木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2021年12月5日日曜日

テネット 観了

 テネット 観了

 第三次世界大戦から地球を救うため過去改変を奮闘努力するアクション大作、になるはずだった映画。

 スパイアクション物にサスペンスを加えた欲張りな内容。

 カレーライスじゃないんだから加えれば良いと云うものではない。

 個人的見解でしかないが、一番の見せ場であるラストの戦闘シーンであくびを連発してしまい、いつのまにか自分の瞼が閉じられている事に気がついて愕然んとした。一瞬意識が飛んでいたらしい。体調不良なのだろうが、3時間近い長丁場に集中力が持たなかったようだ。

 なんとなれば、オチが飛行場の時点で解ってしまったしね。

 映像の妙というか、今のコンピュータ技術が"時間逆行"を視覚的に素晴らしい描写をしているのだが、それがストーリーに絡んでこない。話が進めば進むほど矛盾が拡大していくのだ。矛盾をあげつらうのは簡単だが、そんなことをしても誰も喜ばないからしない。矛盾がクライマックスで最大になって見ていて投げやりになる。

 核爆発を起そうとする武器商人は、未来で傷を負わせた妻に復讐されて殺されるわけだが。"傷を負った"妻が復讐するのだから妻は未来から過去に来ているように見えるが、妻自信の時計の針は戻ることは無く進み続けている。妻の記憶(経験値)は増加し続けているし肉体も数日分老化しているのだ。武器商人にしてみれば妻とよく似ている誰かに殺された事になる。同一人物なのだが必ずしも一致していない“ズレ”についての言及はない。

 一見話が丸く収まっているように見えて実は伏線が回収されていない、実にモヤモヤとした気持ちで話が終わってしまった。恐らく見ていた人々は言語化出来ない未消化のストーリーに引っ掛かりを覚えたのではなかろうか。作った側からしてみれば、続きは2作目で、と云いたい所だろうが、見ている側はもう結構と云うのではなかろうか。未体験の映像に果敢に挑戦したことについては評価すべきだろう。

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