2011年4月22日金曜日
月光条例 13巻 読了
月光条例 13巻 読了
藤田和日郎/著 小学館/刊 20110423初版419円 少年サンデーコミックス
「魔法少女まどか☆マギカ」見ました。あえて比喩的に述べさせてもらえば、限りない輪廻の世界の因果を断ち切った“まどか”は上求菩提・下化衆生を達し現世から解脱した存在になった、のではないでしょうか。
二千五百年以上前に南アジアの天才達が思いついた“輪廻転生”の世界モデルは、形而上での仮説なので形而下に生きる凡俗が理解するには難しすぎました。しかしコンピュータの発展がゲームの進行を途中で“やり直す(=繰り返す)”ことを具体的に示す事になりました。ゲーム世界のキャラクターは同じ世界同じ行為を繰り返すが、“プレーヤー=操者(=主人公キャラクターの魂)”は繰り返しながら経験値を高めゲームそのものの進行を目指していく行為を体験できるようになりました。一見同じ事を繰り返しているようでも、プレーヤーにとっては前回の轍を踏まないように新たな経験に挑戦するしているのですが、もしゲーム世界の視点で考えた場合同じ行為を延々と繰り返しているように見えることでしょう。
話が更に飛んで、もし“繰り返す”と云う行為をユダヤやキリスト教的にとらえると、おそらく“円環”を成すのではないかと思います。永劫の円環から脱出するにはGODによる救済を待たねばなりません。これが仏教やより東方的着想になると円環ではなく“螺旋”となり、繰り返す事が上位へと向う修行そのものととらえられるような気がします。
以上具体的資料などではなく、単に拙者のイメージを騙ってみました。ストーリーにあえて触れる事無く話そうとすると、ヘンな例え話になってしまいます。でも、拙者が番組を見終わった直後の感想は、「まどかは菩薩となり、ほむらは修羅の道を歩むのか」でした。
今夏のコミケはまどかがブレイクするような機が見えます。
さて「月光条例」。いよいよ過去の語りと現在が合致し、今までの伏線が明に!
他人を幸せにするってどう云う事なんでしょうね。ある種人気商売であるが故に著者自身のテーゼなのかもしれません。
内容紹介:じぶんの しょうたいを しるために アラビアンナイトの せかいへ やってきた げっこうは きょうりょくな げつだキャラの まえに やぶれ てきに たいこうする ちからをえる ための しゅぎょうを かいしする いっぽう とらわれのみの なかまたちは じけんの はいごにいる くろまく「あおいとり」のしゅじんこう チルチルの はなしを きくことになる どうやら その チルチルの はなしが げっこうの かこに かかわって いるというのだが…(カバー裏表紙より引用)
(週刊少年サンデー掲載)
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