佐々木少年/著 TYPE-MOON/「真月譚 月姫」製作委員会/原作 アスキー・メディアワークス/刊 20101218初版600円 DENGEKI COMICS
全ては主人公のモノローグのようであり、時間が悲しみを癒すことなく続いているようでもあり、眠り続ける姫を助け出す王子様の話のようでもあるのですが、目覚め一瞬は幸せであっても、生きた果てには悲劇が待ち受けているとしか考えられず、TYPE-MOON特有の“幸福の先に待ち構えている絶望”が上手く醸し出されていて素晴しい。またマンガならではの叙情的エピローグをこれでもかと云う位描きこんでいて、ある意味10巻丸ごと本編終了後の付けたしと云っても過言ではなく、これぞマンガならではの醍醐味ではないでしょうか。
帯推薦文by奈須きのこ:「オーバー・ザ・ムーン/ムーンライト」彼女が夢見た御伽噺は、あの月の果ての果てに」少年の頃、もしもの話を聞かされた。救いのない、救いのある、夕暮れのエンドロール、その記憶は、今も胸を抉ったまま‐‐‐。佐々木少年版月姫、ついに完結。七年間の旅の終わり。漫画だけに託された結末がここにある。‐(月刊コミック電撃大王掲載)
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