木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年6月10日金曜日

七姫物語 第六章完結 読了


七姫物語 第六章完結 読了
~ひとつの理想~ 高野和/著 アスキー・メディアワークス/刊 20110610初版710円 電撃文庫
 田中芳樹の「七都市物語」を髣髴させるタイトル。七つの都市国家と各都市が掲げる象徴としての姫巫女の物語。一番弱小の新興都市を足がかりに野望を持つ二人の青年が市井の少女を担ぎ出し、世に打って出る
ストーリー。
 戦乱あり暗躍ありの国家間の興亡を描いていますが、姫巫女を頂点としてしまったせいか、なんと云うか少年漫画的な闘争と云うよりも、少女漫画な姉妹喧嘩的展開のような気がします。その点が従来のライトノベル戦記とは違う立ち位置でありながら、歴史絵巻的に“世界”を描こうとしているところに着目していましたが、著者高野和も描き辛くなったのか着地点を見失ったのか、もしかしたら本業か別の顔を持っているせいなのかもしれませんが、第五章を刊行してからだいぶ時間が経てしまいました。拙者はてっきり第五章で投げ出し未完の大作となった思っていました。
 結末が有るようで無い様で。少女の成長を描いたと云う点では“ある”と断言できます。一つの物語を終わらせた、その行為を賞賛したいと思います。

 内容紹介:遠くまで来ました。でも、もっと先を見てみたい──。
 七つの宮都市が割拠する東和の地は、時代の変革期にあった。 争う理由を探し出し、異なる未来図に戦いを仕掛ける一宮、二宮の大連合軍。 双子都市に向けられた中央の大軍に、各地方都市の寄せ集め軍は結束を示す。動乱の最中で、各都市が掲げる平和の巫女姫達は、それぞれの意志を語る。定まらぬ世界のかたち、幾重にも交差する姫影、夏草が匂い立つ季節の中で、複雑に混じり合うのは東和の模様。 そして、一番小さな最後の姫、東和七宮空澄姫が見る世界と人々、その眼差しと笑顔のための物語。第六章開幕。(電撃文庫HPより引用)

「がちょーん」バックナンバー
七姫物語第四章夏草話 読了(http://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/40167539.html)
 全巻読んでいるのに、当ブログで紹介しているのは4巻目だけでした。オイオイ暇を見て読み返してみませう。

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