木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年9月18日土曜日

ヒー・イズ・レジェンド 読了

ヒー・イズ・レジェンド 読了
クリストファー・コンロン/編 小学館/刊 20100411初版819円 小学館文庫
著者:スティーヴン・キング&ジョー・ヒル
   F・ポール・ウィルソン
   ミック・ギャリス
   トマス・F・モンテルオーニ
   リチャード・クリスチャン・マシスン
   ジョー・R・ランズデール
   ナンシー・A・コリンズ
   ラムジー・キャンベル
翻訳:風間賢二
   白石 朗
   田中一江
   幹 瑤子
 リチャード・マシスンへ捧げたアンソロジー。
 私は映画の原作者としてのリチャード・マチスンの名は目にしており、記憶の中にはありましたが、それ以上でもそれ以下でもなく、ただ知っていただけでした。ナンシー・A・コリンズの新刊を探して検索していたところ、この「ヒー・イズ・レジェンド」が引っ掛ったので手にして見てはじめてリチャード・マシスンなる人物の偉大な足跡に気がつかされました。
 この本はリチャード・マシスンの作品を元ネタに、現在各界で名の売れている作家が書いた短編を集めたアンソロジーになっています。元ネタの一覧は「激突!」「種子まく男」「アイ・アム・レジェンド」「ある日どこかで」「縮みゆく人間」「陰謀者の群れ」「狙われた獲物」「地獄の家」となっており、映画に興味の有る方ならば、何処かで聞いた事の有る作品ばかりですし、SFマガジンやハヤカワ文庫の並びを眺めた事の有る方ならば、やはり目にしたような作品群になっています。さらにリチャード・マシスンは映画ばかりではなく、「ミステリーゾーン」などのTV番組の脚本なども手がけており、私にとっては彼を知らずともその作品に親しんできたと考えて間違いないでしょう。
 また、この本の解説を瀬名秀明が書いており、ゾンビ映画の原点が「アイ・アム・レジェンド」にあったことを始めて知りました。偉大なりリチャード・マシスン!しかもまだ存命中だそうです。私にとっては古典と思われた1950年代から60年代の作品はまだ現役の人の作品だったとは!?驚きを隠せません。俄然オリジナル作品を読みたくなりました。

 内容紹介:リチャード・マシスンの凄さをわかってほしい――スティーヴン・キングやディーン・クーツが畏敬する巨匠と言えば、わかるだろうか。それとも、スピルバーグのデビュー作『激突!』、『アイ・アム・レジェンド』『ヘルハウス』『ある日どこかで』等の名作映画の原作や脚本を書いていたと言えば、驚いてもらえるだろうか。本書は、そのマシスンの作品にインスパイアされ、人気作家が競作したトリビュート本である。スティーヴン・キング&ジョー・ヒル父子が『激突!』を親子版で描く。そのほか、『アイ・アム・レジェンド』の前日譚や、地獄の家の序章等々、驚異の力作ぞろいだ。(カバー裏表紙より引用)


0 件のコメント:

コメントを投稿