木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年5月11日水曜日

ゲート -自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 2巻 読了


ゲート -自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 2巻 読了
~2.炎龍編~ 柳内たくみ/著 アルファポリス/刊 20100808初版1700円
 東京銀座に異世界との通路“ゲート”が開通し、中からは中世西洋の武者や妖精や龍の様な生物達の軍勢が侵攻してきた。自衛隊は“ゲート”の向こうに新たな世界を発見する。再度の侵攻を防ぐため向こう側の世界に要塞を建設し、偵察部隊を送り込む。第三偵察隊隊長伊丹二等陸尉は現地住人や有力者と個人的友誼を結ぶ事に成功する。伊丹二尉と行動を共にするのは敵対する帝国の皇女殿下や、やがて神となる不死の亜神ゴスロリ少女、エルフ族の少女、賢者の修行をする天才美少女など、彼が愛してやまない趣味が現実化した世界だった。日本も含めた世界各国が新たなフロンティア世界を奪い合おうとするパワーゲームを展開する中、日本国と交戦中の“帝国”と外交ルートを結ぶべく外務省と自衛隊の暗躍が始まる。一方伊丹二慰の元には龍に脅かされているダークエルフ一族からの使者が現れる。
 ライトノベルでよくある、異世界へ現代の若者が行き活躍するヒロイックファンタジー物ではありますが、本書の売りは「自衛隊」が活躍する点にあります。どちらかと云うとヤラレ役だったり悪役だったりする事も多い自衛隊ですが、平成ゴジラシリーズや平成ガメラシリーズでの活躍などとともに、現実に海外で活躍する場面も増え、防衛庁も防衛省へ格上げされ、昭和時代のような自衛隊そのものへの風当たりもだいぶおさまり、自衛隊が武装集団として活躍するストーリーも普通に見かけるようになりました。どちらかと云うと「紺碧の艦隊」等の架空戦記物や「沈黙の艦隊」等のマンガの流れの一端のような気もします。
 東日本大震災の結果、組織的に大人数を動かす事ができるのは良くも悪くも軍隊しかありえない事が顕になったと思います。だからと云って現状の自衛隊が良いとは到底考えられないので、これを機に是非とも活発な議論をしてもらいたいものです。
 さて、物語はより活劇的内容へと展開し、敵帝国内部の政治状況やら周辺国家や部族とのストーリーも同時に展開。主人公伊丹は自衛隊組織よりも個人的友誼を優先するようになります。現地に溶け込む指令を受けた特殊部隊員ならまだしも、龍退治とは云え普通科の二慰が組織を離れて現地住民と共に戦うのは幾らなんでも無理なのでは?物語としては面白いですけどね。そんなわけで主人公には組織に縛られない新たなポジションが与えられる事になります。歩兵部隊の一隊長が外務省と帝國との国同士の交渉に出番はなく、伊丹二慰の他にもストーリーの焦点が現れ始め今後どう展開して行くのかが楽しみになります。

内容(「BOOK」データベースより)
圧倒的な軍事力を後ろ盾に、『特地』を統治する帝国との講和に乗り出した日本政府。その一方、冴えないオタク自衛官伊丹耀司ら特地偵察隊は、異世界住人たちとの絆をますます深めていく。そんな中、心を病んだエルフのテュカを救うべく、伊丹は異世界で猛威を振るう巨大炎龍の撃退を決意する。やがて近代兵器を駆使した壮絶な戦いが幕を開けた―。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
柳内 たくみ
東京都在住。自衛官を経験した後、2006年に自営業を開業。本業に従事する傍ら、インターネット上で精力的に執筆活動を展開し、人気を博す。2010年4月、「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 1.接触編」で出版デビュー。幅広い世代の読者に支持され、一躍注目を浴びる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです(アマゾンより引用)

「ゲート」1巻については1月10日のバックナンバーを参照してください。

1 件のコメント:

  1. ›現地に溶け込む指令を受けた特殊部隊員ならまだしも
    Sの一員なんで「特殊部隊員」みたいなもんですし、上は現地に溶け込める人柄(カリスマ)持ちで、明確に命令しなくても灰色なラインで動いてくれる(いざとなったら個人の暴走として切れる)便利な人材と思ってるぽいから、そんなに外れてないような。

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