木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年3月27日日曜日

ネクログ 1巻 読了


ネクログ 1巻 読了
熊倉隆敏/著 講談社/刊 20110323第1刷552円 アフタヌーンKC
 被災地ではまだまだ復興もままならず、福島県浜通りから逃げ出した人々も流浪の果てに疲れ切っている今日この頃ですが、新聞などを見ると、物資が届き人心地着いた避難所等ではありあわせの材料で“風呂”を作っている記事を目にします。
 新聞記事の場合、見た聞いた話を全部載せているわけではなく、見聞きした中から新聞記事として文章が成り立ち、読者に対しアピールでき共感を得られる言葉を選び出しています。その共感できる言葉が“風呂”。
 避難所の人々のインタビューで書かれる「風呂に入りたい」とか、「風呂に何日も入っていない」と言う言葉。当面の安全と食が確保できると次にくるのが“風呂”と云う感覚こそが日本人の日本人たる由縁ではないでしょうか。、
 以前も書きましたが、太平洋戦争中北は北極圏から赤道を越え南半球、太平洋からインド洋まで戦線を広げていった日本兵がする事は、先ず風呂。南極の昭和基地に設営された氷の“湯船”。そしてイラクに派遣された自衛隊員も先ず“風呂”。
 太平洋戦争後日本のライフスタイルは、それ以前の時代にくらべ大きく変貌をとげました。ガス・水道・電気の完備、モータリーゼーションや三種の神器とまで云われた家電製品の数々。しかし、実は日本人の生活や意識にとって一番画期的な存在は“家風呂”だったのではなかろうか、と思いつきました。高度経済成長が日本の何を変えたのか、物質的豊かさは、なるほどそうかも知れませんし、ガス・水道・電気が人々のライフスタイルを変えたのは間違いありません。でもその恩恵を一番受けたのが“風呂”だったのでしょう。これにより日本の人々は一日一回以上好きなときに好きなだけ湯に浸かる事が出来るようになりました。
 この事は普段人々の口に現れることはありませんが、拙者は重要な事だと思いました。
 あ、折角だから「テルマ・ロマエ」の回に載せれば良かった。

 さて「ネクログ」の話。日本の片田舎を舞台に普通の人には見えないモノを見る姉妹の話を描いた「もっけ」でブレイクした著者熊倉隆敏が描く作品。今回は近現代の中華を舞台に人ならざる存在と人とのストーリーを描いています。
 タイトルの「ネクログ」はネクロマンサーの“ネクロ”からきているのは分るのですが、最後の「グ」が何なのかわかりません。
 おそらく僵屍(キョンシー)を操る所から“道士”と紹介されている謎の存在、胡才良(フーツァイリャン)ですが、本編を読むと最早“仙人”なのではないでしょうか。本編を一読した限りでは胡才良を“道士”と呼ばれたり自称したりしているセリフはありませんが。
 
 内容説明:『もっけ』の熊倉隆敏、最新作はチャイナな仙術ファンタジー! 時は近代の中国。大都市で駆け出しの物書きとして活動する青年・宋玉生(ソンユーシェン)は、師匠である道士・胡才良(フーツァイリャン)から「腕の立つ道士」を探してこいと命令を受ける。ところが、悪鬼に絡まれたり道士たちの術較べに巻き込まれたりと大変な事に! これも全ては大好きな薛姐(シュエねえちゃん)を生き返らせる為と、宋は奮闘するのだった。
 著者について 熊倉隆敏:1974年、栃木県生まれ。漫画家。1996年アフタヌーン四季賞秋のコンテスト入賞。2000年、アフタヌーンシーズン増刊に掲載された妖怪漫画『もっけ』でデビュー。『もっけ』は、2003年3月号から掲載誌を月刊アフタヌーンに移し、現在も隔月で好評連載中。2007年には『もっけ』がTVアニメ化されている。(アマゾン掲載)
(アフタヌーン掲載)

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