地球の切り札 2巻 読了
~先生に魔改造されました。~ 鷹見一幸/著 角川書店/刊 20101001初版600円 角川スニーカー文庫
アニメ「侵略!イカ娘」の「飼わなイカ」に泣く。泪を流したわけではない。その切なさに泣いた。ネタ的にはありきたりで、夢オチなのは途中ではっきりしたし、オチがどうなるのかの予測は的中しなかったが、イカ娘好きのキャラクターが絡むのは想定内だった。エンディングに、もしや、と思ったらダメだしで出てきて、海に帰ったのかどういう新しい人生を歩んだのか胸中を渦巻いて落ち着かなくなりました。例えるなら星守る犬とか忠犬ハチ公とか。悲しさではなくて“切なさ”です。夏の終わりの線香花火の消える瞬間の寂寥感と申しましょうか。拙者の原初の感情はこの“切なさ”と云っても過言ではありますまい。マンガや映画や「物語」を好んでいるのも、原初の感情に端を発しているのでしょう。
そういった意味でアニメ版の「イカ娘」は拙者のストライク直球ど真ん中で射抜いているといえます。何故か小説版「だいじょうぶマイフレンド」を思い出しました。閑話休題。
「地球の切り札」の話。
新たな敵、それは帝国の王子。対するは中学生防衛委員会の面々!知恵と勇気で戦い抜け!!と云う事で、事故で宇宙でも珍しい超能力を得てしまった“神通細香”は地球外生命体に目をつけられハメに。神通に慕われる上級生“最上健吾”は彼女の精神安定剤として参謀役に抜擢、彼女自身を守るため公私共に忙しい日々を送ることになりました。
今巻では新たな敵と、新たな仲間が登場。九人の戦鬼と云わせている以上「あとは勇気だけだ」の名ゼリフも最高のシチュエーションで取り上げてもらいたいものです。
地球の切り札と云う位ですから、地球上でのローカルな舞台ではなく、宇宙規模のシチュエーションが活躍の舞台になるのだろう、と期待中。
内容紹介:地球を守る使命をもった健吾と細香は、その力がばれないようにこっそり防衛中。そんな時、「カエルの仮面をかぶった執事」という変質者が、夜な夜な現れる事件が発生!? これはまたしても宇宙人の仕業なのか!?
内容(「BOOK」データベースより):健吾と細香は、悪徳宇宙人から地球を守る切り札として、今日もこっそり防衛活動中。そんなある夜、執事姿にカエルのマスクという変質者が、女子中学生に声をかけるという怪事件が発生!これも宇宙人の仕業なのか!?一方、健吾が属する防衛委員会の面々は首を傾げていた。最近、体調がおかしく、周囲でヘンな現象が起こるという。実はカミラ先生の特殊な治療のせいで、奇妙な能力が目覚めていたのだ!ドタバタ地球防衛第2弾。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より):鷹見 一幸 2000年『時空のクロス・ロード ピクニックは終末に』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)(アマゾンより引用)
蛇足。
ニュースで目にしているでしょうが、夕べの23時に某基地で爆発事件がありました。拙者の目と鼻の先なんです。丁度ネットにUPしていた時だったんですが、驚きました。120ミリ野砲の発射音みたいな振動があったので、てっきり暴発でもしたのかと思ったのですが、翌日聞き込みの私服が近所を歩き回っていました。実は数年前にもマンション越しに迫撃砲みたいのを打ち込まれていて、近所迷惑千万。犯人がわかったら荒川に沈めてくれよう。
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