海獣の子供
描写がとてもマンガ的で、原作の雰囲気をとても巧く醸していたと思われる。連載初期の『月刊アフタヌーン』を定期購読していたが、本作品の原作は読んでなかった。女神様が終了して、あさりよしとおも園田健一も連載していなかったし、ヴィンランド・サガくらいしか読んでなかったんだよね。だから購入を止めちゃった頃なのだ。
さて劇場版「海獣の子供」を意訳するならば、“悟り”を得た少女の体験談。思わせ振りな老女デデはかつて悟りの場に出会わせたが会得できず“天狗”と成り果てた先達。軍隊は“縁無き衆生”。少年達を保護した科学者は悟りとは別な意味で“諦観”を得た存在。科学者とは観察者だから“祭”に参加してはいけないわけで、踊る阿呆になってはいけないからこその主観的“部外者”。そこに主人公少女の日常としての“生活”と“ひと夏の経験”が描かれている。一本の映画としての完成度は高いと思われるが、この作品は知識が無いと何を描いているのか言葉に出来ないだろうけど、感じることは出来ると思う。実はガンダムユニコーンやナラティブと同じなんだけどね。
映画は観客の数だけ感想があるので、拙者の感想は気にしないで良い。そして、映画は見てみなければ感想は持てないから是非見て欲しい。出来るならば劇場で。映画って本当に面白いですね。
(以下yahoo!より引用)
キャスト
安海琉花:芦田愛菜
海:石橋陽彩
空:浦上晟周
アングラード:森崎ウィン
安海正明:稲垣吾郎
安海加奈子:蒼井優
先生:渡辺徹
ジム:田中泯
デデ:富司純子
スタッフ
監督:渡辺歩
原作:五十嵐大介
音楽:久石譲
解説:「リトル・フォレスト」などで知られる五十嵐大介のコミックを、『鉄コン筋クリート』などのSTUDIO4°Cの制作でアニメ映画化。居場所がない14歳の少女と不思議な兄弟の交流を描く。声の出演に『うさぎドロップ』などの芦田愛菜をはじめ、石橋陽彩、浦上晟周、稲垣吾郎らが集結。監督を『宇宙兄弟#0(ナンバー・ゼロ)』などの渡辺歩、音楽を久石譲が担当している。
あらすじ:自分の気持ちをうまく言葉にできない中学生の琉花は、夏休みの初日に部活でトラブルを起こし、居場所がなくなってしまう。彼女が父親が働く水族館を訪ねると、ジュゴンに育てられたという不思議な少年・海とその兄・空と出会い、彼らを通じて見たことのない世界に触れる。同じころ、海の生き物たちが日本へ移動し始めるなど、地球上でさまざまな異変が始まる。
0 件のコメント:
コメントを投稿