木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年1月10日月曜日

ゲート-自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 読了

ゲート-自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 読了
~1.接触編~ 柳内たくみ/著 アルファポリス/刊 20100412初版1700円
 面白かったので一気読み。
 仕事より趣味を優先するヘタレた自衛官が、異世界へ派遣され活躍する物語。エルファシルの英雄の如く、先ず銀座に侵攻していきた異世界の軍勢から機転により市民を守り一躍有名人に。本来職場での評価昼行灯として低いが、レンジャーの更に上の資格すら持つエリートでもありました。
 銃器の描写があまりにも具体的すぎるので、自衛隊関係者かと思いましたが、案の定著者略歴には自衛官経験との表記。“ゆうきまさみ”ファンであることは注釈に「究極超人あ~る」と書かれているところから明確ですが、更に“押井守”を見ているのは確実。何となくですが更に“神林長平”とか“田中芳樹”も愛読しているような気がします。新宿御苑前のアニメショップに言及されている所を見ると、昭和時代に既にアニメ・マンガファンであったと類推されます。もしかして拙者と同年輩?それとも主人公と同世代なのでしょうか?てっきり「みんなで幸せになろうよ」と言い出すかと期待していましたが、そこまでストレートにパロディ化はしない所に著者のこだわりを見ました。でも竹中直人みたいなキャラクターは出演しているんですよね。
 異世界が中世ヨーロッパ的世界であれば、調味料が“塩”とハーブ(香草)しか無いと考えられますので、現代日本の食事は異世界人にとってとても刺激の強い味だと思うんですけど、料理法等ににカルチャーギャップ的な記載はあっても味については同質なのでしょうか。一般庶民にいたって下手すれば手掴みでの食事でしょうから、“箸”の使用ですら超文明でしょうに。まあ、著者のテーマが異世界との戦いではなく、主人公を通してあくまで自衛隊の活躍と後から弾撃つ如き政治情勢を描き、現在日本の問題点を描き出す事だと思われます。
 現在3巻まで発売中。2巻も早めに読みたいものです。

 内容(「BOOK」データベースより):20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した銀座。この非常事態に、日本陸自はただちに門の向こう側『特地』へと偵察に乗り出す。第3偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の視察に尽力する。しかしあるとき、巨大な災龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる。その一方、「門」外では『特地』の潤沢な資源に目を付けた米・中・露諸外国が、野心剥き出しに日本への外交圧力を開始する。複雑に交錯する「門」内外の思惑―二つの世界を繋げる「門」を舞台に、かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開ける。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 柳内 たくみ:東京都在住。自衛官を経験した後、2006年に自営業を開業。本業に従事する傍ら、インターネット上で精力的に執筆活動を展開し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)


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