2011年1月3日月曜日
機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー 読了
機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー 読了
Ark Performanse/著 角川書店/刊 20101225初版560円 角川コミックス・エース
年末を有明のコミケで過した後は収集した資料を紐解く時間もなく年賀葉書の作成に突入します。イラスト作成に1日、宛名の打出しに1日、プリントに1日、で1月4日には仕事始めです。絵はプリントゴッコを使っています。プリントゴッコ本体の生産は打ち切られましたが、消耗品の販売は続けられており、東急ハンズで入手出来るので今もって重宝しています。宛名書きはFUJITSU OASYS Lite F-ROM11を使用しています。ワープロ用リボンTYPE Wの買置きも一本を残すのみとなり、熱転写用ヘッドの調子もいまいちなので、いかがしたものかと考え中。考えも何も富士通は修理出来ないと断言しているので、壊れた時点でパソコン用プリンターを導入する以外ないのですが。
日本の大手企業は自社製品を大事にしなさすぎ。売れ行きが落ちると直ぐに撤退か新製品を投入し、アフターケアにいたっては無視するのもいいところ。個人営業の老舗だと大手とは違う一流と呼ばれる例は日本国内にも雑誌で特集されるくらい数多く残っているんですけどね。いくら中国やら世界中から日本へ買物ツアーに来ているとは云うものの、まだまだ一流足り得ない部分は沢山残っているものです。
さて「機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー」の話。
作者買い。「蒼き鋼のアルペジオ」のArk Performanseの作なので買いました。「ギレン暗殺計画」も描いていたとは気がつかなかった。最近「月刊ガンダムエース」を手にした事がなかったからなぁ。
宇宙要塞ア・バオア・クーを舞台に地球連邦宇宙軍と地球連邦に独立戦争をしかけたサイド3ジオン公国軍の戦いが行われ、この戦いの最中公国の元首およびNo.2、No.3が次々と死んでしまい、結果として地球連邦に有利な講和が結ばれます。その後数十年の時を経て、当時戦場にいた人々へのインタビューと古い映像と再現映像で構成された記録番組風に描いた作品です。NHK特集を思い浮かべるのが良いと思いますが、雰囲気的には英国BBC放送の記録番組をイメージしていると思われます。
TVアニメ「機動戦士ガンダム」の架空戦記風サイドストーリーなので、「機動戦士ガンダム」を知らないと何が面白いのかわからないと思います。更にガンダムに続く「機動戦士Zガンダム」、ガンダムとZガンダムの間にあった「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」を知っていれば楽しめることでしょう。スターダストメモリーはニュータイプが登場しないガンダムとして、そして富野監督が関わらないガンダムとして傑作だと思っていますので、未見の方には是非見ていただきたいOVA作品です。
ストーリー的にはア・バオア・クー戦に居合わせた連邦軍やジオン軍のモビルスーツパイロットやジオン軍の軍医、連邦軍に亡命した人々の話などが掲載。アムロ・レイのガンダムとシャアのジオングとの戦いの最中に巻き込まれガンダムに鎧袖一触にされた学徒兵らしい人物(マンガ劇中によると「火がっ…かあさん」)にもアルバートと云う一人の人間として語られます。初代ガンダムのTVシリーズではミサイルの残数を気にするブライトとか、塩が無くなって困るタムラ・コック長、室内で下着を干すフラウやミライといった、ここでは紹介しきれない数多くの日常をたくみに取り入れた名場面が数多く存在します。
地球連邦と宇宙植民者の内乱を操縦するロボット(モビルスーツ)を兵器として描き、マジンガーZとかコンバトラーVのような従来の毎週一対一で戦うロボットアニメと区別する為に「リアル・ロボット」のレッテルを生み出した初代ガンダムですが、ロボット以上に人間の日常ドラマが描かれていたからこその「リアル」だったと、当時小学生だった拙者は今更ながらに感動します。見直す度に新たな発見をするのも名作たる由縁でしょう。名作であるが故に、日常の名場面が豊富にあるために、サイドストーリーも作りやすく、画面に登場した人物の物語のみならず、画面に登場しない人々ですら想像させてしまうだけの技量が初代「機動戦士ガンダム」が持ってます。そのポテンシャルの高さは30年を経て尚人々を魅了し続けているのでしょう。
「機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー」は一冊で完結しているのですが、ラストに新連載へ繋がるエピソードが入っています。「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」を読むならば参考文献として目を通しておいた方が良いのではないでしょうか。
内容紹介:一年戦争最終決戦場「ア・バオア・クー」を徹底再現!ジョニー・ライデンの活躍も描く!!(アマゾンより引用)
(『ガンダムエーススペシャル』『ガンダムエース』掲載)
冬コミ入手の同人誌紹介
「FAIRYLAND FOREVER INSTRUMENTALITY.17『砂漠のウサギ総集編3+』」 グループダンジョン/発行 インストゥルメンタリティ/企画 A5版 表紙込118p 700円 金曜日東エ45a
このブログ2010年12月15日紹介「Nシップ」に仔細が書いてあるので、詳しく知りたい方はごらんください。
同人誌で発表された架空戦記シリーズ中陸軍アフリカ戦線の戦車兵を描いた「砂漠のウサギ」編ACT.8~13をまとめてあります。たぶん全部入手しているだろうけど、欠けているものがあると怖いので総集編も入手。値段も抑えられているので有難い事この上なし。
拙者は各即売会に参加を決心するにあたり、出し物を何にしようか、そりゃもう毎回七転八倒しているんですけど、著者M.WOLVERINE(えむ・うるぶりに)はコミケに限らず作品を出してくるので、格の違いと云いましょうか、根本が異なっている事を改めて突きつけられるようです。出したい作品があるから出展するんですよね。拙者は逆。出展したいから作品を出しているみたい。
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