木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年8月15日日曜日

時代の風音 読了

時代の風音 読了
堀田善衛・司馬遼太郎・宮崎駿/対談 朝日新聞社/刊 19970301第1刷500円 朝日文庫
 夏コミ三日目です。
 前夜までカタログチェックをしていたら、どう考えても巡りきれない数になってしまい、少しでも早く入場しようと8時半には国際展示場駅内のドトールで朝食をしていました。東口待機列に回されて約1時間半の10時半には入場できました。12時までは覚悟していたので予想より早く入場できました。私と同じ町から始発で一般参加した知人がいますが、10時入場だそうです。
 太陽が照る影がまるで無い巨大駐車場に数万の人間が並ばされて入場順番を待つわけですが、待っている間に気分の悪い人々が続出。約二十年以上並び続けましたが、流石に私もギブアップを覚悟してしまいました。周りの二十代の若い連中と体力的張り合いは出来ないと実感しました。
 荷物になるなぁと思いつつも、500mlペットボトル二本所持して大正解。
 入場してからは5時間ひたすら買いまくり。売り切れが続出するもショップ買いで挽回できそうな大手なので問題なし。体力不足のせいか天候のせいか汗が滝のように流れ落ち、顔をいくら拭っても立ち読みしようとすると汗が滴り落ちるのに困りました。そして初めて背負っているリュックの中が濡れてしまい、購入した本を汚してしまいました。己の汗のせいか飲料水の結露か、どちらにせよ愕然とした気分がそのまま体力を打ちのめしてしまいました。
 前日前々日とも濡れたシャツのまま電車に乗ったら、思いの外体力が低下してしまったので、今回初めてビックサイト近所の100キンで下着と500円シャツを買い着替えました。快適!驚くほどの快適さ。来年からは毎回利用すること決定。

 さて「時代の風音」です。
 対談はその人物の口調等を知っているといないとではかなり印象が変ると思います。宮崎駿はその著作の大半を、司馬遼太郎にしても義経や竜馬を読んでいませんが結構な作品数と新潮社カセット文庫やNHKの番組を見ています。でも堀田善衛については何もしりませんでした。1992年発行のハードカバー版を購入して読んでいますが、以来約18年堀田善衛については忘れていました。再読し改めて堀田善衛の作品を読みたくなりました。
 司馬遼太郎はこの本の中でも、自分が本を書くのは終戦当時の自分への手紙みたいなものだ、と述べていますが、私にしてみれば新聞記者司馬遼太郎は日本史の人物にインタビューをしてみたいけれど、出来ないから人物そのものを造型するように、資料を駆使し人物の型を抜くのではなく、周辺を削り取って浮かび上がらせる手法を摂っていた作家だと思います。
 この対談は宮崎駿の「紅の豚」製作中の頃らしい、司馬遼太郎との会話があります。司馬遼太郎が「となりのトトロ」を引き合いに出しながら「電気のない闇というもののすばらしさを、宮崎さんのアニメでひとつ表現していただきたいですな。」と云い、「森と闇が強い時代には、光は光明そのものだったのでしょうね。」と宮崎駿が語るのを読むと、もしかすると「もののけ姫」への何某かの着想があったのか、すでに出来ていたのかと思ってしまいます。
 お三方とも世界史を語り世界地理を語ります。どれも己の体験とか人物のエピソードが引き合いに出され、体験的というか、とても形而下の話をしています。世界史の話をですよ。普通の人の会話ならば観念的な借り物の知識での会話になるところを、それだけ御三方が各地を巡り古今東西の知識を得てきた証左なのでしょう。そしてそれはまた三人の生き様にも通じているような気がします。私も遅まきながら勉強をしていこうと思いました。
 
 内容(「BOOK」データベースより):20世紀とはどんな時代だったのか―。21世紀を「地球人」としていかに生きるべきか―。歴史の潮流の中から「国家」「宗教」、そして「日本人」がどう育ち、どこへ行こうとしているのかを読み解く。それぞれに世界的視野を持ちつつ日本を見つめ続けた三人が語る「未来への教科書」。
(アマゾンより引用)


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