜日

屍鬼 10巻 読了

屍鬼 10巻 読了
藤崎竜/著 小野不由美/原作 20110209第1刷438円 ジャンプ・コミックス
 有名な駅弁、長野横川おぎのやの峠の釜飯弁当は今もって陶器の釜の容器で売られています。その陶器の釜は再利用が可能で、電子レンジの無い拙者には一食分のご飯をお粥にしたりするのにとても便利で良く利用しています。最近トップバリュのレトルトご飯(特に新潟こしひかり)を食べる事が多く、その日に食べる場合はイオンの売り場備え付けのレンジで温めてきますが、保存していた場合、お湯でボイルするよりもおぎのやの釜に水と共に入れて沸かすだけで温かいご飯が食べられます。レトルト状態のご飯は硬く固まっており、スプーン等で崩しながら釜に入れていくのですが、入れている状態を見ていると、数年前に亡くなった父の遺骨を骨壷にゴリゴリと崩しながら入れていた風景を思い出して仕方がありません。
 なるほど、だから“銀シャリ”なのか!
 合点がいきました。“シャリ”とは“舎利”。貴いお釈迦様の骨が中国を経由して日本にも渡来し仏塔に入れて拝んでいます。五重の塔などは仏塔がインドから伝わりつつ形も変えてきたのだそうですが、日本中の舎利を合わせると象一頭分くらいになるそうで、お釈迦様ってのは随分大きかったんですね。冗談はさておき、かつての保存食などを調べると“餉(乾飯)=カレイ・カレイイ”ご飯を乾かしたものが頻繁に現れます。昔は火葬も埋葬も自分達でやりましたし、食事をとるにも日常動物の“骨”を普通に見ていたのでしょう。拙者と同じように、乾いたご飯が骨片に見えたのでしょう。銀シャリと名付けた人のセンスに脱帽。

 さて「屍鬼」も10巻目。TVアニメは終了してしまいました。オチが着いたんだか着かなかったんだか、なんとも釈然としない部分を感じましたが拙者にはしましたが、ホラー映画なんていうのはそんなものなのかもしれません。
 マンガではアニメにおけるクライマックス部分。窮鼠猫を噛む。食料として狩られる存在だった人間達の逆襲が始まり、日中動けない“起き上がり”達の胸に白木の杭を打ち込んで止めを刺すのだった。仲間を次々と失っていく中、陽が沈むと“起き上がり”達もまた人間を襲い始める。顔見知りの村人達の間で血で血を洗う戦いが始まった。終わるのはどちらかが死に絶えた時、もしくは双方動く者が居なくなった時。
 原作小説を未読ながら、アニメとは異なる最後を見てみたいものです。
 
 内容説明:11月6日、惨劇の夜が明ける――。医者・尾崎を筆頭に、『屍鬼』を狩る人間達。もはやその光景は、狩る者と狩られる者との常識が反転する、おぞましき惨状…。命なき肉塊の叫びが外場村に響き渡り、佳境が近付く…。(アマゾンより引用)

2011年2月15日火曜日

ニッポンの評判 読了

ニッポンの評判 読了
~世界17カ国最新レポート~ 今井佐緒里/編 新潮社/刊 20080820発行700円 新潮新書
 NTT委託業者ですが…、と会社名も名乗らず担当者名も名乗らない電話が昨日かかってきた。
 ADSL回線を使っていますね、と断定的に話してきたので、そんなものは使っていない説明したらガチャリと切られた。何を言いたかったのだろうか。本日の朝日新聞夕刊1面にタイミング良く接続業者でトラブルが頻発している記事が出ていて驚いた。

 さて「ニッポンの評判」。17カ国の17人の日本人(旧日本人)現地在住もしくは在住経験者が書いた、お国柄による日本人観や日本人評。体験的個々の事例から、ここ数十年の日本との交流や日本人の活躍とその周辺の出来事などを国ごとに短くまとめたエッセイ。必ずしも2008年当時の最新情報を上げているわけではありませんでした。
 拙者的主観でにおいて、オーストラリアは経済的結びつきが強い反面、黄禍論も強く、また太平洋戦争中交戦したせいか、大日本帝国がオースストラリアに上陸してくる強迫観念に近い切迫感から毒ガス攻撃の実地訓練を行ってしまい被害者が多数発生してしまったらしいですね。オーストラリア史において唯一本土(オーストラリア)攻撃をしたのが日本だけですから、しょうがない面もあります。日本人の大半はオーストラリアを攻撃したこと等知らないでしょうが、被害者は忘れませんよ。
 似たような話はオランダでも聞きます。オランダの植民地だったインドネシアで戦っています。オランダの枢軸軍嫌いは徹底していて、特に実被害を受けたドイツに対して酷く、昭和末期ドイツで研究していた拙者の大学の先生が、休暇を利用してオランダへ出かけたらオランダのパトカーがずっと張り付いていたんだそうです。ドイツに帰ってからその話をしたところ、ドイツナンバーの車がオランダに入ると皆やられるんだとか。EUになってどうだかは知らないですけどね。
 その他、その国々の“お国柄”が読めて楽しめます。

商品の説明
 出版社/著者からの内容紹介:「日本人男性はキュート」(オーストラリア)、「中国人は大嫌い、でも日本人は大好き」(トンガ)、「アイロンもビジネスマンも、日本製は信用できる」(ドバイ)----。日本人がまじめに働いてきた年月は、世界で確実に評価されていた。「クール・ジャパン」への熱いまなざし、意外なほど根強い「親日」の精神。「日本が世界でどう思われているか知ってほしい」という願いを持った、各国在住の書き手による最新レポート。
 内容(「BOOK」データベースより):「日本人男性はキュート」(オーストラリア)、「中国人は大嫌い、でも日本人は大好き」(トンガ)、「アイロンもビジネスマンも、日本製は信用できる」(ドバイ)―。日本人がまじめに働いてきた年月は、世界で確実に評価されていた。「クール・ジャパン」への熱いまなざし、意外なほど根強い「親日」の精神。「日本が世界でどう思われているか知ってほしい」という願いを持った、各国在住の書き手による最新レポート。
 著者について:編著者(いまい・さおり)神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に入社。月刊誌編集部などで9年間勤務の後、退社。2001年渡仏、現在ニース大学法政治学科に在籍。異文明間の交流と、ヨーロッパ連合が変える世界観をテーマに研究を続けながら、執筆活動をしている。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 今井 佐緒里:神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、出版社に入社。月刊誌編集部などで九年間勤務の後、退社。2001年渡仏、現在ニース大学法政治学科に在籍。異文明間の交流と、ヨーロッパ連合が変える世界観をテーマに研究を続けながら、執筆活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)


2011年2月14日月曜日

ぎんぎつね 4巻 読了

ぎんぎつね 4巻 読了
落合さより/著 集英社/刊 20110124第1刷600円 ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ

 現在ウルトラジャンプ連載中だった「銃夢」が講談社のイブニングに移転するらいしです。いったい作者と編集部の間で何があったのか。銃夢作者ホームページ上でも著作権についてファンとの間で論争があったようですし(ファンの方が著作権法については詳しく正確だったらしい)。今までの銃夢の単行本を講談社から出しなおすのはやめて欲しいものです。

 さて、ウルトラジャンプに好評連載中の「ぎんぎつね」。
 稲荷神社の「神使」のきつね・銀太郎と銀太郎の姿が見える宮司の娘・まことを軸に同級生や町の人と織りなすドラマ。しかし「人」とは「神使」にとって過ぎ行く一瞬であり、見守ることしか出来ない存在でもあった。
 先日NHKで再放送された春日大社の記録番組を見ました。日本列島の自然は優しいのでしょう。だから神々も人に対して優しいんだと思います。禍福は縄の如く表裏一体で存在しつつ、その縄の中で暮らしている我々にしてみれば、縄に対し祈ることしか出来ないのではないでしょうか。

 内容説明:高校2年生のまことにも、将来の進路を話し合う三者面談が間近に迫ってきました。おぼろげに冴木神社を継ぐ道を考えていたまこと。しかし、小さい頃に銀太郎に伝えた言葉を思い出しまことは自分が進みたい道を、はっきりと意識します。そして、ついにやってきた三者面談当日は、前代未聞の大珍事で幕を開けることになり―― (アマゾンより引用)
(ウルトラジャンプ掲載)

2011年2月13日日曜日

NYビジネスマンはみんな日本人のマネをしている 読了


NYビジネスマンはみんな日本人のマネをしている 読了
マックス桐島/著 講談社/刊 20100920第1刷838円 講談社+α文庫
 拙者の職場が漏水している事を近所の方からの指摘で発覚。通常業務の他に関係各所へ連絡し、“老衰”と変換されるワープロに一人苦笑しつつ残業でレポートを書き上げる。帰宅後「STAR DRIVER輝きのタクト」第19話三人の日曜日を見ようとしたら、“世界遺産”が流れて精神的衝撃を受ける。明日は週休日なのに、職場の水道管のバルブを開けにいつも通り出勤しなければならなくなった。長野の友人からは雪上レース練習の誘いを受けていたし、即売会コミティアも開催されていたのに、仕事をしなければならなかったから、いつもよりもテンションは低い所に様々な問題が持ち上がり、笑うことしかできなかった。早く寝なければ5時に起きられない。今何時だ?

 さて、前作「ハリウッドではみんな日本人のマネをしている」では、著者マックス桐島のホームグラウンドである映画制作現場において、日本発の“品”ばかりでなく、人間関係や礼儀等メンタル面からありとあらゆる“日本発”が受け入れられていることが書き連ねらていてました。本書においては映画業界ばかりではなく、ビジネスマンを中心にアメリカで見聞き体験した日本発の「ソフト」をアメリカ人達が受け入れ上手く活用している話を集めてあります。
 アメリカは大部分が田舎であり、都市部は北米の中でも単なる点にすぎません。その中でも僅かな日本に対し理解のある人々がいる程度に認識をせねばなりますまい。全米が泣いた、ではありませんが、日本が太平洋にあるのか大西洋にあるのか知らない人々が大半であろうどころか、日本の名すら聞いたことの無い人々も多数しる事でしょう。
 まあ、文化というものは相互に往来するものであって、文化に高いも低いも無く一方通行と云う事はありえません。これだけ日本とアメリカの間で貿易がなされ、年間何百万人も渡米している現在、第二次大戦後日本にアメリカの文化の波がやってきたように、アメリカもまた日本の文化を否応無く影響を受け入れざる得ません。それでなくともアメリカ人は新進気鋭に富み、合理的で優れているものであれば受け入れる柔軟な考え方をしています。日本に限らず、良いものであればなんでも受け入れることでしょう。たまたま最近日本が取りざたされているだけなのかもしれません。
 終戦直後ばかりではなく、現在も在日米軍は存在しており、日本文化に接触して帰国する軍人と軍人の家族の数は馬鹿にならないと思います。
 他国の評判を気にするのは、おそらく戦前あれだけ自国を誇っていた日本人(主に軍人)が敗戦により一気に意気消沈しまくり、その時受けたトラウマが未だ癒えていからだと思います。だからと云って、同じアジアの隣国を眺めてみれば、裏打ちの無いプライドほど醜いと感じる今日この頃。まるでかつての日本人の振る舞いであったろう姿を見せ付けられるのは、なんとも居た堪れなくなります。他人の振り見てわが振りを直さねばなりますまい。

 内容説明:世界経済の中心で起こる日本化を徹底分析!NYビジネスマンにとってメルセデスでなくプリウスを選ぶなんていうのは、もう当たり前の話。日本のソフトパワーと「心」は、ついに世界の経済の中心も変えた!
 内容(「BOOK」データベースより):米製和語の「ハンチョー」ってどんな意味なの!?ビジネス作法もマーケティングも日本式が主流に!大反響を呼んだベストセラー『ハリウッドではみんな日本人のマネをしている』の第2弾。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) マックス桐島:1956年、神奈川県に生まれる。日本人有数のハリウッド・プロデューサー。DENピクチャーズ社長兼CEO。上海SJSスタジオ・マネージングパートナー。大手スタジオ作品1本を含むハリウッド映画14作品をプロデュース。「ブルーヒル・アベニュー」でアカプルコ国際映画祭最優秀映画賞を受賞。UCLA映画学科で映画製作を専攻したあとハリウッド俳優に。その後、ハーバード大学でビジネスを学び、1990年、映画ビジネスを始める。日本のコンテンツをハリウッドに逆輸入するビジネスも精力的に進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(アマゾンより引用)

2011年2月12日土曜日

猫の街の子 読了

猫の街の子 読了
モリエサトシ/著 白泉社/刊 20110125第1刷400円 花とゆめCOMICS
 2011年夏のコミックマーケット80の申込を忘れた。申込金は払い込んだのに、配置用データを郵送するのを忘れていた。夏はここ数年、倍率が高くなったのか、夏に当選した事が無く、今回も駄目だろうと諦め半分ではいましたが、それでも不戦敗とは。悔恨の一撃。これは、そろそろいい歳だから卒業しろとの天からのメッセージなのでしょうか。昨年も一昨年もフィギュアの写真集を出して一冊も売れていないし。継続は力なりとは云いながらも、作品のありようを見直す良い機会なのかもしれません。まあ、一般参加はしますが。

 さて「猫の街の子」。
 表紙買い。情緒的な作品だろうと思いつつ購入すると案の定。風景が金沢の遊郭跡っぽいなぁと思いつつ読み勧めていくと、著者の解説に参考にしたらしいことが書いてありました。何処がどうとは指摘できませんが、雰囲気を上手く描いたのでしょう。

 作品かいせつ:戦前からの古い面影をそのまま残す茶屋街。ここは多くの野良猫が暮らしている。そんな猫の仲間になりたいと願う一人の男の子がいた。母親が突然姿を消し、粟ら屋に引き取られたしろは、街の唯一の飼い猫・たえに母親になってもらう…。読み切り「空もよう」も収録!(カバー返しより引用)
(花とゆめ掲載)

2011年2月11日金曜日

GANTZ 観了


GANTZ 観了
 (ネタバレ注意)
 ネギ星人のバトルシーンがいよいよ始まるって時に席を立たねばならぬ事態に。これは痛い、いや腹が…。
 数年前のナショナルトレジャー以来かな?
 ですのでネギ星人のシーンは語れません。
 原作ファンとしては、よくぞここまで実写化したものだと感心しています。無論実写化にあたりキャラクターの設定変更(年齢を上げ大学生の設定にしたり)やストーリーの改変は当たり前ではありますが、巧くまとめあげたものだと思います。
 上野東京国立博物館の背景が素晴らしい。単に見慣れているからなのでしょうが。
 宣伝しているように、今回は前後編の前編です。ストーリー的には主人公の動機と目標が確定して終了します。単なる序章であり、後編を見なくては映画として面白いんだか面白くないんだかわかりません。
 ラストシーンで生き残った主人公・二宮和也(玄野計)と田口トモロヲ(鈴木良一)ともう一人がかっこよく決意をしますが、最後の最後で三人がガンツの前にならんだ時に“もう一人”の目線が正面を向いていて、こいついったい何を見ているのだろう?と思わせる演技をしてしまいっています。おそらく演技指導がミスったのでしょう。でも田口トモロヲは上手く焦点をボカして、何も見ていない演技をしていました。流石田口トモロヲ!何故こんな演技になっているのか理解に苦しみます。演出や現場での監督の指示はなかったのでしょうか。最後のワンカットだけ、重要な場面だけにちょっと残念。

(以下yahooより引用)
原題: -
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: 日本
上映時間: 130分
 解説: 欧米でも高い人気を誇る奥浩哉の人気コミックを、前・後編の2部作で映像化したSFアクション超大作。『硫黄島からの手紙』の二宮和也、『ノルウェイの森』の松山ケンイチが初共演に臨み、謎の球体“GANTZ”に召喚され、異形の“星人”と呼ばれる敵との戦いを強いられた、若者の苦悩と究極の選択を体現する。監督は、『砂時計』の佐藤信介。生と死がテーマの深遠なドラマや、肉体を駆使した活劇の数々に圧倒される。シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: まったく就職が決まらない大学生の玄野(二宮和也)と、彼の幼なじみで正義感の強い性格の加藤(松山ケンイチ)は、電車にひかれて命を落としてしまう。しかし、黒い謎の球体“GANTZ”が彼らを呼び出し、“星人”と呼ばれる異形の敵との戦いを強いる。加藤は争いを避けるが、玄野はサバイバルに身を投じることを決意する。シネマトゥデイ(外部リンク)
スタッフ
監督:佐藤信介
製作総指揮:-
原作:奥浩哉
音楽:川井憲次
脚本:渡辺雄介
キャスト
二宮和也(玄野計)
松山ケンイチ(加藤勝)
吉高由里子(小島多恵)
本郷奏多(西丈一郎)
夏菜(岸本恵)
綾野剛(謎の集団リーダー)
水沢奈子(謎の集団の少女)
千阪健介(加藤歩)
白石隼也(桜井弘斗)
伊藤歩(鮎川映莉子)
田口トモロヲ(鈴木良一)
山田孝之(重田正光)
戸田菜穂(-)
浅野和之(-)
小林一英(-)
小松利昌(-)
落合扶樹(-)
市川千恵子(-)
春名柊夜(-)
古澤裕介(-)
土平ドンペイ(-)
Merii(-)
阪田マサノブ(-)
越村友一(-)
緑友利恵(-)
橋本まつり(-)
長江英和(-)
玄覺悠子(-)
若葉竜也(-)
奥瀬繁(-)
平野靖幸(-)
大石将史(-)
神威杏次(-)
五十嵐翔(-)
早川恭崇(-)
柴田愛之助(-)


2011年2月10日木曜日

ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。その4






ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。その4
Wonder Festival 2011 Winter
 「モンハン」が人気なのはわかりますが、拙者は一切ネットゲームをやっていないのでオリジナルを見たことがありません。やってみたいのはヤマヤマですが、読書するのが精一杯な日々を送っています。
 ワンフェスの写真はこの調子でも少なくとも後2回はUP出来そうなのですが、飽きました。気が向いたら続きをUPしたいと思います。

2011年2月9日水曜日

ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。その3


ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。その3
Wonder Festival 2011 Winter
 十傑衆と九大天王の揃い踏みを見てみたいものですが。
 コードギアスや絶望先生も根強い人気。さのすけは先ずネットラジオ「さよなら絶望放送」内で人形が話題になり、マンガに登場するようになった逆スピンオフ・キャラクター。マンガでは良く手近に居るアシスタントや編集者がマンガのキャラクターに成りやすいですが、ここまで生のアシスタントが有名に成った例はありますまい。
 同人誌ではめっきり数を減らしたリューナイト。フィギュアやロボットは未だ健在。
 大河欲しい!
 写真はトリミング後サイズを決め(今回は250ピクセル)色調調整をして“ペイント”に並べていきます。多少順番を入れ替えることもありますが、撮影順番に並べると幅も大体同じになるのが不思議です。

2011年2月8日火曜日

ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。その2


ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。その2
Wonder Festival 2011 Winter
 乙嫁物語の人気強し。イカ娘もちらほらと。
 スタジオぬえ系1/1パワードスーツ。拙者が撮影していると背後を通った2人が、おおっ凄え元ネタはわからんが、とかぬかしおってたわ。うぬ、小僧め!


2011年2月7日月曜日

ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。


ワンダーフェスティバル2011冬 へ行ってきました。
Wonder Festival 2011 Winter
 知人と電話で盛り上がってしまい、知人からの指摘が無ければ本日の更新を忘れるところでした。更に「ターンAガンダム」視聴を損ないました。サブタイトルが「祭の後」だけに後の祭り。楽しい時間が過ぎるのは早いですねぇ。

 さてワンフェス。
 エヴァンゲリオン・レーシングのレースクイーンの前はいつ見ても人だかり。正面から撮影はできませんでした。会場内での企業ブースでのコスプレによる促販や、一般参加のコスプレーヤーも多数いましたが、プロのモデルさんは身体で金を稼ぐだけの事はあると思いました。
 夏冬半年毎のワンフェスとその間に開催されるトレジャーに顔を出していると、同じフィギュアを毎回見る事になります。本系と違い立体物の制作には時間がかかるのが当然として、ガレージキットの宿命として量産が出来ないのも原因の一つと思います。企業ブースにディスプレイしていた「侵略!イカ娘」のディスプレイ海の家れもん。入口でミニイカ娘が出迎え、カウンターではイカ娘がイカスミを吐いています。なかなかに人気がありました。イカ娘のグッズとか、コトブキヤのブースでイカ娘のイベントがあったりと、アニメが終了した割りにイカ娘人気高いようです。
 拙宅で1月26日に紹介した原田たけひとの同人誌「勇者飛行」のキャラクターを立体化。外堀が着実に埋まっているのにオリジナルが完成しないのは何だか。でも世の中そんなものかも。
 もしかしたら続く。

2011年2月6日日曜日

仏教伝来の道 展 へ行ってきました。


仏教伝来の道
展 へ行ってきました。
 上野東京国立博物館平成館で開催中の「仏教伝来の道~平山郁夫と文化財保護~ ―特別展 文化財保護法制定60周年記念―」を見てきました。平山郁夫とシルクロードの物品を見ていると、喜太郎の音楽が聴こえてきて、解説文を読んでいると石坂浩二の声が響き、明らかな“幻聴”が!!
 平山郁夫の大画面な絵画をボーっと眺めるだけの至福の時間。これで美味いコーヒーでも飲みながら見れたら最高なんですけどね。現地の馬乳酒とかレンガ茶だったりバター茶だったらもっと最高。現地の飲み物はかなりクセがあるそうなので、拙者が耐えられるかどうか解りませんが、雰囲気をぜひとも味わいたいと思います。拙者の表の顔でのお客で世界中を旅しているお爺さんがいるのですが、何処に行きたい?と聞かれたので、モンゴルの地平線を見たいです、と答えたら、あんな何にも無いわホテルでまとものは無いし行くもんじゃないよ、と諭されました。何も無いのを見たいんじゃないですか。
 国立博物館本館には今回「自在置物」が展示してありました。海老とか蛇とかを精密に作りながら手足や体が動くように精巧に作られているそうです。そう、これは明治の海洋堂「リボルテック」、もしくは「フィグマ」。only Japan。江戸時代末から明治にかけて作られ、明治期には盛んに輸出されていたそうです。
 TNM&TOPPANミュージアムシアター今期の上映作品は「江戸城‐本末御殿と天守‐」「洛中洛外図屏風 舟木本」の2本です。それぞれ入れ替えおよび予約制ですのでご注意ください。拙者は江戸城を見てきました。無限の住人で切り込んだのはあそこか。
 国博正面の道を大学を左右に見つつ更に西へ進み、交差点2つ目に下町風俗資料館付設展示場「旧吉田屋酒店」がありました。昔の酒屋が一軒あるだけの施設ですが、四つ角の向かいに良い具合に古びた喫茶店があります。今回時間が無く入れませんでしたが、今度は入ってみようと思います。
 上野公園の梅はほころび始めていました。春が近づいているんですねぇ。写真に題を付けるならば、そう「梅とアリス」。
 御徒町を徒歩で経由してアキバへ。途中ビルに囲まれひっそりと佇む「亀住稲荷神社」を発見。陽が射さなそうなのが残念。アキバの道には宣伝用ラッピングトラックが鎮座していました。「涼宮ハルヒの驚愕」。まだ続いていたんだ…。拙者もスニーカー文庫のシリーズは全部所持しているけど。

2011年2月5日土曜日

RED/レッド 観了

RED/レッド 観了
 小気味良い、痛快なコメディタッチ映画でした。このような笑える映画をこれだけ金をかけて作れるのはUSAだけでしょう。また、かつて見慣れた名俳優達がそこかしこに現れるのも、懐かしいと云いましょうか楽しいですねぇ。久々にUSA映画の真骨頂の一つを見たような気がします。
 アーネスト・ボーグナイン歳とったなぁ。拙者の記憶では「エア・ウルフ」が最後だったような。あと数年早く制作されていたら、もっと出演できた俳優達がいたんでしょうね。
 モーガン・フリーマンが、あそこで退場してしまうのだけが誤算でした。後でひょっこり復活して実は胸に何かが、なんてシーンが続くとばかり思っていました。それとモーガンとブルースが出会って昔話をしている時字幕ではベトナム、湾岸と書かれていましたが、セリフではベトナムの前に何かを言っていましたが、聞き取れませんでした。何と言っていたのでしょうか?
 
原題: RED
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: アメリカ
上映時間: 111分
スタッフ
監督:ロベルト・シュヴェンケ
製作総指揮:グレゴリー・ノヴェック 、ジェイク・マイヤーズ
原作:ウォーレン・エリス[ライター] 、カリー・ハムナー
音楽:クリストフ・ベック
脚本:ジョン・ホーバー 、エリック・ホーバー
キャスト
ブルース・ウィリス(フランク)
モーガン・フリーマン(ジョー)
ジョン・マルコヴィッチ(マーヴィン)
ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)
カール・アーバン(ウィリアム)
メアリー=ルイーズ・パーカー(サラ)
ブライアン・コックス(アイヴァン)
ジュリアン・マクマホン(ロバート)
リチャード・ドレイファス(アレクサンダー)
レベッカ・ピジョン(-)
クリス・オーウェンズ(-)
アーネスト・ボーグナイン(-)
ジェームズ・レマー(-)
ドミトリー・チェポヴェツキー(-)
マシュー・オルヴァー(-)

 解説: ブルース・ウィリスにモーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチら大物俳優たちが集結したスパイ・アクション・ムービー。今や規則正しい引退生活を送る元CIAのエージェントが、ある襲撃事件をきっかけにかつての仲間たちと伝説のチームを再結成する様子を生き生きと描く。メガホンを取るのは、『フライトプラン』のロベルト・シュヴェンケ。リタイアしたものの、かつてはすご腕のスパイだった彼らの華麗な技に見ほれる。シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: 元CIAの腕利きスパイ、フランク(ブルース・ウィリス)は、心静かに引退後の日々を送っていたが、ある日突然何者かの襲撃を受ける。調査の結果、背後にCIAが絡んでいることを割り出した彼はかつて苦楽を共にした仲間たちを招集。フランクの元上司のジョー(モーガン・フリーマン)や、元イギリスの元MI6諜報部員のヴィクトリア(ヘレン・ミレン)ら引退した超一流のスパイたちが続々と集まる。

2011年2月4日金曜日

日本はアニメで再興する 読了

日本はアニメで再興する 読了
~クルマと家電が外貨を稼ぐ時代は終わった~ 櫻井孝昌/著 アスキー・メディアワークス/刊 20100410初版743円 アスキー新書
 2009年タイ、フランス、イタリア、韓国、スイス、スペイン、ブラジル、ロシア各国で日本外務省が関係し開催された日本を紹介する所謂“ジャパン・フェスティバル”のプロデューサーとしてファッションおよびマンガ・アニメを企画し、著者自身がマンガ・アニメの講演を現地で行った記録を簡潔にまとめた本。現地の熱気をなんとか伝えようとする著者の文章に、著者自身の人柄の良さが現れ、またファッションとアキバ系に特化しているとは云へ、“日本”が注目されていることに面映さと自尊心をくすぐる内容となっています。
 原宿が世界ファッションの情報発信地の一つとなり、“コスプレ”が注目を浴び、アニメ・マンガが世界中に浸透している現在、文献やモニターに映る情報としての日本や日本に興味のある仲間等、オリジナルのそして生の“日本”を求め世界中の若者が“ジャパンフェスティバル”に殺到している現状を語っています。それに対し、日本のリアクションが薄く、このギャップをなんとかしたいと云う著者の想いもまた伝わってきます。
 シルクロードをラクダで行き来した古来より「人・物・情報」の移動が経済活動そのものと云うのではないでしょうか?拙者は経済関係に全くもって疎いので間違っているでしょうが、主観の話を続けます。かつては人が情報を運び、物に付随して情報が運ばれました。三蔵法師は“お経”と云う「情報」を得るため命がけの踏破をしました。それが今や情報だけが移動し価値を生むようになりました。先ずは“お金”。貨幣紙幣の動きが無くとも「金額」をやり取りするだけで“価値”が生じるようになりました。価値は上昇するばかりでなく下降もします。そして今や全世界的にネットワーク化されました。そしてちょっと前までは人が口伝えで運ぶか、書面で運ぶか、20世紀になって無線や電話で伝えられていた“情報”が、図面だろうが画だろうが動画だろうが瞬時に世界中に個々の元へ伝達できる世界が到来しました。インターネットの誕生と整備により地球の反対側へもタイムラグ無しで情報が伝わるようになりました。
 拙宅も含め日本語で書かれた文章は日本国内で閉鎖しているように見えますが、例えば拙宅「googleブログ がちょーん」の統計を見ると世界中から接続されており、拙者が確認しているだけでも中国圏のブログにリンクが貼られていた項目までありました。先日初めて統計の項目に気がついて表示したのですが、流石世界のgoogleだけの事はありますなぁ。驚くばかりであります。
 このインターネットと「マンガ」「アニメ」「ファッション」「音楽」は相性が良かったと見へ、世界中相互に浸透していくことになりました。その中で地理的要因により、また日本語と云う独自の言語圏であった日本の数々の“文化”が世界中に発信され、“No.1”ではなく、“only one”の数々が受信されていきます。無論インターネットが普及する以前に数々の伏線があり、エコノミックアニマルや農協ツアーと現在の中華人民共和国の様に世界中で揶揄されたり、クルマや家電を輸出しまくり、ヨーロッパでテレビ局が民間で開局された時期に番組の制作が追いつかず、日本のアニメの需要と供給があったモロモロの出来事が現在の“ジャパン・フェスティバル”の隆盛に結実しているのでしょう。
 ところが“ジャパン・フェスティバル”で熱狂している中に日本人の姿は数えるしかなく、日本関連の品々が飛ぶように売れているのに、この商機を生かしていない日本は何とする、と云うのが著者桜井孝昌の主張のようです。
 経済に疎い拙者ですが、少品種大量生産のクルマや家電と違って、出版関連(アニメも含め)は多品種少量生産です。多品種少量生産が輸出向けの産業かと云われると、学校でそうは習っていなかったと記憶しています。ファッションに関してはヨーロッパを中心に世界的に輸出や店舗進出のモデルケースが多数存在しているので、参考例に尽きません。しかし最早伝統産業へと成り下がった家内制手工業の日本映画産業が独自に海外を市場にするには無謀を通り越して滑稽ですらあります。それでも映像産業はUSAに限らずカンヌやら“映画祭”がヨーロッパ各国で行われ映像作品の売買が行われているので、その末席に加えてもらうだけで世界へ打って出る事は可能です。しかしTV番組の一部門としての「アニメ」となるとディズニーやルーニーテューンの事例があるだけで、USAの国家事業としての産業とは比較することすらできません。まして「アニメ」に付随する形で発展したアニメ・グッズの数々やフィギュア等「キャラクター商品」は日本の国内流通ですら、一部の大都市のみを対象としており、先ず日本全国に同一番組は放送されていない事を認識した上で、各県毎の特色を鑑み、関東地方を中心としたアニメ放送とその人気がキャラクター商品の売れ行きを左右している以上、日本の放送局のコントロールが出来ない海外においてキャラクターグッズの販売は冒険以外のなにものでもありません。600万部発行を誇った当時の週刊少年ジャンプですら沖縄へ届けるのに時間も輸送費もかかり、離島の大半に至ってはジャンプを届けることすら出来ない状況で、地球の反対側のヨーロッパで物販が出来るとはとうてい考えられません。
 ヨーロッパでオタク向け物品の販売が出来るとしたら、小回りの利く個人貿易によるピンポイントしかないでしょう。もしくは一年とか二年海外で社員を自由行動させられる企業体力を持った大企業(日本の出版業界に大企業は小学館・講談社しか存在していませんが)。それでも例えばコンテナに積み込んだ物品を飛行機と船とどちらで輸送するかから始まり関税やら何やら手続きは数限りなくあります。飛行機輸送なら時間は直ぐですが、経費は跳ね上がり、小売金額に跳ね返ります。船便ならヨーロッパへは約半年(今はもう少し早いのかな?)かかり、物が到着した時には現地の人気が無くなっている可能性すらあります。クルマや家電だって現地工場での生産をするのは何故かを考えればわかるでしょう。やはり日本の仕様がそのまま現地で受け入れられるわけではありません。玩具「シルバニアファミリー」が世界各地で売れているようですが、各国毎に特色ある色があったり、その国独自の受け入れられる動物がおり、それぞれ細かく対応しているとかつて日経流通新聞に掲載されていました。
 書籍としての「マンガ」であれば言語の壁は越えようがありません。日本で印刷したものが売れるのは一部のマニアかインテリのみで、大量販売には程遠いとしか云いようがないのでは。
 否定的な事ばかり並べ立ててしまいましたが、商売人が商機を見逃すはずがありません。採算がとれないから行動しないだけでしょう。ましてやアメリカで日本のマンガを翻訳している会社の一つが、マンガ部門の縮小整理をしています。必ずしも商売として“書籍マンガ”が拡大しているわけでは無いと思われます。インターネットと海賊(版)性であることが浸透理由の一つなのではないでしょうか。
 また、インターネットその他の断片的情報しか無いが故の“熱狂”もあると考えられます。平安時代雑密しかなく大陸へ真理を渇望して渡海した空海や最澄らに続く僧達や、江戸時代の長崎に集まる日本中の秀才達、そして明治時代世界中へ送り出された若者達、完全に拙者の主観ですが太平洋戦争の敗戦により帰国を余儀なくされた世界へ一度は散った日本人達、記録や足跡により時代を越え彼ら日本人が海外の情報を渇望していた事が良く解ります。それと似たような事が日本に対し行われているとするならば、日本のすべきことは、売りに攻勢をかけるのではなく、受け入れこちらが赤字になろうとも“もてなす”事こそが重要なのではないかと、本書籍を読んで考える次第。
 出版が2010年4月10日であり、奥付のページに
 「本書に掲載している情報及びデータは、2010年3月20日現在のものです。」
と有りながら、冒頭本文一行目に
 「2011年11月4日朝、私は氷点下のモスクワにいた。」
と書かれていました。
 まあ、誤植なんでしょうなぁ。拙者も人の事は云えませぬが…。

 内容(「BOOK」データベースより):世界各地で催される日本紹介イベントには数万人が集まり、マンガ本が飛ぶように売れていく。現地の若者たちは日本語でアニソンを歌い、夢は原宿や秋葉原に行くこと。だが当の日本人がその現実に気づかず、いまだ富士山と伝統芸能ばかりを海外に発信している。そのミスマッチを豊富な現地取材から詳らかにし、新たな商機を提案する。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 櫻井 孝昌:1965年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社を経てラジオ番組やウェブサイト、音楽PV等のプロデュース、ノンフィクション作品の執筆等を手がける。現在は世界における日本のポップカルチャーを研究し、欧州やブラジルなど世界16ヵ国延べ38都市で文化外交活動を実施。外務省アニメ文化外交に関する有識者会議委員、カワイイ大使アドバイザー等の役職も歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

2011年2月3日木曜日

天にひびき 3巻 読了

天にひびき 3巻 読了
やまむらはじめ/著 少年画報社/刊 20110212初版552円 YK OURS COMICS

 本日2月3日は節分。家々からは豆を撒く声が聞こえ、店頭では豆撒き用の豆を売る光景を見るのが通例ではありましたが、ここ数年関東地方でも太巻きを方角を合わせて食する“恵方巻”が店頭を賑わわせるようになりました。一地方の行事であった“恵方巻”でしたが、季節ごとのイベントの一つとして、拙者の記憶が正しければコンビニが取り上げて以来、スーパーや和食系飲食店が広告・促販や店頭イベントで盛上げた結果広く認知されるようになったと思います。バレンタインとチョコレートが企業努力により繋がったように、本日正に企業による商業主義により文化が伝播する瞬間を目撃してしまいました。無論消費者も唯々諾々と企業から提供されるモノや情報を消費しているわけではなく、取捨選択をしているわけですから、イベントを打ったからと云って広く世間に受け入れられるわけではありません。その点では“恵方巻”は成功して例となるのではないでしょうか。拙者は恵方巻の由来を寡聞にして知りませんが、大方部屋の隅で太巻きを独り占めしてモグモグ食べている所に、
 あんた何してはるの?と踏み込まれ、
 こ、これは縁起を担いで黙って一人で食しているのだ、
 ほな私もそうさせてもらうわ、モグモグモグ
 なんてことがありましてん、と笑い話が一地方に流布されたのではなかろうかと妄想する次第。

 さて、「天にひびき」の第3巻。バイオリンを音楽大学で学んでいる久住秋央は、今一つ音楽活動に身を入れることが出来ないでいた。そんな或る日、とある偶然からオーケストラの指揮棒を振った少女“曽成ひびき”と再会し、彼は自分の運命が動き始めたのを確信する。更に彼を気に懸ける同期の女性や、プロとして活躍中の幼馴染も登場し、久住秋央の周りは華やかにそして賑やかになっていく。
 本編を読んでいくと久住秋央の家族や関係者もまた音楽家であることがわかります。彼の同期生も似たようなものでしょう。結局芸術関係に進める少年少女は、生まれたときの条件に左右されやすいと思われます。そんな今の世の中親の因果が子に影響するんですか、と云う疑問は当然思い浮かべるでしょうが、親の年収が子の学歴に影響があるとの統計結果が出ていますので、教育の環境は大事であるのは確かです。無論個々のケースにおいては様々な条件が重なりますので、一つの要因と成っている程度の話になります。一般論として親の背中を見て育つわけですから、親の跡を継ぐのは、馴れ親しんだ世界を引き継ぐわけですから楽ではあります。さらに云えば身近にモデルケースがある分、自分の経験値を初めから幾らか持っている事にもなります。あくまでもトバ口が広いか狭いかの話で、社会に出て成功するかどうかは、その後の己の才能と努力と運がモノを云うのは云うまでもありません。ただ何であれ、目標が出来、目標に向って突き進むとき、本人が意識せず努力を続けられるのは間違いありません。山の頂に立つのが目標ならば、山を登るのは苦ではなくなります。しかし、物語は更に一歩進ませ、現在リハビリ中の主人公久住秋央の師匠が登場します。芸術は才能と共に技術の世界でもあります。何十年もかけ培った技術が病気により無に帰した時の人間の姿の一つを描き出す、著者やまむらはじめの技量に感動。

 内容紹介:少年時代…久住秋央は幼馴染の父親がコンサートマスターを務めるコンサートの練習に来ていた。だが指揮者の曽成氏は休憩時に失踪。そこへ現れた少女が、父の代わりだと指揮を降り始め、奏者達は彼女の振りにのまれ演奏してしまう。コンサートは成功するが曽成氏は音楽界から退く。そして9年後―――。大学生になった秋央は冷めていたが、あの時の少女、曽成ひびきと再会し、また彼女の魅せる音楽に翻弄され、また努力をはじめる。そんな中、渡欧していた幼馴染みが帰国して……!?音大生達の想いが奏でる音楽青春ストーリー!
(ヤングキングOURS掲載)

2011年2月2日水曜日

無限の住人 27巻 読了

無限の住人 27巻 読了
沙村広明/著 講談社/刊 20110121第1刷543円 アフタヌーンKC

 アニメ「∀ガンダム」第2話~成人式~視聴。西城秀樹のオープニング「ターンAターン」を始めて見ました。懐かしい感覚。まるで'70年代の特撮番組の曲を聞いた様です。まあ、作曲小林亜星だし。オープニング映像はカッコイイと思うんですけどね。Wikipediaによると「富野総監督は『ターンAターン』を非常に気に入っていた」とか。本編は粗く感じるほど進行スピードが速く、ノンカット版が見てみたい(そんなものがあれば)と思ってしまいました。主人公がガンダムに乗り込むまで2話もかかったシリーズってありましたっけ?そう考えると乗り込むまで急ぐ理由はよく解ります。音楽は菅野よう子。拙者の良く聞くBGMの中に「『ターンエーガンダムwith菅野よう子』映像・音楽&ギャラリーの夕べ」が入っておりまして、画像と音楽が合っているのを始めて見ました。菅野よう子は良い。余談ついでに、本日の読売新聞夕刊に銀河の歌姫してMay'nが大々的に取り上げられていました。やるな、読売。

 さて、「無限の住人」。主人公不在!しばらく凛も卍も連載でも単行本でも見かけていないような気がします。しかしヒロインが仇と追う逸刀流の興亡を描いている点では見所ではないでしょうか。今巻は無骸流の偽一と逸刀流の阿葉山宗介との死闘。他の逸刀流の面々は残念な事に。“チャンバラ”ではなく、金属の塊りを相手にブツけ斬りあう死闘を描いているので、見ていて痛みを想像してしまいます。よく肋骨が何本が折れる描写がありますが、脇腹や鎖骨ならまだしも、胸の太いのを何本か折れたり背中が折れると身動き取れなくなりますぜ(経験者談)。それでも動けるまで鍛えるのが達人たる所以なのでしょうが。

 内容説明:「勝つ事こそ剣の道」という逸刀流統主・天津に両親を殺された少女・凜は、仇討ちのため、身に血仙蟲を埋め込んだ不死身の男・卍を助っ人にする。異形・残虐・悲運……様々な殺人者たちが交錯し葬られる、凄惨な剣戟活劇。これが「ネオ時代劇」だ! 第1回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。逸刀流副将・阿葉山宗介は、自らが育てた若手門下生たちにより、意に沿わず戦いの場から遠ざけられていた。だが、そこに吐鉤群のかつての手下、無骸流の偽一と百琳が現れる。かつて、騙され毒を盛られた偽一に憤激の刃を見舞う阿葉山。偽一も「無骸流最後の仕事」と応戦し、因縁の戦いが始まった! 一方、阿葉山を遠ざけた逸刀流若手・亜門らは、吐が率いる六鬼団と剣を交えるが……。
 著者について 沙村広明:漫画家。1993年、アフタヌーン四季賞夏のコンテストにて四季大賞を受賞した『無限の住人』でデビュー。年末より連載化した同作は、現在も大人気連載中。2008年にはアニメ化もされた。他にも『おひっこし』『シスタージェネレーター』『ハルシオン・ランチ』(以上すべて講談社・刊)など作品多数。 (アマゾンより引用)
(アフタヌーン掲載)

2011年2月1日火曜日

ダブル・フェイス 23巻 読了

ダブル・フェイス 23巻 読了
~月影、炎上!~ 細川不二彦/著 小学館/刊 20110202初版524円 ビッグ コミックス

 ♪どこかに平和があるならば、いつかは花も咲くだろう。
 「ハートキャッチプリキュア!」最終回視聴。大団円の文字が青空に浮かび上がるような終わりではなかったでしょうか。話が飛び跳ねますが、外務省はハートキャッチプリキュアを買い取るか助成金を出して世界中の地上波テレビ局に格安で売り込むべきです。何故かと云うと、世界中のちびっ子達にこの作品を見てもらいたいからです。うろ憶えですが、かつて拙宅で紹介している「櫻井孝昌」の本の何処かに、日本製アニメが世界中に日本的価値観を植え付けている云々みたいな文がありました。その伝で云うならば、「セーラームーン」が育んだ世界中の女の子へのメッセージが、「ハートキャッチプリキュア!」に内在されているようでなりません。今「ハートキャッチプリキュア!」を世界中にばら撒けば、少年少女の胸中に必ずや種を植えつけることでしょう。その中の何人かが将来、花を咲かせることがあれば、世界が変わるような気がします。そんな夢想すら育んでくれるストーリー、演出、絵、動きの優れた素晴らしい良作でした。一言で語るなら、そう、「こぶしパンチ!」に尽きるでしょう。この稚気と云うべき感覚が、逆にストレートなメッセージを臆面も無く表現できたのだとと思います。幼児語的感覚は理屈先行の大人が生み出すには難しい気がします。スタッフの中の誰かのお子さんが発した言葉が生かされたのではないでしょうか。

 さて「ダブル・フェイス」。13年前のとある事件から誕生した“Dr.WHOO”。13年の過去と現在が繋がり、北大路冬彦=Dr.WHOOの敵もまた露わになるのであった。
 主人公が裏の経営者でもある町金融も、現実世界のあおりを喰らって倒産寸前。逆にこの状況が主人公の逆境となり、物語を加速させ緊張感を漂わせることになりました。転んでも無料では起きないと云うか、禍転じて福と成したか、作者も当初の想定とはかなり違ってきているのではないでしょうか。でも根幹は平成の“岩窟王”とも云うべき作品。交錯する人間関係と共に、23巻まで積み上げたエピソードを絡めつつ物語が益々盛り上りを見せてきました。やはり著者本人がペン入れしていると画面かた伝わるパワーが違いますね。

 内容説明:悪を滅ぼすマジシャンの戦い、遂に佳境へ!13年前、銀行員としてアメリカに駐在していた北大路冬彦は、上司の柳原愛彦にハメられ、3000万ドル横領の罪をなすりつけられて収監されてしまう。だが、凶悪犯の巣窟のような刑務所からの脱獄に成功!!名前を捨て、愛する妻子にすら何も告げられぬままに日本に帰国。町金融"月影ファイナンス"のダメ営業マン・春居筆美として生きることに。だが、それはあくまで表の顔。裏の顔は、脱獄を手引きしてくれた謎の組織・クロブチ機関に属し、さまざまな悪を成敗するDr.WHOOという魔術師なのだ!!事件から13年、入念な準備をした北大路(=春居)は、すべてを奪った張本人で、今は与党・立憲民政党の副幹事長になっている柳原を破滅させようと追いつめる!!自らの背後にも、恐ろしい敵が忍び寄っていることには気づかないままに…… (アマゾンより引用)
(ビッグコミック掲載)