羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ) ぼくが選ぶ未来 観了
2020年11月映画館で視聴。以後見ていない。以下見終わった当時書いた話。
いきなりネタばれを申す。
封神演義だったよ。
那汰太子が出てきた時点で確信した。
ラストの仙人達の館は宮崎駿の風呂ではなく、少年ジャンプの封神演義だろう。ツルに乗った仙人が出てこなかっただけマシみたいな。動物霊の園とは別に、人間から仙人になった園があると見たが本編には関係ないことだ。結局CHINA人には馴染みの古典から引っ張ってきたと云うことだろう。
森で幸せに暮らしていた獣の精霊は、人間の開発に住処を追い立てられ彷徨する。先達の精霊達に拾われたが、力を持つ仙人に追われていた。
アクションシーン素晴らしい、演出はギャグ以外文句無し。ただギャグに関してはカルチャーギャップだろうと思われる。脚本も主人公の成長を描き、捻り有、どんでん返し有で云うこと無し。技術的には問題無いけど、画竜点睛を欠くが如くなにかが足りないような気がする。洗練度が足りないのかもしれない。しかし、人口が日本の十倍以上いて、今後日本と同比率でアニメが生産されれば質・量ともに適わなくなることだろう。21世紀中葉には中華人民共和国製アニメが世界を席巻しているかもしれない。
ただ漢民族は芸術家は尊ぶけど、何代にも渡って技術を伝える職人は冷遇するから、アニメ産業が育つかどうかが解らない。良い所から買ってきた方が手っ取り早いと思考するのが漢民族だと思う。それとアニメとは別に、国が他民族(ウイグルやチベット)への弾圧をしている以上、報復されるのが目に見えている。歴史の必然と云うやつだ。人を殺せば、殺された人々が忘れるまで恨まれ続けられる。日本国内ですら戊辰戦争は云うに及ばず、信長がとか今だに云われているのだ。70年間平和になっても沖縄の感情は燻り続けている。米国にいたっては日本や欧米以外では軍事力の背景無しには米国人の安全を保障できないでいる。同様に現在進行形の中華人民共和国においておや。大衆が芸術に現をぬかせられるようになるには、平和にならなければならない。国が不安定だったり、自由に作品を作れない状況が続けば、才能のある人は外国へ出ていってしまう。当然技術は継続しないの悪循環に陥る。中華人民共和国が平和になればすぐにでもアニメが世界を席巻するだろうけど、恨まれている今のままでは難しいかもしれない。
0 件のコメント:
コメントを投稿