シュトヘル 3巻 読了
伊藤悠/著 小学館/刊 20100804第一刷590円 ビック スピリッツ コミックス スペシャル
永井豪の新作「激マン!」が『週刊漫画ゴラク』2010年6月4日号より連載開始。前に紹介した「デビルマン対ゲッターロボ」が、へぇーまだ描いているんだ、的な感想しか湧かないのに対し、「激マン!」は永井豪が自伝を元に自分の作品を描き直している展開が新鮮で、作品解説をしつつ“物語る”二重三重構造にもなっており、しかも画面を眺めても気合が他作品よりも入っているように見受けられます。とても楽しめて読めるのですが、惜しむらくは過去の作品にしか頼れなくなったのか、と穿った見方しかできない自分を悲しく感じてしまいます。閑話休題。
本題の「シュトヘル」3巻の話。1巻目で現代と過去の描写があり、いったどう繋がるのだろうか!と期待させつつ2巻目では過去の出来事のみを描写。3巻目ラストにして、現代と過去の錯綜が一つに繋がる。素晴らしい!今巻までが序章なのですね。物語はこれから始まると云う訳ですか!?現代日本の少年を12世紀の女性に憑依させるその理由がこれから解き明かされるのでしょう。そして歴史に翻弄される人、部族、国々が大河ドラマとなって描かれるわけですね!
素晴らしい!
連載を追いかけていては分らなくなりそうなストーリーです。単行本で何度でも読み返さねば。それにしても馬が好きでないと大変そうな紙面です。
(週刊ビックコミックスピリッツ掲載)
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