星々の夜明け 完結 読了
~フェンネル大陸 真勇伝~ 高里椎奈/著 講談社/刊 20100706第1刷1000円 KODANSHA NOVELS
国を追われた姫様が、大陸を巡り、人々と出会い、医者のように行く先々の国の病を結果的に治し、いつしか人々の口々にその名が称えられるようになった時、姫は追われた己の国に帰って来た。自分自身の過去を見つめるために。
完結です。
大団円でした。頭の悪い人はいても、悪人がいないというのはファンタジーとして最高ですね。皆それぞれが最善の方法と信じて己の道を進もうとするが故に陥穽に嵌ったり、他者と競合ってしまう。皆で善い道を選んでいく事こそが最善なのでしょう。
カバー&本文イラストを一貫して描いた“ミギー”の絵に引っ張られて、本文のセリフと映像的イメージのギャップが最後まで付きまとってしまいました。イラストの人物を幼く受け取ってしまい、主要人物が小学生とか中学生くらいのイメージを脳内に描いてしまいます。でも、深刻そうなストーリーもファンタジーな世界感を押し通せたのは幼くて軟らかいイラストのイメージだからだと思います。もしも文庫本とかでイラストレーターに変更があれば、また異なるイメージで読めるのではないかとも思います。近々外伝短編集発刊とのこと。
内容説明:大人気“フェンネル大陸”シリーズ完結!
内容(「BOOK」データベースより):首都で発生したグールの叛乱を機に、ストライフ王国各地で上がる戦いの狼煙。争いを止めたい、真実を知りたい―。兄に命を狙われてもなお、フェンは、暴走する祖国を救うべく奔走する。彼女を襲う悲しき裏切りと、思わぬ別れとは!?王家が隠し続けてきた驚愕の真実とは…!?少女と仲間達の心揺さぶる冒険譚、ここに完結。(アマゾンより引用)
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