木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2021年12月8日水曜日

キーパー ある兵士の奇跡 観了

 キーパー ある兵士の奇跡 観了

 2020年10月映画館で視聴。

 英国映画は最近力が入っていて素晴らしい。日本へはバイヤーが売れると思って買った、即ち売れるであろう上澄みの部分だけが入ってきて、その中で売れたり売れなかったりしているわけだが、山の頂を高くしようと思えば裾野は広げねばならないわけで、良作が多数出てくると云うことは、それだけ裾野が広がっている証拠だと推測できる。それは国が金をだそうが、民間だけでやろうが金の出所は関係ない。映画が売れるか売れないかだけなのだ。

 今作は売れるか売れないかで云えばそれほど売れるとは思えないが、良い出来か悪い出来かで云えば断然良い出来の作品だ。

 第二次世界大戦終了間際、英国に捕虜として渡ったドイツ兵が捕虜収容所の地元の弱いチームに入って勝ち続ける。ドイツ人が英国でサッカーをやるのだから、当然風当たりは強い。弱小チームのコーチの娘と惹かれあう二人。ありていなストーリーではあるが、これが序章なのである。その後かれは地方のサッカーチームからスカウトされて桧舞台でサッカーをする事に。風当たりは更に強くなるが、家族の為にがんばる。しかし順風に見えて、落とし穴が。等々。

 男の生き様が、家族の絆が丹念に描かれる秀作。

 しかも、これが実話だって云うんだから凄い。

 Jリーグ以後のサッカーしか知らん日本人にとって、ドイツ人でゴールの守護神といえばカーンしか知らないが、フットボールを知っている人にはこの人なんだろうなぁ。

 英国のサッカー史なんぞは知らないが、生き様を描いた作品としてとても面白い映画だった。

 観て損は無し。

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