木更津駐屯地航空際

木更津駐屯地航空際
2019年12月8日木更津駐屯地航空際にて撮影

2019年7月31日水曜日

食べ物紀行 (ふうび)

食べ物紀行 (ふうび)
 さらに飽きずに「ふうび」は「揚げ茄子と豚バラ肉の冷やし中華」780円。
 平均週一で食べているのではなかろうか。
 TVアニメ「新幹線変形ロボシンカリオン」最終話を見る。久々に正統派のロボットアニメを見た気がする。毎日聖地巡礼をしているしね。大宮駅西口アルシェには大型ビジョンがあるのだが、休日の朝などにシンカリオンのCMを流していた。アルシェ前のコンコースが作中に描かれていたりしてメタ視的に楽しめた。この後上映される劇場版が楽しみだ。

2019年7月30日火曜日

食べ物紀行 (中山道)

食べ物紀行 (中山道)
 駅そばは「中山道」の「豚肉と野菜たっぷり冷やしそば」520円に「たまご」80円トッピング。
今日は野菜たっぷりで美味い。ありがたし。
 さてTVドラマ「きのう何食べた?」全12話を見る。ホモのカップルのストーリーなのだが、上品な仕上がりになっている。脚本家が女性だからだろうか。ストーリーも演出もケレンが無いのにも関わらず、飽きずに画面を見続けられるのは、出演している役者達の上手さにあるのだと思う。内野聖陽がオカマ?ゲイ?に見えて超凄い。山本勘助と同一人物とはとても信じられないせんの細い演技をしている。
 原作は漫画。拙者は未読。表紙を見たら漫画のキャラが内野聖陽とそっくりに見えた。

2019年7月29日月曜日

星系出雲の兵站 1巻 読了

星系出雲の兵站 1巻 読了




林譲司/著 早川書房/刊 2018年8月25日発行840円 JA1340
 かつて(日本における戦後の昭和期)の異星人との戦争は、異星人艦隊と地球人類艦隊の対決みたいな総力戦を描くものだった。異星人は地球人類と差異は無く、文明レベルも断絶があるほどではなかった。そればベトナム戦争以後のSF戦争においては地球人類と価値観を異にする生命体との戦いに変わっていく。これは時代背景と一言であらわせられるが、結局人間の想像力は案外制限があることがわかる。見たことの一歩先を想像する事は出来るが、未だ来ていない事までは想像出来ないだろう。ガンダムが地球連邦軍とジオン公国軍との“内乱”を描いた作品もシリーズが進むにつれ、紛争や動乱などを描くようになる。一年戦争以後地球連邦軍は総力戦を出来なくなってしまっているのだ。
 そして本作、シュミレーション小説で名を馳せた著者が描くSF宇宙戦争。その根本はあとがきに詳しい。
 第二次世界大戦時の著名なエースパイロットの名は、日本軍は自国だから詳しいとしても、ドイツ空軍からも何人も名が上がる。米軍にもエースパイロットはいるのだが、日独に比べてドラマが少ない。これは正に本書の云うところの「兵站」の問題に直結する。補給が滞り無く行われ、パイロットの数も充分ならば、一人のパイロットが何度も空に上がる必要は無い。米軍は補充も予備戦力も充分にあったから戦うチャンスが少なかった。これは戦争後半の英国にも云える。バトルオブブリテン時にはエースが続々と生まれている。ソ連のエースパイロットも多いが、プロパガンダで何処まで本当なんだか良く分からん。
 出雲星系に植民した人類は、母星地球が伝説になるほどの歴史を経ていたが、敵性宇宙人の存在は信じ続け防備を怠らなかった。出雲から更に植民した壱岐星系の外縁で異星文明らしき物体と接触し、人類は調査を開始する。
 母星出雲や各植民星、そして最前線となってしまった壱岐星内での数々の政治的軍事的思惑を描く人間ドラマかと思えば、戦闘シーンも盛り込まれ、その戦闘自体が一つの対異星人とのサスペンスとして描かれる、ベテランならではのテーマと演出。
 これは続きが気になる作品だ。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:人類の播種船により植民された五星系文明。辺境の壱岐星系で人類外の産物らしき無人衛星が発見された。非常事態に出雲星系を根拠地とするコンソーシアム艦隊は、参謀本部の水神魁吾、軍務局の火伏礼二両大佐の壱岐派遣を決定、内政介入を企図する。壱岐政府筆頭執政官のタオ迫水はそれに対抗し、主権確保に奔走する。双方の政治的・軍事的思惑が入り乱れるなか、衛星の正体が判明する――新ミリタリーSFシリーズ開幕。
 内容(「BOOK」データベースより)人類の播種船により植民された五星系文明。辺境の壱岐星系で人類外の産物らしき無人衛星が発見された。非常事態に出雲星系を根拠地とするコンソーシアム艦隊は、参謀本部の水神魁吾、軍務局の火伏礼二両大佐の壱岐派遣を決定、内政介入を企図する。壱岐政府筆頭執政官のタオ迫水はそれに対抗し、主権確保に奔走する。双方の政治的・軍事的思惑が入り乱れるなか、衛星の正体が判明する―新ミリタリーSFシリーズ開幕。
 著者について:1962年北海道生まれ。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、『ウロボロスの波動』『ストリンガーの沈黙』『ファントマは哭く』と続く《AADD》シリーズをはじめ、『記憶汚染』『進化の設計者』(以上、早川書房刊)『侵略者の平和』『暗黒太陽の目覚め』など、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表している。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)林/譲治:1962年北海道生まれ。臨床検査技師を経て、1995年『大日本帝国欧州電撃作戦』(共著)で作家デビュー。確かな歴史観に裏打ちされた架空戦記小説で人気を集める。2000年以降は、科学的アイデアと社会学的文明シミュレーションが融合した作品を次々に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月28日日曜日

世界が感動する日本の「当たり前」 読了

世界が感動する日本の「当たり前」 読了

マンリオ・カデロ/著 小学館/著 20180604初版第一刷780円 小学館新書
 著者は駐日サンマリノ共和国特命全権大使かつ駐日外交団長。そんな肩書きの人だから、あからさまに日本の悪口を書けるわけがない。逆に誉め殺しを画策しているのではなかろうかと思えるほど過大に日本と日本人を評価してくれる。そしてささいな瑕疵をさもすまなそうに指摘して、バランスをとっているように見せている。
 デービッド・アトキンソンと親交があるのか、著書に感動したのか、アトキンソンと同じところを指摘している。
 拙者もデービッド・アトキンソンの著書を読んで、日本は外国人の富豪を呼び込むためには超高級ホテルの必要性を感じたのだが、日本に"超高級ホテル"のようなものが無かったわけではない。料亭とかお座敷がそれに当たるのではなかろうか。庶民が容易く使えないのと同様に、いくらお金持ちであろうと一元さんが容易く使えない。そんなものは当然ではなかろうか。日本に無いわけではない。知らないだけなのだ。そして、お金を持っているだけの人は使えない、それが"日本"なのだと世界中の人が理解すればいいだけの話ではなかろうか、と思えてきた。それこそが世界が感動する日本の「当たり前」ではなかろうか。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:駐日大使の「トップ」が語る新日本論。 駐日大使154人の代表、駐日外交団長となって7年となる著者は、日本人以上に日本への造詣が深い。母国サンマリノ共和国に伊勢神宮由来の神社が創建されたこと、また、『ニッポンまつり』を毎年開催できることを「光栄なこと」と喜ぶ。20年に一度行われる伊勢神宮式年遷宮の儀にも招待されるなど、外国人でありながら日本の文化や精神性に精通している。駐日外交団長として天皇皇后両陛下へ拝謁する機会も多く、毎年12月の天皇誕生日「茶会の儀」では大使の代表として祝賀スピーチの大役を仰せつかっている。著者は、日本人が「当たり前」に思っている事象の中に「日本の真価」を見いだす。そして、世界を魅了し続ける日本の文化、精神性、神道、観光資源を外交官の目で分析し、建設的な意見を提言。そして、2020年4000万人インバウンド時代に向け、日本がもっと自信を持つよう勇気づける。世界初の大使館や大使についての歴史、外交官の使命、駐日外交団の役割など、知られざる外交官の仕事についても明らかにする。本書は 「日本の『当たり前』は世界では素晴らしいこと」と語る親日外交官による新日本論である。
 【編集担当からのおすすめ情報】カデロ大使はとてもチャーミングな方です。母国語のイタリア語以外にも、日本語、フランス語、英語などが堪能で、ジョークも抜群です。イタリア(サンマリノ)料理がお好きですが、日本の納豆も大好きで、「地中海料理+和食」が、健康の秘訣だそうです。本書では神道から、和食、温泉まで、大使が日本について熱く思いを語っています。世界初の大使館や大使の歴史、外交官の使命や役割と国際情勢についても本書で始めて明らかにしてくれました。ぜひ、大使の新しい日本の見方、世界の見方をご愛読ください。
 内容(「BOOK」データベースより)駐日大使154名の代表「駐日外交団長」である著者は、日本への造詣が深く、天皇皇后両陛下を心から尊敬している。母国に伊勢神宮由来の「サンマリノ神社」が創建されたことを心から喜ぶ。「世界中の人が一番訪れたい国は日本である」と力説。インバウンド訪日客4000万人時代に向けて、日本の「当たり前」の素晴らしさ、世界を魅了する文化、精神性、観光資源、国際情勢などを外交官の目で分析し、真摯に提言する。『だから日本は世界から尊敬される』に続く、待望の最新作。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)カデロ,マンリオ:イタリアのシエナにて出生。イタリアで高等学校卒業後、フランス・パリのソルボンヌ大学に留学。フランス文学、諸外国語、語源学を習得。1975年に来日、東京に移住し、ジャーナリストとしても活躍。1989年に駐日サンマリノ共和国の領事として任命される。2002年、駐日サンマリノ共和国特命全権大使を任命され、2011年5月、駐日大使全体の代表となる「駐日外交団長」に就任。講演活動など幅広い活躍をしている。イタリア共和国騎士勲章など多くの勲章を受章している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月27日土曜日

盾の勇者の成り上がり 1巻 読了

盾の勇者の成り上がり 1巻 読了

アネコユサギ/著 メディアファクトリー/発行所 KADOKAWA/発行 20130831初版1200円 MFブックス
 web小説を書籍化、後TVアニメ化される。
 世界を滅ぼす波(異世界からの侵攻)から世界を守るため、召喚された剣・弓・槍・盾の4人の勇者。しかし盾の勇者だけが何故か犯罪者として濡れ衣を着せられ、3人の勇者からの冷遇される。人間不信に陥る盾の勇者“岩谷尚文”の明日はどっちだ!?
 web小説の正伝は読破、外伝は現在連載中。アニメ第二期を見終わった記念に書籍版を読んでみた。アニメ版はカルネラ島へ行くまでが原作のダイジェスト的内容。以降にアニメオリジナルのキャラクターを加えたかたちでのエピソードで終了。web版では仲間が数多く出てくるので整理しての展開を目指しているのかもしれない。アニメ第二期までの主要人物とサブキャラだけでもけっこうな数になっているしね。
 読んでから見るか、見てから読むか、どちらからでも面白いと云っておこう。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:盾の勇者として異世界に召喚された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、勇者としての名声と金銭を一度に失ってしまった。……なぜ、俺だけがこんな目に遭うんだ!? 不信。疑念。猜疑心。世界中のすべてが敵だ! 他者を信じられなくなった尚文だったが、そんな彼の前に、一人の少女が現れて……!? 苦悩の果てに、彼が手にしたものは一体何なのか!? これは一人の男が、絶望の底から這い上がって行く軌跡を描いた成り上がりファンタジー!
 内容(「BOOK」データベースより)盾の勇者として異世界に召喚された岩谷尚文。冒険三日目にして仲間に裏切られ、勇者としての名声と金銭を一度に失ってしまった。…なぜ、俺だけがこんな目に遭うんだ!?不信。疑念。猜疑心。世界中のすべてが敵だ!他者を信じられなくなった尚文だったが、そんな彼の前に、一人の少女が現れて…!?苦悩の果てに、彼が手にしたものは一体何なのか!?これは、一人の男が絶望の底から這い上がって行く軌跡を描いた成り上がりファンタジー!

2019年7月26日金曜日

世界一訪れたい日本のつくりかた 読了

世界一訪れたい日本のつくりかた 読了
~新・観光立国論【実践編】~ デービッド・アトキンソン/著 東洋経済新報社/刊 20170720発行1500円
 プレゼンとはかくあるべし、と云わんばかりの本。
 マーカーは邪魔だと思うけど。
 世界的潮流に乗っかって、日本に観光客をバンバン呼んで、お金を落としてもらって、日本経済は潤うし、お客は楽しめるし、リピーターを増やせばもっと儲かるし、ウインウインの関係で八方丸くおさまってとってもハッピー、が本書の筋だと思う。
 では具体的にどうすれば人を集める事が出来るのか、が本書の肝。
 超高級ホテルが少ないのは確かにその通りでせう。だって、日本では天皇や将軍だって贅沢していなかったんだから。貴族はもちろん武士だって、世界的に見れば貧乏だったんだよ。だから贅沢な人に対するサービスなんて元から無かった。かなり以前にブログに書いたような気もするが、何かの本に、ホテルに備え付けの冷蔵庫の中の飲み物が何故高いのかが書かれていて、初めて理解することが出来た。サービスには階層毎に同じものであっても値段が違うのだ。特にイギリスでは。だからイギリス出身の著者には万人に同一サービスであることへが不思議なのだろう。断言できないが、日本においては天皇であっても規定のサービスしか受けられないだろう。それが良い事なのか悪い事なのかはさておき、世界を相手に客商売をするならば、金に糸目をつけない人にはそれだけのサービスを提供して払ってもらおう、と云うのが観光立国なのだそうだ。
 日本でカジノ(賭場)をひらこうと自民党が頑張っているが、TVのニュースでは何故賭場をひらく必要があるのか全くわからない。しかし本書を読んで初めて判った。海外の裕福なセレブ向けの「カジノを含む統合リゾート」をひらく事で収入を増やすのが目的なのだ。
 知人にこの話をしたら、別に海外の金持ちに来てもらわなくていいじゃん、と云われた。
 しかしそうすると人口が減少し税収が減り、輸出産業がさして儲からなくなる時代に日本が今の豊かさを維持できなくなるから、既に自動車産業よりもお金が動いている観光業に乗り遅れないようにしようと云うのだ。
 政府も自民党もそんな話はしていない。いや、もしかすると政府のホームページには書かれているのかもしれないが、拙者が目にしている一般的マスコミではそんな話は見ていない。そもそも政府も自民党も国民に説明する気もなければ責任も感じていないのかもしれないし、マスコミも追随しているのだろう。それは拙者だけではなく、拙者の周りも同じような状態に置かれていることはサンプルが少ないが、想像出来る。
 確かに本書を読むとカジノの必要性を感じざるを得ないが、かと云って世界中にすでに存在しているカジノを含む統合リゾートを作ってどうする、日本の自然・気候・文化・食と絡めて統合リゾートを作るのならば、日本にしか無いオンリーワンの統合リゾートを作ったほうが良くないか?と思わなくもない。だからと云ってカジノ以上に金を稼ぐ装置は提言できないが。
 カジノにおけるマイナス面をコントロール出来るし他国においては出来ているから、システムをそのまま移植して上手く運営しようとも云っているようだが、パチンコや競馬や競輪と云ったギャンブル大国日本で著者が云う様なコントロールを国がすると思ったら大間違い。アレンジが得意な日本人は換骨奪胎してマイナス面を増大する方に拙者は賭けても良い。
 それとは別に、日本の良さとは何かと考えると、欧米人が求めている日本は欧米的価値観とは異なりながら、欧米に勝るとも劣らない先進国であると云うことではなかろうか。ディズニーランドを受入ながら、日本風にアレンジして世界中にファンを広げつつあるように、カジノを含む統合リゾートをアレンジして世界的な集客マシーンにすることも可能だろうが、それって世界から見て魅力的な集客マシーンなのだろうか。既存のシステムの一歩先を踏み出さねば世界競争に勝てないような気がする。本書にも書かれているが、既存の政府や国会では現状維持が精一杯で新たな事には手をつけられないか、大やけどをするだけだろう。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:【観光業を大進化させたベストセラー『新・観光立国論』著者の“最新”提言!】過去数年で、日本は「観光の後進国」から「発展途上国」になりました。さまざまな実績が出始めており、街で外国人観光客を見かける機会も増えました。しかし、日本の潜在能力を考えると、まだまだこんなものではありません。日本は、やるべきことをやりさえすれば、「世界第5位の観光大国」になれる潜在能力があります。本書では、日本が「6000万人の外国人観光客」を招致できる真の「観光先進国」になるためにとるべき方策を、あますところなく解説します。
■どう分析するか?
→フランス人よりもドイツ人を呼ぶべき理由
→観光収入の9割は「これ」で決まる
→日本の「地の利」が最強な理由
■何を整備するか?
→「サービス」の概念を根本から改めよう
→日本人だけが気づいていない「観光資源」とは
→カジノは最強の「集金システム」である
■いかに発信するか?
→「翻訳」はもう止めよう
→外国人には「意味不明」な写真とは
→「&Tokyo」がダメなわけ 他
 内容(「BOOK」データベースより)「6000万人」の外国人を呼び、「15兆円」使ってもらう具体的な方法が、この一冊ですべてわかる。渾身のデータ分析と現場での実践が明らかにした「日本が進むべき道」。
 著者について:デービッド・アトキンソン:小西美術工藝社社長。小西美術工藝社代表取締役社長。三田証券社外取締役。元ゴールドマン・サックス金融調査室長。裏千家茶名「宗真」拝受。1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学「日本学」専攻。1992年にゴールドマン・サックス入社。日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表し、注目を集める。2006年にpartner(共同出資者)となるが、マネーゲームを達観するに至り2007年に退社。2009年、創立300年余りの国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社に入社、2011年に同会長兼社長に就任。日本の伝統文化を守りつつ、旧習の縮図である伝統文化財をめぐる行政や業界への提言を続ける。2015年から対外経済政策研究会委員、京都国際観光大使、明日の日本を支える観光ビジョン構想会議委員などを務める。2016年には財界「経営者賞」受賞。『新・観光立国論』(山本七平賞、不動産協会賞受賞)『国宝消滅』『新・所得倍増論』(いずれも東洋経済新報社)、『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る』(講談社+α新書)等著書多数。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)アトキンソン,デービッド:小西美術工藝社代表取締役社長。三田証券社外取締役。元ゴールドマン・サックス金融調査室長。裏千家茶名「宗真」拝受。1965年イギリス生まれ。オックスフォード大学「日本学」専攻。1992年にゴールドマン・サックス入社。日本の不良債権の実態を暴くレポートを発表し、注目を集める。2006年にpartner(共同出資者)となるが、マネーゲームを達観するに至り2007年に退社。2009年、創立300年余りの国宝・重要文化財の補修を手掛ける小西美術工藝社に入社、2011年に同社会長兼社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月25日木曜日

スチーム・ガール 読了

スチーム・ガール 読了

エリザベス・ベア/著 赤尾秀子/訳 東京創元社/刊 20171020初版1200円 創元SF文庫
 編集者の手腕に釣られたと云って良いだろう。表紙のイラスト(安倍□俊)と裏表紙のあらすじで女の子が主人公のスチームパンクだろうと思って手にとってしまった。決して嘘はつかれていない。いないが、テンポと云うか歯切れが悪いと云うか、一人称が原因なのか、うーむ、原文とノリが違うのではなかろうか。
 「アリータ」くらいにお金をCGに注ぎ込めれば、アリータよりも面白い映画が作れるのではなかろうか。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:飛行船が行き交い、甲冑型の蒸気機械が闊歩する港町ラピッド・シティ。ゴールドラッシュに沸くこの町で、カレンは高級娼館で働いている。そこへある晩、少女プリヤが逃げこんできた。プリヤに一目ぼれしたカレンは彼女を守ろうとするが、立ちはだかるのは怪しげな機械を操る町の有力者。さらには娼婦を狙う連続殺人鬼の影も……。カレンは蒸気駆動の甲冑機械を身にまとって立ち向かう! ヒューゴー賞作家が放つ傑作冒険SF。訳者あとがき=赤尾秀子
 著者について:1971年コネチカット州生まれ。2005年のデビュー長編『HAMMERED─女戦士の帰還』に始まる三部作《サイボーグ士官ジェニー・ケイシー》シリーズで、ローカス賞第一長編部門とジョン・W・キャンベル新人賞を受賞。以後も短編「受け継ぐ者」(2007)でヒューゴー賞短編部門とシオドア・スタージョン記念賞を、中編「ショゴス開花」(2008)でヒューゴー賞中編部門を受賞するなど、精力的に執筆している。

2019年7月24日水曜日

水力発電が日本を救う 読了

水力発電が日本を救う 読了
~今あるダムで年間2兆円超の電力を増やせる~ 竹村公太郎/著 東洋経済/刊 20160901発行1400円
 著者は元国土交通省河川局長の肩書きを持つ。
 現行のダムに関する法律の変更と、今ある大型ダムを嵩上げして貯水量を増やせば発電量を増やす事ができると書いてある。さらに砂防ダム等を活用して小水力発電事業を活用することも出来るそうだ。
 日本の電力消費は巨大過ぎて、水力発電や太陽・風力に全てを切り替える事は出来ないが、地方の市町村ならば地産地消型発電も可能だろうし、発電や売電の仕方すらも書いてある。
 サイズはB6版だが、内容的には新書でもいい位だし、文字数もそんなに多くないので、電車で読むにも手ごろだ。
 さて、基本マンガ・アニメオタクの拙者が何故こんな本を読んだかと云うと、友人が近所(土湯温泉)の地熱発電事業に興味を示し、一緒に現地を尋ねた事があるからだ。浜通りの原子力の替わりにならないかと憂いていたのだ。友人との話のネタに知識を仕入れようと思い立ったのだが、実は友人は死んでしまっている。だからネタとして仕入れても墓前で語るくらいの事しか出来なくなってしまったのが残念でならない。
 現在も郡山市では猪苗代からの疎水事業を担っているところがあるくらいだから、河川利用としての発電事業に地元の難しさがあるとしても、安積疎水と同じような事業とすれば良いのではなかろうかと安易に考えてしまう。郡山市内でも太陽電池用のソーラーパネルを良く見かけるようになったが、小水力発電なんて奥羽山脈や阿武隈山地でいくらでも出来るのではないかと思ってしまうのだが、やはり色々な考え方を持つ地域住民を纏めて、それほど金にならない事をやろうなんて、物好きがそんなにいるわけでもなく、本書を読んだ拙者だって、もし流域住民を説得して事業を立ち上げようかと考えると、メリットよりもデメリットを考えてしまう。法整備を中心とした、より国家の後押しが必要になるだろう。ただ、今後の日本の行く末を考えるならば、必要になるだろうし、水力発電も活かす方向に舵を切らねばならない。特に福島県は会津や猪苗代に発電所を抱えているし、活用の方法はあると思えるが、福島県庁の職員に本書を読んでいる人が一人でもいるのかと問わば、頭を抱えたくなるのは目に見えている。震災時応援に行った関東地方の行政マンが話していたのだが、地域の運動会だかなんだかの写真でゼッケンの名前も消さず大容量でホームページに掲載していて、思わず注意を促したのだが、地元の職員達は意に介さなかったそうな。写真が全世界に公開されていると、言葉ではわかっていていても、それがどういうことなのかまでは理解出来ない人々なのだろう。いや、田舎というのはだから“田舎”と云う。そんな所で小水力発電の話をしたところで、カシコイ人(郡山市北部で使われるカシコイを共通語で云うとズルガシコイ意味で使う)の云ってることはワカンネーベ、で終わりなのが目に見えている。こういう意識改革をどうやって進めるかが、実は地方政治の一番の問題点だったりするのだが本書には関係無い話。
 原子力を含めて、日本国内で「発電」に興味が湧く人は是非とも目を通してもらいたい一冊。願わくば拙者の友人と同じ意思を持つ人が出てきてもらうことを。

追記
(その1)小水力発電について
朝日新聞2018年2月20日(火)夕刊3版11面「地域が輝く発電の可能性 全国小水力利用推進協議会事務局長 中島大さん(56)」
全国小水力利用推進協議会(http://j-water.org/)
小水力開発支援協会(http://jasha.jp/)
(その2)2017年10月13日(金)朝日新聞朝刊13版11頁経済欄に「太陽光普及→電気余った 昼間に『揚水』で消化 九州電力」のタイトルで記事が書かれていた。九州電力では太陽発電が普及したため電力が余りつつあり、その分揚水発電の為に汲み上げをしており、電力の消費を行っているが、既に限界に近づいてきており、それでも電力が余る場合は、九州電力が太陽光発電事業者に送電の停止を求める「出力制御」が避けられなくなる。そうだ。
 本書の内容を読むと、もっと揚水発電所を増やでば(新規に作るのではなく、既存のダムを改造)いいのにと考えてしまう。
(その3)2019年7月10日NHKのクローズアップ現代で「豪雨被害を拡大!?あなたの町のダムは安全か」が放送された。

(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:ベストセラー『日本史の謎は「地形」で解ける』の著者、待望の書き下ろし。日本のエネルギー問題は、世界でもまれな「地形」と「気象」と「既存ダム」で解決できる! 未来に希望が持てる、目からウロコの新経済論。
 新規のダム建設は不要!
発電施設のないダムにも発電機を付けるなど、既存ダムを徹底活用せよ――持続可能な日本のための秘策。
 ☆著者の言葉:「日本のダムは、ちょっと手を加えるだけで、現在の水力発電の何倍もの潜在力を簡単に引き出せる――。この事実を、今、日本の人々に伝えることが、数少なくなった「水力のプロ」としての私の義務であると考えています」
 内容(「BOOK」データベースより)発電設備のないダムにも発電機を付けるなど既存ダムを徹底活用せよ!―持続可能な日本のための秘策。世界でもまれな「地形」と「気象」でエネルギー大国になれる!
 著者について:竹村 公太郎(タケムラ コウタロウ)元国土交通省河川局長。1945年生まれ。1970年、東北大学工学部土木工学科修士課程修了。同年、建設省入省。以来、主にダム・河川事業を担当し、近畿地方建設局長、河川局長などを歴任。2002年、国土交通省退官後、リバーフロント研究所代表理事を経て、現在は日本水フォーラム事務局長。著書にベストセラーとなった『日本史の謎は「地形」で解ける』(PHP文庫)シリーズなどがあるほか、養老孟司氏との共著に『本質を見抜く力――環境・食料・エネルギー』(PHP新書)がある。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)竹村/公太郎:1945年生まれ。1970年、東北大学工学部土木工学科修士課程修了。同年、建設省入省。以来、主にダム・河川事業を担当し、近畿地方建設局長、河川局長などを歴任。2002年、国土交通省退官後、リバーフロント研究所代表理事を経て、現在は日本水フォーラム事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月23日火曜日

深海大戦 Abyssal Wars

深海大戦 Abyssal Wars
~超深海編~ 藤崎慎吾/著 KADOKAWA/刊 20170302初版1900円
 海洋資源を巡り人類が争いあう近未来。
 海洋漂白民と海中に適応するため人工進化した人類同士の勢力争いと見せかけ、ストーリーが進行していくと、地球人類外の勢力争いが背景にあることが判明し、壮大なシカケが読者を魅了する、予定だったのでしょうねぇ。悪くないのだけれど、何が失敗したのでしょうか。主人公がいまひとつボンヤリしている気がするのですが、そんな感想を持つのは拙者だけでせうか?
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:数多のクリエイターを魅了した海洋SF大作、ついに完結!! 映画監督、マンガ家、ロボット工学者、書評家ら、多くのクリエイターを魅了した海洋SF大作、ついに完結!! 「まさに深海と呼ぶに相応しい重厚さ。「生命」の深淵に迫る真理がそこにある。ひたすら桁違いに面白すぎる!」大暮維人氏(漫画家)
「人はフロンティアをなぜ求めるのか。“人間”という存在に関心のある者、すべての心をつかむ壮大な物語である。」前野隆司氏(ロボット工学者、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント教授)
 <世界>21世紀後半、海中の様々な環境に適応するため、肉体や遺伝子を改造した人々が活躍する時代。従来の人との差異は社会的、文化的にも広がり、新しい人類種「ホモ・パイシーズ:魚人」が誕生しつつあった。そして、海中で人類が活動するために、陸上や宇宙空間で想定されるものとは全く異なるコンセプトのロボット「イクチオイド(ichthyoid)」も開発される。国土と国家から離れた海洋漂泊民(シーノマッド)を送り出して数十年。人類は、利権と争いの相剋を深海にまで広げていた……。
 <あらすじ>幽霊潜水艦を巡る攻防の後、独立に揺れる沖縄州で、宗像逍は亡友・磯良幸彦と縁のある人権擁護団体「シギラ」メンバーの風子を訪ねる。しかし前園隆司と名乗る男が率いる謎の武装集団に、彼女はさらわれてしまう。前園は、宗像が属するシー・ノマッド(海洋漂泊民)集団「オボツカグラ」上層部のブレーン的存在であった。
 本当に前園は味方なのか? 疑心を抱きつつも、那覇で敵対するシー・ノマッド集団「ティアマット」の刺客に襲われた宗像は、前園を頼りグアムへ脱出する。そこでも執拗に命を狙われるが、安曇レイラの助力も得て危機を逃れた宗像は、<タンガロア>が造られた真の目的を前園から聞かされる。それは、アレソップの向こう側=カチャウ・ペイディの真実だけでなく、宗像がこの世に生まれた意義をも問うものだった。
 世界最深部に潜り、この宇宙の境界をも超えようとする宗像――その行動を阻止すべく、ティアマットがハワイ島沖に立ちふさがる。そして宗像を支えるオボツカグラは、宿敵との決戦に挑む。 二つの世界が迎えるのは支配か、融合か。人類は、深い海の底で未来に直面する!!
 内容(「BOOK」データベースより)幽霊潜水艦を巡る攻防の後、独立に揺れる沖縄州で、宗像逍は亡友・磯良幸彦と縁のある人権擁護団体「シギラ」メンバーの風子を訪ねる。しかし前園隆司と名乗る男が率いる謎の武装集団に、彼女はさらわれてしまう。前園は、宗像が属するシー・ノマッド(海洋漂泊民)集団「オボツカグラ」上層部のブレーン的存在であった。本当に前園は味方なのか?疑心を抱きつつも、那覇で敵対するシー・ノマッド集団「ティアマット」の刺客に襲われた宗像は、前園を頼りグアムへ脱出する。そこでも執拗に命を狙われるが、安曇レイラの助力も得て危機を逃れた宗像は、“タンガロア”が造られた真の目的を前園から聞かされる。それは、アレソップの向こう側=カチャウ・ペイディの真実だけでなく、宗像がこの世に生まれた意義をも問うものだった。世界最深部に潜り、この宇宙の境界をも越えようとする宗像…その行動を阻止すべく、ティアマットがハワイ島沖に立ちふさがる。そして宗像を支えるオボツカグラは、宿敵との決戦に挑む。二つの世界が迎えるのは支配か、融合か。人類は、深い海の底で未来に直面する!!
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)藤崎/慎吾:1962年東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。99年『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)でデビュー。同書は「ベストSF1999」の国内篇第1位に選ばれ、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月22日月曜日

小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち1 読了

小説 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち1 読了
~地球復興~ 皆川ゆか/著 福井晴敏/ストーリー KADOKAWA/刊 20171013初版1500円
 「宇宙戦艦ヤマト2202」の映像を見た後に本作を読むと、本編では欠けていた情報が入手できて面白いが、小説として読んだ時に面白さを感じられるかと云うか、福井晴敏が考えて、皆川ゆかの手を経たのにも関わらず、正直に述べるとこの程度なのかと思えてしまった。
 小説なんだけど、脚本寄りの小説と感じられた。ノベライズだから制限がいろいろあるのだろう。今後読み続けるか思案中。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:圧倒的筆致で描かれる、新たな「愛」の物語――。豪華クリエイター陣が総力を挙げて贈る『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の小説が誕生。アニメ本編では語られることのないエピソードをふんだんに盛り込み、なんと500ページ超の大ボリュームで発進!
 さてTVアニメ「銀河道中ヒザクリガー」1話3話~12話を見る。もとへ「Robihachi」を見た。やじさんきたさんをベースに様々なパロディを入れたごった煮的美味しさを楽しめた。ストーイーも12話でまとまっていたし。もし本作の面白さを感じられなかったら世代的なものかもしれない。そうか、日本のバディ物の原点はやじさんきたさんなのかもしれない。
 イセカンダルがお伊勢さんであることに気がついたのは3話が始まってからであった。
 大手広告代理店(作中ではドンツー)が仕掛けた観光地云々が本作の味噌の一つだが、実は史実の「お伊勢さん参り」も旅行代理店を含む観光産業による大衆観光のはしりと云って良い。そのブームに乗るかたちで「東海道中膝栗毛」が書かれてベストセラーとなったのだ。幕末になるとお伊勢さん参りは下火となっているが、全国で類似観光地が出回っている。

2019年7月21日日曜日

獣医さんのお仕事in異世界 8巻 読了

獣医さんのお仕事in異世界 8巻 読了
蒼空チョコ/著 アルファポリス/刊 20161130初版1200円
 帝都の呪いと恐れられている貴族ばかりがかかり謎の病気に挑む主人公・風見心悟。従者クロエの両親を紹介され、両親からも孫の誕生を大いに期待され小さな親切にホトホト困りきる。命を救った貴族達からも絶大な支持を受ける中、時の皇帝の嫉妬を受ける主人公・風見の取るべき道は。
 着々と現代医学を異世界に布石しているなぁ。本来人材を含めたインフラが整っていないと出来ない事を、魔法と云う異世界技術力によってこなすにあたり、著者も割り切って書いている事が端々に読み取れる。政争に巻き込まれ、医療を通じて世直しをしていく異世界の技術者の痛快冒険物語。
 ちなみに何処の国であっても、医者の国家免許を取れば、世界中何処でもドクターの肩書きで通るかならなぁ。医者はやはりたいしたものなのだ。
(以下アマゾンより引用)
 内容(「BOOK」データベースより)ある日突然異世界に召喚され、世界を救ってほしいと頼まれた獣医師の風見心悟。辺境の街ハイドラで一仕事終えた風見一行は、新たにできることを探すべく、旅に出ることに。まずは帝都へ向かったところ…風見を待っていたのは、帝都の呪いと称される謎の病だった!貴族の間で蔓延するその病を解明するため、風見たちは大奔走。そんな中、正体不明の魔物が現れ、なぜだか風見を攫おうとしてくる。さらには、皇帝の企みにまで巻き込まれて―獣医師・風見が、いま、帝都の呪いを暴く!
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)蒼空/チョコ:平成生まれ。国公立大学の獣医学科で獣医学を学ぶ。2012年に執筆した「獣医さんのお仕事 in 異世界」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月20日土曜日

JAPAN CLASS 読了

JAPAN CLASS 読了
~またニッポンのしわざか!?~ ジャパンクラス編集部/編 東邦出版株式会社/刊 20160605初版1000円
 ネットに“海外の翻訳”系と云われるサイトがあるのだが、ご存知だろうか。日本へ旅に行った話とか、日本製品を買った話などを掲示し、それに対しコメントを書き加えている外国人による外国語のブログが世界中に多数存在している。その中から面白そうなネタかつ日本人が読んで楽しめそうなページをわざわざ翻訳して紹介してくれているホームページ(ブログ)があるのだ。
 かなり以前当ブログで紹介した本で「誤訳ごめん」なんてものもそうだ。
 そんなホームページ(ブログ)の中から更におもしろそうなネタとコメントを元として記事を書いたのが本書である。ただホームページを紙におこしたのではなく、ホームページに書かれた記事をネタにして、更に詳しく書き込んでいるのが本書の特徴である。この形式が受け入れられたのか、売れ行きが良いらしく、本書で第6弾目となっている。
 殆どのホームページ(ブログ)には海外の翻訳の後、日本人のコメントが書かれているのだが、はっきり云って99%ネガティブな意見ばかりで、読むと辟易する。無論海外の翻訳も大半が似たものばかりなのだろうが、ホームページを運営している人々の努力と忍耐で面白い上澄みだけが凝縮されており、どのページも楽しめる。さらに上澄みの上澄みの本書が面白くないわけが無い。
 ただ最近ネット上の海外翻訳サイトを眺めていると、実はどのページもコメントを寄せている人々は凄く重なっているのではないかと思えるようになってきた。全世界に数千万の色々な日本好きな人々が居たとしても、そうそう面白いコメントが書けるだけの知識と教養を持っている人が、果たしてどのくらいいると云えるのか。おそらく世界の片隅で日本を考えたり旅行できたりする一部の人々がネットサーフィンをしながら相互に書き込みをしていると考えるられるような気がする。ただ日本も2チャンの書き込みだそうだが、皆“名無し”で書き込みしているし、翻訳サイトで翻訳されて原語のクセ等が消されてしまっているので、日本語を読んでいる拙者には元の誰が誰だか判別つかなくなるのだろう。
 ともあれ、異なる視点からのコメントは簡易な比較文化としてとても興味が湧く。それ以上でも以下でも無いことを肝に銘じて読もう。
(アマゾンより引用)
内容紹介:『JAPAN CLASS』第6弾!
■大特集1
ニッポンの宗教観が大絶賛されるワケ
神道こそ「理想的なシュウキョウだ! 」
 青森のキリストのお墓に「マジ! ?」
■大特集2
天国? 地獄? ニッポンの夏はたまらん!
「熱帯か! 」ジットリ湿度に外国人が悲鳴
 日本の花火は「レベルが違いすぎる! 」

2019年7月19日金曜日

自治体コンプライアンスの基礎 読了

自治体コンプライアンスの基礎 読了
 岡田博史/著 北村喜宣・山口道昭・出石稔/編 有斐閣/刊 20170929初版2600円 地方自治・実務入門シリーズ
 自治体職員による自治体職員向けの専門書。
 昨今コンプライアンスと云われ、各自治体もそれなりに取り組んではいるが、多くの職員に浸透しているかと云われると、実はそんなことはない。コンプライアンスに限らず、法は守って尊ぶものではなく、道具として如何に活用するかが本書の主眼になっていると思われる。
 コンプライアンスは極端な話、各人の生活マナーの延長であって、遅刻をするな、ネットを見るな、犯罪に手を染めるな、等と云うのを保育園の先生ではあるまいし、社会人にいちいち説くのは間違っていると思うが、それは一般論であって、今の時代文字通り箸の持ち方から教えないと、役に立たない新人職員が多数存在する。「自律」云々はその後の話になってしまうのだ。
 そしてコンプライアンスの肝の一つは、根拠は法におく点。案外、慣習や惰性で仕事をこなしており、外部からの指摘を受けて初めて根拠について考えるケースが多々ある。ルールが多くなると不便なのだが、己を守るためにもルール作りが必要であり、そのルールを守り運用するためには常に周りの人々と確認し合う必要が生じる。その為の話し合いをするためにコンプライアンスと云う制度が必要とされているのだろう。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:自治体職員必読の一冊。自治体職員にとってのコンプライアンスとは何か。また,いかにしてそれを実践するか。ことわざを用いて大枠のイメージを示すとともに,具体例を豊富に紹介することで自治体実務に役立つ知識をわかりやすく提供する。現役職員,地方公務員を目指す学生必携の書。
 内容(「BOOK」データベースより)自治体職員に求められるコンプライアンスとは。著者の長年にわたる経験に裏打ちされたコンプライアンスの理論と実践の最前線を解説。自治体職員にとって判断と行動の基礎となるコンプライアンスを学ぶ必読書。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)岡田/博史:1966年生まれ。1990年京都大学法学部卒業、松下電器産業株式会社入社。1992年京都市役所入庁。2009年行財政局コンプライアンス推進室副室長。2013年行財政局総務部法制課長。2017年より行財政局資産活用推進室長
 北村/喜宣:上智大学法学部教授
 山口/道昭:立正大学法学部教授
 出石/稔 :関東学院大学法学部教授
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月18日木曜日

コバルト文庫で辿る少女小説変遷史 読了

コバルト文庫で辿る少女小説変遷史 読了
嵯峨景子/著 彩流社/刊 20161230初版1800円
 少女小説の定義から始まる、お堅い本。拙者も流石にコバルト前史は知らないが、前史の作家達の名は見たことがある。コバルト以後はほぼ拙者の読書遍歴と重なるので懐かしさを覚えつつ読み勧めるが、炎のミラージュ以後になると離れてしまい、仕事柄背表紙だけは見続けてきているから、なんとなく分かる程度になる。コバルト以外の講談社他の流れもだいたい分かっているが、シリーズの方針や浮沈について興味深く読んだ。
 ちなみに小林深雪はティーンズハートから青い鳥文庫へと移りつつも、ティーンズハートで書いていたシリーズを引き継がれ今も読まれ続けられている。著者の力量は言わずものがな、出版社が講談社だったからこそできたとも云えるだろう。
 拙者の場合コバルト文庫シリーズだから手に取ったのではなく、古くは新井素子から、昨今では高殿円(最早ライトノベルは書いていないが)まで著者で読んでいた。人としての生き様や面白さを追求された作品であれば性差は関係無いと云うのが拙者のスタンスなのである。それでも時代により流行り廃りがあるわけで、個人的嗜好も大なり小なり"時代"に影響されてしまう。
 日本においてはジャンルが細分化されており、活字であっても男女の性差がくっきりと区分され、コバルト文庫シリーズを手にしていない男性が大勢存在するのもまた事実であろう。
 ライトノベルを総括した資料が無い現在、ヤングアダルトモノとして男女共に最長を誇るコバルト文庫シリーズを総括した本書は、日本のハイティーンをターゲットにした小説群の総括とも云えるのではないだろうか。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介
 帯文は新井素子先生!
 常に少女たちの「居場所」となり、「読者」と共に歩み続ける「Cobalt」/コバルト文庫。そんな「コバルト」を追うからこそ見える少女小説史! 雑誌「Cobalt」の前身である『小説ジュニア』から、Web マガジンCobaltまでの時代を追い、各時代の読者と「少女小説」の移り変わりを徹底追跡。学校読書調査や雑誌の読者投稿なども引用し、時代のリアルな空気も読み取れます。80年代のコバルト読者からライトノベル世代の中高生まで、幅広い世代に楽しんでもらえる一冊です。

【目次】

第1章 『小説ジュニア』から『Cobalt』へ
1 少女小説前史――戦前期から戦後概略
2 一九六〇年代のジュニア小説とその書き手たち
3 氷室冴子の登場と若手作家たちの活躍
4 『小説ジュニア』から『Cobalt』への転換
第2章 一九八〇年代と少女小説ブーム
1 『Cobalt』とコバルト文庫にみる少女小説家プロモーション
2 講談社X文庫ティーンズハートの創刊と読者層の拡張
3 拡大する少女小説マーケット
4 学園ラブコメからファンタジーへ コバルト文庫の新たな世代の書き手たち
第3章 ファンタジーの隆盛と多様化する九〇年代
1 ファンタジー小説の流行
2 少女小説レーベルのなかのBL
3 九〇年代の世相と少女小説の動向
4 九〇年代的コバルト読者共同体
第4章 二〇〇〇年代半ばまでの少女小説
1 角川ビーンズ文庫の創刊とその躍進
2 『マリア様がみてる』と『伯爵と妖精』 ゼロ年代前半のコバルト文庫とヒット作
3 少女小説における学園小説の衰退と読者層の変化
第5章 2006年から現在までの少女小説
1 二〇〇六年前後の少女小説レーベルの再編成
2 少女小説ジャンルのなかの「姫嫁」作品の増加
3 ネット発コンテンツと少女小説 ボカロ小説とウェブ小説の動向
4 ライト文芸と少女小説
5 少女小説の未来へ

付録
「コバルト」と各レーベル刊行時期の比較
コバルト50年史
コバルト・ノベル大賞受賞者一覧
 内容(「BOOK」データベースより)『小説ジュニア』から40周年記念まで。「コバルト50年史」チャート!ティーンズハートやビーンズ文庫も!少女小説レーベルの歴史が一目でわかる「各レーベル刊行時期の比較」チャート付き!「読者投稿欄」にも言及。
 著者について:嵯峨/景子 1979年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。専門は社会学、文化研究。現在明治学院大学非常勤講師、文化学園大学文化ファッション研究機構共同研究員。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)嵯峨/景子:1979年生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。専門は社会学、文化研究。現在明治学院大学非常勤講師、文化学園大学文化ファッション研究機構共同研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月17日水曜日

紅霞後宮物語 第二幕 読了

紅霞後宮物語 第二幕 読了
 雪村花菜/著 富士見書房/刊 20151020初版20151115三版580円 富士見L文庫
 平民から軍に入った主人公“小玉”が、かつての副官であった皇帝によって皇后にまで登り詰めたが、皇后として波乱万丈の人生を歩む物語。皇帝が素晴らしいんだな。一見するとヒロインの引き立て役なのだが、ヒロインにメロメロで内助の功が抜群なのだ。昨今の読者はこのような男性が好みなのだろうか。それとも逆説的にヒロインが活躍するためには、役回りとしてそのような男にせざるえないのだろうか。
 シリーズとして設定は連続するものの、各巻完結の物語構成にはなっている。今巻では先帝の遺児が擁立され、波乱を生む話。波風は立つけど、元の鞘に収まる勧善懲悪の定番ものと云っても良いだろう。だからこそ安心して読める。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:先帝の遺児、出現――。突然帝国に投げ入れられた火種に、宮中は大混乱! 様々な思惑が渦巻く中、なぜか静観する皇帝・文林。そんな中、小玉は文林失脚に備え、彼と鴻を連れて後宮から逃げる準備をはじめていて! ?
 内容(「BOOK」データベースより)不世出の軍人と誉れ高かった関小玉が、何の因果かかつての相棒で今の皇帝・文林によって皇后にさせられてから1年。高貴妃の事件からようやく落ち着きを取り戻した帝国に、新たな火種が飛び込んできた。―「先帝の遺児」の出現。静観する文林をよそに、宮中には動揺と策謀が広がっていく。そんな中、文林失脚に備え、逞しくも軍人らしく、彼と鴻を抱えての逃走計画を進める小玉だったが、件の「遺児」の秘密を知り…。小玉の“想い”と文林の“執着”、絡まった糸が導く物語の結末は!?
 著者について●雪村花菜:2014年、『生生流転』で瑞々しい人物描写と緻密かつ魅力的な世界設定が評価され、第2回ラノベ文芸賞金賞を受賞。改題及び改稿を加えた本作でデビューとなる。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)雪村/花菜:2014年、第二回ラノベ文芸賞にて、応募作『生生流転』が金賞受賞。改題及び改稿した『紅霞後宮物語』で作家デビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月16日火曜日

エロマンガ先生 読了

エロマンガ先生 読了
~妹と開かずの間~ 伏見つかさ/著 アスキー・メディアワークス/刊 20131210初版610円 電撃文庫
 血の繋がらない年頃の男女が一つ屋根の下で生活するのは、由緒正しきラブコメの基本。
 そう、本作「エロマンガ先生」は「翔んだカップル」から始まる“ラブコメ”の王道中の王道を行く作品だったのだ!「うる星やつら」しかり「めぞん一刻」しかり。
 そんな歴史的なことは置いといて、面白い!
 拙者はアニメからなので比較的新しい。先日もMXで再放送を録画一気視聴をしていてもたってもいられず原作を読み出したのだ。
 一章毎丁寧にアニメ化していたとは知らなかった。
 そして拙者にアニメの影響が強すぎてヒロインのセリフが全て藤田茜!無論松岡禎丞や高橋未奈美もそうなのだが、読んでいて頭に浮かぶのはアニメの各シーンばかり。表紙を見る度に「ClariS」の「ヒトリゴト」が頭の中に響て困った。
 さて今やシリーズ化、アニメ化漫画化とメディアミックス化しているが、本書に巻数が書かれていない。無論出版はミズモノで売れるかどうかは売ってみないと判らないのだが、もし売れていなかったら続刊が無かったとも考えられる。歴史の“if”だけどね。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:『俺の妹』コンビの新作リリース!
 内容(「BOOK」データベースより)高校生兼ラノベ作家の俺・和泉マサムネには、引きこもりの妹がいる。和泉紗霧。一年前に妹になったあいつは、まったく部屋から出てこない。今日も床をドンドンして、俺に食事を用意させやがる。こんな関係『兄妹』じゃないぜ。なんとか自発的に部屋から出てきてもらいたい。俺たちは二人きりの『家族』なんだから―。俺の相棒・担当イラストレーターの『エロマンガ先生』は、すっげーえろい絵を描く頼りになるヤツだ。会ったことないし、たぶんキモオタだろうけど、いつも感謝してる!…のだが、衝撃の事実が俺を襲う。『エロマンガ先生』は、俺の妹だった!?『俺の妹』コンビで贈る、新シリーズ!

2019年7月15日月曜日

食べ物紀行(須坂屋そば)

食べ物紀行(須坂屋そば)
「須坂屋そば新潟空港店」で「天へぎそば」1580円と「サッポロ新潟限定販売ビール」グラス400円を食べました。
 天ぷら美味し!
 天ぷらを食べ、口の中の油をビールで流し、そばを食べる。
 実に美味い!
 前回(2018年7月15日(日)、当ブログUPは7月16日(月))はへぎそばとてんぷらにとろろとたまごを付けて、とても美味しくいただきましたが、今回はビールを飲んでしまったのでとろろとたまごは無し。味的には食べたかったけど、案の定ビールでお腹が膨らんでしまいました。
 サッポロビールは何が新潟限定なのか判別できませんでした。単にラベルが違うだけかな?

2019年7月14日日曜日

新潟港でイージス艦「みょうこう」を見学しました

新潟港でイージス艦「みょうこう」を見学しました
 定係港は舞鶴であるためか日本海側で一般公開される機会が多いと思われます。拙者は2016年7月19日酒田埠頭、2015年7月12日直江津港と三度目の見学。









対艦ミサイルの発射筒。第二次世界大戦当時の初代「妙高」で云えば魚雷発射管に相当するでせう。昔は水中を突き進みましたが、現代は空中を飛翔します。云わば“空中魚雷”。なんか空想科学っぽい!
 ウィキペディアを確認すると兵装に「ハープーンSSM 4連装発射機 × 2基」と書かれています。写真を見ると「3連装」にしか見えないんですが…。





デモンストレーション中の「54口径127mm単装速射砲」。イタリアのオート・メラーラ社から輸入したものだそうです。砲身だけの話なのか、砲塔の話なのかまでは確認しませんでした。








ミニ○ンではありません。Mk.15 Mod2 高性能20ミリ機関砲(CIWS)すなわち“ミリオン”だそうです。艦橋の前に鎮座していました。









後甲板の“ミリオン”。こちら側がデモンストレーションしてくれました。地方での一般公開の時はサービスが充実していて楽しい。









 海の日でのイベントと云うことで、今年は7月13日(土)、14日(日)、15日月曜日(祝)の公開だそうです

2019年7月13日土曜日

経済で読み解く織田信長 読了

経済で読み解く織田信長 読了
~「貨幣量」の変化から宗教と戦争の関係を考察する~ 上念司/著 KKベストセラーズ/刊 20170305初版1111円
 話題だったので読んでみた。
 話題にあがっていたのは2年前だった事に驚く。
 己の気の長さに驚いたと云って良いだろう。
 織田信長が出てくるのは全体のページを7割5分を過ぎてから。
 信長が何をやったのかを理解するには、それまでの社会システムを理解しなければ意味が無いのは当然の事ながら、実は今まで分からないことが多かったと云うのが実情。案外講談の知識と変わりなかったと云っても良いし、ある程度事実がわかっても、それが社会全体に普及するには時間がかかる。普及するまでは旧来の知識がそのまま反映されるので、余計に錯誤が生じやすいと云う悪循環。
 かつて知人と戦争の背景にとって何が重要かで議論したことがある。拙者が押すのは経済。無い袖は振れないわけで、神であれイデオロギーであれ戦争するには金が必要だし、投資をすれば回収する必要が出てくる。個々の殺人は感情で行われるかもしれないが、集団対集団においては金(利益)が優先されると主張したのだが、理解されなかった。知人は何によって戦争が出来ると思っていたのだろうか。既に鬼籍に入ったため確めようが無いのが残念だ。
 ただ時代時代により価値観は異なる。だから現代の視点や価値観で、過去の人々の行動を説明するのは不可能だ。
 本書の視点は現代であり、過去を理解するのではなく、現代を過去に当てはめる視点で書かれている。歴史書ではなく時代劇書と云えるだろう。だからこそ面白い。劇的に描かれているからだ。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:中世を終わらせた、英雄・信長は何と戦ったのか?
 “お金の流れ"から室町・戦国時代の政治経済を解く!
 織田信長の活躍が「日本」を救った! !
 信長の「経済政策」、その歴史的意味とは?
 日明貿易から室町幕府の経済政策とその衰退、
 応仁の乱、一向一揆、寺社勢力の金融ビジネスまで、
 室町・戦国の世を“経済的視点"で描く―。
 「経済」がわかれば、「歴史」がわかる!
 信長の“本当の業績"を考察する、著者渾身の書下ろし! !
● 「マネーストック」と景気の関係
● 「出土備蓄銭」は現在の「タンス預金」
● 巨大荘園主としての寺社勢力
● 「恐ろしき山かな」―蓮如のつぶやき
● 室町幕府の将軍交代劇
● 「応仁の乱」を経て確立した、細川京兆体制
● 信長は本当に宗教を弾圧したのか
● 意図せざる経済の変革 etc.
【目次より】
序に代えて ~お金の流れで歴史を読み解く
第一部 中世の「金融政策」と「景気」
第1章 明の景気が日本経済を左右した時代
第2章 室町幕府の財政事情
第二部 寺社勢力とは何なのか?
第3章 老舗「比叡山」vs.新興「京都五山」
第4章 京都五山のビジネスと本願寺の苦難
第三部 武将と僧侶の仁義なき戦い
第5章 信長の先駆者たち
第6章 「一向一揆」とは何か
第四部 信長は何を変えたのか?
第7章 信長の本当の業績
第8章 信長の活躍が日本を救った!
 内容(「BOOK」データベースより)中世を終わらせた英雄・信長は何と戦ったのか?日明貿易から室町幕府の経済政策、寺社勢力の金融ビジネスまで、室町・戦国の世を“経済的視点”で描く―
 著者について:上念司(じょうねん・つかさ)経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は1901年創立の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している。著書に、『財務省と大新聞が隠す本当は世界一の日本経済』(講談社)、『経済で読み解く 大東亜戦争』『経済で読み解く 明治維新』(KKベストセラーズ)他多数。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)上念/司:1969年、東京都生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。在学中は創立1901年の弁論部・辞達学会に所属。日本長期信用銀行、臨海セミナーを経て独立。2007年、経済評論家・勝間和代と株式会社「監査と分析」を設立。取締役・共同事業パートナーに就任(現在は代表取締役)。2010年、米国イェール大学経済学部の浜田宏一教授に師事し、薫陶を受ける。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月12日金曜日

軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 12巻完結 読了

軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 12巻完結 読了
軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? 12巻完結 読了
明鏡シスイ/著 KADOKAWA/刊 20171220初版620円 富士見ファンタジア文庫
 主人公の因縁の最終ボスを倒して大団円。
 「サルマン」で番長モノのラスボスが実父というものがあったが、それに通じるモノがあったなぁ。拙者にとってはアリキタリであったが、最近の人々には逆に新しく感じたりするのだろうか。ラスボスの顛末は「バルディオス」を思い出しましたけどね。
 エピローグ部分が意外と長い。まあ軍隊ハーレムと名乗っているのだからもしかするとこの部分こそがメインディッシュだったりするのだろうか。
 何はともあれ、完結した事に喜びを覚えたのが、素直な感想。
(以下アマゾンより引用)
内容紹介:「軍オタ」よ、人々を救い伝説となれ――! 世界から、魔力が消えた。その元凶にして、リュートの前世からの因縁の相手ランスは告げる。「これは復讐である」と。魔術を失い頼れるものは、現代兵器と絆を育んだ嫁たちのみ。神に至った仇敵へ挑み、世界を救え!
 内容(「BOOK」データベースより)最強の軍団に完全勝利し、並び立つ者のなき存在となったPEACEMAKER。だが奪還した平穏な日々は長くは続かず…「―これから僕は、復讐を始めたいと思います」リュートと前世からの因縁を持つランスが、世界から魔力を消失させた。人々が未曾有の混乱に陥る中、さらにランスはリュートの仲間・恩人に禁忌の魔物を差し向ける!大切な人たちを救うには魔力を掌握し神と化したランスを一刻も早く討伐するしかない。現代兵器という無二の力を有するリュートの肩に、世界の命運は託された!「ランス…ここがオレ達とオマエの死に場所だ」この聖戦で「軍オタ」は伝説となる―!
 著者について●明鏡 シスイ:webで人気のミリタリー×ファンタジー小説を改稿した、『軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!?』にて、ファンタジア文庫デビュー。
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)明鏡/シスイ:『小説家になろう』よりデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月11日木曜日

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 9巻 読了

骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 9巻 読了
骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 9巻 読了
秤猿鬼/著 オーバーラップ/刊 20190325初版1200円 OVERLAP NOVELS
 敵のラスボスを8巻で倒し、オリジナルのWeb小説も同じところで更新が止まっていたので、物語が完結したのだとばかり思っていたら、続編が出た!
 しかも書籍書き下ろしだ。しかもストーリーが8巻の直後から。
 ラスボスを倒してしまった為の余波収拾に、北の大国では新たなる蠢動が…。主人公は無双振りを見せることなく転移を使って公私に渡り文字通り東奔西走する日々。
 おそらく今後はプロ作家として書籍に軸足を移しての活動になるのでせうか。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:帝国の胎動と枢機卿の暗躍――骸骨騎士様の“世直し"リスタート!
 「ヒルク教国」教皇タナトスと配下の七枢機卿に勝利した骸骨騎士のアーク。行方を晦ました残る二人の枢機卿の捜索を依頼されたアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメとともに手掛かりを探して聖都中央の教会を目指す。ゴーストタウンと化した聖都に潜入したアークは――不死者(アンデッド)の残党を一刀両断!? 怪我人を瞬く間に治療! 助けを求める姉妹を街から救出!!と相も変わらず人助けしながら先を急ぐ。教会へ到着したアークは隠し金庫を発見。そこに保管された未知の魔道具こそ、枢機卿の行方を探る鍵となるアイテムで――!? 一方でアークは余暇を使って拠点の社の修繕を進めていた。大工を探していたら強力な魔獣と戦うことになったり、木材の買い付けで不穏な情報を掴んだり、アークの日常はかなり刺激的!? 最強の骸骨騎士による“無自覚"世直し異世界ファンタジー第九弾、大団円のその先に参上!
 内容(「BOOK」データベースより)「ヒルク教国」教皇タナトスと配下の七枢機卿に勝利した骸骨騎士のアーク。行方を晦ました残る二人の枢機卿の捜索を依頼されたアークは、精霊獣のポンタ、ダークエルフの美女戦士アリアン、獣耳忍者少女チヨメとともに手掛かりを探して聖都中央の教会を目指す。ゴーストタウンと化した聖都に潜入したアークは―不死者の残党を一刀両断!?怪我人を瞬く間に治療!助けを求める姉妹を街から救出!!と相も変わらず人助けしながら先を急ぐ。教会へ到着したアークは隠し金庫を発見。そこに保管された未知の魔道具こそ、枢機卿の行方を探る鍵となるアイテムで―!?一方でアークは余暇を使って拠点の社の修繕を進めていた。大工を探していたら強力な魔獣と戦うことになったり、木材の買い付けで不穏な情報を掴んだり、アークの日常はかなり刺激的!?最強の骸骨騎士による“無自覚”世直し異世界ファンタジー第九弾、大団円のその先に参上!

2019年7月10日水曜日

お仕事ナビ 10 読了

お仕事ナビ 10 読了
~マンガ・アニメに関わる仕事~ お仕事ナビ編集室 理論社/刊 20160300初版2800円 キャリア教育支援ガイド
 紹介されている人々が凄い。マンガ家は村上もとか、声優は沢城みゆき、アニメーターは下地なるみ、アニメ監督は佐藤順一。アニメ雑誌を読んでいれば必ず目にする人々だ。
 本書はサイズがA4版と大きく、写真も豊富で値段もそれなりにするし、シリーズ名が「キャリア教育支援ガイド」だから、どちらかと云えば学校図書室等での購入を前提としてつくられているのではなかろうか。もし小学生が手にとってみても、この内容の充実度に驚きはしないだろうなぁ。でもそのままオタクの道を進めば、自分の小学生時代になんと素晴らしい本に出会ったのだろうと数十年後(十数年後ではない)に驚くことだろう。
 オタク業界に興味がある高校生や大学生用の極初歩的入門書としては良いかもしれない。この道ウン十年のオタクである拙者の目から見ても、そのくらい本としての完成度は高い。もし子どもがオタク業界を紹介するような事があれば、間違いなく紹介するね。
(以下アマゾンより引用)
 内容(「BOOK」データベースより)どうすればなれるのか、どんな資格が必要なのか、どんな一日を送っているのか、どんな作業をしているのか、どんなところで仕事しているのか、お給料は?などなど、本当に知りたいことが、全部わかる!

2019年7月9日火曜日

SF飯:宇宙港デルタ3の食糧事情 読了

SF飯:宇宙港デルタ3の食糧事情 読了
銅大/著 早川書房/刊 20171125発行760円 JA1306 設定協力・解説/鷹見一幸
 銀河中に地球人類が広がった時代。
 辺境に流れ着いた、名門で大金持ちの若旦那だったマルスは実家で女中をしていたコノミの家に転がり込む。コノミは祖父から受け継いだ大衆料理屋を復活させようと奮闘していた。
 と云うあらすじを読んで、傾いた家業を復活させるサクセスストーリーのような気がして読み始めたら、斜め上を行く展開でした。確かに"食事"がキーワードではあるけれども、食事に現れた"文化"をテーマにしているのではないでせうか。自称何も出来ない居候、でも金持ちの育ちの執着心の無さと、歴史ある名家出身の教養があって、あくせくしないおおらかさを兼ね備えた若旦那、設定だけを考えれば江戸の長屋でも充分成り立ちそうなストーリーですな。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:時は人類を過保護すぎるほど守ろうとした機械知性〈太母〉が〈涅槃〉へと旅立ったあとの時代。中央星域の大商家の若旦那マルスは、人柄はよいものの騙されやすく、勘当されて辺境の宇宙港へと流れてきた。行き倒れた若旦那を救ったのは、祖父の食堂〈このみ屋〉を再開させようとがんばる少女コノミ。ふたりは食材の不足、単調なメニュー、サイボーグや異星人という奇天烈な客にめげず、創意工夫でお腹と心を満たしていく!
 内容(「BOOK」データベースより)時は人類を過保護すぎるほど守ろうとした機械知性“太母”が“涅槃”へと旅立ったあとの時代。中央星域の大商家の若旦那マルスは、人柄はよいもののだまされやすく、勘当されて辺境の宇宙港へと流れてきた。行き倒れた若旦那を救ったのは、祖父の食堂“このみ屋”を再開させようとがんばる少女コノミ。ふたりは食材の不足、単調なメニュー、サイボーグや異星人という奇天烈な客にめげず、創意工夫でお腹と心を満たしていく!
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)銅/大:1964年生まれ。SF‐TRPG『スターレジェンド』『エイジ・オブ・ギャラクシー』のゲームデザインを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月8日月曜日

異世界でカフェを開店しました。 10巻 読了

異世界でカフェを開店しました。 10巻 読了
甘沢林檎/著 アルファポリス/刊 20170803初版1200円 レジーナブックス
 おいしい料理を普及させるため、女神により異世界へ召喚された“黒川理沙”はとある国で恵まれた家庭に引き取られカフェを開店。美形の旦那様を得て地位も名誉も思うがまま。国政にも関与するし料理学校も開設し、日々美味しい料理を普及させていくのであった。
 今巻では王子と隣国の王女の結婚式を縦軸に主人公“リサ”の、悪人は出てこないし辛い思いもすることなく、歯が浮く程度の甘いジャムに砂糖を塗して蜂蜜をかけた程度の実に穏やかな、活躍を描く話。
 辛い現実から逃避出来て好いじゃないか。
 正に一服の清涼剤。
 読ませ方が巧いのだろうな。
(以下アマゾンより引用)
 内容(「BOOK」データベースより)ごはんのマズ~い異世界にカフェを開店したリサ。エドガー王太子の結婚式が近づき、お相手のメルディアルア姫がやってくる。未来の王妃として人脈を広げたいという彼女のため、リサは日本でおなじみの食材を使った特別なお茶会を開くことに。一方、カフェ二号店の店長アランは王太子夫妻の好物を使った特別メニューを作ろうと意気込むけれど―?料理もトラブルも盛りだくさん!?大人気クッキング・ファンタジー、待望の第十巻!
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)甘沢/林檎:青森県出身。2012年「異世界でカフェを開店しました。」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月7日日曜日

高1ですが異世界で城主はじめました 12巻 読了

高1ですが異世界で城主はじめました 12巻 読了
 鏡裕之/著 ホビージャパン/刊 20171001初版657円 HJ文庫
 11巻で旧勢力として貴族で強姦魔のバカ息子を裁判にかけ死刑にしてしまったため、貴族達の恨みを買ってしまう主人公。もはや国内の異民族のまとめ役として、また異民族の軍事勢力を背景に対外軍事力および外交の要となり、もし足を引っ張ろうものなら主人公諸共王国が成り立たなくなってしまうまでの存在になってしまう。それでも足をひっぱる奴らがいるから幾多の国々が滅んでいるわけだが、王も宰相他国の中枢部がまだ健全であるがゆえに悪手を未然に防いでいるとも云える。
 国内の敵対勢力の陰謀をしのいだヒロトの次回の試練はなんになるのだろうか。
(以下アマゾンより引用)
 内容紹介:初めての王都訪問でヒロトを待つ陰謀とは――!? ミイラ族からの圧倒的な信頼を集めたためにヒュブリデ王国の貴族たちに危険視され、王都へ召喚された辺境伯ヒロト。反ヒロト派の貴族たちはヒロトを一気に失脚させようと悪だくみを巡らせるが、そのために選ばれたのは国王に寵愛される姫・オルフィーナだった。やがてヒロトは最高法院で審問を受けることが決まり――。異世界成り上がり物語、陰謀だらけの王都でヒロトはどう動く!?
 内容(「BOOK」データベースより)ミイラ族からの圧倒的な信頼を集めたためにヒュブリデ王国の貴族たちに危険視され、王都へ召喚された辺境伯ヒロト。反ヒロト派の貴族たちはヒロトを一気に失脚させようと悪だくみを巡らせるが、そのために選ばれたのは国王に寵愛される姫・オルフィーナだった。やがてヒロトは最高法院で審問を受けることが決まり―。異世界成り上がり物語、陰謀だらけの王都でヒロトはどう動く!?
 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)鏡/裕之:滋賀県立膳所高校を経て、北海道大学文学部英文科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月6日土曜日

居酒屋ぼったくり 8巻 読了

居酒屋ぼったくり 8巻 読了
 秋川滝美/著 アルファポリス/刊 20171031初版1200円
 黒豆ゼリーの話が出ていた。黒豆ゼリーも黒豆寒天も拙者にとってお手軽ではないので、黒豆が食べたくなった。7-11で食べ切りサイズの惣菜として黒豆が発売されていたのを思い出して、買いに行ったら売っていなかった。金時も無くなっていた。
 売れていれば棚から無くなる事は無いはずなので、売れなかったのだらう。
 もったいない。
(以下アマゾンより引用)
 内容(「BOOK」データベースより):東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある―。旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の第8巻!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!2018年春TVドラマ化決定!!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)秋川/滝美:2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2019年7月5日金曜日

食べ物紀行(武蔵亭)

食べ物紀行(武蔵亭)
「武蔵亭」で「名物鶏つけそば(大盛)」698円(税別)と「小海老かき揚げ」158円(税別)を食べました。
 ○亀製麺のようなセルフスタイルの蕎麦屋でした。セルフスタイルで自分で選ぶのって西日本風と云うか、学食を思い出して落ち着かないんですよね。自分で選んでいかなくていはいけないのも面倒。自分で食べたいものを一つ一つ選んで食べたいと云うのもわかるんですけど、拙者の好みではありません。
 店が出来て間もないのか、店員さんの平均年齢が若く、まだ馴れてい感じがありました。そばは普通。大盛で普通の盛り的な感じ。つゆは薄い。鶏そばはもう少し味が濃くないとと思いながら啜る。かき揚げは使いまわした油で揚げてる感満載。入った時間が遅すぎたからでせう。ここでは天ぷら饅頭が売っていたけど、ラストオーダー近かったので饅頭までは手が出ませんでした。
 天麩羅饅頭の為に再チャレンジかな?

2019年7月4日木曜日

食べ物紀行(飯馳停)

食べ物紀行(飯馳停)

 郡山市の北、国道4号線沿いオリエントパーク内にある「飯馳停(ボンチテイ)」で「白湯らー麺」(背脂無)700円と「餃子」300円を食べて来ました。
 残念ながら店内は撮影禁止。
 白湯、醤油、味噌があり、つけ麺やご飯モノ無し。
 潔い。
 白湯押しらしいが、白湯醤油味でトンコツの風味を感じず。
 郡山でまともな、もとへ、九州地方的な味のトンコツスープに出会ったこと無し。ゲンコツを何時間も煮ているお店は無いのではないだろうか。これには郡山の地元の料理にはダシをとる風習が無いのが原因だと思われる。例えば郡山近郊では山形同様“芋煮会”がある。と云っても豚汁なのだが。その際にカツオとかコンブの出汁はとらないのだ。
 だって具材から出汁は出るじゃないか、との返事だった。
 はっきり云って他地方から来た人間にしてみると、食べられたモノではなかった。推測だが郡山は安積疎水による開拓村で貧乏な生活だったからではないかと考えている。それでも江戸時代の郡山は福島県内一の賑わいをみせた宿であったらしい。
 閑話休題。
 白湯らー麺は不味くは無い。手抜きは無いし、素材は美味い。近隣のラーメン屋の中では上位ランキング入りだろう。だが拙者の味覚には合わなかった。残念。

2019年7月3日水曜日

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない


青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない
TV放送されたアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢をみる」の続き。続編ではなく、TV放送が途中で終了しており、その完結編を劇場版としているのだが、TV放送版と同じクオリティなので映画館の大きなスクリーンでは粗が見えて仕方が無い。おそらく劇場公開の企画が先にあったのでは無いのかもしれない。もしあったとしらば確信的詐欺と云えるだろう。原作小説の売り上げやTVアニメの視聴率から劇場公開の動員人数を逆算して、収益が見込める最低限の力で製作されたと考えられるからだ。エンタメ業界的には巧くやったと考えられるかもしれない。
 オープニングが無いのにエンディングがTV放送と同じ曲と云うのは、この作品はTV版から続いていますと云う暗喩だろうか。だから初見の観客にはストーリーがわからないように作られている。TV放送の伏線を回収するための内容が今回の劇場版だからだ。
 さて直接的内容はあらすじ等を読んでもらうとして、比喩として本作品を語らせてもらうならば、本作品の登場人物は全て死者達と云えるだろう。成仏出来ない魂達が自分達が生きていた頃を夢みているから、理屈が通用しない“思春期症候群”と呼ばれる不思議現象が起きるし、己の人生を何度でも繰り返す事が出来るのだ。効果的に使われている音楽や、場面場面に感情を爆発させている恋人達に気を取られてはいけない。いや、いけないわけではない。それはそれで面白いものだ。だがしかし本質を掴み取る“目”も出来れば養ってもらいたい。同時に複数の視点からモノやコトを見る事が“観”ると云うことだ。観客として楽しもう。
 奇しくも「海獣の子供」と撮影モデル地が重なっていた。
(以下yahoo!より引用)
キャスト
梓川咲太:石川界人
桜島麻衣:瀬戸麻沙美
牧之原翔子:水瀬いのり
古賀朋絵:東山奈央
双葉理央:種崎敦美
豊浜のどか:内田真礼
梓川花楓:久保ユリカ
スタッフ
監督:増井壮一
原作:鴨志田一
脚本:横谷昌宏
音楽:fox capture plan
 解説:鴨志田一の小説シリーズを原作にしたアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」の続編。謎めいた女性に振り回される男子高校生を映し出す。監督の『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』などの増井壮一、ボイスキャストの石川界人、瀬戸麻沙美、水瀬いのりらアニメ版の面々が続投している。
 あらすじ:藤沢で暮らしている高校2年生の梓川咲太は、先輩で恋人の桜島麻衣と楽しく過ごしていた。ある日、咲太の前に現れた初恋の相手・牧之原翔子の中に、中学生と大人の彼女の二人が存在していることが判明する。咲太は、なぜか翔子と共同生活を送ることになり、それが原因で麻衣との関係もうまくいかなくなってしまう。そして咲太は、中学生の翔子が重い病気を患っていることを知る。

2019年7月2日火曜日

ガールズ&パンツァー最終章 第二話

ガールズ&パンツァー最終章 第二話
  戦車戦が女の子専用の部活となっている世界での冬季大会。全国大会を制覇した大洗女子高校に立ちふさがる打倒大洗を目指す全国の強豪校達。戦車はローカル色が強い兵器なので、各高校が各国のパロディになっている。日本の高校なの外国人ばかりのようだ。第一話はフランス的特色を誇るBC自由学園。日本人のフランス観に基づきベルバラ的感じの高校に攻められ苦境に陥る大洗高校。名前だけ出てくるマジノ高校も名前からするとフランス系と思われるが、どんな学校なんだろう。
 第二話はBC学園の不和に乗じて辛勝する大洗高校。二回戦目は知波単学園との対戦。旧日本軍をイメージする知波単学園は猪突猛進な突撃だけしかしない弱い学校だったが、大洗高校との交流の中で作戦を取り入れ侮れないチームに成長していた。
 ストーリー的に大洗高校が二回戦で敗退するとは考えられないのだが、結末は第三話で。
 劇場で拙者の隣に座っていた女性は、チハタンが活躍しただけで満足、と云っていたが拙者の気持ちも同じ。対戦車戦に特化した欧州大陸系の戦車に軽量小型の歩兵支援戦車(旧日本軍の戦略として戦車はあくまで支援をするための補助兵器。シナ大陸戦では充分活躍していたが、第2次欧州大戦で急激に発達した対戦車戦に対応できるだけの資金・資材・人材が無かった。3ℓカーと軽自動車のレースをイメージしてもらいたい)で突撃をかます勇姿(無謀もしくはバカと読む)は一周回って清清しくカッコ良い。
(以下yahoo!より引用)
キャスト
西住みほ:渕上舞
武部沙織:茅野愛衣
五十鈴華:尾崎真実
秋山優花里:中上育実
冷泉麻子:井口裕香
角谷杏:福圓美里
小山柚子:高橋美佳子
河嶋桃:植田佳奈
磯辺典子:菊地美香
近藤妙子:吉岡麻耶
河西忍:桐村まり
佐々木あけび:中村桜
カエサル:仙台エリ
エルヴィン:森谷里美
左衛門佐:井上優佳
おりょう:大橋歩夕
澤梓:竹内仁美
山郷あゆみ:中里望
丸山紗希:小松未可子
阪口桂利奈:多田このみ
宇津木優季:山岡ゆり
大野あや:秋奈
園みどり子:井澤詩織
ナカジマ:山本希望
ねこにゃー:葉山いくみ
蝶野亜美:椎名へきる
マリー:原由実
安藤:津田美波
押田:安済知佳
スタッフ
監督:水島努
脚本:吉田玲子
音楽:浜口史郎
 解説:道として「戦車道」が存在する世界で、戦車道に青春をささげる女子高校生たちを全6話で描くアニメの第2話。大洗女子学園が冬の大会で、勝利を目指す姿を描く。スタッフは第1話に引き続き、監督を水島努、脚本を吉田玲子、キャラクター原案を島田フミカネらが担当。ボイスキャストも渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、井口裕香らおなじみの声優たちが参加している。
 あらすじ:大洗女子学園で、カメさんチームの装填手・砲手・通信手を担当している河嶋桃の留年騒動が起こる。戦車道チームは、桃が学力試験のないAO入試で大学に合格できるよう、桃を隊長に冬の大会「無限軌道杯」を戦うことになった。しかし、初戦の相手で隊長のマリー率いるBC自由学園に苦戦を強いられ、隊長の西住みほや桃たちメンバーの未来に暗雲が立ち込める。

2019年7月1日月曜日

海獣の子供

海獣の子供
  描写がとてもマンガ的で、原作の雰囲気をとても巧く醸していたと思われる。連載初期の『月刊アフタヌーン』を定期購読していたが、本作品の原作は読んでなかった。女神様が終了して、あさりよしとおも園田健一も連載していなかったし、ヴィンランド・サガくらいしか読んでなかったんだよね。だから購入を止めちゃった頃なのだ。
 さて劇場版「海獣の子供」を意訳するならば、“悟り”を得た少女の体験談。思わせ振りな老女デデはかつて悟りの場に出会わせたが会得できず“天狗”と成り果てた先達。軍隊は“縁無き衆生”。少年達を保護した科学者は悟りとは別な意味で“諦観”を得た存在。科学者とは観察者だから“祭”に参加してはいけないわけで、踊る阿呆になってはいけないからこその主観的“部外者”。そこに主人公少女の日常としての“生活”と“ひと夏の経験”が描かれている。一本の映画としての完成度は高いと思われるが、この作品は知識が無いと何を描いているのか言葉に出来ないだろうけど、感じることは出来ると思う。実はガンダムユニコーンやナラティブと同じなんだけどね。
 映画は観客の数だけ感想があるので、拙者の感想は気にしないで良い。そして、映画は見てみなければ感想は持てないから是非見て欲しい。出来るならば劇場で。映画って本当に面白いですね。
(以下yahoo!より引用)
キャスト
安海琉花:芦田愛菜
海:石橋陽彩
空:浦上晟周
アングラード:森崎ウィン
安海正明:稲垣吾郎
安海加奈子:蒼井優
先生:渡辺徹
ジム:田中泯
デデ:富司純子
スタッフ
監督:渡辺歩
原作:五十嵐大介
音楽:久石譲
 解説:「リトル・フォレスト」などで知られる五十嵐大介のコミックを、『鉄コン筋クリート』などのSTUDIO4°Cの制作でアニメ映画化。居場所がない14歳の少女と不思議な兄弟の交流を描く。声の出演に『うさぎドロップ』などの芦田愛菜をはじめ、石橋陽彩、浦上晟周、稲垣吾郎らが集結。監督を『宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ)』などの渡辺歩、音楽を久石譲が担当している。
 あらすじ:自分の気持ちをうまく言葉にできない中学生の琉花は、夏休みの初日に部活でトラブルを起こし、居場所がなくなってしまう。彼女が父親が働く水族館を訪ねると、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海とその兄・空と出会い、彼らを通じて見たことのない世界に触れる。同じころ、海の生き物たちが日本へ移動し始めるなど、地球上でさまざまな異変が始まる。