木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年6月21日火曜日

奥州藤原三代―北方の覇者から平泉幕府構想へ 読了


奥州藤原三代―北方の覇者から平泉幕府構想へ 読了
斉藤利男/著 山川出版/刊 201105201版発行800円 日本史リブレット人023
 歴史の初歩を知るにはとても手に取りやすく分りやすい日本史リブレット・シリーズです。世界遺産に登録されて観光地としてやる気満々の平泉の話です。平安時代から鎌倉時代の転換期において、日本国内でも辺境と云われる奥州に半独立国として約100年に渡り大和朝廷以外で唯一“都市”を生み出した奥州藤原氏の拠点平泉。現代においても僻地であるが故に注目度も低く、学術調査も遅々として進んでいませんが、ここ2、3十年の間に発掘調査により度々平泉像の変更が成されています。かつて発行された「とんぼの本」などに描かれた復元想像図等と比べると、その変化に驚きをきんじえません。
 奥州藤原氏初代清衡誕生の時代背景から、頼朝による滅亡までをコンパクトにまとめつつ、平泉の発達を多角的に分りやすく述べていて面白いですね。NHKの大河ドラマ「炎立つ」を見たくなりました。さらに「義経」ですね。
 1181年の千曲川の戦い(横田河原の戦い)と、その後の奥州藤原氏の会津侵攻の話を詳しく書いた史書か時代小説は無いものでしょうか、拙者にとってそそられるモノがあります。

 出版社 / 著者からの内容紹介:近年の研究の発展によって明らかになってきた平泉政権・平泉文化の他に類例のない性格と、その主=奥州藤原氏の実像に焦点をあわせ、奥州藤原三代の歴史を訪ねる。
 内容(「BOOK」データベースより)平泉の夢と北の歴史の可能性。平泉の文化と奥州藤原氏の歴史は、古代末期の日本社会がもっていた多様で豊かな可能性を示すものでした。平泉文化は、京都文化の単純な模倣でなく、日本国の枠を超えた「東アジアのグローバルスタンダード」というべき国際性を有していましたし、奥州藤原氏もまた、日本国から自立して北方世界を支配した、「北方王国」ともいえる権力でした。本書は、近年の研究で認識が一新した奥州藤原氏と平泉の世界を訪ねます。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 斉藤 利男:1950年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。専攻、日本中世史。現在、弘前大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

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