まかでみックス せぶんす お兄ちゃんと呼ぶんじゃねえッ! 読了
榊一郎/著 エンターブレイン/刊 20101210初版580円 ファミ通文庫
金星探査衛星「あかつき」の失敗は真に残念でした。失敗を報道する新聞やTVニュースでは使われたお金が250億円とかなんとか下世話な話をしておりますが、このような時こそ昭和天皇のお言葉「学者はなんのためというような目前の利害だけを問題にして研究をしているものではない。」を肝に銘じるべきではないのでしょうか。ロケット開発は失敗してナンボだ、とあさりよしおとのマンガにもありました。軍事技術へ転用しない世界唯一の宇宙開発技術は、世界中がマネをしたくても出来ないモラルの高さと、自動販売機があふれかえり老若男女が個人コミュニケーターを操る羨望される未来社会の成果であり、追われる立場となった日本の開発力の基礎と応用の実験場でもあります。自分達の将来への投資にみみっちい事を書くな!と云わせていただきましょう。
さて「まかでみックス せぶんす」。
主人公周防千里は、兄妹で神隠しに会い妹を失った過去を持っていた。(ハッ!どこかで読んだような内容。)学園の寄宿舎生活も夏休みに入り、学生達は帰省をはじめる。色々と悩みを抱えながらも実家にたどり着いた千里の前に、失踪したはずの妹が立っていた!一方、アバロン学園都市の教職に就いた前シリーズ主人公羽瀬川拓人は、周防千里の神隠し事件を調べているところで、意外なラインとの繋がりを見つけ出し絶体絶命の危機に陥る。今巻のアクションは久々にタクトが活躍。周防編がどこまで続くのか!?
内容紹介:お兄ちゃん、その子は良くて私はダメなの?久しぶりに実家に帰ることになった千里。アバロン学園に入学した経緯もあって、複雑な気持ちの彼だったが、アジャスタントも一緒となってはアンニュイな状況に浸っているヒマもなく、彼女達を同伴する理由作りだけでも疲労困憊したりして。しかも、帰宅した千里を待っていたのは父と義母に加えて、いるはずのない妹、万尋だった――。「おかえり。お兄ちゃん」一体何がどうなってる!? 暴走するネオ・ハイブリッド学園ラブコメ、衝撃の第7弾!!
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