木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年12月6日月曜日

SPACE BATTLESHIP ヤマト 観了

SPACE BATTLESHIP ヤマト 観了
 はっきり云いまして、バカにしておりました。果たしてお金を出してまでみるべきものなのだろうか、と。映画館に足を運ぶと、擦れ違った同年輩っぽい中年男性が、真田さんの役ハマッてたよなぁ、語っているのを聞き普通に映画として面白そうだと思いました。そして冒頭の地球最後の艦隊戦に敗北する沖田艦長と、沖田艦を逃すため盾となり轟沈する古代守(堤真一)艦長率いる“ゆきかぜ”。あまりにも有名な、そして拙者にとって見飽きたと云っていいほどの場面ですが、落涙しました。男だったら艦隊決戦!!

 以下ネタバレ。
 ささきいさおのナレーションがすばらしい!
 CGによる宇宙の表現が美しい!
 宮川泰の音楽が心に染入るようです!
 冒頭の艦隊戦での有名な「バカめ」とか、真田技師長の「こんなこともあろうかと」(実は本編中一回した使われていなかったらしい)等々有名なセリフなどガジェットな部分が削られていたのは残念ながら、柳葉敏郎の真田志郎も巧いと思いましたが、拙者としては緒形直人の演ずる島大介役が主人公古代進の親友にしてライバル感が上手く醸せていてこれまた巧いと思いました。見ていて池内博之演じる空間騎兵隊長斉藤始の仁王立ちで落涙するのは当然として(真田さんは何故爆破スイッチを顔にまで上げねばならぬのか、いや見せ場なんですけどね)、西田敏行演じる徳川機関長のラストに感動。ブラックタイガー隊山本がああなるのはわかっていましたし、加藤が帰艦せず持ち場を死守したのが意外でした。そしてアナライザーが一番の驚きです。こんな見せ場があったとは!!一番役柄がアニメと異なるのが黒木メイサの演ずるパイロット森雪。古代進と恋に堕ちるまで、新作ギャラクティカのスターバックかと思っちゃいました。
 特撮部分の作り方のスタンスが、艦載機パイロットのヘルメットの照明を筆頭に、ガミラス艦載機の空母発進からヤマト来襲時の飛行感とか、宇宙戦闘艦の描写の仕方とかが、新作ギャラクティカっぽいのがなんとも。格納庫とか艦内で照明を背景の細部にまで当てるのはいかがなものか。見易さを優先してしまったのかも知れませんが、もうちょっと職人芸に走っても良かったような気がします。ガミラスとイスカンダルの関係は、一作目公開後に出たノベライズ版を踏襲したものと考えれば無理なく描かれていると思いますし、ストーリーとしては第一作宇宙戦艦ヤマト+さらば宇宙戦艦ヤマトの名場面で構成され、約140分の中に凝縮する以上見せ場や起承転結を考えればかなり圧縮された展開ではないでしょうか。演出上作中の時間経過が観客には伝わらなかったのであえて地球滅亡まで1年とかしなくても良かったと思います。新作日本沈没時に事務所遠慮してラブシーンを映像化できなかった、と聞きましたが、今回は子どもと一緒でも見られるように美しくラブシーンも描かれており、その点でもちゃんとした普通の“映画”でした。
 しかし、ひたすら酒かっくらってばかりいる映画でしたなぁ。日本帝国海軍では日本酒を常備しており、普通に酒が飲めたそうですが、米海軍では一切のアルコールを認めていないそうです。文化の歴史が違うと云えばそれまでですが、西暦2199年においても“飲みにケーション”ですか。
 子ども向けノベライズを読むと、沖田艦長没直後のシーンはファーストと同じく入室した佐渡先生は取り乱す事無く一礼をするのですが、劇場本編にそのようなシーンはありませんでした。時間制限のため削られたのでしょう。至極残念です。
 疑問点を一つ。ラスト場面のガミラス巨大宇宙船は惑星破壊ミサイルを分離して地球軌道上に残っていましたが、あの後どうなったのでしょうか?
 劇場の大スクリーンで波動砲の威力を、そしてドルビーサラウンドでの宮川音楽を是非とも楽しんでください。 

 解説: 国民的アニメの金字塔として、1974年の放送当時から長年にわたって愛されてきたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」を実写映画化。地球からはるか彼方のイスカンダル星を目指し、古代進ら宇宙戦艦ヤマトの乗組員たちが戦いの旅を繰り広げる。監督は、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴。主人公の古代進を木村拓哉、女性パイロットの森雪を黒木メイサが演じる。日本最高峰のVFXチームを率い、最新技術を駆使した圧巻のCG映像が見どころ。シネマトゥデイ(外部リンク)
 あらすじ: 2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半が死亡してしまう。5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は、はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共にイスカンダル星へ向かう。
原題: -
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: 日本
上映時間: 138分
スタッフ
監督:山崎貴
製作総指揮:-
原作:西崎義展
音楽:佐藤直紀
脚本:佐藤嗣麻子
キャスト
木村拓哉(古代進)
黒木メイサ(森雪)
柳葉敏郎(真田志郎)
緒形直人(島大介)
西田敏行(徳川彦左衛門)
高島礼子(佐渡先生)
堤真一(古代守)
橋爪功(藤堂平九郎)
池内博之(斉藤始)
マイコ(相原)
矢柴俊博(南部康雄)
波岡一喜(加藤)
三浦貴大(古屋)
斎藤工(山本)
山崎努(沖田十三)
(以上yahooより引用)

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