木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年12月5日日曜日

イエスタデイをうたって 7巻 読了

イエスタデイをうたって 7巻 読了
冬目景/著 集英社/刊 20101124第1刷514円 ヤングジャンプ・コミックスBJ

 NHKTVドラマ「坂の上の雲」第二部日英同盟を観ました。TVドラマだけど凡百の映画よりも“映画”を見たような気になりました。今回は秋山兄弟よりも広瀬武夫を中心としたストーリーでしたが、おそらくペテルブルグで実際に撮ったのでしょう、見事な映像と演技でした。今までの大河ドラマ主役の人々を並べているだけの事はあります。宮殿や海軍学校がロシアにしてもイギリスにしても実際に100年前から差ほど変わっていないまま活用されていますから、歴史の重みと云うか重厚さがTVモニターを通じて感じられるような錯覚をします。ファッションから小物まで見事に百年前が表現されていました。日露戦争後もイギリスからの軍艦購入は続き、第二次世界大戦時の帝国海軍中一番活躍したのがイギリス製の最老朽戦艦「金剛」だった事がイギリスの優秀性を物語ると思います。しかし、原作の「坂の上の雲」内にあんなに広瀬武夫の話があったんだっけかな?それとも忘れているだけなのか。正岡子規役の香川照之の横顔が、教科書に掲載されていたオリジナル正岡子規の横顔ととても似ているようで驚きました。そうそう下唇を出して短く髪を刈上げたこんな感じ。イヤハヤ巧い役者ですね。
 ついでに日曜洋画劇場「GOEMON」を見てしまいました。監督が海外(おそらくヨーロッパ)の方が評価高いんですよね云々インタビューに答えていたと思います。ヨーロッパは主として芸術としての映画を評価しますからオリジナル溢れる映像を評価するんだそうです。対してアメリカや日本は売れてナンボがバロメーターですから、かっこ良く云えば大衆芸術として、下世話に云えば商品としてどうかが評価になるのでしょう。拙者としてはストーリーの筋立ては悪く無いし、一枚絵として捉えるなら美しいし、カット毎の演出も良い出来だと思うのですが、総合的評価となると“映像芸術”であって“映画”としてはどうなんでしょうかと捉える次第。同じようにCGで舞台を作り人間を使った「300」は“映画”でしたが…。
 
 さて「イエスタデイをうたって」の第7巻目。とあるブログの感想文で、単行本で追いかけているので前作までのストーリーを忘れたけど進展していないのでなんとなく云々、とかなんとかありましたが、拙者も全く同様にして同感。三角関係四角関係が続くながらも四季は移ろい、それそれの人物達にそれぞれの環境の変化や状況の変化が生じ、新に好意を寄せてくれる人も登場し、微々たりながらも人々の関係が進んでいくのでした。見せ場が無いのが見せ場なのか、それでも飽きさせず読ませる演出に驚嘆します。脚本・設定・演出、そして何と言っても「絵」で読ませているのでしょう。

 内容説明:季節は巡っても、この想いは変わらないと信じていたい。待ち続けてきた陸生と少しずつ変わろうとするしな子。二人の関係が変化していく。一方、晴は雨宮からのアピールに戸惑いながら、陸生との距離をつかめずにいて…。(アマゾンより引用)
(ビジネスジャンプ掲載)

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