まおゆう魔王勇者 1巻 読了
~「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」~ 橙乃ままれ/著 エンターブレイン/刊 20110111初版1200円
拙者は北関東の南端の大都市に住んでおりますが、スーパーマーケット・イオンの店頭から惣菜系が消えてしまいました。即席麺系は云うに及ばずお米や乾物麺類まで、冷凍食品のうどんが残っていたので買ってきましたが、冷蔵庫を所持していないため冷凍食品の買い溜めが出来ないのは痛い。東北の被害が甚大なのはわかりますが、同じ東北と云えども日本海側の被害は少なく、西日本に至っては何ら問題無い状態なのだから、関東や甲信越で地震が続いたり混乱していても、物資の欠乏っておかしくないですか?国道17号、17・16号バイパス、4号の大渋滞が震災直後から続きっぱなしなので周辺道路も混雑しているのは分るのですが、こういう場合どうすれば良いんでしょうかね。
さて「まおゆう」1巻読了。本書の見所は総監修の枡田省治があとがきで全て書いていますので、御検分下さい。
RPGの魔王(♀)と勇者(♂)が手に手をとって社会改革に挑む物語。RPGだと思って手にとってみたらシュミレーション・ゲームだった的な感じでしょうか。ファンタジー世界に召喚された現代人が、進んだ知識で過去に干渉するストーリーはマークトウェンの「アーサー王に遭った男」以来「戦国自衛隊」とか最近だと風呂敷広げるだけ広げて作者が逐電した未完の大作「A君(17才)の戦争」まで数々の物語の基本となっています。本書も同じ系列的には属していると考えますが、総監修・枡田省治が云う所の戯曲小説なる切り口が祖先帰りとして真新しい。この点から考えるに、岩波文庫に収録されている古典文学は、ある種の“約束事”を踏まえて読まないと面白さが半減してしまうのではないでしょうか。源氏物語が日本で最初の小説であったの同じように、世界で始めての腐女子小説でもあり、現実世界をモトネタにしていた点も考慮すればするほど、当時の貴族社会のゴシップ集と云う面も汲み取れます。
まるで生物の進化系統樹を見る如く、幹から枝分かれし繁栄や絶滅を繰り返し、希に先祖帰りをして繁栄する種を見たような気がしました。全5巻らしいので、今後の承転結がどうなっていくのか期待大です。
内容紹介:ネットで話題騒然の『まおゆう』が遂に登場!王道RPGにおけるオーソドックスな対峙--- 片や、剣と魔法を自在に操つり、一人で一軍にも匹敵すという、勇者。片や、魔界のすべてを統べる、魔王。魔界にそびえる魔王城、その奥深くにある謁見の間。魔王のあまりにもありがちな問いと、勇者のわかりきった答えから、全世界を巻き込んだ魔王と勇者の冒険劇が、いま始まる。書籍化にあたり著者である橙乃ままれ自身による大幅な加筆修正はもちろん、この作品に惚れ込んだゲームデザイナー桝田省治が全面監修。 この物語を見ずしてファンタジーは語れない!?
内容(「BOOK」データベースより):各業界のクリエーターを震撼させた異端の小説、ネットで話題の『まおゆう』登場。大幅な加筆修正を加え、ゲームデザイナー桝田省治が完全監修。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 橙乃 ままれ:『まおゆう』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)
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