2011年5月12日木曜日
英国王のスピーチ 観了
英国王のスピーチ 観了
これぞ“ジョンブル”!
出てくる男性達が実に背広が似合いますなぁ。ジャケットでもブレーザーでもなく“背広”が。
スペクタクル映像などは全く出てきませんが、見終わって、ウーム映画を見た!と云う気にさせてくれました。どちらかと云へば演劇を見たような感じです。所々に大観衆が詰めているシーンも出てくるし、広々とした風景も映るのですが、印象としては部屋とか雲が垂れ込める陰鬱としたロンドンが心に残ります。が、演劇的であるがゆえに、出演者の演技を見せる演出を為しており、カメラが動いているのであまりインパクトはありませんが、昨今のハリウッド映画では見なくなった壱カットの長回しがしばしば使われています。それなのに役者の演技のたまものか演出の巧さか、長回し特有の見ていて“飽き”る事が無いのには驚きました。
音楽がまた品の良い宮廷音楽の様で、これぞ“BGM”と云う感じで、音楽が前面に出ることなく場面を盛上げます。
幾ら前世紀になったとは云え、今だに登場人物の中には生存者が居るイギリス王室を自国民が娯楽作品として作れた事実に、同じ君主国家の日本人として驚きを禁じえません。血統主義を唱えながら女皇を受け入れられない未開の辺境国民としては当然なのでしょう。
イギリス大使館の名前がクレジットされていましたが、何かやっているのでしょうか?映画の配給だか制作に「UK FILM COUNCIL」の名がありました。UKと云う事はユナイテット キングダムなのでしょうか。J-Pitchのホームページhttp://j-pitch.jp/production/uk/support0101.htmlから引用すると、
UK FILM COUNCIL
団体の役割概要
イギリス映画のための政府の戦略的エージェンシーである。イギリスをデジタル時代の映画の拠点とするために存在する。政府、映画業界と緊密である。映画に影響する産業、経済、文化などの面から政策に関する提言も行う。毎年、£2700万をNational Lottery から、£2700万を政府から受けて、分配してファンド支援として活用している。これらは、脚本のディベロップメント、映画製作、短編映画、映画輸出、配給、劇場、映画教育、アーカイブ、映画祭、観客支援プログラムなどである。また、First Light, Skillset, the British Film INstitute やスクリーン・エージェンシーなどにもファンドを行っている。
目標としては以下の4点がある。
競争力ある、クリエイティビティと成功するスキルを持った映画産業を構築すること。
映画の観客のため、より広い選択肢を作ること。
映画について学ぶ機会を増し、より多くの人にそれらを使うよう奨励すること。
世界中にイギリス映画をプロモーションすること。
とありました。国策としての映画産業育成組織があるみたいですね。
今までの日本の官製団体だと、民間の活動の足を引っ張る組織しかないようなイメージがありますが、今後は戦略的に世界へ打って出てもらいたいものです。麻生首相の任期が1年しか無かったのが悔やまれるところ。
イギリスが国をして日本に売り込んできただけの映画だと思います。おこちゃまには難しい作品だと思いますが、映画が好きな子ども達には分らなくても良いから見てもらいたい良品です。記憶に残っていれば大人に成った時に見直せば、必ずや新たな発見に驚くことでしょう。それにしてもチャーチル似てねー。エリザベス二世とマーガレットはカワユイ。良き父であろうとするジョージ六世の気持ちは痛いほど分るぞ。
(以下yahooより引用)
原題: THE KING'S SPEECH
製作年度: 2010年
別題: -
製作国・地域: イギリス/オーストラリア
上映時間: 118分
解説: 吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、世界各国の映画祭などで話題となっている。監督は、テレビ映画「エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~」のトム・フーパー。ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。
シネマトゥデイ(外部リンク)
あらすじ: 幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……。
スタッフ
監督:トム・フーパー
製作総指揮:ジェフリー・ラッシュ 、ティム・スミス 、ポール・ブレット 、マーク・フォリーニョ 、ハーヴェイ・ワインスタイン 、ボブ・ワインスタイン
原作:-
音楽:アレクサンドル・デスプラ
脚本:デヴィッド・サイドラー
キャスト
コリン・ファース(ジョージ6世)
ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)
ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス)
ガイ・ピアース(エドワード8世)
ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)
デレク・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)
ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)
マイケル・ガンボン(ジョージ5世)
ロバート・ポータル(-)
エイドリアン・スカーボロー(-)
アンドリュー・ヘイヴィル(-)
ロジャー・ハモンド(-)
パトリック・ライカート(-)
クレア・ブルーム(-)
イヴ・ベスト(-)
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