暴れん坊少納言 7巻完結 読了
~桜吹雪の巻~ かかし朝浩/著 ワニブックス/刊 20100910初版580円 ガムコミックスプラス
史実を足枷と考えるか、碇(アンカー)と考えるかによってかなり発想が変ってくると思います。
少女漫画で清少納言や紫式部や和泉式部の人々の恋愛記を描いた作品を見た事はありますが、歴史上の人物をキャラクターとして再構成し、史実に沿ったエピソードを土台にしつつも、自由な発想でストーリーを作り変えながら、権力闘争とラブストーリーを絡めた視点の切り口と演出の勢いの良さを考えるならば、平安時代を描いたかどうかは別にして、とても面白い作品であったと思います。無論土台として高校くらいまでの日本史と日本文学史の知識があって初めて、想像の自由の翼を広げられることが前提としています。
現代に通じる日本文学の開祖達が一同に会し、謳歌した青春記を楽しみましょう。
内容紹介:中宮・定子に仕える清少納言(諾子)は個性派ぞろいの女房たちや、婚約者(?)橘則光などの囲まれて大騒ぎの毎日を過ごしていた。 だが、A.D.1000、出家していた天皇の実母である国母・詮子が戻ってきたことにより、 梅壺に暗雲が立ち込めることに…。 ツンデレ少納言の恋と和歌と大暴れな日々をオリジナル視点で描く入魂作がついに終わりを迎える最終第VII巻が登場!! 梅壺の未来、そして小納言の運命はいかに!?(アマゾンより引用)
(月刊コミックガム掲載)
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