木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年7月6日火曜日

虚数霊 2巻 読了

虚数霊 2巻 読了
むらかわみちお/著 メディアファクトリー/刊 20100630初版590円 MFコミックス
 今巻は本業の骨董にまつわるストーリーを四つ収録。
 ストーリーはシッカリしているし、演出も緻密でセリフも読みごたえがある過ぎるほど。情報量多すぎ。作者に語りたい事が沢山あることを画面から感じられますが、ここはあえて削除をしてもう少し素っ切りとすると、もっと物語が動くのではないかと思います。一コマや一ページをザックリとして、その分話数を多くするとか。もしかすると編集から長期連載の確約を得られず、その分凝っているのかもしれませんが。
 レナの過去に関わる骨董とは別の(もしかするとこちらがメインストーリーか?)伏線がチラホラ。
 前にも書いたかもしれませんが、骨董は骨董としての“品”と情報としての“品にまつわる物語”の二つを必要としているのかもしれません。道具としてなら使い勝手や見た目さえ良ければいいのに、由来があると“価値”が出るのはその証左ではないでしょうか。近代になり無名の職人の品より、作家としての“名”を冠した品に価値が出るのも需要が成した結果でしょう。昨今のマンガでは、その価値に気がつき利用したのを織田信長と堺の商人、てことが主流のようです。
 内容紹介:震災により首都東京が崩壊した近未来。旧東京・北千住で骨董屋を営む女主人レナと少年サトルは知人の遺品にあったレコードと出会う。聞くものを死に誘うそのレコードにこめられた想いを二人は追いかける。想いを残されたレコードが語る真実とは?雑誌連載分+旧版に大幅な加筆・補筆をして収録(帯より)
(コミックフラッパー掲載)




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