月光条例 12巻 読了
藤田和日郎/著 小学館/刊 20110123初版419円 少年サンデーコミックス
寒い冬は味噌汁が恋しくなります。特に拙者は具がタップリ入った豚汁が大好きです(←この辺は田舎風。関西の具の無い味噌汁には我慢できず)。ただ、材料を一つ一つ揃えると量も金額も馬鹿にならず、御一人用の具が無いものかと思っていたら、マフハニチロ食品から冷凍食品として「とんじるの具」なるものが発売されていました。豚肉も入っており、鍋に味噌と一緒にいれるだけで豚汁が出来上がります。拙者的にはサトイモよりはジャガイモがいいなぁなんて思っていたら、「すぐにできるベーコンと野菜を食べるスープの具」が発売されていました。じゃがいも、キャベツ、いんげん、ブロッコリー、カリフラワー、にんじん、そしてベーコン、他添加物多数。調理方法としてはコンソメと一緒に煮てくださいと書いてありますが、拙者はやはり半額で売られていた豚挽肉を炒め、ネギと豆腐と味噌を入れてみました。味噌は職場で食するお弁当に付いて来る即席みそ汁(生みそタイプ)「わかめ・だし入り 油揚げみそ汁」18㌘神戸物産の余りを頂いてきて、3袋投入。即席生味噌汁は信州一が好みなのですが、タダで貰って来ている以上贅沢は云えませぬ。
自宅保存中の古味噌は今回入れませんでした。
今刊は事件発端となる「月打(ムーンストラック)」された「青い鳥」のチルチルに焦点を合わせて物語が展開。チルチルが何故“物語世界”と“人間世界”を混乱に陥れたのかが語られます。
カバー返しのあとがきで著者藤田和日郎が、かつて放送されていたまんが日本昔話の「キジも鳴かずば」の回の印象深さを書いています。そうでしたか、拙者もあの物語の切なさには胸を締め付けられました。オリジナル放送での視聴かどうかは分りませんが、その時の“思い”を自家薬籠中としてこの様な作品にして発表するなんて、凡百な拙者には想像すらできません。著者藤田和日郎の類希なる才能に感嘆するほかありません。
一方主人公月光は力を得るため、修行と称して魔法のランプの世界で組み手中。チルチルが無力感に苛まされているページを捲ると、重なるように主人公月光が弱さへの嫌悪を吐くカットと重なります。マンガの特性を生かした巧い演出に感動しました。無論12巻までに至る今までの物語の蓄積があってこその、チルチルと月光の“力”への信奉心が、このカットに結実したわけです。
これを機会に図書館でほるぷ社や小峰書店や童話社等の絵本を見直してみるのも良いかもしれません。
内容紹介:じぶんの しょうたいを するという はだかのおうさまを きゅうしゅつする ために アラビアンナイトの せかいへ やっていきた げっこうは まほうの ちからを もつ きょうりょくな ジンと たたかい やぶれる より つよいちからを もとめ ランプの なかで しゅぎょうを かいしした げっこう いっぽう ちょうろうたちと おなじく とらわれのみと なった ほかの なかまは じけんには くろまくが いkることを しり…(カバー裏表紙より引用)
(週刊少年サンデー掲載)
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