ききみみ図鑑 読了宮田紘次/著 エンターブレイン/刊 20101126初版620円 BEAM COMIX
『COMICリュウ』2011年7月号付録「追悼企画 勝つために戦え!出崎統篇を読む。データとしてウィキペディアを合わせて読めば、現在において一番人物評として出来の良い品ではなかろうか。「宝島」エンディングを彷彿させる表紙イラストも良い。いや「あしたのジョー」のワンシーンなのか。原作では埼玉が舞台の「エースをねらえ!」がアニメでは海辺の街として描かれたように、出崎作品と海は切り離せない関係にあるのでしょう。「おにいさまへ…」また見たくなりました。
さて「ききみみ図鑑」。“音”をテーマに描かれた短編集。音楽とかに限定されず、耳から聴こえる“言葉”も含まれ、物語の舞台も時代劇ありSFありとバラエティに富んでいます。話をコンパクトに纏めるには技術が必要です。奥付を捲ってもなお、続きを読みたくなりました。
(『月刊コミックビーム』『Fellows!』掲載)
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