木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年7月26日月曜日

日本は世界で一番夢も希望もある国です! 読了

日本は世界で一番夢も希望もある国です! 読了
金美齢/著 PHP研究所/刊 20070618第1版950円
 古本屋で途中まで立ち読みをして続きは図書館で借りました。1999年9月に出版された「世界一豊かで幸せな国と、有難みを知らない不安な人々」の改訂・改題版なので時事ネタとしては古いかもしれませんが。2010年の時点でも差ほど2000年と異なることは無いと思われます。
 日本人が崇高な目的を持って努力したわけでも戦略的視野でもって経済を邁進したわけでもなく、気がついたら国際社会でこんな位置にいたってことではないでしょうか?ジャパン・イズ・NO.1なのではなくonly in Japan。国際的国家の位置で上位にあるために周りから地位に伴った義務を果たしてくれと云われても、現在の地位に胡坐をかいているのではなく、戸惑っているのが現状であり、日本の政治家達や官僚に云わせれば「どうして鎖国を止めさせたんだ!」と叫びだしたいのではないでしょうか。
 鎖国を再度しない以上、国際的状況は日々動いていて、その状況に合わせて日本を舵取りしなくてはなりません。でも日本人は豊かな自然に恵まれた国土で、季節に合わせて米を植えて魚を獲って暮らすのが精々であり、なまじ自分達で国際情勢を考え出すと失敗しかしません。だからいっそのこと日産のゴーン氏の様に信用信頼できる人を他から連れてくれば良いのです。
 かつてのローマ帝国も唐もモンゴルの元帝国も世界帝国たる帝国は人材の登用に偏見を持たず、有能であれば外国人だろうと何だろうと活用しました。大日本帝国を名乗っても結局帝国足らずして滅んだのは、五族協和をうたいながらも実践せず偏狭な民族主義になってしまったからでしょう。今からでも遅くはありません。まだ日本に外国人の目から見て魅力があるうちに良い意味で帝国足るよう、日本国籍人の意識を改革する事こそ必要です。米陸軍の日系部隊や独逸系部隊のように、また入り婿や嫁の方が生え抜きの子よりも家を繁栄出来るように、外から来た人たちのほうがコンプレックスから頑張ってくれると思います。
 さて、「目を見張る図書館の充実ぶり」の章で少ないながら日本の図書館で情報を無料で収集できる利点を述べています。ただ小林よしのりの「戦争論」を図書館で読めなかったのは何がしかの恣意が働いているのでは、と苦言を述べています。さらに「アメリカの図書館にはまだ及ばない」の章では先進的なアメリカの図書館の事例が身近な経験則ながら紹介されています。はっきり云いまして日本と米国は比較になりません。相撲とベースボールとどちらが強いかを語るようなものです。日本の出版に関してはonly in Japanであって他のどの国とも比較できません。戦争論に限らず大川何某とか池田何某とか何でもかんでも読みたければ、一つの自治体か県と市町村と連携するかして図書費だけで毎年2億円と1万冊増えていく本を保存できる建物を寄付してから本の選別に注文を出してください。維持費もかかります。日本は本を出版しすぎです。日本を基準にした場合では他の国々の出版点数が少なすぎるとも云えます。一般流通していない同人誌を加えれば概算で年間4万冊が流通(コミケの参加サークルが半年で約1万5千以上、またコミケ落選サークルや不参加サークル、“オタク”以外の同人誌に至っては把握できず)している現状は世界でも類をみません。20世紀の大戦を挟んではいても江戸時代からの高識字率と出版業界の隆盛は、日本こそ電子書籍を必要としていると云わずして、どこが活用すると云うのでしょうか。現にタカダカ新書の読書感想文を書いて尚且つ読んでいるワタシとアナタの関係はネットを無くして存在しえない繋がりではないですか。
 まあそんなこんなで、お金の使い方が上手くない日本人と云うのは、図書館一つとってみてもそうだろうなと思います。

 出版社/著者からの内容紹介:日本は世界第二位の経済大国である。一方で、長く続いた不況や
昨今の「格差社会論」の影響で気持ちがネガティブになり、「豊かさを実感できない」「恩恵に与っているのは一部の金持ちだけ」などと口走る人が出てきている。それをまた煽るかのように、有力メディアが「非正社員やワーキングプアが溢れている日本は、若者にとって夢も希望もない国」と報じる。だが、それは本当か。台湾出身で在日30年にもなる著者は言う。「日本は、世界各国の食が結集する豊かな社会で、あらゆる情報が安い値段で手に入る」「多くの日本人は生き方の選
択肢が無碍に存在し、努力と行動で必ず頭角を現せる環境にある」著者自身、いまどころではない就職難の時代に来日し、数々のアルバイトを必死でこなしてきた「究極のフリーター」である。その著者が声を大にして言う。「幸運=チャンスの女神はあなたたちの目の前を通っています。日本は世界で一番夢も希望もある国です!」
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):金 美齢 1934年、台湾生まれ。1959年に留学生として来日、早稲田大学第一文学部英文学科に入学。同大学院文学研究科博士課程修了。その後、イギリス・ケンブリッジ大学客員研究員、早稲田大学文学部講師などを経て、JET日本語学校校長を務める。現在、同校理事長。評論家。2000年5月~2006年5月、台湾総統府国策顧問。台湾独立を願い、日台の親善にも努め、政治、教育、社会問題等でも積極的に発言。テレビ討論番組の論客としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)
 目次
1 世界随一の豊かな社会
2 情報に満ちている環境
3 あらゆる生き方が許される国
4 快適に暮らせる社会
5 お金に頼らないメリット・デメリット
6 「こだわり」から創造性へ
(yahooより引用)

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