2011年3月28日月曜日
メタルマックス3 1巻 読了
メタルマックス3 1巻 読了
~双銃身の魔女~ 山本貴嗣/漫画 宮岡寛/原案 エンターブレイン/刊 20110325初版680円 ファミ通クリアコミックス
先週「黄泉の眠り」に陥り充分な休養をとったつもりが、6日間働いただけでまた「黄泉の眠り」になってしまいました。先週寝たせいか17時間程度ですみ、鎮痛剤を飲みつつも活動中。寝ないで仕事や遊びを続けられるタフな人がうらやましい。
さて「メタルマックス3」。今月20日に紹介した斎藤環/著「戦闘美少女の精神分析」は、先進国における女性が活躍する映画・小説・マンガ・アニメのアクション・ストーリー物で西洋型と日本型の二つに分かれるのではないかとの考察をしています。その西洋型とも云うべき男性に勝るとも劣らないタフな女性を描ける、拙者が知る唯一の漫画家が「山本貴嗣」です。しかし著者山本貴嗣の描く女性は、マッチョな男性化した女性、では無く、母性を備えながら、困難に打ち勝っていく“人”としての強さを主題に、絵描きとして単に男の絵より女の絵の方を描いていて楽しいから描いている単に著者山本貴嗣の趣味、を描いているような気がします。
「メタルマックス」の原作はゲームだそうですが、残念ながら拙者は見たことがありません。コミックス化された著者山本貴嗣の作品は入手した記憶がありますが、あまり印象には残っていません。著者山本貴嗣のあとがきによると、もともと思い入れのある作品にあったメタルマックスに、今回はアシスタントも使わず自分に納得が出来るように描いていると、意気込みが書いてありました。おそらくゲームの世界設定のみを生かしつつ所々にゲーム・ファンを楽しませるキャラクターや小道具を散りばめ、著者山本貴嗣オリジナルのキャラクターとストーリーになっているのではないかと考えられます。それ故に舞台はマッドマックス2か北斗の拳か未来少年コナンのように現代社会が崩壊し無法がまかり通る荒廃した世界を舞台にしつつ、著者山本貴嗣が描く所のタフな女性を主人公に、ある種の復讐譚としてスタートしています。主人公の怒りを、復讐に至るまでの経緯を丹念に描いた1巻目ですが、しかし単純に復讐して終わりとは到底考えられず、今後どう展開していくのかもまた楽しみです。
原案のゲーム・メーカー宮岡寛は著者山本貴嗣と同級生で、ツーカーの仲のようです。類は友を呼ぶのか朱に交わったのか、度々此処のブログで取り上げていますが、学生の友達関係がそのまま業界にプロとして活躍していくのは運命というか、凄いですねぇとしか云い様がありません。
連載は無料WEBコミック「ファミ通コミッククリア」掲載の模様。最早マンガを読むにもパソコンのネット環境を整備しなければならくなってしまったのですねぇ。道楽に金がかかるのは当然としても、何か言葉で表現できないモヤモヤを感じます。
内容紹介:もうひとつのメタルマックスの物語!伝説の「大破壊」から幾年月。その殺伐とした世界を舞台に、二人の姉妹の過酷な運命を描いた物語です。『メタルマックス』の生みの親である宮岡寛氏と、キャラクターデザインを手がける山本貴嗣氏のゴールデンコンビがタッグを組み、もうひとつの『メタルマックス』の世界が描かれています。"生き抜く"ことの難しさ、辛さ、そして喜びをこの作品から感じて下さい!(アマゾンより引用)
(ファミ通コミッククリア掲載)
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