木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2020年4月4日土曜日

『ドラゴンマガジン』創刊物語 読了

『ドラゴンマガジン』創刊物語 読了
~ライトノベル史入門 ‐狼煙を上げた先駆者たち~ 山中智省/著 勉誠出版/刊 20180131初版1800円
 まだライトノベルと云う名称が出来上がる前、ライトノベルを生み出す事になる雑誌「ドラゴンマガジン」の創刊をテーマにした書籍。論文風でありながら、読みやすく擬似論文調に作り上げているところなども、従来の枠を超えて新たなジャンルを定着させたドラゴンマガジンを意識しているのだろうか。
 著者の出生年は1985年。ドラゴンマガジン創刊に立ち会ってはいるが、まだ4歳とか5歳であったのだろう。時代の風の匂いまではわかるまい。わからないからこそ総括出来たのだとも考えられる。分からないから時代を区切れるのだ。時代に切れ目は無い。しかし、語る上では何処かで区切らなければならない。同時代を生きた人にとって、自分の時代を区切るのは難しい。出来るとしたら、その時代を知らない人か、時代をリタイアした人だろう。
 ライトノベルの背景に興味を持つ人には是非ともオススメしたい。ライトノベルであれWeb小説であれ、消費するだけの人には面白くないだろう。
 本書を読んで角川暦彦について認識を新たにした。やはりハルキの弟だったんだと納得もした。
 四六版Web小説が台頭してくる直前、ライトノベル文庫華やかりし時代朝日新聞のライトノベルの記事によると、ライトノベル市場はKADOKAWA系列が独占していたそうだが角川書店が親会社であるところの富士見書房が魁であるならば、それも当然だろうと思う。

(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:1980年代後半~90年代前半を中心に、現在「ライトノベル」と呼ばれている若年層向けエンターテインメント小説が誕生していく過程を、ライトノベル史に名を残す雑誌『ドラゴンマガジン』とその周辺状況に着目しつつ、著者が収集した多数の資料と同時代を経験した人物のインタビューから描き出す。

 *『ドラゴンマガジン』とは…:富士見書房から1988年に創刊され、現在も若年層向けエンターテインメント小説を扱う専門誌の一つであり、出版社が同じ富士見ファンタジア文庫の刊行作品やその関連情報を中心に掲載している。〈ライトノベル雑誌〉の先駆的存在としても知られ、2018年には創刊30周年を迎えようという老舗雑誌である。
 内容(「BOOK」データベースより)創刊当時を知ることのできる貴重なインタビュー!!雑誌創刊物語を追いながらライトノベル史をめぐる冒険に出ませんか?

 著者について:山中智省(やまなか・ともみ)1985年生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科言語文化系教育専攻修士課程修了(修士(教育学))。専門は日本近現代文学、ライトノベル研究。滋賀文教短期大学国文学科専任講師を経て、目白大学人間学部子ども学科専任講師。著書に『ライトノベルよ、どこへいく 一九八〇年代からゼロ年代まで』(青弓社)、編著に『ライトノベル・フロントライン』(青弓社)など。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)山中/智省:1985年生まれ。横浜国立大学大学院教育学研究科言語文化系教育専攻修士課程修了(修士(教育学))。専門は日本近現代文学、ライトノベル研究。滋賀文教短期大学国文学科専任講師を経て、目白大学人間学部子ども学科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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