木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2011年1月31日月曜日

バビル2世 ザ・リターナー 2巻 読了

バビル2世 ザ・リターナー 2巻 読了
野口賢/著 横山光輝/原作 秋田書店/刊 20110205初版533円 ヤングチャンピオンコミックス

 店頭に並んだ新刊が古書店に並んでいるのを目にする事がある。もしも、自分が買おうと思っていたものであれば出逢った幸運に感謝するであろう。が、買ってしまった直後に出逢った時には呪いたくなりますなぁ。ありましたよ「バビル2世 ザ・リターナー2巻」が古書店に…。魅力の具合を押して測るべし。

 さて、拙者が新刊で購入した「バビル2世 ザ・リターナー」。21世紀の現代兵器と三つの僕が“ポセイドン”“ロプロス”との戦い。20世紀の時、通常兵器では傷一つつけられなかった二体を追いつめる。
 2巻はあくまでシモベ対兵器なので、ドラマの展開は遅いながら、“ヨミ”の出現が今後どうストーリーに絡まってくるのかが、とても気になるところです。
 朝日新聞の広告欄に今巻の紹介がされていました。下記に引用。書き連ねてはいますが、内容的には単なる粗筋にしかすぎません、もしかしてこの文を書いた人は単行本を読まずに書いたのではなかろうか、と思う次第ながら、広告の目的に沿った大人の内容なのかもしれません。さらに気になるのが「攻殻武装」の文字。士郎正宗ファンであれば何を云わんとしているかは良く理解出来ますが、「攻殻」の文字は士郎正宗の造語ではなかったでしょうか?その証拠にワープロ変換されないし。著名記事でもないし、書いているのはバイト君なのかな?

 内容紹介:砂に埋もれた巨大な遺骸。突如、轟音とともに雷が彼を直撃した。雷は再び彼に命を宿す。彼の名は「ロプロス」。復活した天空の覇者は主を救うため大空を駆けあがったのだ。米国の威信をかけた「バビル2世抹殺作戦」。狙いはロストテクノロジーの独占とそれを利用した世界の覇権。混沌深まる情況を冷静に見つめる「ヨミ」と呼ばれる男の2つの目。バビル2世と三つのしもべ。米国陸空海軍との全面戦争勃発する。(カバー裏表紙より引用)
(ヤングチャンピオン掲載)

以下引用。
2011年1月26日水曜日朝日新聞12版20面【全面広告】広告特集コミック・ブレークvol.136 企画・制作 朝日新聞社広告局 協力 博報堂
「バビル2世ザ・リターナー」
バビル2世米国に宣戦布告!
現代最新鋭兵器と超能力者の全面戦争!!
 横山光輝の普及の名作『バビル2世』が『バビル2世 ザ・リターナー』として39年ぶりにリメークされた。
 5千年前飛来した異星人バビル1世は、巨大なバベルの塔に超高性能コンピュータと「三つのしもべ」を残した。この人工知能A・Iに見いだされた浩一は超能力者として覚醒する……。旧作では世界征服を企む超能力者ヨミとの戦いを描いたが、『ザ・リターナー』では相手はなんと米国だ。「米国は世界政府を創り世界を支配しようとしている」「やっていることはヨミと同じ」とバビル2世は米国に宣戦布告した!!
 冒頭から、バビル2世と最新鋭の兵器を駆使する米国軍とのド派手な戦闘シーンが繰り広げられる。作画は「傭兵ピエール」の野口賢。このマッチングが素晴らしい。ポセイドン、ロプロスのビジュアルは、攻殻武装された巨大生命体へと変貌を遂げている。イージス艦とポセイドン、最新鋭戦闘機F22とロプロスとの対決、一瞬にして東京市街地を修羅場に変える壮絶な戦闘シーン……。圧倒的な戦闘描写は精緻かつスタイリッシュだ。
 第2巻では、クリス国務長官がヨミと接触する。クリスの狙いは何か? バベルの塔はどう描かれるのか。早くも次巻が気にかかる。
 原作こそ横山光輝のクレジットが入っているが大胆にリメークされていて、オリジナルを読んでいない読者も予備知識なしに楽しめる。ぜひ、現代を舞台にしたバビル2世の活躍を読んで欲しい。


2011年1月30日日曜日

コップクラフト 3巻 読了

コップクラフト 3巻 読了
~DRAGNET MIRAGE RELOADED~ 賀東紹二/著 小学館/刊 20110123初版571円 ガガガ文庫

 拙者の近所のターミナル駅のコンコースを歩いていたら、中央改札口の待合場所に男女の高校生が屯っていました。「うおッ、“手乗りタイガー”が居る!」と思ってしまった小さな女子高生がいました。小柄な女生徒は良く見かけますが、華奢な身体つきでいながら快活さをまとう女学生はそうそう見かけません。身体つきが華奢なぶん、やや頭が大きく見えるのもマンガ的キャラクターっぽい。そして髪はロングで漆黒。髪染めて木刀持ったら似合うぞ。拙者的には黒髪が好みではあるが。

 さて、コップクラフトの3巻。1、2巻は紹介していません。何故ならば、かつて竹書房のゼータ文庫から出版されていた「ドラグネット・ミラージュ」の再版だったからです。でも3巻からはオリジナル新作との事なので購入を開始しました。著者賀東紹二の名は富士見系で知ってはいましたが、腰を据えて読んではいませんでした。「ドラグネット・ミラージュ」にしてもマンガ家「篠房六郎」のイラスト買いが目的でした。(篠房六郎の『アフタヌーン』連載の「百舌谷さん…」の最近は凄まじく面白い!シリアス展開の主人公よりも脇役の暴走っプリに腸が捻じ切れそうになりました。現在発売の回では雑誌『LO』の読者であることも披露されています。)
 地球上のとある島に異世界との通路が発生し、十数年の時を経て二つの世界の交流が始まった。地球側の異世界人達を取り締まるため美少女魔法剣士ティラナ・エクセディリカが来訪し、ベテランと呼ぶにはまだ若い中堅所のタフな刑事ケイ・マトバと共に難事件解決に挑む。
 よくあると云えばよくあるパターンのアメリカーンな刑事モノ。著者賀東紹二の狙いもソコにあるので、ベタであることが作者と読者の前提として成り立っています。読んで解らないけど興味が出た若者達は勉強してね、と云う感じ。
 ルーキーとベテラン刑事モノとかカルチャーギャップのコンビモノなど使い古された設定ではありますが、ドラマとして回を重ねるごとにキャラクターが人としての厚みを増していく所などは、著者の真骨頂ではないかと思われます。

 内容紹介:満を持してのシリーズ完全新作ついに登場!サンテレサ市警特別風紀班の異世界美少女剣士ティラナ・エクセディリカ。そしてその相棒、敏腕刑事ケイ・マトバ!今回の事件の舞台は、高級住宅地クィーンズバレーの裕福な家庭の少年少女が多く通うシャーウッド高校。その生徒の全裸死体が発見された! ティラナとマトバに与えられた任務とは、なんと高校に潜入しての囮捜査!ティラナ、大胆不敵にも制服姿でシャーウッド高校に「転入」?サンテレサ市にシリーズ最大の大騒動が巻き起こる! 全ライトノベルファンの話題必至、いよいよ完全新作でお送りする第3巻!
 内容(「BOOK」データベースより):サンテレサ市警特別風紀班の異世界美少女剣士ティラナ・エクセディリカ。相棒、敏腕刑事ケイ・マトバ!今回の事件の舞台は、高級住宅地クィーンズバレーの裕福な家庭の少年少女が多く通うシャーウッド高校。その生徒の全裸死体が発見された!ティラナとマトバに与えられた任務とは、なんと高校に潜入しての囮捜査!ティラナ、大胆不敵にも制服姿でシャーウッド高校に「転入」?サンテレサ市にシリーズ最大の大騒動が巻き起こる!全ライトノベルファンの話題必至、いよいよ完全新作でお送りするポリスアクション第3巻。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 賀東 招二:作家、脚本家。中央大学経済学部除籍処分(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) (アマゾンより引用)


2011年1月29日土曜日

新新宿駅企画課 あるぷすひろば 3巻完結 読了

新新宿駅企画課 あるぷすひろば 3巻完結 読了水越保/原作 たかはしまもる/作画 ジャイブ/刊 20110115初版590円 CR COMICS

 アニメ「フリージング」を見ているとお色気的要素よりも、まるでショッカー等の悪の組織による怪人養成学校における勢力争いを見ているような気がしてきました。人類を謎の怪物達から守っていると云うより、お前らが悪の改造人間達なんじゃねーの、と突っ込みたくなります。「∀ガンダム」第1話~月に吠える~を視聴する。∀ガンダムは本放送時一切見ていませんでした。後年福井春敏の『月に繭 地には果実 From Called "∀" Gundam』幻冬舎版を読み感動。やはり本放送時に見ていなかったVガンダム再放送を見て今更ながら面白さに気がつき、今回の∀ガンダムにも期待がかかる。第一話はもしかして本放送時は1時間番組だったのでしょうか。あまりにも脚本や演出が途切れ途切れであり、福井小説を思い出しながらストーリーの整合性を考えていました。福井春敏を原作者としてリメイクした方が良くないですか?

 新新宿駅企画課に課長が赴任。今までいなかったんだっけ…。更にライバル鉄道会社“東急”や“東武”も登場。盛り上がりを見せつつ、涙の最終回。惜しいですなぁ。惜しまれつつ去るのが一番良いのですが。薀蓄を語りながらキャラで魅せるオーソドックスなホビー系マンガの正統派。3巻に至って急激に絵柄が変わっていませんか?

 内容紹介:鉄道乗降客数が日本一の巨大ステーション、新新宿駅。そこの企画課に勤務し、駅長を夢見る「美那都みらい」は鉄道の素晴しさを伝道すべく、同僚を巻き込みながら今日も暴走するのです!!日本初の「鉄オトメコメディ」第3巻は、みらいのライバルや江戸っ子キャラなど、新キャラ登場でドタバタ度1.5倍増し!!さらに、駅弁工場や八高線を見学に行ったりと、他の鉄道漫画では読めない内容に鉄道ファン納得!!(ジャイブ・ホームページより引用)(月刊COMIC RUSH掲載)

2011年1月28日金曜日

びんちょうタン 番外編 読了

びんちょうタン 番外編 読了~一日遅れのメリークリスマス~ 江草天仁/著 MERCURE/発行 20101231/発行日 B5版 28p(表紙込) 12月31日コミケ79金曜日東A54a

 ご飯、豚汁(もどき)、そしてカツオの三種の神器に加え、納豆も並べてみました。熱々のご飯にカツオが美味い。カツオであってもワサビを加えておけばよかった。至福の朝食。これに香の物があれば云う事なしだった。

 さて、町興し萌えキャラの西の雄にして擬人化ブームの魁、TVアニメ・漫画雑誌連載とマルチ展開をした脅威のキャラクター。紀州名産の備長炭を擬人化した“びんちょうタン”。山中に孤独に生きる孤児“びんちょう”が、現金収入を得るため街中で仕事を探し、世間の冷たい風に当たりながらも、友達と出会い、健気に生きる姿を描いた、伊達直人も涙無くしては聞けないであろう昨今希になった人情物語。雑誌連載は終了しましたが、同人誌に場を移し物語は続いていました。 流石にアニメが放送されていたりマンガが雑誌に掲載されていた頃の行列はありませんが、それでも超大手であることには変わりません。夏冬共に毎回新刊を発行しつづけ、近頃はゲームを題材にしたびんちょうタン達を描いていましたが、今回は正統びんちょうタン物語となり単行本に収録されても違和感の無い掌編が発表されました。あとがきには著者江草天仁の最近のお仕事が紹介されています。

2011年1月27日木曜日

月光条例 12巻 読了

月光条例 12巻 読了
藤田和日郎/著 小学館/刊 20110123初版419円 少年サンデーコミックス 

 寒い冬は味噌汁が恋しくなります。特に拙者は具がタップリ入った豚汁が大好きです(←この辺は田舎風。関西の具の無い味噌汁には我慢できず)。ただ、材料を一つ一つ揃えると量も金額も馬鹿にならず、御一人用の具が無いものかと思っていたら、マフハニチロ食品から冷凍食品として「とんじるの具」なるものが発売されていました。豚肉も入っており、鍋に味噌と一緒にいれるだけで豚汁が出来上がります。拙者的にはサトイモよりはジャガイモがいいなぁなんて思っていたら、「すぐにできるベーコンと野菜を食べるスープの具」が発売されていました。じゃがいも、キャベツ、いんげん、ブロッコリー、カリフラワー、にんじん、そしてベーコン、他添加物多数。調理方法としてはコンソメと一緒に煮てくださいと書いてありますが、拙者はやはり半額で売られていた豚挽肉を炒め、ネギと豆腐と味噌を入れてみました。味噌は職場で食するお弁当に付いて来る即席みそ汁(生みそタイプ)「わかめ・だし入り 油揚げみそ汁」18㌘神戸物産の余りを頂いてきて、3袋投入。即席生味噌汁は信州一が好みなのですが、タダで貰って来ている以上贅沢は云えませぬ。
自宅保存中の古味噌は今回入れませんでした。

 今刊は事件発端となる「月打(ムーンストラック)」された「青い鳥」のチルチルに焦点を合わせて物語が展開。チルチルが何故“物語世界”と“人間世界”を混乱に陥れたのかが語られます。
 カバー返しのあとがきで著者藤田和日郎が、かつて放送されていたまんが日本昔話の「キジも鳴かずば」の回の印象深さを書いています。そうでしたか、拙者もあの物語の切なさには胸を締め付けられました。オリジナル放送での視聴かどうかは分りませんが、その時の“思い”を自家薬籠中としてこの様な作品にして発表するなんて、凡百な拙者には想像すらできません。著者藤田和日郎の類希なる才能に感嘆するほかありません。
 一方主人公月光は力を得るため、修行と称して魔法のランプの世界で組み手中。チルチルが無力感に苛まされているページを捲ると、重なるように主人公月光が弱さへの嫌悪を吐くカットと重なります。マンガの特性を生かした巧い演出に感動しました。無論12巻までに至る今までの物語の蓄積があってこその、チルチルと月光の“力”への信奉心が、このカットに結実したわけです。
 これを機会に図書館でほるぷ社や小峰書店や童話社等の絵本を見直してみるのも良いかもしれません。

 内容紹介:じぶんの しょうたいを するという はだかのおうさまを きゅうしゅつする ために アラビアンナイトの せかいへ やっていきた げっこうは まほうの ちからを もつ きょうりょくな ジンと たたかい やぶれる より つよいちからを もとめ ランプの なかで しゅぎょうを かいしした げっこう いっぽう ちょうろうたちと おなじく とらわれのみと なった ほかの なかまは じけんには くろまくが いkることを しり…(カバー裏表紙より引用)
(週刊少年サンデー掲載)

2011年1月26日水曜日

勇者飛行 読了

勇者飛行 読了
~勇者無職vol.05~ 原田屋/刊 20101231/発行 B5版 12p(表紙込) 表紙カラー本編白黒 12月31日コミケ79金曜日東A81b

 最近ご飯はTOPVALUの包装米飯を食べています。58円高い魚沼産こしひかりごはんの方が100円の福島県ごはんより美味しい事に気がつきましたが、300円でも2個買えないのと3個買えるのでは財布への影響が馬鹿にならないのでした。電子レンジを所持していない拙者は、買置きしていた包装米飯をボイルして温めていますが、今回は豚汁(もどき)を作ったため茹でるべき鍋がありません。こんな時に役に立つのが、超有名なおぎのやの駅弁峠の釜飯の容器です。今なお陶器製の弁当容器は、駅弁を食した後土鍋として利用可能で、200㌘のご飯をお粥やオジヤにするには丁度手頃なのでした。関東の人にお粥やおじやを出すと病人食だとか特別な時にしか食べないと云われるのですが、拙者は父母共東日本出身ながら普通にお粥を食べていました。その上の祖父母になると純然たる東日本人は母方の祖母だけになります。恐らく味覚に関しての拙者はかなり東西日本のチャンポンではないかと考えられるのでした。

 原田たけひと描く同人誌。押しも押され続ける最終日の壁サークルですよ。超大手と云って過言ではありますまい。でもその割には行列も直ぐ消え、在庫もある、入手しやすい所でもあります。まあ、イヤラシクないからなんですけどね。
 今回の同人誌「勇者飛行」は、RPGゲームを作ろうとした過程を載せています。図書館の分類で云うと「916」?物語が背景にあるとは云え、女の子と描いて人気を博するなんて、なんて凄いんだ!拙者的にはフィギュアのデザイナーのイメージが強い著者ですが。
 ゲームが出来たらRPGであろうとシューティングであろうと買おうぢゃありませんか。即売会で入手してきたCD-RやDVD-Rが未開封のまま何十枚も床に転がっていますけどね。

2011年1月25日火曜日

汽車通学 読了

汽車通学 読了
矢野直美/著 メディアファクトリー/刊 20100224初版1600円

 仕事で遅くなり、晩飯を「つけめん102」で済ませた後スーパーへ寄ったら、通常298円のカツオが売れ残り価格100円で売られていたので、つい買ってしまいました。冷蔵庫が無いのに。食べて食べられない事は無いが、夜食には少々キツイ。かと言って保存できそうも無いしどうしようと思案した結果、“漬け”案が選択されました。生姜とネギに醤油をタップリ懸けて、明日の朝は暖かいご飯と一緒に食べよう。

 さて「汽車通学」。電車でも列車でもなく“汽車”。舞台は北海道。電化されていない路線なのでディーゼル気動車なのですが。長く厳しい冬が過ぎると萌え出色鮮やかな若芽にも似た汽車通学をする高校生達の一瞬を切り取った写真集。
 拙者的には新海誠監督の「雲のむこう、約束の場所」を思い浮かべてしまいました。まあ、舞台に共通性が多い為だと思いますが、更に新海誠監督の特異な情景描写が動画なのに、静止画として切り取った風景写真と、妙に親和性があるような気がします。パソコン美少女ゲーム「Wind -a breath of heart-」のオープニング・アニメーションでもチンチン電車が印象的に使われ、劇場アニメーション「秒速5センチメートル」では群馬出身の拙者の友人をして、唯一両毛線を美しく描いた映画、と言わしめました。新海誠監督と拙者はどうやら同じターミナル駅を利用しているらしく、出世作となった自主制作アニメーション「星のこえ」やNHKみんなのうたの「笑顔」で拙者の見慣れた風景が撮り込まれていました。
 ただ、北海道に限らず、関東や近畿の大都市圏以外の日本の大半は、本写真集に写っている風景の様なものであり、拙者は高校時代自転車通学ではありましたが、南東北の各駅で見かけた郷愁をかき立てる懐かしさにも似た画像が集められていました。出来るなら撮影日時と場所を入れて欲しかったと思いました。

 内容紹介:なつかしくて、愛おしい北海道の大自然を走るローカル線と、少年少女たちのかけがえのない日常を切り取る鉄道写真集北海道では、今も電車やディーゼルカーを「汽車」と呼ぶため、学生たちはそれを使った通学を「汽車通」(きしゃつう)といいます。北海道の大自然のなかを走るローカル線と、そこで出会った学生たちの「汽車通」姿を、北海道在住の鉄道フォトライター矢野直美氏が写し取る、あたたかな鉄道写真集です。春、鮮やかな新緑のなかを進む列車のボックスシートに座り、友達とだべりながら離れた町まで通う姿。夏、真っ青な空の下を走る列車内で、つかのまの夏服姿を楽しむ女子と、立ったまま仲間たちと騒ぐ男子。秋、紅葉に囲まれた駅のホームで、待ち時間も参考書から目を離さない女子。冬、雪の積もる厳しい寒さのなか、早朝のホームで始発列車を待つ男子。
 内容(「BOOK」データベースより):朝日新聞などで人気のフォトライターが撮りおろす、北の鉄路。大自然のなかを走るローカル線と、そこで出会った学生たちのかけがえのない日常を切り取る、あたたかな鉄道写真集。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 矢野 直美:北海道札幌生まれ。旅をしながら写真を撮り、文章を書く「フォトライター」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)

2011年1月24日月曜日

史上最強の弟子ケンイチ 41巻 読了

史上最強の弟子ケンイチ 41巻 読了
松江名俊/著 小学館/刊 20110123初版419円 少年サンデーコミックス

 ナルトのエンディングソング「ハルモニア」でデビューした女子高校生(当時)デュオ「RYTHEM」が解散してしまうそうです(朝日新聞夕刊20110114金3版4面)。デビューは2003年でしたか、いつの間にやらそんなに時が過ぎたんですね、ファーストアルバム買ってありました。曲も素敵ですが、エンディングの映像も素敵でした。ナルトが連載も放送もされているのが驚きです。

 さんかく
 木馬ではなくて関係ですね。でも美羽さん、馬さん家のご令嬢と貴女もさんかくなんですけどねぇ。しかし宇喜田が何故モテる?作者の温情なのでしょうか。
 新たな達人登場。謎の組織“闇”に続々と登場する達人クラスに対抗してか、“闇”と相対する武術の達人もまた登場。達人同士の戦いも醍醐味があって良いのですが、あくまで主人公は高校生ですから、少年の成長と友情そして勝利をメインに頑張ってほしいものです。
 最近香坂しぐれ大活躍ですね。やはり画面に出るとアンケート評とかが高まるのでしょうか。それで良し!

 内容説明:師匠は達人、弟子は精進。本格格闘ドラマ!杖術の達人、久賀舘弾祁と共に、“闇"のアジトへ潜入した兼一。そこで“闇"武器組のマスタークラスと対峙して……?本格化する“闇"との抗争の中、次に梁山泊が向かう先とは!?大好評の特別番外編『~山より来たりし男の子~』も掲載!超急展開&フルボリュームの41巻!!(アマゾンより引用)
(週刊少年サンデー掲載)

2011年1月23日日曜日

ハートキャッチ1960 読了

ハートキャッチ1960 読了
一文字蛍/著 シピリカ/製作 2010年年末/発行 B5版 表紙込36p 12月31日コミケ79金曜日西え20a
 アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」第3話視聴。まさかの展開。これが“願い事”が無かった主人公の動機付けなのでしょうか。死ぬまで戦い続けるのは最早“呪い”と云った方が良いのかもしれません。悪魔との契約とも考えられます。何でも叶えられる願いでありながら、敵の消滅を望まないのは何故なのでしょうか?もしかして初代魔法少女の願いだったりして。そして「ハートキャッチプリキュア!」第48話~地球のため!夢のため!プリキュア最後の変身です!~視聴。熱い!熱すぎる演出です!!生き別れの父との再会、姉妹とも云うべきライバルの昇天、娘を守るため命を投げ出す父、憎しみの心に囚われようとするキュアムーンライト、そして圧倒的力を誇示する敵ボスとの戦いで窮地に陥るブロッサムとムーンライトの前に現れるキュアマリンとサンシャイン!!これだッ!これが見たかったんだ!!流れ踊るような華麗なる戦いと友情、今や絶滅したかと思われた熱き闘いがプリキュアで見られるなんて!!画面が涙で滲んで見ることができませぬゥ。次回最終回。惜しい、真にもって惜しみながらも“万感の想いをこめて”最終回。水を差すようですが、サバーク博士の研究の成果とお前(娘)の一部を使い云々のセリフが、初めは私とお前の一部を使いに聞こえ、どひぇ!プリキュアでなんちゅうセリフをッ!!と思ってしまった拙者は汚れている?
 
 さて「ハートキャッチ1960」の話。歴代の“ハートキャッチャー”(歴代のプリキュアと云うとアニメシリーズのプリキュアと混同しそうなので、あえて「ハートキャチプリキュア!」世界における何世代ものプリキュア達を示す造語)を描くプロマンガ家一文字蛍の同人誌。「ハートキャッチ1945」に続く第二弾。本編アニメ作中では先代プリキュアにしてキュアブロッサムの祖母として描かれるキュアフラワー薫子の若き日を描いた作品。公式作品にしてもよろしいんではないでしょうか?いや、して欲しい。表紙に“成年向”と描きこみ、著者に何やら思い込みがあるような感じですが、作品中の変身シーンがあるくらいでシリアスなハードアクションドラマで、こちらもまた“熱い”物語になっています。
 著者一文字蛍は「転生神機メロウガイン」や雑誌『月刊少年シリウス』で連載していた「銃姫~Sincerely Night~」(『シリウス』は継続して購入しており小説「銃姫」はブログで紹介していたのに、この文章を書くため著作物の確認をするまで銃姫マンガ版の著者と同一と気がつかなかった。どうりで見た事があると思っていたわけだ。)を描いています。
 参考に著者ホームページ:http://www003.upp.so-net.ne.jp/shipirka/

2011年1月22日土曜日

GANTZ 30巻 読了

GANTZ 30巻 読了
奥浩哉/著 集英社/刊 20110124第1刷619円 ヤングジャンプ・コミックス

 近所のサティへいつもの通り晩飯を買いに寄ったらば、男の子の幼児がお母さんに対してダダをこねているのに遭遇しました。
 「おかしをかうんです!」
 「おかしは関係あらヘン!!」
 叱っている場面と云うか、日本では大声を出す場面において感情の伝播と云うか、場の空気が重くなると云いましょうか、固くなるとか尖るとも云います。これが関西地方の方言で気風良くお母さんが「あらヘン」と叫んでも、何故か場の空気が尖るようなことはありませんでした。古くから人が密集して生きてきた関西地方におけるコミュニケーシュンの粋を見たような気に成りました。それにしても少年は何故ですます調で断言したのでしょうかね?関西系では、ですます調と云うのはある種の強調を示すのでしょうか。それとも少年が関東風の言葉に馴れてしまったせいなのでしょうか。

 さて「GANTZ」。映画化されたせいなのか、人気が不動になったせいなのか、大いなる遊び心の発露なのか、著者の心境が如何に変化したか伺い様もありませんが、作中のサブキャラクター達の顔が有名な俳優達に酷似するようになりました。もしくは著者の願望なのでしょうかね?
 冒頭敵異星人により被服を溶かされてしまいますが、例えば羊毛とか絹といった生物由来の繊維も溶かされてしまうのでようかね?人間の髪の毛とかは溶かされていないのだから、似たような成分の素材は残るような気もするのですが。まあ、細かい突っ込みは置いといて、著者の意図する所は例えるならアウシュビッツのような収容所における効率的な屠殺シーンの描写であったことは想像するに難くありません。それにしても異星人ながら様々な人種が混在する洗練された都市文明世界は、欧米を喚起させます。地球中に降り立ったであろう異星人達の中でも欧米をイメージさせる世界に、物理的に矮小な日本人達が囚われ素っ裸で逃げ惑うシーンの連続には、著者の意図する所が那辺あるのか気になります。
 玄野と多恵のこれでもかと云う擦れ違いの演出の行方は!?そして、もう一人の“玄野”の動向は!?地球はどうなってしまうのか?映画も楽しみですが、マンガも期待が大いに膨れ上がります。
 「GANTZ/OSAKA」を買うつもりはなかったのですが、「大阪チーム視点の描き下ろしコミック収録!」なんて宣伝されていると、入手したくなってしまいました。巧いアオリ文句だ。
 
 内容紹介:人類を急襲し、瞬く間にアメリカを無力化、地上を蹂躙し続ける謎の巨大飛行物体とその主達。大都市を完全に破壊した後、残された人々への個別攻撃を開始した異文明の脅威に成す術も無く屍の山が築かれていく。そんな中、連れ去られた多恵を追って、巨大飛行物体内部に侵入した玄野は、ただ一人で反撃を開始する。多恵に襲い来る過酷な運命に抗えるのか…!?


2011年1月21日金曜日

落とすわけにはイカんでゲソ! 読了

落とすわけにはイカんでゲソ! 読了
仏さんじょ/著 あかねのね/発行 20101231 B5版 24p(表紙込) 12月31日コミケ79金曜日西れ62a

 アニメ「フラクタル」第2話視聴。SF世界名作劇場のようだ。事前知識はTVCMの予告編のみであるが、なんとなく発展のピークを迎えた文明の退廃の中から、新たな時代を切り開く主人公達の目覚めがあるような気がするも、僻地の砦に集められた軍人少女達の物語を思い浮かべた。小林ゆうのせいか。「放浪息子」第2話視聴。何故か知らないが、こういった現代の日本を切り取ったような純和風アニメが意外と海外のマニアに受けるのではなかろうか、と思い浮かんだ。でも一番良いのは、生産国など意識させず何処の文化圏の人であろうとも感情移入が出来る作品を創ることだろう。ただ商品価値だけを突き詰め受けの最大公約数的作品を作ると、ハリウッド的大味な金太郎飴作品にしかならないので注意が必要だ。ハリウッドが悪いのではない、ハリウッドの二番煎じに成る事が悪いのだ。

 さて、プロ作家「仏さんじょ」の「侵略!イカ娘」同人誌。
 小話。
 それ以上でもイカでもなく、ただただ小話でゲソ。
 イカ娘のかわゆさが滲み出ていて、すてきに◎。

2011年1月20日木曜日

解剖医ハンター 2巻 読了

解剖医ハンター 2巻 読了
黒釜ナオ/作画 吉川良太郎/原作 徳間書店/刊 20110201初版619円 RYU COMICS

 アニメの新番組チェックをしようと現在発売中の『月刊ニュータイプ』2月号を手にとってみたら、紹介されているのが4月からの新番組ばかり。1月の新番組の情報が入手できなかったのか、ファンション業界が半年先から1年先の衣類を製作するように、TVアニメも1シーズン先の情報を並べないとやっていられなくなったのか。付録のTシャツなんて要らないから、情報を載せてくれ!

 さて「解剖医ハンター」の話。 1770年代のイギリス。政治に文化に科学にそして軍事にヨーロッパの国々が躍進を向へようとしていた時代。後に医者として歴史に名を残す事となるエドワード・ジェンナーは、時代のパイオニア“ジョン・ハンター”に師事していた。エドワードはハンターと関わり、後世教科書に記載される人々や事件に巻き込まれるのであった。
 第2巻は一冊丸々使い「バスカヴィル家の獣」編を収録。“バスカヴィル家”と云えば“犬”と連想してしまうのが日本人ではないかと思われますが、イギリス史に詳しければ何故ホームズに“バスカヴィル家”が出てくるのか、その社会的背景を知っているのでしょう。でも薄っぺらな知識しか無い拙者にしてみれば、へぇコナン・ドイルは祖父から聞いた話が元ネタなのね、と素直に信じてしまいそうです。
 マンガのキャラクターであるところのハンターがドリトル先生の元ネタだったと(ハンターの名自体はドリトル先生の訳者あとがきか解説で数十年前に見たような気がしますが)勘違いしそうです。
 原作者吉川良太郎の解説文が数頁収録されているので、雑誌連載で読んでいた方でも改めて単行本を読んで損は無いでしょう。
 『月刊COMICリュウ』は今作品も含め今期傑作揃いですね。

 内容紹介:森にひそむ恐るべき牙!18世紀ヨーロッパを震撼させた怪事件!!フランスの片田舎で始まった猟奇殺人の死者は優に100人を越えた―――。「ジェヴォーダンの獣」と呼ばれる歴史の闇に異端の医師ハンターのメスが迫る!!(カバー裏表紙より引用)
(月刊COMICリュウ掲載)

2011年1月19日水曜日

マンガでわかる 日本の防衛 2010年冬号 読了

マンガでわかる 日本の防衛 2010年冬号 読了
~ぴくせる・まりたんファンBOOK 総力特集!中国の野望~ ホビージャパン/刊 20101229発行 B5版 36p(表紙込) コミケ79企業ブースにて配布
 
 TVアニメ「魔法少女まどか・マギカ」第二話視聴。アニメ「魔法使いサリー」を祖とする魔法少女モノと云うジャンルの命題は、力無き女児であるが故に“魔法”を使って何がしかを成す事でした。それが「セーラームーン」をターニングポイントとして魔法による“戦闘美少女”モノへと進化を果てます。女性の社会進出なの社会的背景があると思われますが、その流れは「プリキュア」から「なのは」そして今作品「魔法少女まどか・マギカ」へと繋がると思います。ただ、今のところは少年向けバトルモノの亜種である感が強いので(対象視聴者が女性ではなく男性向けであるためでしょう)、今後女性視聴者を取り込める内容に展開できれば傑作になりうる素地が有ると思われます。

 同人誌(?)紹介。
 さて「ぴくせる・まりたん」。最近新聞を賑わせている人民解放軍の活発な動きをミリタリー的視点で解説。今回まりたんは一切活躍せず。ですので「魔法の海兵隊員ぴくせる・まりたん」を知らなくても全然OK。萌え絵になっていますが、内容は普通に実に分りやすく解説した基本的ミリタリー本です。
 フルカラーとは云え値段が高すぎ。『MC・あくしず』の付録でも良い位。もとへ、『ホビージャパン』の付録か。そう云えば『ホビージャパン』誌上頒布の希馬屋のフィギュアを注文し忘れました。無念!
 朝日新聞2011年1月16日日曜日13版3面に「西太平洋の攻防」「中国、対艦弾道ミサイル完成へ」。中華人民共和国側「接近阻む『空母キラー』」、米国側「海・空軍統合強化で対応」との見出しと日本を中心に中華人民共和国側の主なミサイル射程の描かれた図が掲載されています。ミサイル単独ならば、そういう兵器が出来たのかで済みますが、現在の兵器はシステマティッグに開発、量産、運用されます。中華人民共和国がどういうつもりで対艦弾道ミサイルを欲しがっているのか、の解説こそが新聞の記事に必要な事ではないかと思います。図には第1列島線や第2列島線も描かれています。でもこの列島線とミサイル射程の関係や、仮想敵としている米海軍機動艦隊の動きも重要になります。紙数の制約上詳しく載せられないのはわかります。いかに中国が米空母を驚異に思っているか、くらい書かねばミリタリーマニアでない限り理解出来ないのではないでしょうか。
 戦争に突入するにせよ、争いを放棄して蹂躙されるがままにするにせよ、敵を知り己を知らねば政争すらできません。新聞はジャーナリズムの基本に立ち返ってもらいたいものです。そして防衛省発行(防衛省に限らず多くの省庁や自治体)の出版物の数々は、読ませようとしているのではなく、あくまでも“お役所”の報告書以外の何ものでもなく、読者を想定していない文章を掲載しているのには読んでいて辟易します。金の無い地方自治体はお手製で仕方が無い面もありますが、予算に余力があれば是非編集プロダクションへの発注をお願いしたいものです。出来れば随意契約で。


2011年1月18日火曜日

司馬遼太郎が語る(第四集)CD 聴了

司馬遼太郎が語る(第四集)CD 聴了
~文章日本語の成立~ 新潮社/刊 20050925発行2000円 57分
 「東京オートサロン」の幕張メッセを後にして、アキバで友人(「がちょ~ん」で配布中の「大和咆吼」著者)と飲んだ時のこと、やおら拙者の手相を見出し、オヌシ(普段からこんな口調)“カン”の強い相があるゆえ般若心経を千回も唱えると功徳があるやも知れぬぞ、と言い出しました。
 その時拙者の頭に浮かんだのが「 司馬遼太郎が語る(第四集)~文章日本語の成立~」でした。今現在、この「がちょ~ん」もそうですが、我々が普通に使っている文章日本語が成立するには百年かかっている、と云う内容の体験した事や知識の具体例を時代ごとに挙げつつ語っています。
 かつての日本人は声を出して文章を読んでいたと。その方が理解しやすい文章だったのでしょう。「ゲート」と云う小説を以前紹介していますが、この中でも異世界へ行った主人公が片言の異世界語を使っているうちに突然言語として理解できるようになった描写がありました。おそらく似たような体験を作者か協力者がしたのでしょう。一定の知識なのか脳内回路なのかが形成させると理解力が格段に向上するのではないかと思います。
 「読書百遍、意自から通ず」と云う“ことわざ”なんだか引用なんだかが存在します。古来日本において読書と云えば中国から渡来した漢文の書籍を読むことでした。中学高校の時に漢文の授業がありますが、いくら読み下し訓読みしても外国語は外国語です、そんなりすんなり頭の中にはいるわけがありません。まあ、百回も同じ文章を読み返せば知識の蓄積か回路の生成が成されると云う事ではないかと思われます。そうならば、般若心経に限らず所謂“お経”の類は漢文どころか、元はサンスクリット語であり、それを漢文に翻訳してさらに日本人が理解するには、それこそ百万遍読経して知識の蓄積や外国語の回路を作らなくてはなりますまい。
 なるほど般若心経を千回唱えると、案外書いてあることがただ頭で理解するだけではなく、知識として体得することができるやも知れぬ、と思いました。
 拙者が友人に、マンガの感想文を2千本書いてるけど、これではダメかね?と聞くと曰く、
 功徳が無い。

 内容紹介:われわれが日常使う日本語の文章は、どのような経緯でいつごろ成立したのか。漢文読み下し調から脱却し、夏目漱石や正岡子規などの手を経て、現在の文体を確立するまで。──明治維新後の言葉の変遷をたどりながら、文章日本語の成り立ちを語る。(1982年NHKホールにて収録)(裏表紙より引用)

2011年1月17日月曜日

電撃犬玉第20号 2001Winter 読了

電撃犬玉第20号 2001Winter 読了
栗橋伸祐/他著 まろん組/発行 20101231発行 B5版 26p(表紙込)
 『MC・アクシズ』に「黒金ぶかぶか隊」を連載中の著者栗橋伸祐を首班とし、お友達なんだかアシスタントなんだかよくわかりませんが“福原鉄平”“冒険王植村”や著者栗橋伸祐の奥さんのイラストやマンガが掲載。「黒金ぷかぷか隊」のサイド・ストーリー掌編や、「たけぞう部屋」では著者栗橋伸祐の艦船模型の製作実例が掲載されています。
 今号で最終回だそうですが、掲載の作品「たけぞう部屋」の元になった「まにぃロ~ド」が掲載されていた雑誌『電撃大王』と縁が切れたせいではないかと推測します。拙者は全号所蔵していると思いますが、並べた事が無いし、バックナンバーが拙者の部屋の何処に埋蔵されているのか分らないので調べようがありません。「電撃犬玉」は夏冬のコミケにほぼ新作の配布がされていたはずです。
 表紙タイトル上にある「月とりコミック」の文字は、全くの私の推測なのですが、お友達の“乃美康治”や「ナボレオン~獅子の時代~」の“長谷川哲也”、「妹ガンダム」の“徳光康之”らと組んで作っていた同人誌「月刊とり」に由来するのでないでしょうか。最近はメンバー全員が連載を持ち忙しいようなので「月刊とり」の新刊もトント見なくなりました。
 「黒船ぷかぷか隊」は季刊誌掲載の為なかなか単行本には成らず、単行本1巻が発売中ですが中古店「らしんばん」では100円で売られるしまつ。「まにぃロード」等の電撃コミックスは絶版となり、中古を探すしかなく、ちょっと残念な事態になっています。
 実力のあるマンガ家なので、月刊とりの仲間同様、チャンスさえあれば活躍できると思うのですが。

2011年1月16日日曜日

東京オートサロン2011 へ行ってきました。


東京オートサロン2011 へ行ってきました。
 拙者車には興味ござらん。
 「痛車」が増えたような気がござ候。

2011年1月15日土曜日

世界の果てでも漫画描き 1巻 読了

世界の果てでも漫画描き 1巻 読了
~キューバ編~ ヤマザキマリ/著 集英社/刊 20100929第1刷590円
 あまり売れていなかった著者ヤマザキマリがエンターブレイン刊「テルマエ・ロマエ」で一躍ブレイクしたために発売されたと思われます便乗作品。それだけ発表はされていたんですねぇ。知りませんでした。
 マンガに限らず“作品”が面白い場合、その制作者自身の人生が作品以上に面白いのではないかと思っています。結局人間は体験(経験)した以上の事は出来ないのでしょう。その意味では、今までの世界中での体験の集大成が「テルマエ・ロマエ」だったと云えるのではないでしょうか。世界中を転々と暮らしている“マンガ描き”にエッセイを依頼するのは当然ですし、著者としてネタがゴロゴロ転がっているでしょうから描きやすいのでしょうが、そこをあえて著者に縁のある土地(旦那の実家イタリア)と本来絵描きである著者の画力を生かしたマンガを描かせた浜村編集長の手腕に脱帽。コミックビームのエッセイマンガには大抵顔を出すだけの力を持ったキャラクターであったということでしょうか。
 拙者の友人でゲバラ・ラブ、キューバ・スキ好き、カストロ・スゲーってのが居るので、他のラテン・アメリカに比べればキューバの要らぬ知識があったりしますが、所詮行った事の無い世界は少ない知識から想像する以外の方法はありません。キューバと云う国を知るには、ほるぶ社/刊「キューバ (ナショナルジオグラフィック 世界の国)」2000円が最近ではオススメ。標準的公立図書館であれば備え付けているでしょうから、ご覧になってみてください。児童書に分類されている場合もあるので、ご注意。内容は小学生に理解は無理。中学生でもかなり難しいと思います。
 内容紹介:これまで暮らした国の数、30数カ国。ヤマザキマリのルーツをたどる爆笑世界放浪記キューバ編!! ここでしか読めない幻のストーリー漫画デビュー作も収録。(アマゾンより引用)
(officeYOUおよびKiss Carnival(講談社)掲載)

2011年1月14日金曜日

METEOR 読了

METEOR 読了
~GETTER ROBOT FAN BOOK Vol.4~ 岩田清彦/著 B.P.S!/発行 20101229発行 B5版 32p(表紙込) 12月29日コミケ79水曜日東ケ15b
 図左は同人誌表紙。図右はpixivで発表されている文字抜きの今表紙画全図。

 昨日は同僚と飲みまして、初めてのお店だったのですが雰囲気は良いし味も良いしで、溢れるほど飲み食いしてしまいました。お値段も良いんですけどね。で、帰宅してから溢れてしまったわけです。そうしたら新番組の「フラクタル」「放浪息子」の第一話、「IS(インフィニット・ストラトス)」「夢喰いメリー」第二話なんぞすっかりと忘れていました。はぁ、まいったまいった。

 同人誌紹介。
 ゲッターロボ・アンソロジーやスーパーロボット・アンソロジー他で活躍されている“岩田清彦”の同人誌。コミケ79で配布されたのはOVA「真ゲッターロボ」におけるブラック・ゲッターで登場した直後の竜馬のサイド・ストーリーと新宿の街に溶け込み平和に暮らす竜馬を描くオリジナル・ストーリー。プロだけあって脚色も演出も巧い。おそらく石川賢のアシスタント経験者だと思われる程、絵が石川賢の末期に似ているのですが、石川賢が死んで早数年、流石に著者岩田清彦の絵柄にもオリジナルっぽさが入り込むようになってきました。良い事なのですが、ちょっと残念な気も。
 著者岩田清彦の絵や旧作品がpixivやホームページ(http://iwatakiyohiko.web.fc2.com/)にて公開中。興味のある方は是非ご覧下さい。同人誌もこれだけのクオリティで信じられないくらい安いので、即売会で見かけたら入手する事をオススメします。

2011年1月13日木曜日

屍姫 14巻 読了

屍姫 14巻 読了
赤人義一/著 スクウェア・エニックス/刊 20101222初版419円 ガンガンコミックス

 アニメ「君に届け2」第一話第二話視聴。オープニング・エンディング共に良い曲良い絵だと思いますが、一作目の出来が良すぎて、印象を覆すには至りませんです。

 さて「屍姫」。人外の軍勢が現世に侵攻を開始した。日本を魔から守る光言宗も全力で戦うが、本丸にまで攻め込まれ、人外の皇と宗主との一騎打ちが始まる。一方大陸西方ののノーライフキングが大陸東方の僵屍仙が、生き残った屍姫とパートナー達を襲う。今一人の屍姫・早季の妄執が結末をむかえる。
 まあ、双方の集団とも死んでも死に切れない妄執を抱いて黄泉返ってきたモノ同士の戦いであるだけに、この世のものではない戦いが繰り広げられます。その間に入ってあわよくば戦いをコントロールし、この世ものざらぬ存在に勝利しようとしている光言宗はある意味狂信者の集団でなければ何なのかと考えされられます。戦いに身を投じている連中は全員地獄に堕ちるバチ当たりな存在ではないでしょうか。ならば権大僧正のような人こそが実は光言宗においては、当たり前の存在であり、この戦いの場こそ地獄そのものなのかも。親の因果が子に報いた感のある主人公旺里ですが、本人の秘密や資質以上に光言宗の修行僧になったが為に表に出てこなかった“猫達”に魅入られてしまったのではないかと思う次第。クワバラ、クワバラ。
 内容紹介:それは二人の、約束の、形。「死の国」の片鱗を撒き散らしながら、「王」の光言宗本山への侵攻は続く。迎え撃つは光言宗の至高・大僧正。これぞ真なる頂上決戦。その裏で、少女の物語が一つ終わる。それは屍姫・早季の約束の結末……。(アマゾンより引用)
(月刊少年ガンガン掲載)

2011年1月12日水曜日

ラディカル・ホスピタル 20巻 読了


ラディカル・ホスピタル 20巻 読了
ひらのあゆ/著 芳文社/刊 20110122第1刷619円 MANGA TIME COMICS

 アニメ「フリージング」視聴。オッパイアニメなのに色気より凄惨なバトル描写に力を入れているように思えます。捻り過ぎだ。演出が何処かで見たようなシーンばかり…。拙者的に期待値は今一つだけど、能登麻美子に期待。「これはゾンビですか?」視聴。魔女ッ娘と狼娘とドラキュラとフランケン娘が同居したり、天使の三人娘と同居したりするアニメを思い出しました。今後の展開に期待。原作小説を手にした事はないけど、立ち読みくらいはしてみようと云う気になりました。「レベルE」後半視聴。原画動画は外(国)注でしょうか?それとも専門学校の学生に実習と称して描かせた作品なのでしょうか。第一話でこれですか…。「これはゾンビですか?」の裏番組決定。

 さて「ラディカル・ホスピタル」。先ずは著者「ひらのあゆ」率いる「ガミラス愛国党」12月29日コミケ79水曜日東E60aの新刊「神よ、ガミラスのために泣け!!!!!!!」A5版 12p(表紙込) 実写劇場版ヤマトをネタにした小話。薄いながらも「ひらのあゆ」ファンならば必読の一冊。
 「ラディカル・ホスピタル」作品内時間の進展に伴い、お気楽な独身男女ではなく、子育てのあたふた成分が高まっています。でも惚れた腫れたの話は無し。

 内容紹介:大人気病院4コマ!おかげさまでついに20巻目突入!!『ひらのあゆコレクション』で大人気の「島の人」との描き下ろしコラボ漫画も見逃せない!雑誌との連動オリジナルグッズプレゼント企画もあるよ♪(2011年2月末日〆切)(芳文社HPより引用)


2011年1月11日火曜日

Euro Fighter 読了

Euro Fighter 読了
岡昌平/著 黒汐物産/発行 B5版 20p(表紙)12月29日コミケ79水曜日東A31a
 
 アニメ「GOSICK」「魔法少女まどか・マギカ」に引き続き「ハートキャッチプリキュア!」も録画失敗。今年はもう駄目だ…、早く2012年にならないだろうか…。「夢喰いメリー」を第一話視聴。それなりに頑張っていたし出来も良いと思うが、インパクトは薄く感じました。今後の展開に期待。「IS(インフィニット・ストオラトス)」も視聴。てっきり魔王の職業判断された男の主人公が女学園にやって来たのかと思っちゃいました。なんだかどのカットも以前見たような似た様な作品を知っているような気にさせる番組でしたが、ベタなパターンだからと云って面白くないわけではなく、繰り返す事で洗練される技もあります。「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃなんだからねっ!!」視聴。バカっぽい話を極限にまで突き詰め、ある一点を突破すると傑作になる可能性をを秘めた作品。第一話の“掴み”は巧いと思います。今後息切れすることなく、スタッフ全員が個々に暴走するくらいの勢いで乗り切れば最強になれると思われます。

 同人誌紹介。
 マンガ版「機神兵団」「機神大戦ギガンティック・フォーミュラ」の著者岡昌平の作品。商業誌連載において「機神兵団」の完結を得られず、同人誌にて完結。内容的には完全に著者岡昌平のオリジナルと化してしてましたが、そのテーゼは原作小説と勝るとも劣らぬ出来であったと思います。最近は余湖裕輝らと組んで描いているようです。どういう形態なのか全く知りませんが、作品中脇役を著者岡昌平の作画で見かけます。
 本書同人誌はアニメ・パロディ本に区分けされます。オリジナルはTVアニメ「ストライク・ウィッチーズ」。足に魔法でエンジンを回す機械を履いた少女達が空を飛び、宇宙からの侵略体と戦争をする話。機械のデザインは第二次世界大戦の戦闘機をモチーフとしており、時代的に1940年前後の兵器を使い宇宙からの侵略体との戦いを描きます。
 「ストライク・ウィッチーズ」誕生の話とか、メカと少女のモチーフの歴史を語るととても面白いのですが、残念ながら今回は割愛させてもらいます。機会があればいずれ。
 著者岡昌平はパロディマンガをコミケで常に発表しており、最近だとボトムズだったりヤマトだった描いています。アニメ「ストライク・ウィッチーズ」を見たとき、マンガ化するなら岡昌平にやってもらいたいと考えていたら御大自らがマンガ化。しかも一冊に限らず何冊も発表しています。ボトムズとかヤマトや子連れ狼と云ったパロディはパロディらしく笑うより馬鹿馬鹿しさを感じるナンセンス・コメディに換骨奪胎されていました。でも「「ストライク・ウィッチーズ」では硬軟双方あり、オリジナルではあえて避けて通った軍人としての悲哀や、運命に翻弄される少女の哀しみを少ないページ数で巧に描いています。同人誌でひっそり(案外商業単行本より数が出ていたりして)発表されているには勿体無い素晴らしい珠玉のマンガ作品です。今回はサカモト少佐ラブのツンデレ・ガリア貴族のペリーヌが主役で、リーネが相方として登場しています。正味36pにこの内容、いくらッパロディだからキャラクターの紹介や背景の説明が必要無く、いきなり本論から入れるとは云え、やはり脚本力・演出力の実力の高さがずば抜けて巧いです。あまりにも匠であるが故に商業誌では売れないのかもしれませんねぇ。
 因みに知っている人は知っている本書のタイトル「Euro Fighter」は現在EU各国が協同して開発運用しようとしている戦闘機の名称にひっかけていると思えます、ヨーロッパの語源から考えても女性詞だからこそ、ヒロインが似合います。
 “萌え”から「ストライク・ウィッチーズ」に入ったのではなく、ミリタリーから入っていった方々にはオススメ。

2011年1月10日月曜日

ゲート-自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 読了

ゲート-自衛隊彼の地にて、斯く戦えり- 読了
~1.接触編~ 柳内たくみ/著 アルファポリス/刊 20100412初版1700円
 面白かったので一気読み。
 仕事より趣味を優先するヘタレた自衛官が、異世界へ派遣され活躍する物語。エルファシルの英雄の如く、先ず銀座に侵攻していきた異世界の軍勢から機転により市民を守り一躍有名人に。本来職場での評価昼行灯として低いが、レンジャーの更に上の資格すら持つエリートでもありました。
 銃器の描写があまりにも具体的すぎるので、自衛隊関係者かと思いましたが、案の定著者略歴には自衛官経験との表記。“ゆうきまさみ”ファンであることは注釈に「究極超人あ~る」と書かれているところから明確ですが、更に“押井守”を見ているのは確実。何となくですが更に“神林長平”とか“田中芳樹”も愛読しているような気がします。新宿御苑前のアニメショップに言及されている所を見ると、昭和時代に既にアニメ・マンガファンであったと類推されます。もしかして拙者と同年輩?それとも主人公と同世代なのでしょうか?てっきり「みんなで幸せになろうよ」と言い出すかと期待していましたが、そこまでストレートにパロディ化はしない所に著者のこだわりを見ました。でも竹中直人みたいなキャラクターは出演しているんですよね。
 異世界が中世ヨーロッパ的世界であれば、調味料が“塩”とハーブ(香草)しか無いと考えられますので、現代日本の食事は異世界人にとってとても刺激の強い味だと思うんですけど、料理法等ににカルチャーギャップ的な記載はあっても味については同質なのでしょうか。一般庶民にいたって下手すれば手掴みでの食事でしょうから、“箸”の使用ですら超文明でしょうに。まあ、著者のテーマが異世界との戦いではなく、主人公を通してあくまで自衛隊の活躍と後から弾撃つ如き政治情勢を描き、現在日本の問題点を描き出す事だと思われます。
 現在3巻まで発売中。2巻も早めに読みたいものです。

 内容(「BOOK」データベースより):20XX年―白昼の東京銀座に突如「異世界への門」が現れた。「門」からなだれ込んできた「異世界」の軍勢と怪異達によって、阿鼻叫喚の地獄絵図と化した銀座。この非常事態に、日本陸自はただちに門の向こう側『特地』へと偵察に乗り出す。第3偵察隊の指揮を任されたオタク自衛官の伊丹耀司二等陸尉は、異世界帝国軍の攻勢を交わしながら、地形や政体の視察に尽力する。しかしあるとき、巨大な災龍に襲われる村人たちを助けたことで、エルフや魔導師、亜神ら異世界の美少女達と奇妙な交流を持つことになる。その一方、「門」外では『特地』の潤沢な資源に目を付けた米・中・露諸外国が、野心剥き出しに日本への外交圧力を開始する。複雑に交錯する「門」内外の思惑―二つの世界を繋げる「門」を舞台に、かつてないスケールの超エンタメファンタジーが、今、幕を開ける。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 柳内 たくみ:東京都在住。自衛官を経験した後、2006年に自営業を開業。本業に従事する傍ら、インターネット上で精力的に執筆活動を展開し、人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)


2011年1月9日日曜日

つくば紀行

つくば紀行
 小惑星探査衛星“はやぶさ”がマイブームになりました。東京駅前の展示を閉鎖前に行けず、近隣で何か宇宙関係のモノが無いものかと先日のコミケで友人と話していたら、つくばの「筑波宇宙センター」へ行こうと云う話になりました。
 友人は下妻市のマスコット“シモンちゃん”のストラップが欲しいとの事だったので、先ず関東鉄道常総線の下妻駅にある観光案内所へ行きました。何時からUPしているのか分らないホームページには限定百個と書かれていました。果たして行って聞いてみると、期間限定品だったとのこと。
 つくば市へ北から進入し、先ず国土地理院の「地図と測量の科学館」(入館無料)に寄ってみました。全ての2万5000分の1地図が売っているとの事だったので、千島列島はありますか?と聞いたら、あります、ただし一部分です、と南端部分の島嶼しかありませんでした。旧版になった不要地図を裁断してメモ帳として売っていたので入手。
 続いて「つくばエキスポセンター」に寄ってプラネタリウムの見学。睡魔との戦いでした。会場内では飽きた子ども達の不満と大人達の寝息が響き、もしかして誰も見ていないのでは無いかと、拙者も似たような仕事をしているので、他人事ながら不安になりました。プラネタリウム終了が17時だったので、目的地の「筑波宇宙センター」に辿り着くどころか「つくばエイスポセンター」施設内の見学すらままなりませんでした。1日が短い!売店で「宇宙日本食レトルトカレー スペースカレー」と「宇宙食 プリン」を購入。上野の科学博物館でも売っていましたけどね。
 つくば市内の展示施設を巡る「つくばサイエンスツアーバス」(土・日・祝日運航)が、つくばエクスプレスつくば駅前から出ている事を知りました。1日乗り降り自由で500円。電車で行ったら使ってみようと思います。
 さて、下妻駅直前に「道の駅しもつま:内の「そば打ちめいじん亭」で昼食。新聞に紹介されたと自慢げに書かれている「鴨汁そば」(1000円)を注文。冷たい蕎麦に暖かい汁の蕎麦でした。自慢してあっただけに美味。晩飯は常磐自動車道守谷上りサービスパーキングのレストランで「豚のトロトロ煮」を注文しました。たいてい展示品と異なり肉が少なかったりするのですが、ここは展示品通りに結構肉も入っていて美味しゅうございました。でもご飯が破砕米をつかっているのか、少々難。残念。食後はコーヒールンバのかかる自動販売機にてコーヒーを購入。いつ飲んでも美味い。実は下り車線時にもトイレタイムで飲んでます。「がちょーん」が即売会で配布している実写映像「ダイトライダー」シリーズの浅野監督(故人)がこのコーヒー自販機のコーヒーが好きで、体の調子を崩す直前に東北自動車道のSAで紹介されて以来、拙者も見かけると飲むようになりました。浅野監督は映画「下妻物語」に影響を受け、下妻周辺を走った(仕事で付近にまで行き)そうですが、現在は観光案内所で「下妻物語ロケ地疾走」とチラシが配られています。以前日本発のゴスロリ・ファッションのけん引役になったのが映画「下妻物語」であったとかなんとか読んだ事があります。拙者は未見。監督の件もあり見よう見様と早6年。
 茨城県は車が無いと観光できないなぁ、と思う次第。

2011年1月8日土曜日

迷彩君RELOADING12 読了

迷彩君RELOADING12 読了
竿尾悟/著 迷彩君R/発行 2010年12月/発行日 44p(表紙込) 12月29日コミケ79水曜日西き02a

 金曜深夜の新作アニメ2本録画を失敗。悔しい。
 
 プロマンガ家「竿尾悟」の同人誌です。ブースに行くと著者「竿尾悟」ご本人がお一人でイラストを描いていました。体つきが迷彩君だ…。内容は短編・習作・四コママンガです。著者の作品「コンビニDMZ」(全5巻、当がちょーんブログでは4巻まで紹介)が配信用新作が描かれているもよう。知らなかった。
 著者の作品を知らないと読んでも魅力半減以下です。
 現在発売中のハイパー美少女系ミリタリーマガジン「MC・あくしず」にもイラスト掲載。MC・アクシズの“MC”って“ミリタリークラシックス”の略だったのか、本同人誌を読むまで知りませんでした。って云うか19号まで買い続けていて気になりませんでした。

2011年1月7日金曜日

乙嫁語り 2巻 読了

乙嫁語り 2巻 読了
森薫/著 エンターブレイン/刊 20100625初版620円 BEAM COMIX
 TVアニメ「海月姫」最終話を見ました。Aパート終了、続きはCMの後でねって感じの終わり方でしたね。風呂敷広げたままで畳もうともしていませんでした。おそらく第二部を放送するのでしょう。1クール毎に区切るシステムが良いのか悪いのか。昨今の番組編成を考えると制作者側にかなり良いメリットがあるからこその変遷していったのだと思います。TV放送に関しては常に合衆国が先行し、後追いで日本が追いかけているような気がします。ちゃんと結末をむかえることで定評のある日本のドラマやアニメも、何れ合衆国発の現ドラマ群の様に話しを引っ張るだけ引っ張っておいて突然打ち切りなんて終わり方の番組ばかりになって行くのではないでしょうか。そうなった時がジャパン・クールの終焉でしょうね。

 さて「乙嫁物り」。夏、いや初夏だか晩春に購入して未開封のままでした。忘れていたわけではないのですが、何事にもタイミングが大事です。アジアの遊牧民を舞台に、年下の婿へ嫁いできたヒロイン・アミルは徐徐に新たな家族新たな村に馴れていった。しかしアミルの実家の一族はアミルを政治の道具に利用しようとする。そしてアミルの婚家に逗留していた西洋人の探検家(研究者か?)スミスが旅立ちの日をむかえようとしていた。
 日本の歴史の中には遊牧民自体が渡来したかどうかは不明ですが、文化が渡ってきたのは確実のようです。日本の気候風土が合わなかったのか、文化的に受け入れ難かったのか、遊牧の文化は歴史の中に消えてしまいました。自分達には無いからこそか、昔の記憶が甦るのか、ある種の憧憬を遊牧生活に持つようです。
 年下の少年カルルクのもとへ嫁いできたアミルの絆を縦軸に、遊牧文化の日常を丹念に描き紡ぐ物語。手元に民族衣装の本を置いてマンガを読む事をオススメします。白黒画面がちょっと残念。 内容紹介:しあわせも不安も越えて結ばれる、遊牧民と定住民の昼と夜。
遠くからやってきた騎兵の群れは、アミルのお兄様と、おじ様たち。結婚式以来のなつかしい顔ぶれに、大きな笑顔を見せるアミル! しかし馬上から見下ろしたまま、おじはこう言った「逆らうつもりか、村へ帰るんだアミル」……!!! 悠久の大地を舞台に描かれる、20歳のヨメと12歳のムコとの恋愛、そして……。人気絶好調、第2巻!

2011年1月6日木曜日

裏カスガイ 8巻 読了

裏カスガイ 8巻 読了
おだぎ みお/著 伊藤伸平/協力 ちっく/発行 20101231発行 A5版 表紙込36p

 拙者は毎朝出勤時にパン屋でサンドイッチを買って会社で始業する前に朝食を済ませています。ここ数年同じサンドイッチを食べ続けているのですが、先日パン屋のオバチャンから、飽きないの?と聞かれました。拙者の脳裏には数十年前の高校一年生も終わろうとしていた春休み前の或る日、拙者の母が“飽きた”と言い出しました。一年間同じメニューで拙者の弁当を作り続けて食べる側ではなく作る側が“飽きた”と言い出したのでした。弁当を作るのがではなく、同じメニューを作り続けるのがです。そして今ここで同じ事を言われるとは!
 拙者のブログを読み続けていただければ御分かりになると思いますが、食べ物には少々煩いです。“味”がではなく“素材”がですね。素材が良質ならば延々と同じ品を食べ続ける事ができます。ご飯を毎日三食食べて一年間すごせられるようなものです。拙者の通うパン屋は学校給食にパンを下ろしているお店で、パンの味も昔ながらのモサっとした感じです。例えばコンビニのサンドイッチ等は毎日食べると直ぐ飽きがきますが、一見味気ないようでいて添加物とかが入っていない素朴な味は飽きが全くきません。味や香が良い品は、たまに食べるならいいかもしれませんが、毎日食べるものはいらぬ手を加えない方が良いと云う事なのでしょう。無論第一に材料の質が良いのが前提となっています。明日も同じサンドイッチを買うつもりです。

 さて「裏カスガイ」。
 冬コミで入手した同人誌です。
 雑誌『月刊COMICリュウ』で連載していた伊藤伸平/著の育児マンガ「子はカスガイの甘納豆」(現在1巻発売中「がちょーん」yahooブログ・バックナンバー2010年4月23日 http://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/60572008.html)を伊藤伸平の奥さんおだぎみお側から描いた作品。コンスタントに描き続けて8巻目となりました。今回は息子さんの入院騒ぎがメインになっております。プロが手慰みとして描いているのですが、本当にマンガを描くのが好きなのでしょうね。手を抜かないの根っからの職人さん。クオリティは充分です。


2011年1月5日水曜日

スーパーロボット大戦αTHE STORY 竜が滅ぶ日 再読


スーパーロボット大戦αTHE STORY 竜が滅ぶ日 再読
長谷川裕一/著 講談社/刊 20010723第1刷524円 マガジンZKC
 前日の「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」を読み終えた後、長谷川裕一著作のジョニー・ライデンがあったような(「がちょーん」バックナンバー http://blogs.yahoo.co.jp/akamaty1000/51453750.html)気がして自室を発掘調査をしていましたが、見つけられず代わりと云ってはなんですが、見つけたのが本書「スーパーロボット大戦αTHE STORY 竜が滅ぶ日」でした。
 4話構成(+特別収録編有)でゲーム「ス-パーロボット大戦α」をベースにしているとは云え、第一話が「ゲッターロボ対マジンガーZ!?」のタイトル。いきなり戦闘シーンから始まる展開いい、東映まんが祭を髣髴させてくれます。しかしながら東映まんが祭は、あくまで“祭”なので特別編の意味合いが強く、本編とは関係の無い番外で内容的にどうか(大人になると番外の面白さがわかるのですが)と思っていましたが、著者長谷川裕一は自身がマンガマニア・特撮マニアであるが故のこだわりと、換骨奪胎の本歌取りの絶妙な脚色力を持って今作品もゲッターロボとマジンガーZの両雄が並び立ち、尚且つタイトルに有る通り滅び行く“竜”の悲哀をも感じさせる、敵味方三者の物語がこれでもかと云わんばかりのハーモニーを奏でる佳作になっています。何故佳作かと云うと、マンガとアニメの知識が無いとこの良さがわからないと思うからです。無論マンガとして過去の知識が無くとも充分に楽しめるつくりではありますが、神にも悪魔にも成れる鉄(クロガネ)の力とかゲッター線を廻る戦いとかはゲームだけでは楽しめないでしょう。かつて「ダンバイン」をゲームオリジナルのロボットだと思った子どもが居たとか居ないとか…。時代と云えばそうかもしれません。何をどう受け取ろうと感じようと受け手の意思次第とは申せ、義務教育における国語の授業は作者の想いをどう受け取るかと云う訓練でもあるはずだったのに。閑話休題。
 特別収録は「ゲッターロボ斬!!」初出「ゲッターロボ大決戦!コミック」(発行/双葉社)「ゲッターロボ」は石川賢(永井豪率いるダイナミック・プロ)の生み出したロボット・マンガですが、企画としてはアニメの原案としてとしての意味合いが強く、マンガはアニメとのタイアップの要素があったと何かで読みました。アニメの主人公がサッカー選手であり、敵の首魁がゴールとサッカーに関連していたのに、マンガでは殺人拳の空手家や内ゲバの活動家とフリークス的存在となり周辺関係者が驚いたとか。そういえばゲッター1、2、3とも擬人化するとフリークスになってしまうような気がするのは拙者の考えすぎなのでしょう。其の後「G」とか「號」「真」「アーク」と続き、さらに石川賢の死後「飛焔」とか「偽書」と「ゲッターロボ・サーガ」が展開されています。本書に収められている「斬」はPSソフト「ゲッターロボーロボ大決戦!」に登場するそうです。女性で構成されたチームと云い、女性的フォルムのゲッターロボと云い、これはこれで人気が出そうなものですが、作者石川賢が致命的に女性を描けなかったのが敗因なのでしょうか。
 「竜が滅ぶ日」も「ゲッターロボ斬」の中に登場する“ゲッター1”のマントが柔らかく描かれています。OVA「真ゲッターロボ」の影響だと思われます。

 出版社/著者からの内容紹介;スーパーロボット大戦史上初!バンプレスト完全監修公式エピソード!!恐竜帝国最後の大侵攻開始!無敵戦艦ダイを迎え撃つゲッターロボの前に現れたのはまさに「最強の敵」だった!!「α」のプレストーリーにして「α外伝」への伏線となる、バンプレスト完全監修のオフィシャルストーリーここに見参!!!(アマゾンより引用)
(マガジンZ掲載)

2011年1月4日火曜日

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 1巻 読了


機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 1巻 読了
Ark Performanse/著 角川書店/刊 20101225初版560円 角川コミックス・エース

 年を越して年賀状作り励んでいる最中に「ジャイアントロボ THE ANIMATION地球が静止する日」を流していたのですが、ついつい見入ってしまい、結局全話見てしまいました。涙滂沱として流れる。ケレンな演出とはこう云うモノだッ!ってくらい内容ではなく、見せ方の上手さに引き摺り込まれるわけです。流石アニメ「ミスター味っ子」「機動武闘伝Gガンダム」の監督。正月早々から感動の嵐であります。

 さて、「ジョニー・ライデン」の名を知らぬガンダム・ファンはいないでしょう。だがしかしTV番組ガンダム・シリーズや劇映画には一切出てきません(出てたらゴメン)。富野監督の中には一切ジョニー・ライデン」なるキャラクターはいないのではないでしょうか。それなのに数々のガンダム関係とくにプラモデルを中心に登場する一年戦争のジオン軍エース・パイロット「ジョニー・ライデン」の謎へ虚構と現実双方からアプローチする第1巻。見応えあり、そして読み応えあり。
 拙者はガンプラを早々に卒業してしまい、MSVの人気が出ていた頃のコミックボンボン等は6歳年下の弟が熱心に読んでいました。元々父の影響でミリタリー系だった拙者はガンプラのMSV展開よりもリアルの第二次大戦期への興味の方が大きかったのでした。
 一年戦争時ジオン公国エース・パイロットの一人として敵味方に喧伝されていたジョニー・ライデンは生死を含め所属していた部隊と共に謎に包まれていた。戦後結成された調査団によるジョニー・ライデンの捜索が始まる。ジオン公国と連邦軍の生き残った人々から戦場の話を聞いて廻る仕事は、パンドラの箱を開ける如く戦時の亡霊達を覚醒させる行為でもあった!
 本編162pのセリフを読むとジャミトフ死亡後のストーリーなのでZガンダム(宇宙世紀0087)以降であるのはわかりますが、何年頃を設定しているのでしょうか?ジオンの残党が出てくればブライト率いるロンドベル隊が登場してもおかしく無いわけですし、ガンダム・ユニコーンでは第1話にロンドベル部隊による強襲が描かれていました。
 ユニコーンと云い本作と云い、30数年の時を経て、富野ガンダムに引き摺られることなく、かと云ってGガンダム以降のように角と目がありゃなんでもガンダムではなく、宇宙世紀の世界でオリジナリティ溢れる作品を作り出せるようになったと思うと感慨深いものがあります。松本零士の「戦場まんがシリーズ」や新谷かおるの「戦場ロマンシリーズ」といった戦場モノが、架空のガンダムと云う世界の歴史で描かれているような気がします。

 内容紹介:「真紅の稲妻 ジョニー・ライデン」が帰ってきた!宇宙世紀正統派「MSV続編始動」?「MSV」続編として大河原邦男を迎え「ギレン暗殺計画」のArkPerfomanceが手がけるコミックス第1巻。(アマゾンより引用)
(ガンダムエース掲載)

 本日の冬コミ入手同人誌の紹介。
 「妖怪っぽい #12」 いけ/著 AltitudeAttitude/発行 2010/12/31/発行日 B5版 表紙込32p 金曜日東Z32a
 本ブログでも紹介している「ねこむすめ道草日記」の著者“いけ”の同人誌。掌編やら習作やらを掲載。連載が始まってから忙しいせいか、アシスタントの人々か知人の作家達のページが増えているような気がします。
 作者近況的な内容と云いましょうか、なんか“あとがき”を読んでいるような気分になります。

2011年1月3日月曜日

機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー 読了


機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー 読了
Ark Performanse/著 角川書店/刊 20101225初版560円 角川コミックス・エース
 年末を有明のコミケで過した後は収集した資料を紐解く時間もなく年賀葉書の作成に突入します。イラスト作成に1日、宛名の打出しに1日、プリントに1日、で1月4日には仕事始めです。絵はプリントゴッコを使っています。プリントゴッコ本体の生産は打ち切られましたが、消耗品の販売は続けられており、東急ハンズで入手出来るので今もって重宝しています。宛名書きはFUJITSU OASYS Lite F-ROM11を使用しています。ワープロ用リボンTYPE Wの買置きも一本を残すのみとなり、熱転写用ヘッドの調子もいまいちなので、いかがしたものかと考え中。考えも何も富士通は修理出来ないと断言しているので、壊れた時点でパソコン用プリンターを導入する以外ないのですが。
 日本の大手企業は自社製品を大事にしなさすぎ。売れ行きが落ちると直ぐに撤退か新製品を投入し、アフターケアにいたっては無視するのもいいところ。個人営業の老舗だと大手とは違う一流と呼ばれる例は日本国内にも雑誌で特集されるくらい数多く残っているんですけどね。いくら中国やら世界中から日本へ買物ツアーに来ているとは云うものの、まだまだ一流足り得ない部分は沢山残っているものです。

 さて「機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー」の話。
 作者買い。「蒼き鋼のアルペジオ」のArk Performanseの作なので買いました。「ギレン暗殺計画」も描いていたとは気がつかなかった。最近「月刊ガンダムエース」を手にした事がなかったからなぁ。
 宇宙要塞ア・バオア・クーを舞台に地球連邦宇宙軍と地球連邦に独立戦争をしかけたサイド3ジオン公国軍の戦いが行われ、この戦いの最中公国の元首およびNo.2、No.3が次々と死んでしまい、結果として地球連邦に有利な講和が結ばれます。その後数十年の時を経て、当時戦場にいた人々へのインタビューと古い映像と再現映像で構成された記録番組風に描いた作品です。NHK特集を思い浮かべるのが良いと思いますが、雰囲気的には英国BBC放送の記録番組をイメージしていると思われます。
 TVアニメ「機動戦士ガンダム」の架空戦記風サイドストーリーなので、「機動戦士ガンダム」を知らないと何が面白いのかわからないと思います。更にガンダムに続く「機動戦士Zガンダム」、ガンダムとZガンダムの間にあった「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」を知っていれば楽しめることでしょう。スターダストメモリーはニュータイプが登場しないガンダムとして、そして富野監督が関わらないガンダムとして傑作だと思っていますので、未見の方には是非見ていただきたいOVA作品です。
 ストーリー的にはア・バオア・クー戦に居合わせた連邦軍やジオン軍のモビルスーツパイロットやジオン軍の軍医、連邦軍に亡命した人々の話などが掲載。アムロ・レイのガンダムとシャアのジオングとの戦いの最中に巻き込まれガンダムに鎧袖一触にされた学徒兵らしい人物(マンガ劇中によると「火がっ…かあさん」)にもアルバートと云う一人の人間として語られます。初代ガンダムのTVシリーズではミサイルの残数を気にするブライトとか、塩が無くなって困るタムラ・コック長、室内で下着を干すフラウやミライといった、ここでは紹介しきれない数多くの日常をたくみに取り入れた名場面が数多く存在します。
 地球連邦と宇宙植民者の内乱を操縦するロボット(モビルスーツ)を兵器として描き、マジンガーZとかコンバトラーVのような従来の毎週一対一で戦うロボットアニメと区別する為に「リアル・ロボット」のレッテルを生み出した初代ガンダムですが、ロボット以上に人間の日常ドラマが描かれていたからこその「リアル」だったと、当時小学生だった拙者は今更ながらに感動します。見直す度に新たな発見をするのも名作たる由縁でしょう。名作であるが故に、日常の名場面が豊富にあるために、サイドストーリーも作りやすく、画面に登場した人物の物語のみならず、画面に登場しない人々ですら想像させてしまうだけの技量が初代「機動戦士ガンダム」が持ってます。そのポテンシャルの高さは30年を経て尚人々を魅了し続けているのでしょう。
 「機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー」は一冊で完結しているのですが、ラストに新連載へ繋がるエピソードが入っています。「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」を読むならば参考文献として目を通しておいた方が良いのではないでしょうか。

 内容紹介:一年戦争最終決戦場「ア・バオア・クー」を徹底再現!ジョニー・ライデンの活躍も描く!!(アマゾンより引用)
(『ガンダムエーススペシャル』『ガンダムエース』掲載)

 冬コミ入手の同人誌紹介
 「FAIRYLAND FOREVER INSTRUMENTALITY.17『砂漠のウサギ総集編3+』」 グループダンジョン/発行 インストゥルメンタリティ/企画 A5版 表紙込118p 700円 金曜日東エ45a
 このブログ2010年12月15日紹介「Nシップ」に仔細が書いてあるので、詳しく知りたい方はごらんください。
 同人誌で発表された架空戦記シリーズ中陸軍アフリカ戦線の戦車兵を描いた「砂漠のウサギ」編ACT.8~13をまとめてあります。たぶん全部入手しているだろうけど、欠けているものがあると怖いので総集編も入手。値段も抑えられているので有難い事この上なし。
 拙者は各即売会に参加を決心するにあたり、出し物を何にしようか、そりゃもう毎回七転八倒しているんですけど、著者M.WOLVERINE(えむ・うるぶりに)はコミケに限らず作品を出してくるので、格の違いと云いましょうか、根本が異なっている事を改めて突きつけられるようです。出したい作品があるから出展するんですよね。拙者は逆。出展したいから作品を出しているみたい。

2011年1月2日日曜日

六人の兇王子 3巻 読了

六人の兇王子 3巻 読了
~SEI PRINCIPI GUAIO volume three-ヴァキオの嵐- ~ 荻野目悠樹/著 幻冬舎/刊 20101130第1刷900円 幻狼ファンタジアノベルス
 <家>(ラ・ファミリア)と名乗る組織に集められた六人の赤ん坊は兇王子(改造人間)として世界を破滅させるために育てられていた。六人の内の一人ギヴァは、養育係の夫婦に攫われ市井の人間として育てられていたが、<家>(ラ・ファミリア)に捕まり育ての親は殺され改造されてしまう。イタリアを思わせる半島では小国が興亡を繰り返していた。青年になった六人の改造人間達は小国を滅ぼすため送り出されたが、ギヴァは良心の呵責に耐えかね<家>(ラ・ファミリア)を裏切り組織の追われる身となる。同じ改造人間である<病の司祭>(サチエルドテ・デッラ・マラティーア)と<快楽の宗主>(ソヴラノ・ヴォルトウォーゾ)を倒しはしたが、<家>(ラ・ファミリア)と改造人間としての兇王子達の力は国を滅ぼし罪も無い人々の命を奪い、ギヴァ達に関わった人々を不幸にしていくのだった。
 いきなり3巻からの紹介です。拙者の記憶によれば、元々は集英社のコバルト文庫でシリーズ2巻目で未完のままになっていたはずです。一応著者荻野目悠樹の初出本は全て目を通していので、読んでいるはずなのですが、何と云っても前世紀の話なのでなんともはや。1,2も加筆改訂版ならば入手しても良いんですけど、コバルト版と同じようなので、書き下ろしとなった3巻から入手しました。「ソードギャラクシー」と異なり小ぢんまりと終わらなそうなので今後の展開が楽しみです。

 冬コミで入手した同人誌紹介。
 産直あづまマガジン増刊「ふらふらひでお絵日記」 吾妻ひでお/著 アズママガジン社/発行 2010.11 B5版 表紙込56p 木曜日東ロ37b「SFアラモード」だったのかロ38a「スーパーガールカンパニー」のどちらで入手したのか忘れた。
 超ベテラン・マンガ家「吾妻ひでお」の同人誌。まえがきによるとネットで公開している鉛筆書き絵日記をまとめたものらしいです。流石にご本人はブースにいませんでした。コミケットと著者吾妻ひでおは因縁深からぬ間柄で、昭和時代に伝説の「ミャアちゃん官能写真集」と云う同人誌を発行しています。その辺の事情は流石に拙者も地方で学生をしていたので解りません。ただコミケ出身マンガ家がコミケから足を洗わないとか戻って来たのとは異なり、既に名を為したプロ・マンガ家がコミケに来る魁とも云うべき存在ではないでしょうか。アシスタントがその関係だったのか、著者自身がSF小説系の作家達と関係が深かったために同人誌に対し親和性を持っていたのかもしれません。
 3コママンガの桜の木の下から女子高生と共に腐食したガス管を発見したその対処があまりにもリアルで大笑い。「失踪日記」を思い出してしまいました。
 吾妻ひでお展
 「吾妻ひでお美少女実験室」
 会場:明治大学博物館特別展示室(駿河台キャンパスアカデミーコモン地下1階)
 期間:2011年4月23日(土)~5月23日(月)
 「吾妻ひでおマニアックス」
 会場:米沢嘉博記念図書館1階展示コーナー
 期間:2011年2月4日(金)~5月29日(日)
 
 内容紹介:苦戦の末<快楽の宗主>サーリフを斃したギヴァだったが、その傷は深く、いまだ身体に残る毒素を抜くため、山中に身を潜めていた。だがその前に、ギヴァとサーリフの戦いで主を喪った女騎士カテリナと、親友ヴァイサルの仇討ちに燃える<竜王>ヴァキオが立ちだはだかる!圧倒的な力を誇る<竜王>の猛攻にギヴァの命運は-!!壮大なスケールで綴られるダークファンタジー、待望の第3巻!(カバー裏表紙より引用)


2011年1月1日土曜日

バクマン。 11巻 読了

バクマン。 11巻 読了
~タイトルとキャラデザ~ 小畑健/漫画 大場つくみ/原作 集英社/刊 20101231第1刷400円 ジャンプ・コミックス
 あけましておめでとうございます。
 初めて「がちょ~ん」を見た方には、初めまして稚拙な感想文ばかり並べていますが毎日更新していますので、これからよろしくお願いします。
 常連の方には、いつもありがとうございます。今後も精進していきますのでよろしくお付き合いください。
 昨年末NHK教育テレビでアニメ「バクマン。」の特集があったみたいですね。今までのアニメの再放送とマンガ雑誌制作現場の特集番組だったとか。一応録画したのでこれから見ようと思うのですが、年賀状をこれから書かねば。単行本も矢継ぎ早に出版されているし、アニメも好評なようだし、これでもう少しアニメの画の質が高まれば文句ないんですけどねぇ。11巻の本編中でも描かれているぢゃありませんか。
 前10巻の最終コマで素晴らしい表情で描かれていた岩瀬愛子が今巻において大活躍。相対的に同じ才女系だった蒼樹紅が普通に大人のお姉さんになってしまうわ出番は減るわで残念。 
 内容説明:新連載を掴み取った最高と秋人だが、実はギリギリでの会議通過だったと聞き、掲載までの期間により最上の作品に近づけようと模索し続ける。そうして出来上がったマンガが遂に掲載され、読者の審判が下る!!(アマゾンより引用)
(週刊少年ジャンプ掲載)