神様ドォルズ 7巻 読了
やまむらはじめ/著 小学館/刊 20100722初版533円 サンデーGXコミックス
『月刊チャンピオンRED』で永井豪本人による「デビルマン対ゲッターロボ」連載中。東映まんが祭にもありましたねぇ、あれはマジンガーZとデビルマンの共演でしたっけ?話数も進みゴール率いる恐竜帝国とシレーヌ率いるデーモン一族が手を組み五月女研究所へ襲い掛かり、ゲッターとデビルマンと、そして五月女ミチルと牧村美樹もまた共に戦うのであった!メカザウルスとデーモンが合体するように、ゲッターとデビルマンもまた合体!40年前なら燃えるシチュエーションなんだけどなぁ。ヨーロッパに持って行ったら今もフィーバーするかもしれませんが。それに“合体”というより“融合”の方が字面的に正しいのではなかろうか。山本貴嗣のマンガで主人公の名前募集で著者が妙に力を込めていた「一体」さんを思い浮かべます。主人公達が文字通り一体化。ゲッターの著者石川賢へのオマージュも込めているのでしょう。90分程度の単発アニメにすると面白そうかも。声優はオリジナルのアニメの通りで。私的には脚本/田畑由秋、作画/余湖祐輝の「真マジンガーZERO」もオススメ。閑話休題。
“案山子”と称する木製ボディのロボットを古来より祀る空守村があった。村での家々の派閥勢力争いに加え、閉鎖的村落ならではの数代に渡る複雑な血縁人間関係があり、大学で学ぶため村から出てきた枸雅匡平であったが、村のくびきからは逃れられなかった。むしろ枸雅匡平を中心に事態は回り始めるかのようであった。
日本においては「家」とは血族集団を表すとともに、血縁によらない共同体をも表します。さらに近親婚まで加わることにより日本史における人間関係がとても複雑に思えてしまう原因でもあるのですが、一見複雑そうな人間関係もいたっても当事者にしてみれば簡単なのかもしれません。集団よりも個人の力量による人間関係の方が結びつきが強いのかもしれません。現在の相撲協会なんかを見ていると眷族やら何やらが蠢いて当事者達ではどうにもならなくなっているのかもしれませんが。
今巻の目玉は、枸雅詩緒の案山子・玖吼理と日向まひるの案山子・禍津妃の激突!人前に出る事を憚られていた案山子ではあったが、子どもの喧嘩に大人の事情は通用しなかった。逆に云えば何故操者に子どもが選ばれているのかもまたストーリーの謎の一つなのでしょう。
アニメ化決定と単行本帯にうたわれています。どこの誰が作るのやら。
内容紹介:まひるの匡平への想いが暴走!引っ込みがつかないまひるの前に詩緒が立ちはだかる!衆人環視の中、東京上空で展開する案山子同士の激しい空中戦はクライマックへ!!!(帯より引用)
(月刊サンデーGX掲載)
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