ジゼル・アラン 1巻 読了
笠井スイ/著 エンターブレイン/刊 20100727初版620円 BEAM COMIX
表紙買い。出版社はエンターブレインだし、絵の雰囲気とか色調ペンタッチ、キャラクターの服装から、コミックビーム系の女性作家のアシスタントかご同輩を活用したのであろう事は推理できるので、私の好みの範疇には入るだろうとの希望的観測をする。
まあ概ね期待通り。第一話のイメージとして思い浮かべたのはTVアニメ「女王陛下のプティアンジェ」。だが内容は推理物ではなく、何でも屋を始めたどこぞのお嬢様による人情話。筋立てから云うと「剣客商売」とか「居眠り磐音 江戸双紙」らと変らないのではないかと思う次第、小説読んでいませんが。パターンの中にオリジナルを入れることこそ難しいのでしょう。
世間知らずのお嬢様がアパートの大家さんになっているので、てっきり親族が死んで世間に放り出されて遺産のアパートで食いつないでいるのかと勝手に想像してしまいましたが、どうではないようで、実家からの難問もまた持ち込まれる様子。次巻が愉しみです。
時代背景の研究が足りないのか情景描写が少ないのが残念。キャラクターのUPとセリフでストーリーを進めるばかりではなく、緩急を視覚的にも付けるのがよろしいかと思われます。
商品の説明:Book Description 「その仕事、私が頼まれようか?」20世紀初頭、ヨーロッパ。主人公の少女の名は、ジゼル・アラン。アパートの大家をしているジゼルが、ある日“何でも屋”を開業。店子のエリックを助手に、さまざまな依頼をこなしていくものの、お嬢様育ちで好奇心旺盛なジゼルは、何かと暴走しがちで――。無理矢理仕事を手伝わされるエリックをはじめ、個性豊かなアパートの住人たちを巻き込んで、ジゼルお嬢様の可憐で、危なっかしい活躍が始まる。新星・笠井スイ、待望の初単行本!(アマゾンより引用)
(Fellows!掲載)
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