木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年8月11日水曜日

殴り殺される覚悟で書いた親日宣言 読了

殴り殺される覚悟で書いた親日宣言 読了
チョ・ヨンナム/著 ランダムハウス講談社/刊 20050426第2刷1500円
 2010年8月10日火曜日の朝日新聞13版1面に「朝鮮王朝文書 韓国へ」の記事がありました。事の是非は置いとくとして、管直人首相はどの程度日本史の知識を踏まえての行動だったのかを知りたい所です。日本史とは云わず世界史でも国際外交史でもかまわないし東アジア史でもかまいません。新聞に掲載されている首相談話要旨はいったい誰が書いたのか。村山首相以外の首相がなんら言葉を発せず行動をとらなかったのは、何も右翼だからとか自民党だからと云った理由ではなく、単に“手をつけられなかった”に過ぎないからです。朝鮮王朝の後継国は韓国ばかりでなく北朝鮮もまたそうなのです。いくら国交が無いとか、仮想敵国であったとしても、朝鮮半島の北半分を実行支配し数千万の朝鮮人が存在する国家を無視して、片方の国にだけ渡してしまうのはどういうことでしょうかね?例えるなら親の財産を巡って争っている兄弟の片方に相続させてしまうようなものではないでしょうか。もしくはそれほどまでに片方を挑発したいのでしょうか。しかも争う原因は直接には東西冷戦とは云え、その前段階として日本がつくったと云っても過言ではありますまい。まるでお家騒動の渦中で片方に肩入れして乗っ取ろうとしている隣国の大名のような行動です。韓国軍艦沈没の火消しを国際社会がやっきになってしている時に、旧宗主国が波風を起こすなんて、米国が舌打ちが聞こえるようです。後世において軽挙妄動を指弾されるのが目に浮かびます。

 さて、そんなこんなで「殴り殺される覚悟で書いた親日宣言」を読了。5年前の出版です。21世紀に入って数年の韓国でいったいどのような社会変化があったのか。
 地続きで同じ民族が虎視眈々といつ交戦状態になるかわからず、北にソ連、西に中国、そして海を隔ててかつて朝鮮半島を支配していた旧宗主国日本にグルリと韓国を取巻かれている状態で、経済に力を入れたり、生活を豊かになんてことはそうそう出来るものではありません。アメリカと日本のテコ入れがあって始めて現在の豊かさを享受できたのだと思います。しかも、万が一交戦状態になったとしたら、また焼け野原になる可能性大。若者を徴兵にとられ、国家として常に緊張状態の中での運営は並大抵のものではなかったと思います。そんな中では旧宗主国を恨むことしか出来ないし、妬むことで溜飲を下げるしかなかったのでしょう。しかも地理的に半島の常として攻められる一方であり、背水の陣を敷き続けているのに等しく、海洋に出ようとしても日本が目と鼻の先にあり、日本海は内海として活用するには荒々しく、周辺諸国とは経済格差やら政治的鎖国で殆ど交流が閉ざされていては、どう考えても発展のしようがありますまい。それでも、何とか、やっと、先進諸国並の豊かさに触れてきた時、隣国日本が気になってきたと云うことでしょう。交流(対等に会話)できるのが日本しか無かった、とも云えます。
 対日開放政策がなされたとは云え、今まで日本憎しを徹底的に叩き込まれた人々が、それじゃぁ今までの事は無かった事に、なんて出来るわけがありません。日本て良いよね、なんて韓国で云うようなものならどのような目に合うのか、やはり殴り殺されてしまうのでしょうか。実はタイトル自体がパロディになっていると本書を読んで初めて知りました。韓国人としてはかなり国際派の芸術家が書いたエッセイですので、普通の韓国の人とは立ち位置が違います。西洋で学び、欧米を体験した著者が東洋人として日本という隣国を見た時に、ひるがえって自国を痛烈に皮肉ってみたのが本書だと思いました。

 内容紹介:韓国はこの地球で表だって日本を軽蔑し嫌悪する唯一の国だと著者、チョ・ヨンナム氏はいう。そんな伝統的に根深い反日感情に異を唱え、韓国では知らない人はいない芸能界の重鎮が「親日」を宣言し、国中を騒然とさせてしまったのがこの本だ。2002年のワールドカップで敗退したあとも韓国代表を応援しつづけた日本人の姿に感動したことをきっかけにチョ氏は文献を調べ、日本に赴き、日本の真の姿に迫っていく。そこで自身も含め、これまで韓国ではあまりにも偏見に満ちた日本観が植えつけられていたことに気付く。そして今、反日感情が過熱する真っ只中の韓国でチョ氏は叫ぶ。「私は親日派だ!私に日本を返してくれ」と。

天下のエンタテイナー、チョ・ヨンナムがまたもやってくれた。政府が声を大にして叫んでいる歴史の清算と言えばまずは親日派の断罪だが、このタイミングで親日宣言とは!……当代随一の歌い手にして絵師の彼がどんな批評家でもできなかった文化探訪の旅に勇躍身を投じたのだ。
チョン・ウニョン(中央日報論説委員)

チョ・ヨンナム氏は該博な知識と独自の哲学を持った芸術家だ。……このところ敏感な問題になっている「親日」をタイトルに掲げるとのこと、内心心配になった。……ただいつか誰かが取り組まないわけにはいかなかった問題提起をしたまでのことだ。解放の年1945年生まれの彼は、解放60周年を迎えて真の親日とは何なのかについて私たちに語りかけている。
チョン・ドンヨン(統一省長官)
 内容(「BOOK」データベースより):日本をバカにする国は地球上、韓国しか存在しない!韓国芸能界の重鎮が過熱する「反日」感情に異を唱え、国中で物議をかもしている話題の一冊。
(アマゾンより引用)



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