木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年9月2日木曜日

優しい煉獄 読了

優しい煉獄 読了
 森岡浩之/著 徳間書店/刊 20070831初刷648円 徳間デュアル文庫

 9月4日5日と埼玉県の鷲宮神社でお祭りがあります。もはや“祭”だと云っても過言でもないような気がします。埼玉新聞のHPを見ると大宮のパレスホテルでねんどいろフィギュア付きの宿泊プランとか、「アニメの第15話にちょっとだけ登場した」とかパレスホテルが宣伝しているし、もう何がなにやら判らない情況に陥っていますねぇ。一時埼玉新聞倒産説が流れましたが、もしかして「らき☆すた」効果がカンフル剤になりましたか。夏コミでは玉ニュータウンが会場外で番組宣伝していましたが、埼玉新聞は企業ブースに参加しても充分やっていけるような気がします。鷲宮神社と組んで限定絵馬でも売れば売れると思いますよ。幸手も虎視眈々と聖地の地位を狙っているみたいだし。閑話休題。

 「優しい煉獄」の話。
 古書として購入してから数年、玄関脇に積まれていた本を発掘してみました。 森岡浩之と云えば「星界の紋章」シリーズでしょう。戦う女の娘と脇に立つ常識人の“萌え”SFの先駆的作品(イラストが大当たりの可能性もあり)だと思っています。 そして今作品はハードボイルドの雰囲気を目指すキャラクターによるSF設定。「仮面ライダーW」を見る前に読んでおくべきでした。イメージが引きずられてしまいました。 細かい教義は知りませんが“煉獄”とはキリスト教徒が死んだ後神の裁きを受け天国と地獄に振り分けられる間存在する世界の事だったと記憶しています。初期キリスト教には存在していない概念ではなかったでしょうか。本作においては機械の力を使い「ゼーガペイン」の世界を死者生者入り混じっての世界にしています。 私事ですが、押井守の作品群や「空談師」に触発され、ゲーム世界で遊んでいる内にノンプレーヤー・キャラクター達が進化してしまい、プレーヤー達の殆どは違うゲームに移動してしまったが、まだ何人かのプレーヤー達がゲーム内に“名も無き神々”として留まっていた。ゲームマスターとしてはプレーヤーとの契約を打ち切りを望み、ゲームプレーヤー達を現実世界へ覚醒させるべく、キャラクター達に使命を与え古き神々(プレーヤー達)を目覚めさせるミッションを与える。かくして神と云う名を与えられたゲームプレーヤーへのメッセンジャー達と、世界を崩壊から救おうとするノンプレーヤーキャラクター達との闘いが始まった。と云う舞台設定に普通の男子高校生が転校してきた使命を帯びている美少女とともに巻き込まれるストーリーを考えていました。が、やはり素人の考えた事は陳腐としか云いようがありません。プロの書いた物語の面白さに打ちのめされるしかありませんでした。
  出版社 / 著者からの内容紹介:死者の街をゆく、私立探偵・朽網(くさみ)の活躍。全四話の連作長篇に書下しのエピローグも付す。アニメ化、ゲーム化もされたベストセラー「星界の紋章」「星界の戦旗」(ハヤカワ文庫JA)作家の最新長篇。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
 内容(「BOOK」データベースより):「マスター、このコーヒー、冷めているよ」「お客さん、今朝からコーヒーは冷めるようになったんですよ」この世界、リアルを追求すると、不便になっていくのだ。そう。ここは、現世で死を迎えた連中が、生前の記憶を仮想人格として保持し、電子的な夢を共有するフィールド。すなわち―死後の世界。私立探偵を営むおれ、朽網康雄は、喫茶店『カトレア』で今日も油を売っていた。事務所へ戻ると、黒電話が耳障りな音をたてている。依頼の電話か?おれは受話器をとった。それが事件の始まりだった…。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):森岡 浩之 SF作家。1962年生まれ。1991年、「夢の樹が接げたなら」で第17回ハヤカワ・SFコンテストに入選し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) (アマゾンより引用)

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