木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2010年8月6日金曜日

プリンセスハーツ 読了

プリンセスハーツ 読了
~今宵はせめて夫婦らしくの巻~ 高殿円/著 小学館/刊 20100729初版514円
 「サマーウォーズ」と「ハチ」がTV放送されました。犬のお父さんのハチも見たかったけど、結局アニメの方を見てしまいました。リチャード・ギアではなくハチの方の吹き替えをしたら見たんですけどねぇ。閑話休題。

 さて「プリンセスハーツ~今宵はせめて夫婦らしくの巻~」読了。
 新興国家アジェンセン公国は内に貴族や部族の反目や利に敏い連中に睨みをきかせ、外の四方の国々とのパワーバランスや宗教その他の勢力と鎬を削っていた。アジェンセン南方に広がる歴史ある大国パルメニア攻略の糸口を掴んだアジェンセン大公ルシードと大公妃ジェラルディであったが、西方のオズマニア国は国内北方の騎馬民族への侵食を開始し、ヴィスタンシア国では国際会議を開催するため各国の王族を参集しようとしたいた。この国難の中ルシードの片腕であるマシアスは姿を消す。苦渋の決断の末ルシードは廃し地下牢に閉じ込めた弟リドリスを復帰させるのだった。
 表面的な骨子はこんな感じですかね。そこに大公妃ジェラルディの秘密と歴史に現れる事の決して無い暗闘と恋が語られるわけです。毎回思いますが、著者高殿円のこの歴史と個人の物語の文章的表現バランス感覚は素晴らしいですね。しかも角川ビーンズ文庫の時から一貫しつつも、キャラクターや時代を手を変え品を変え、歴史絵巻を語るなんて、男の子向けでは得がたい作家だと思います。寡聞にして私が知らないだけかもしれませんが。

 内容説明:恋と野望が渦巻く王宮ロマン、急展開!アジェンセンを囲む国々の政略が錯綜する中、ついにパルメニアの王冠がルシードの目前に……!? 野望の達成が同時にふたりの別れを意味するという事実に気づいたジルとルシードは……? 王宮ロマン、急展開!
 内容(「BOOK」データベースより):アジェンセンを囲む国々の政略が錯綜する中、ついにパルメニアの王冠がルシードの目前に…!?それぞれヴィスタンシア、パルメニア行きの準備に追われるジルとルシードは、野望の達成が同時にふたりの別れを意味するという事実に気づく。もう二度と会えないかもしれない。夫婦でいられる時間は、今宵が最後かもしれない―ようやくお互いへの気持ちに気づいたふたりは…?恋と野望が渦巻く王宮ロマン、急展開。(アマゾンより引用)


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