木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年12月12日日曜日

ロビン・フッド 観了

ロビン・フッド 観了
 ネタバレ注意報発令。
 大作ですな。
 シャーウッドの森で活躍を始める由来を描いたような活劇。従来のロビン・フッドの話を頭に入れて見ると少々面食らいます。「グラディエーター」同様我々の知っている歴史から微妙に針路を外れていって、本来の歴史ではなさそうな所へ着地してしまいますが、映画が終わった後の歴史なぞ知らん!と割り切った姿勢に好感が持てます。
 前半と後半で展開が二分してしまいます。前半はややコミカルに進み、後半は馬がズラリと並んでドドドと駆けぬけて、弓矢がビュンビュン飛んで当たった矢が本当に痛そう。有象無象が頭勝ち割られて血飛沫を上げる大スペタクルです。拙者のように時代にかかわらず戦争スペクタクルが好きな人にはオススメ。ラッセル・クロウ演じる落ち着いた感じのタフで愛嬌のあるロビン・フッドがかっこよく、マリアンのツンデレ振りが素晴らしい。この演出こそツンデレの鑑では無いでしょうか。見知らぬ二人が出会って拒絶から互いに認め合う中になり、最後には生死を共にするまでの絆を作り上げる。この二人に焦点を決めて映画を完成させれば良いのに…。はい、脚本は大味です。
 いや、名も無き弓兵だったロビンがシャーウッドの森に根を下ろす為には、父親とか己の秘密を持ち出さねば話を上手く纏められないのは解ります。だからと云って国政を左右するに至るのはいかがなものでしょうか。ロビン・フッドに愚汪と云えども同士討ちをさせない選択は正しいと思いますし、そうなると必然的に外国が敵となり、外国の敵との戦いがクライマックとなれば主人公が軍隊を率いざるを得ないのも消去法から理解でますが、作中詳しく説明していると尺が長くなりすぎて、こんなストーリーになったのでしょう。森に巣食う孤児達をラストに取って付けたが如く、クライマックスに参戦させているのもなんとも、デレクターカット版では説明しますよと云っている様で、盛り下がります。実は拙者の中ではエンディングのイメージ・ボードをアニメーションにしたみたいな映像が一番面白かったような気がしています。いっその事十字軍遠征を描けば良かったのに!でもそれは「キングダム・オブ・ヘブン」で描いているか。リドリースコットによる「王子の優雅な生活(仮)」の映像化希望。
 リドリー・スコット監督の昔の尖がった部分(映像)が懐かしい。

原題: ROBIN HOOD
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: アメリカ/イギリス
上映時間: 140分
 解説: 伝説の義賊、ロビン・フッドの物語を『グラディエーター』のリドリー・スコット監督と、ラッセル・クロウの黄金コンビが手掛けた歴史スペクタクル大作。12世紀のイギリスを舞台に、勇猛果敢なヒーローの戦いぶりを活写する。出演者も『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のケイト・ブランシェットや、『シャーロック・ホームズ』のマーク・ストロングら名優が勢ぞろい。映画の前半と後半で描かれるイングランド対フランスの壮絶な戦闘シーンは必見だ。
シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: 12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)は十字軍の兵士としてフランスでの戦闘に加わっていた。ある日、イングランドの騎士ロバートの暗殺現場に居合わせた彼はその遺言を受け、ロバートの父(マックス・フォン・シドー)に遺品の剣を届けると約束する。やがてノッティンガムの地を踏んだロビンは、ロバートの身代わり役を頼まれ……。
シネマトゥデイ(外部リンク)

スタッフ
監督:リドリー・スコット
製作総指揮:チャールズ・J・D・シュリッセル 、マイケル・コスティガン 、ジム・ウィテカー 、ライアン・カヴァナー
原作:-
音楽:マルク・ストライテンフェルト
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
キャスト
ラッセル・クロウ(ロビン・ロングストライド)
ケイト・ブランシェット(マリアン)
マーク・ストロング(ゴドフリー)
ウィリアム・ハート(ウィリアム・マーシャル)
マーク・アディ(クック修道士)
オスカー・アイザック(ジョン王)
ダニー・ヒューストン(獅子心王リチャード1世)
アイリーン・アトキンス(アリエノール・ダキテーヌ)
ケヴィン・デュランド(リトル・ジョン)
スコット・グライムズ(ウィル・スカーレット)
アラン・ドイル(アラン・ア・デイル)
マックス・フォン・シドー(サー・ウォルター・ロクスリー)
レア・セドゥー(-)
マシュー・マクファディン(-)
ダグラス・ホッジ(-)
ロバート・パフ(-)
ジェラルド・マクソーリー(-)
サイモン・マクバーニー(-)

0 件のコメント:

コメントを投稿