2011年4月16日土曜日
戦火のナージャ 観了
戦火のナージャ 観了
前知識無し。新聞の映画紹介欄に書かれていたので、戦争映画ファンとしてはソヴィエト側から見た第二次世界大戦を描いているのだろうと思い、見に行きました。できれば「アレクサンドリア」を見たかったのですが、都内での上映が終了しており次善の策となりました。
師団長にまで成った父親セルゲイ・ペトローヴィチ・コトフは讒言により失脚、死刑にされたはずが収容所で生き残り、ドイツ軍との戦争開始により懲罰部隊に入り最前線での戦い続けます。一方娘のナージャは死んだと思っていた父が生きている事を知り、戦時で混乱する国内の中を彷徨いながら父を捜すストーリーを横軸に、コトフ元師団長を陥れた元部下が消息を尋ねていくのが縦軸になります。
エキストラの人々は沢山でるし、戦車も飛行機(スツーカだけですが)も出てきて、金のかかった大作であることは間違いないですし、言葉で書けば戦場における悲劇を描いているのですが、演出は文字通り命を懸けたボケとツッコミで全編ブラックユーモアに満ち溢れています。初老のお父さんがアクションシーンで後姿になると、いきなり若々しく飛んだり跳ねたり躍動するカットには大笑い。狙っているんだと思いたい所です。ロシア的重厚で大仰なオーケストラBGMと美しい大自然の中での矮小な人間の巨大な破壊行為を、親娘二人の目を通してこれでもかと描く秀作。
予告編に先立ち、監督からの特別メッセージがありました。このメッセージを見てもらいたい人々の所に映画館が無いのは残念至極。メッセージの最後で監督は、この作品の続きを作ることが出来日本で上映できたらなば今度は直接お会いしたいと思います、みたいな事を発言しており、もしかして、と思ったら果たしてそうなりました。しかもこの作品自体が2作目だとyahoo映画の解説を見て初めて知りました。
原題: UTOMLYONNYE SOLNTSEM 2/BURNT BY THE SUN 2: EXODUS
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: ロシア
上映時間: 150分
スタッフ
監督:ニキータ・ミハルコフ
製作総指揮:-
原作:-
音楽:エドゥアルド・アルテミエフ
脚本:アレクサンドル・ノヴォトツキイ=ヴラソフ 、ウラジーミル・モイセエンコ 、ニキータ・ミハルコフ
キャスト
ニキータ・ミハルコフ(セルゲイ・ペトローヴィチ・コトフ)
ナージャ・ミハルコフ(ナージャ)
オレグ・メンシコフ(ドミートリ・アーセンティエフ)
ヴィクトリア・トルストガノヴァ(マルーシャ)
セルゲイ・マコヴェツキー(ルーニン)
エヴゲーニイ・ミローノフ(イジモフ)
ドミートリ・ジュゼフ(バニア)
マクシム・スハノフ(スターリン)
解説: ロシアの巨匠ニキータ・ミハルコフ監督が、約16年ぶりに発表した『太陽に灼かれて』の続編。スターリンの粛清から第2次世界大戦という過酷な歴史に翻弄(ほんろう)される、生き別れの父と娘がたどる皮肉な運命を映し出す。父娘を熱演するのはミハルコフ監督自身と、娘のナージャ・ミハルコフ。製作や準備におよそ8年を費やして描かれた壮大なドイツ軍との戦闘シーンや、互いを思う2人の深い絆が胸を打つ。
シネマトゥデイ(外部リンク)
あらすじ: 1943年、KGB幹部のアーセンティエフ大佐(オレグ・メンシコフ)は、スターリンに呼び出され、記録上すでに処刑されたはずの、コトフ元陸軍大佐(ニキータ・ミハルコフ)の捜索を厳命される。だが、反逆罪に問われたコトフ元大佐の妻と娘(ナージャ・ミハルコフ)をひそかにかくまったのは、ほかならぬアーセンティエフ大佐で……。
(yahooより引用)
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