マンガでわかる 日本の防衛 2010年冬号 読了
~ぴくせる・まりたんファンBOOK 総力特集!中国の野望~ ホビージャパン/刊 20101229発行 B5版 36p(表紙込) コミケ79企業ブースにて配布
TVアニメ「魔法少女まどか・マギカ」第二話視聴。アニメ「魔法使いサリー」を祖とする魔法少女モノと云うジャンルの命題は、力無き女児であるが故に“魔法”を使って何がしかを成す事でした。それが「セーラームーン」をターニングポイントとして魔法による“戦闘美少女”モノへと進化を果てます。女性の社会進出なの社会的背景があると思われますが、その流れは「プリキュア」から「なのは」そして今作品「魔法少女まどか・マギカ」へと繋がると思います。ただ、今のところは少年向けバトルモノの亜種である感が強いので(対象視聴者が女性ではなく男性向けであるためでしょう)、今後女性視聴者を取り込める内容に展開できれば傑作になりうる素地が有ると思われます。
同人誌(?)紹介。
さて「ぴくせる・まりたん」。最近新聞を賑わせている人民解放軍の活発な動きをミリタリー的視点で解説。今回まりたんは一切活躍せず。ですので「魔法の海兵隊員ぴくせる・まりたん」を知らなくても全然OK。萌え絵になっていますが、内容は普通に実に分りやすく解説した基本的ミリタリー本です。
フルカラーとは云え値段が高すぎ。『MC・あくしず』の付録でも良い位。もとへ、『ホビージャパン』の付録か。そう云えば『ホビージャパン』誌上頒布の希馬屋のフィギュアを注文し忘れました。無念!
朝日新聞2011年1月16日日曜日13版3面に「西太平洋の攻防」「中国、対艦弾道ミサイル完成へ」。中華人民共和国側「接近阻む『空母キラー』」、米国側「海・空軍統合強化で対応」との見出しと日本を中心に中華人民共和国側の主なミサイル射程の描かれた図が掲載されています。ミサイル単独ならば、そういう兵器が出来たのかで済みますが、現在の兵器はシステマティッグに開発、量産、運用されます。中華人民共和国がどういうつもりで対艦弾道ミサイルを欲しがっているのか、の解説こそが新聞の記事に必要な事ではないかと思います。図には第1列島線や第2列島線も描かれています。でもこの列島線とミサイル射程の関係や、仮想敵としている米海軍機動艦隊の動きも重要になります。紙数の制約上詳しく載せられないのはわかります。いかに中国が米空母を驚異に思っているか、くらい書かねばミリタリーマニアでない限り理解出来ないのではないでしょうか。
戦争に突入するにせよ、争いを放棄して蹂躙されるがままにするにせよ、敵を知り己を知らねば政争すらできません。新聞はジャーナリズムの基本に立ち返ってもらいたいものです。そして防衛省発行(防衛省に限らず多くの省庁や自治体)の出版物の数々は、読ませようとしているのではなく、あくまでも“お役所”の報告書以外の何ものでもなく、読者を想定していない文章を掲載しているのには読んでいて辟易します。金の無い地方自治体はお手製で仕方が無い面もありますが、予算に余力があれば是非編集プロダクションへの発注をお願いしたいものです。出来れば随意契約で。
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