木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年8月29日日曜日

コミックバンチ 2010.9.10号 No.39 最終号 読了


コミックバンチ 2010.9.10号 No.39 最終号 読了
第10巻第35巻通巻445号 新潮社/刊 267円

 涼を求めて上野の東京国立博物館で開催中の特別展「誕生!中国文明」へ行ってきました。
 商王朝や周王朝時代の青銅器の鼎などの表面に描かれているデザインを見るたびに、そのセンスのモダン性に驚かされます。それと同時に諸星大二郎のマンガが思い出されてしまいます(笑)。それほど印象が深かったと云う事ですから、諸星大二郎がいかに卓越した才能だと云う事でしょう。
 ミュージアムシアターで上映中の作品は「唐招提寺」金堂と御影堂を映します。適度な空調と暗い室内、そして肉声によるナレーションが心地良い眠りに誘ってくれます。東山魁夷描く襖の色の発色が素晴らしい。9月26日日曜まで上演。
 本館で現在展示してある見応えのある作品は国宝「餓鬼草子」でしょう。教科書等に良く紹介されていますが、実物を見るのは初めてです。恐ろしげでありながらユーモラスにすら感じる絵がなんとも。そして日本絵画コーナーに展示してある渡辺崋山作「坪内老大人像画稿」に注目(写真掲示)。1818年の作ながら現在発売中の時代劇雑誌の表紙を飾っても何ら遜色は無いと思いませんか?まあ当時にこれほどの西洋風写実的絵を実験的作品ではなく、作風にしてしまったのは渡辺崋山しか知りません。だからと云って日本の絵画彫刻は写実的では無い発展をしてとも云えず、例えば「鑑真和上坐像」を魁に、特に禅宗系におけるお坊さんの像は室町時代から現代に至るまで、とても写実的に作られてきました。だいたいプラモデルを上手に作れる人は絵も総じて巧いものです。立体的把握と二次元への描写には深い関係があるように思えます。概して絵の巧い人は立体物も、立体物の巧い人は絵も巧いと思います。閑話休題。

 さて、コミックバンチ最終巻刊行。
 今後はネットで作品の発表がなされていきます。
 パソコン通信やチャットが今や消滅したのは、インターネットの発達と携帯電話の進化によるものでした。ipodやipadが発売されているとは云え、まだまだムーブメントにはなっていないでしょう。携帯電話のように大多数の老若男女が“ケータイ”として持ち歩く事で「メール」や「掲示板」「ブログ」「ツイッター」が隆盛を誇っていると思います。マンガがネット上で発展するには、まだ何かしらのエポックメイキングに到達していないのではないでしょうか。
 そんな事は、出版の第一線で活躍しているコミックバンチの編集部コアミックスや新潮社は百も承知のです。それでもなをコミックバンチを存続させるには、紙媒体としての雑誌経営は不可能との判断を示して、生き残りを賭けネットに打って出たと思われます。
 「北斗の拳」が好きで「蒼天の拳」を読むために『コミックバンチ』を買っていた映像サークル「もちけん」の今は亡き太監督だったらどんなコメントをしたか気になります。


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