されど罪人は竜と踊る 9巻 読了
~Be on the Next Vicim~ 浅井ラボ/著 小学館/刊 20100722初版800円 ガガガ文庫
若く腕利きだけれど生き方が下手なコンビ、ガユスとギギナは行く先々で事件に巻き込まれていった。今回は人間の大量快楽殺人者達<ザッハドの使徒>が大挙してエリダナの街を襲う。エリダナに残っている攻性咒式士で彼らに対抗できる戦力は、合法的に大量快楽殺人を行う“パンハイマ”一党。
600頁を超えているのに続きモノです。さらに伏線が。今回の事件の伏線なのか、シリーズを通じての伏線なのかわかりませんが、色々と出てきます。
千利休が秀吉を茶席に迎える時、花器の朝顔を映えさせる為庭の朝顔を全て千切ったように、悪意が満ちた世界で、一筋の希望の光を映し出すことで人の善意を輝かせる、だからこその暗黒ライトノベルの旗手たる所以ではないかと思います。
いつになるかわかりませんが次巻発刊の期待と今エピソード終結を希望。
内容紹介:待ちに待った完全新作書き下ろし長編!アナピヤを失いジヴーニャと別れたガユスは、傷心を抱えエリダナの夜を彷徨い、強敵ユラヴィカを失ったギギナは、剣の方向を見失う。そんな中、最悪の殺人者で〈ザッハドの使徒〉であるアンヘリオがエリダナに現れ、血の祝祭を開宴。使徒を迎え撃つために、ついに最凶の咒式士であるパンハイマとその一団が動き、聖女ペトレリカが心を痛める。使徒逮捕のために派遣された特別捜査官が隠す謎とは?(アマゾンより引用)それぞれの思惑から共闘と不和が渦巻くエリダナに、殺人の数を競う使徒の殺人遊戯が開幕する!
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