世界が感動する日本の「当たり前」 読了
マンリオ・カデロ/著 小学館/著 20180604初版第一刷780円 小学館新書
著者は駐日サンマリノ共和国特命全権大使かつ駐日外交団長。そんな肩書きの人だから、あからさまに日本の悪口を書けるわけがない。逆に誉め殺しを画策しているのではなかろうかと思えるほど過大に日本と日本人を評価してくれる。そしてささいな瑕疵をさもすまなそうに指摘して、バランスをとっているように見せている。
デービッド・アトキンソンと親交があるのか、著書に感動したのか、アトキンソンと同じところを指摘している。
拙者もデービッド・アトキンソンの著書を読んで、日本は外国人の富豪を呼び込むためには超高級ホテルの必要性を感じたのだが、日本に"超高級ホテル"のようなものが無かったわけではない。料亭とかお座敷がそれに当たるのではなかろうか。庶民が容易く使えないのと同様に、いくらお金持ちであろうと一元さんが容易く使えない。そんなものは当然ではなかろうか。日本に無いわけではない。知らないだけなのだ。そして、お金を持っているだけの人は使えない、それが"日本"なのだと世界中の人が理解すればいいだけの話ではなかろうか、と思えてきた。それこそが世界が感動する日本の「当たり前」ではなかろうか。
(以下アマゾンより引用)
内容紹介:駐日大使の「トップ」が語る新日本論。 駐日大使154人の代表、駐日外交団長となって7年となる著者は、日本人以上に日本への造詣が深い。母国サンマリノ共和国に伊勢神宮由来の神社が創建されたこと、また、『ニッポンまつり』を毎年開催できることを「光栄なこと」と喜ぶ。20年に一度行われる伊勢神宮式年遷宮の儀にも招待されるなど、外国人でありながら日本の文化や精神性に精通している。駐日外交団長として天皇皇后両陛下へ拝謁する機会も多く、毎年12月の天皇誕生日「茶会の儀」では大使の代表として祝賀スピーチの大役を仰せつかっている。著者は、日本人が「当たり前」に思っている事象の中に「日本の真価」を見いだす。そして、世界を魅了し続ける日本の文化、精神性、神道、観光資源を外交官の目で分析し、建設的な意見を提言。そして、2020年4000万人インバウンド時代に向け、日本がもっと自信を持つよう勇気づける。世界初の大使館や大使についての歴史、外交官の使命、駐日外交団の役割など、知られざる外交官の仕事についても明らかにする。本書は 「日本の『当たり前』は世界では素晴らしいこと」と語る親日外交官による新日本論である。
【編集担当からのおすすめ情報】カデロ大使はとてもチャーミングな方です。母国語のイタリア語以外にも、日本語、フランス語、英語などが堪能で、ジョークも抜群です。イタリア(サンマリノ)料理がお好きですが、日本の納豆も大好きで、「地中海料理+和食」が、健康の秘訣だそうです。本書では神道から、和食、温泉まで、大使が日本について熱く思いを語っています。世界初の大使館や大使の歴史、外交官の使命や役割と国際情勢についても本書で始めて明らかにしてくれました。ぜひ、大使の新しい日本の見方、世界の見方をご愛読ください。
内容(「BOOK」データベースより)駐日大使154名の代表「駐日外交団長」である著者は、日本への造詣が深く、天皇皇后両陛下を心から尊敬している。母国に伊勢神宮由来の「サンマリノ神社」が創建されたことを心から喜ぶ。「世界中の人が一番訪れたい国は日本である」と力説。インバウンド訪日客4000万人時代に向けて、日本の「当たり前」の素晴らしさ、世界を魅了する文化、精神性、観光資源、国際情勢などを外交官の目で分析し、真摯に提言する。『だから日本は世界から尊敬される』に続く、待望の最新作。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)カデロ,マンリオ:イタリアのシエナにて出生。イタリアで高等学校卒業後、フランス・パリのソルボンヌ大学に留学。フランス文学、諸外国語、語源学を習得。1975年に来日、東京に移住し、ジャーナリストとしても活躍。1989年に駐日サンマリノ共和国の領事として任命される。2002年、駐日サンマリノ共和国特命全権大使を任命され、2011年5月、駐日大使全体の代表となる「駐日外交団長」に就任。講演活動など幅広い活躍をしている。イタリア共和国騎士勲章など多くの勲章を受章している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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