木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年12月14日火曜日

化物語 上巻 読了

化物語 上巻 読了
西尾維新/著 講談社/刊 20061101第1刷 講談社BOX

 100年前の12月14日日本で始めて動力飛行機が飛びました。以来人々は星の海へ飛び立とうとしています。
 写真向って右は国立科学博物館に展示中の「はやぶさ」。現在上野の国立科学博物館は「飛べ!100年の夢 空と宇宙展~日本の航空・宇宙100年記念~」を2011年2月6日(日)まで開催中。「はやぶさ」の記録をTV番組で見た時には涙がボロボロ落ちました。そう、宇宙戦艦ヤマトを観た時と同じ涙です。もしかしてシナリオがあるんじゃなかろか、と考えてしまうほどの困難な試練を乗り越えて帰還、地球突入直前に伝送された半分写った地球、そして流星と化す「はやぶさ」に涙を流さずして、何に流す!「あかつき」が予定通りに行かなかったのが残念ですが、必ずや周回遅れでも使命を果たす事でしょう。なんと云っても“メイド・イン・ジャパン”ですから。「あかつき」の模型も展示されていました。そして太陽風を受けて飛翔する「イカロス」。40年前50年前の少年達が心躍らせたSFの世界が現実となりつつある。いや、当時の少年達が夢を諦める事無く実現させたと云うべきか。

 さて、「化物語」上巻の話。
 えー、アニメと一緒くたに話させていただきます。本来なら本は“本”、アニメは“アニメ”なのですが、私の頭の中では現在本もアニメも一緒に脳の中で渦巻いています。
 上巻に収録されているのは、アニメで云うと1話から8話、「ひたぎクラブ」「まよいマイマイ」「するがモンキー」の3つのストーリー。
 まるで会話劇のような小説をよくあれだけぞ映像化したものだ、と感心しました。拙者はアニメから入って小説を読みました。会話劇だと演劇みたいな演出が簡単だと覆われますが、安易な方向に流れず、あえて活劇的に映像化した英断に敬意を表したいくらいです。小説を読み終わったら当然のように、またアニメ版を見たくなりました。見ました。ダイジェストで。いやはや素晴らしい。見ていて飽きませんね。飽きるどころか、見るたびに新たな発見があります。ましてや今回原作小説を読んで映像を観てやっと地の文章に書かれていた心情から表情の変化の意味が理解できたような気がします。どのセリフを生かすか、脚本家は悩み抜いたことでしょう。
 イラストは箱にしか描かれていないのに、イラストレーター・VOFAN氏(台湾)のイメージをよくぞここまでアニメ用に作り変えることが出来たものだと感心を通り越して感動すら憶えてしまいます。
 エンディングの「君の知らない物語」は以前yahooのブログに書いたとおりCDを購入しまして、今もって毎日聴いております。アニメ・エンディングを見ると戦場ヶ原が歌っているようなイメージを持ってしまいますが、フルバージョンを聴くと失恋歌であり、恋が成就する戦場ヶ原の曲としてはいかがなものかと思っておりましたが、TV放送終了後配信にて公開された13話からの羽川がエンディングに出てくると、そう、歌詞のイメージがそのまま胸を打ちます。
 9話以降は下巻の話でした。ちょっと先走りすぎました。
 下巻が読み終わったら、またお会いしませう。

 出版社 / 著者からの内容紹介:西尾維新氏の新境地!ある日、阿良々木暦めがけて降って来た女の子、戦場ヶ原ひたぎには、体重というものがなかった!?新しい時代の、青春怪異譚。
 内容(「BOOK」データベースより):阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ヶ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった―!?台湾から現れた新人イラストレーター、“光の魔術師”ことVOFANと新たにコンビを組み、あの西尾維新が満を持して放つ、これぞ現代の怪異!怪異!怪異。
 内容(「MARC」データベースより):阿良々木暦を目がけて空から降ってきた女の子・戦場ケ原ひたぎには、およそ体重と呼べるようなものが、全くと言っていいほど、なかった-!? 『小説現代増刊メフィスト』掲載の3作に加筆訂正・改題のうえ単行本化。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):西尾 維新 1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』に始まる“戯言シリーズ”を、2005年に完結(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

1 件のコメント:

  1. ワタシはつい最近になってようやく「はやぶさ」の旅の全貌を知ったニコ動でだが。カプセルだけが地表に降り、本体は燃え尽きるのが泣けるね。吉田戦車の「一生懸命機械」が好きな私としてはかなりぐっときてしまたりする。
    ワタシにとってはヤマトというより「トップ」や「トップ2」ですね。ファンならば夜空にむけて「オカエリナサイ」と灯すべきだ。それともしたのか?

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