木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年1月11日火曜日

Euro Fighter 読了

Euro Fighter 読了
岡昌平/著 黒汐物産/発行 B5版 20p(表紙)12月29日コミケ79水曜日東A31a
 
 アニメ「GOSICK」「魔法少女まどか・マギカ」に引き続き「ハートキャッチプリキュア!」も録画失敗。今年はもう駄目だ…、早く2012年にならないだろうか…。「夢喰いメリー」を第一話視聴。それなりに頑張っていたし出来も良いと思うが、インパクトは薄く感じました。今後の展開に期待。「IS(インフィニット・ストオラトス)」も視聴。てっきり魔王の職業判断された男の主人公が女学園にやって来たのかと思っちゃいました。なんだかどのカットも以前見たような似た様な作品を知っているような気にさせる番組でしたが、ベタなパターンだからと云って面白くないわけではなく、繰り返す事で洗練される技もあります。「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃなんだからねっ!!」視聴。バカっぽい話を極限にまで突き詰め、ある一点を突破すると傑作になる可能性をを秘めた作品。第一話の“掴み”は巧いと思います。今後息切れすることなく、スタッフ全員が個々に暴走するくらいの勢いで乗り切れば最強になれると思われます。

 同人誌紹介。
 マンガ版「機神兵団」「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」の著者岡昌平の作品。商業誌連載において「機神兵団」の完結を得られず、同人誌にて完結。内容的には完全に著者岡昌平のオリジナルと化してしてましたが、そのテーゼは原作小説と勝るとも劣らぬ出来であったと思います。最近は余湖裕輝らと組んで描いているようです。どういう形態なのか全く知りませんが、作品中脇役を著者岡昌平の作画で見かけます。
 本書同人誌はアニメ・パロディ本に区分けされます。オリジナルはTVアニメ「ストライク・ウィッチーズ」。足に魔法でエンジンを回す機械を履いた少女達が空を飛び、宇宙からの侵略体と戦争をする話。機械のデザインは第二次世界大戦の戦闘機をモチーフとしており、時代的に1940年前後の兵器を使い宇宙からの侵略体との戦いを描きます。
 「ストライク・ウィッチーズ」誕生の話とか、メカと少女のモチーフの歴史を語るととても面白いのですが、残念ながら今回は割愛させてもらいます。機会があればいずれ。
 著者岡昌平はパロディマンガをコミケで常に発表しており、最近だとボトムズだったりヤマトだった描いています。アニメ「ストライク・ウィッチーズ」を見たとき、マンガ化するなら岡昌平にやってもらいたいと考えていたら御大自らがマンガ化。しかも一冊に限らず何冊も発表しています。ボトムズとかヤマトや子連れ狼と云ったパロディはパロディらしく笑うより馬鹿馬鹿しさを感じるナンセンス・コメディに換骨奪胎されていました。でも「「ストライク・ウィッチーズ」では硬軟双方あり、オリジナルではあえて避けて通った軍人としての悲哀や、運命に翻弄される少女の哀しみを少ないページ数で巧に描いています。同人誌でひっそり(案外商業単行本より数が出ていたりして)発表されているには勿体無い素晴らしい珠玉のマンガ作品です。今回はサカモト少佐ラブのツンデレ・ガリア貴族のペリーヌが主役で、リーネが相方として登場しています。正味36pにこの内容、いくらッパロディだからキャラクターの紹介や背景の説明が必要無く、いきなり本論から入れるとは云え、やはり脚本力・演出力の実力の高さがずば抜けて巧いです。あまりにも匠であるが故に商業誌では売れないのかもしれませんねぇ。
 因みに知っている人は知っている本書のタイトル「Euro Fighter」は現在EU各国が協同して開発運用しようとしている戦闘機の名称にひっかけていると思えます、ヨーロッパの語源から考えても女性詞だからこそ、ヒロインが似合います。
 “萌え”から「ストライク・ウィッチーズ」に入ったのではなく、ミリタリーから入っていった方々にはオススメ。

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