木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年8月6日土曜日

砂漠のウサギ 読了


砂漠のウサギ 読了
1941年6月~11月の戦い~ M.WOLVERINE/著 イカロス出版/刊 20110720発行1429円 
 以前、2007/5/22(火)にyahooの方のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/47737496.htmlで紹介している同タイトル本の「加筆修正および続編を追加した」(あとがきより引用)版のイカロス出版社刊行本。前出版社はミリタリー系に理解があるとは思えませんでしたから、今度は良き出版になるのではないかと考えます。
 ドイツ第三帝国の名将ロンメル将軍の渾名が「砂漠の狐」で、対抗する意味でイギリス軍の将軍モントゴメリーに付けられたのが「砂漠の鼠」。そしてアイルランドをモデルにつくられたフェアリーランド王国が第二次世界大戦時の北アフリカを舞台に宿敵イタリアと戦う戦場を描きます。そんなわけで“ウサギ”なのでしょう。架空の国フェアリーランドは女性の出生率が高く、兵士も含め女性が国の屋台骨を背負っている設定になっています。
 かつてのローマ帝国の威光を取り戻そうと躍起になっていたイタリアのムッソリーニは、旧ローマ帝国領であった北アフリカに兵を進めます。が、イタリアの軍隊はどうにも勝つ事が出来ませんでした。(ドイツにパリを占領された後の南フランスに侵攻してもボロ負けしています。)そこで同盟国ナチスドイツ=ヒトラーに泣き付いて(この辺りが「へたりあ」の元ネタになっているっぽい)ドイツ・アフリカ軍団を送ってもらいます。エジプトとスエズ運河を押さえられるとインド等の植民地と連絡がとれなくなり干上がってしまうイギリスとしては、何としてもイタリア=ドイツ連合軍の意図を挫かなくてはならなくなり、アメリカと歩調をとり(泣き付いて)反撃に出ます。本作は同盟側と連合側の勢力が拮抗し戦車と飛行機が大活躍していた激戦の時期を生き残るフェアリーランド陸軍の戦車兵を中心に描かれています。
 著者M.WOLVERINEの本業はなんなのでしょうかね?食べられないプロのマンガ家なのか、プロ的に上手いアマチュアなのか。フェアリーランド王国を舞台にした架空戦記マンガを同人誌で発表した後商業出版していますし、ミリタリー系以外の読切り作品をマンガ雑誌等にも発表しておりますが、マンガで食べているとは思えません。フェアリーランド王国の架空戦記も大半はコミケやコミティア等の同人誌即売会で発表している“同人誌”でした。毎回コミケに参加している常連さんなので、フェアリーランド王国戦史の最新刊も来週12日から開催されるコミケで発表されることでしょう。(拙者のカタログチェックはこれから)。嗚呼、もしかしたらコミックスもコミケで直に売っていたかもしれません。直接だったらサインをもらう事も可能だったかも…。

 内容紹介:フェアリーランド王国戦記、ふたたび!本書は架空の小国フェアリーランドの第二次大戦における戦いを描いたマンガ作品。『Nシップ』(小社刊)と同じ世界観で、今度は北アフリカの地上戦を描きます。北アフリカ戦線は、英連邦軍とドイツ・イタリア枢軸軍が争う角逐場。
フェアリーランドの陸空軍はいかなる戦いを見せるのか――!?はいてない戦車兵、フラワーの活躍も見逃すな!(アマゾンより引用)

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