木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年9月13日月曜日

桜蘭高校ホスト部 17巻 読了


桜蘭高校ホスト部 17巻 読了

葉鳥ビスコ/著 白泉社/刊 20100910第1刷400円 花とゆめCOMICS

 “愛の告白”ってのが少女マンガにおける一大クライマックスとなったのは、マンガが勃興した当時の出版倫理とか社会道徳の制約があり、かつ消費者としての読者の受け入れられる最大公約数にあったためと推測しています。マンガが技術的にも出版的にも進歩し、1980年代末頃から読者層の拡大が“大人の愛”を描ける雑誌の出現を促しましたが、主に出版社側が読者の嗜好を捉えきれずジャンルの発展に失敗し、製作者と消費者が同一である同人市場から発展した、より抽象化された愛、すなわちボーイズラブ系の隆盛が昨今の女性層ではないかと思います。ただ、少年から青年中年となっても夢想世界に遊び続ける男性と違い、女性の場合は少女から卒業にともないマンガへの興味も失う事も多いと思われます。

 マンガの一般論はさておき、ホスト部17巻です。 クライマックスです!18巻目もある様な事が宣伝されていますが、18巻目はエピローグと云うか余談とかボーナストラックとも云うべきもので、実質的最高潮はこの17巻である事が、読んだ人であれば疑うべき必要要の無いことだと実感できるはずです。

 曲解した例え話として、「ホストクラブ」は女性の癒しの場との定義をして、金持ち学園の中でも一級の金持ち且ハンサム(死語か?)が揃ったホスト部は、学内の様々な(主に男女の恋愛関係)を解決し、さらにはホスト部部員たちすらも友情の発露により癒され、最後に部長である環のコンプレックスが解消されるまでを描いた力作であったと云えるでしょう。さらには金持ち学園に特待生として入学してきた男装の貧乏少女がトリックスターとして読者の感情移入先の受け皿となる事により、物語をより安定させているヒロインとしての座が確固として首尾一貫していた点が、ここまで連載が続いた理由ではないかと思います。

 金持ちでカッコイイ男にに、貧乏だけど頭が良く気立ての良い娘が見初められる、オーソドックスな物語ではなるのですが、オーソドックスであると云う事は最大多数に受け入れられ易い事でもあり、伝統の流れの中にその時代性を組み込む事がヒットする要因であるとも考えられます。でもアレンジとはちょっと違うんですよね。

 内容紹介:環の退部騒動を受けホスト部は解散!祖母との関係修復に環は悪戦苦闘する。彼の真意を察したハルヒは、環と出会う前の自分に戻ると宣言!!一方、環を信じ待つ部員達は、鏡夜を中心に理事長の裏計画を突き止め!?悩める環のため動きだ出すホスト部…緊迫の17巻!!(カバー裏表紙より引用)

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